「我々Cクラスは貴方達Aクラスに試召戦争を申し込むわ!」
嫌な事件があった翌日、HRが終わった直後にCクラス代表の小山さんが入ってきて最初に発した言葉がこれだった。
「開戦は9:30からよ。私達を馬鹿にした罪を思い知るがいいわ」
その言葉を残して小山さんは去っていった。
うん、なんでさ。
周りも疑問に思ったのか、騒がしくなった。
「……皆、落ち着いて」
霧島さんが壇上に立って皆を宥めている。
「……理由がどうあれ戦争を申し込まれた以上戦わなきゃいけない」
下位クラスから試召戦争を申し込まれたら断ることが出来ないからね。
「……だからまずCクラスに勝って、戦後対談で色々と聞こう」
その言葉を聞いて落ち着いたのか、皆静かになった。
「……じゃあまず作戦を」
「作戦なら私に任せなさい、翔子」
レミリアが立ち上がって発言する。
へぇ、レミリアって霧島さんとも仲が良かったのか。知らなかった。
「……皆の意見を聞いてみる」
レミリアにそう答えると霧島さんは僕達の方を向く。
「……レミリアに作戦を任せることに反対の人や意見のある人は手を挙げて」
霧島さんがそう聞いたところ、誰も手を挙げなかった。
ということは皆賛成か。
「……じゃあレミリア、お願い」
霧島さんが自分の席に戻って、代わりにレミリアが立った。
「作戦を説明するわ」
一体どんな作戦何だろうな?
「貴方達が廊下で足止めをしている間にフランが奇襲を仕掛けて代表の首をとるのよ」
えっ、それだけ!?
でも結構いい作戦って、ん? 奇襲? どこから?
「質問はないかしら」
『奇襲ってどこからするんですか?』
僕が疑問に思ったことを他の人が質問した。
そうだよね、外に出すんならまだしもCクラスに閉じ込めておくんだから奇襲は出来ないような…………まさか!?
「窓からよ」
やっぱりか!
「本当に今やるんですか?」
Cクラスとの戦争が始まって数分後、僕はフランと遠藤先生と一緒に窓際にいた。
「はい、彼女の操作技術を上げないと試召戦争に影響が出ますから」
「でも何も今やらなくても」
「お願いします、先生!」
「……分かりました、承認します」
そう告げた後、召喚用のフィールドが形成された。
よし、計画通り!
「試獣召喚!」
僕は召喚獣を呼び出し、
「よっと」
窓から飛び降りさせた。
「何をしているのですか?」
遠藤先生の疑問の声が聞こえるけど今はスルーだ!
そして、地面に着いた瞬間に飛び上がらせた。
その瞬間にフランが遠藤先生に足払いをかけて、バランスを崩した遠藤先生を両手で上手く持った。そして
「何を―――」
そのまま飛び降りた。
「キャァァァ!?」
遠藤先生が悲鳴をあげる。ごめんなさい先生、後でちゃんと謝ります。
フランは空中で僕の召喚獣を踏んで、そのままCクラスの窓から中に突入した。
そしてしばらくした後、Cクラス代表の戦死が告げられ、戦争はAクラスの勝利で幕を閉じた。
…………普通にごり押しでも良かったんじゃないかなぁ…………
その後、戦後対談で怒っていた理由を教えてくれたら設備を下げないといった条件をは小山さんは承諾してくれたおかげで怒っていた理由が分かった。
何でも今日、CクラスのHR中に廊下でAクラスの人がCクラスを馬鹿にする会話が聞こえたからだそうだ。
因みにこれはレミリアが言うには秀吉の一人芝居らしい。
確かに秀吉は演技がすごく上手いからね。
で僕達AクラスはCクラスの誤解を解いて和解した。
そしてその翌日、Fクラスが宣戦布告をしてきた。
次回はFクラスと交渉です。