チラッ(←読者の方を一瞬だけ見る)
「それでは六回戦目の方どうぞ」
「やっと私達の番だな、霊夢」
「そうね」
Fクラスからは案の定霊夢と魔理沙だ。
「行きましょう咲夜」
「はい、お嬢様」
で、こっちからはレミリアと咲夜か。
「やっぱりあんたが相手なのね」
「えぇ、貴女が惨めに負ける姿が見たいのよ」
「それ、前にも聞いたわ。もっとバリエーション無いの?」
「…………」
あっ、何かヤバイ。
「そ、そういえば魔理沙、貴女にパチェからの伝言があったわ」
おぉ、耐えた!
「何だ?」
「『早く本を返して』って」
「……前向きに善処するつもりで検討するぜ」
それ絶対返すつもりないよね……
「教科は何にしますか?」
「古典でお願いするわ」
「げっ!?」
魔理沙が嫌そうな顔をした。
魔理沙は古典苦手だもんなぁ。
「承認しました。それでは始めてください」
『試獣召喚!』
古典
レミリア・スカーレット Aクラス 531点
十六夜咲夜 Aクラス 481点
VS
博麗霊夢 Fクラス ―――
霧雨魔理沙 Fクラス 62点
「『停止』」
咲夜のその一言で咲夜の召喚獣を除いた召喚フィールド内の召喚獣が止まった。
何回見ても咲夜の腕輪の効果ってチートすぎるよね。
消費点数が結構高いとか止まっている召喚獣に危害は加えられないなどのいくつかのデメリットがあるけど。
「まず一人」
咲夜の召喚獣は霊夢の召喚獣に近づいく。
そしてナイフを霊夢の召喚獣の首目掛けて振り下ろした。
そして咲夜の召喚獣の腕輪の効果が切れたのか召喚フィールド内の時間が動き出した中、咲夜の召喚獣のナイフが霊夢の召喚獣の首に迫り…………そのまま弾かれた。
……え?
その後霊夢の召喚獣の右手がぶれた。
その瞬間咲夜の召喚獣がぶっ飛んで、そのまま消えた。
……は? え? 何が起こったの?
唐突に嫌な予感がしたから、僕は表示されている召喚獣の点数を見た。
古典
レミリア・スカーレット Aクラス 531点
十六夜咲夜 Aクラス 0点
VS
博麗霊夢 Fクラス 617点
霧雨魔理沙 Fクラス 62点
うわっ、結構高い!
それにさっきの変な現象の正体は多分腕輪の効果だから最高得点じゃなさそうだし。
「あなた、腕輪を使ったわね?」
「敵に話す情報はないわ」
「懸命な判断ね」
ちょっとの会話の後、レミリアの召喚獣が霊夢の召喚獣に迫る。
「『炎槍』」
その言葉でレミリアの召喚獣の持つ槍が炎に包まれる。
レミリアの召喚獣はそれを霊夢の召喚獣目掛けて突き刺す。
その瞬間、レミリアの召喚獣の持つ槍に纏う炎が15メートルぐらいの長さになった。
レミリアの召喚獣との距離が5メートルしかなかったから霊夢の召喚獣は回避出来ずにって避けた!?
「なっ」
そしてそのまま霊夢の召喚獣はレミリアの召喚獣に近づき、手に持つお払い棒でレミリアの召喚獣の頭をぶっ叩いた。
「くっ」
体勢を調えるためか、レミリアの召喚獣は後方に下がった。
古典
レミリア・スカーレット Aクラス 231点
十六夜咲夜 Aクラス 0点
VS
博麗霊夢 Fクラス 617点
霧雨魔理沙 Fクラス 62点
うわっ、結構減ってる。
てか操作技術高っ!
「何でそんな操作技術が高いのかしら?」
「勘で動かしてるだけよ」
勘良すぎでしょ……
「で、降参したらどうかしら?」
悔しいけど確かに絶対に勝てなさそう。
これは降参した方がいいかも。
「お断りよ」
でもレミリアは一蹴した。
「親友の為に負ける訳にはいかないのよ。それに、まだ勝負が決まった訳ではないわ」
「ふぅーん」
その言葉の後、霊夢の召喚獣は一歩下がる。
何をする気なんだろう。
「…………」
レミリアの召喚獣は何が来てもいいように、身構えた。
そして、
「魔理沙ミサイル!」
霊夢の召喚獣が魔理沙の召喚獣をお払い棒で思い切りぶっ飛ばした。
『は?』
魔理沙の召喚獣は一直線に飛んでレミリアの召喚獣に直撃、何かがぶつかる鈍い音とともにどちらも消滅した。
古典
レミリア・スカーレット Aクラス 0点
十六夜咲夜 Aクラス 0点
VS
博麗霊夢 Fクラス 617点
霧雨魔理沙 Fクラス 0点
……うわぁ、止めの指しかたが酷い。
レミリアはプルプルと震えている。
相手ノーダメージなうえにあんなふざけた技で止めを指されたから結構堪えてるんだろうなぁ。
「すまないわね、ご期待に添えるどころか逆にあんたが惨めに負ける姿を晒しちゃって」
うわっ、そんなこと言ったら
「…………うわぁーん、咲夜ぁ!」
……あーあ、レミリアが泣いちゃった。
「霊夢にダメージを与えられなかったよぉ!」
「大丈夫ですよ、お嬢様はよく頑張りました」
咲夜がレミリアを宥めている。
……レミリアはいつも強気なんだけどメンタルが弱いから色々と追い詰められると泣くんだよね。
因みに一ヶ月に一回ぐらいの回数でおきるから皆はもう慣れてる。
「何すんだよ霊夢!」
「あら、止めが指せて良かったじゃない」
「そういう問題じゃないだろ!」
向こうでは霊夢と魔理沙が喧嘩していた。
てかやっぱり霊夢の独断か。
「Aクラスの人が戦闘不能となったので、この勝負はFクラスの勝ちです」
高橋先生が淡々と告げる。
それにしてもこれで三対三か。
……勝てるかなぁ?
『停止』
400点(総合科目では4000点)を消費して、自分がいる召喚フィールド内にいる自分の以外の召喚獣の行動を5秒間だけ止める。
ただし、その間は停止している召喚獣にダメージを与えることが出来ない。
『炎槍』
100点(総合科目では1000点)を消費して、槍に炎を10秒間纏わせる。
フランのは斬ることに長けているのに対し、レミリアのは突くことに長けている。
霊夢の召喚獣の腕輪は秘密です。勘のいい人は分かると思いますが。
次回はVSFクラス戦のラストを予定しています。