僕と紅魔郷とスカーレット姉妹   作:ゆっくり翼

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第三問 最悪な放送

「咲夜、この英文ってどう訳すの?」

 

「それはですね…………」

 

昼休み後、試験召喚戦争が始まって先生方が忙しくなったので僕らは自習をしていた。

それにしても雄二は戦争を仕掛けるのが早いなぁ。明日ぐらいに仕掛けるのかと思ったよ。

 

「レミリア、ここいいかしら?」

 

声がしたのでその方向を見てみると、木下さんが勉強道具を持って立っていた。

 

「えぇ、いいわよ」

 

「あと彼女と一緒なんだけど……」

 

木下さんの後ろからボーイッシュな女の子が出てきた。

 

「別に構わないわ」

 

木下さんはレミリアの隣に、ボーイッシュな女の子は僕の隣に座った。

……えっ、何で?

 

「キミが吉井君か~」

 

えーっと、確か……

 

「工藤さんだっけ?」

 

「当たり! 正解したご褒美にボクの特技のパンチラを披露してあげるよ」

 

「ちょっと、愛子!」

 

パンチラか、そんなの

 

あはは、遠慮しておくよ(よろしくお願いします!)

 

「吉井君、本音が隠しきれてないわよ」

 

「しまった!」

 

つい本音が!

うわっ、皆の視線が痛い!

 

「アハハ、吉井君ってからかいがいがあるね」

 

「それ、普通本人の前で言う?」

 

とそんな感じでしばらく自習をしていると

 

《船越先生、船越先生》

 

ん?放送?一体何―――

 

《吉井明久君がAクラスで待っています》

 

え?

 

《生徒と教師の垣根を越えた、男と女の大事な話があるそうです》

 

ひぃぃっ、何てことを!

このままじゃ僕の貞操が危ない!

 

「っ!!」

 

フランが教室から飛び出そうとした。

 

「どこへ行くのかしら?」

 

それをレミリアが止めた。

 

「この放送をした人の生爪を剥ぎに!」

 

ちょっ、フラン、発想が怖すぎるよ!

 

「そんなのは後にしなさい。今はこの現状を何とかするのが先よ」

 

いや、後でもしちゃ駄目でしょ。

 

「……分かった」

 

まぁでも何とか落ち着いてくれたみたいだ。一安心。

 

「咲夜、貴女は鉄人を呼んできなさい」

 

「分かりました」

 

咲夜が教室を出ていった。

 

「で、明久はAクラスから逃げなさい。船越先生は私達で何とかす」

 

レミリアが言い切る前にドアが開いた。ま、まさか……

 

「吉井くぅーん」

 

ひいっ、来た!!

船越先生が僕を見るなり突進してきたって速すぎない!?

 

「私と幸せになりましょーう」

 

助けを呼ぼうにもあまりの出来事に皆呆然としている!

あぁ、僕の人生終わったな。

僕が今までの人生を振り返っていると、突如僕らを覆うように四角い何かが形成された。

これは召喚用のフィールド?

何だかよく分からないけどチャンスだ。

 

「試獣召喚!」

 

叫んだ直後、足元に見慣れた魔方陣が描かれていく。そこから蒼く輝く剣を持ち、ファンタジー系な緑色の服を着た僕の召喚獣が徐々に姿を現した。

 

「成る程、愛し合っていても戦わなきゃいけない時があるのね、試獣召喚!」

 

そもそも愛し合ってすらないよ!

 

 

 

物理

Aクラス 吉井明久 215点

 

VS

 

数学教師 船越怜奈 412点

 

 

 

これはちょっと厳しいかもしれない。

 

「あきひさ、わたしも手伝う! 試獣召喚!」

 

フランが叫んだ直後、魔方陣から紅い剣を持って白い帽子をかぶり、赤い服を着て、宝石みたいなのがついた枯れ枝みたいな羽をはやしたフランの召喚獣が現れた。

 

 

 

物理

Aクラス 吉井明久 215点

Aクラス フランドール・スカーレット 462点

 

VS

 

数学教師 船越怜奈 412点

 

 

 

……何かフランだけもでいい様な気がする。

 

「行くよ、『炎剣』!」

 

フランがそのキーワードを叫んだ直後、フランの召喚獣の剣が炎に包まれ、5メートルぐらいの大剣となった。

フランの召喚獣はその大剣を思い切り振った。

それに当たった船越先生の召喚獣がぶっ飛んで地に付した。よし、今だ!

僕は召喚獣の剣を立ち上がろうとしている船越先生の召喚獣の心臓に突き刺した。

 

 

 

物理

Aクラス 吉井明久 215点

Aクラス フランドール・スカーレット 362点

 

VS

 

数学教師 船越怜奈 0点

 

 

 

ふぅ、何とか勝てた。

船越先生は悔しかったのか下を向いて何か呟いて

 

吉井君の召喚獣って()フィードバックがあったわね。()ということは召喚獣にキスをしたら()

 

「逃げるんだ、僕の召喚獣!」

 

何て恐ろしいことを考え付くんだ!!

てか鉄人、ヘルプミー!

 

「すみません、遅れました」

 

「吉井、大丈夫か!?」

 

来た、メイン先生が来た! これで勝つる!

船越先生は縄で縛られて、鉄人によって連れていかれた。

そういえば

 

「何で召喚用のフィールドが?」

 

教室の中に教師は誰もいなかったのに。

 

「それは私が出したからよ」

 

その言葉とともに1人の女性が教室に入ってきた。

ってあれは

 

「パチュリー?」

 

やっぱりパチュリーだ。

 

彼女はパチュリー・ノーレッジ。

最年少で文月学園の教師となった紅魔館の住人の1人でレミリアの親友だ。

 

「ここではノーレッジ先生と呼びなさい」

 

あれ?さっき気になることを言っていた気が……

あぁ、思い出した。

 

「パ……ノーレッジ先生が召喚用フィールドを出したのですか?」

 

「そうよ、さっきここを通るときに船越先生が入るのが見えてね、それでさっきの放送を思い出してもしかしてと思ってフィールドを形成したのよ」

 

ナイスパチュリー!

 

「ありがとうございます」

 

「いいのよ。ついでに船越先生には後で私の知り合いを紹介しとくわ」

 

これでこの件に関しては解決だね。

でも一体誰があんな放送をしたんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dクラスに勝ち、戦後対談をした後、俺は教室でとある人物を呼び出していた。

と、来たか。

 

「遅いぞ、島田」

 

「何のようなの、坂本?」

 

「お前に聞きたいことがあってな」

 

「ウチに聞きたいこと?」

 

今日、戦争中に俺の友人を貶める放送があった。

戦後、放送した須川に脅して(   )聞いたところ島田の指示だと聞いたから、何故あの放送を流したか聞くためにも放課後に呼んだ。

 

「何であの放送を流した」

 

さて、どう答える?

 

「吉井へのお仕置きの為よ」

 

「お仕置きだと?」

 

あいつが何かしたのか?

 

「えぇ、吉井がAクラスに入った件についてね」

 

それは戦争前から康太から聞いた。

って

 

「何で知っている?」

 

俺と秀吉と康太しか知らないはずなんだが。

 

「美春から聞いたのよ」

 

清水か。確かにあいつは明久(恋敵)の情報とか結構集めてそうだな。

っと話が脱線したな。

 

「明久がAクラスに入ったことでお仕置きってどういうことだ」

 

普通祝うと思うんだか。

 

「だって馬鹿な吉井がAクラスに入れるわけないじゃない。カンニングしたに違いないわ」

 

……………

 

「聞きたいことはそれだけ?」

 

「あぁ、時間をとらせて悪かったな」

 

「気にしてないわ。じゃあね、坂本」

 

島田は教室から出た。

取り敢えず今の話を聞いて、分かったことがある。

―――島田は俺達の敵だ。

 




『炎剣』
100点(総合科目では1000点)を消費して剣に伸縮自在の炎を10秒間だけ纏わせる。


次回はVSCクラスを予定しています。


六月五日
フランの一人称を変更
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