緋弾の世界に祝福を! 作:クズマ君も語りたい
和真は16才ですが転生した後は15才になっています。
それはよく晴れた日.....。
「「ばっくれつ♪、ばっくれつ♪」」
俺とめぐみんは日課となっていた、早朝爆裂魔法をするため、今は亡きデュラハンの城に毎日通っていた。
「エクスプロージョンっ!!」
物凄い爆音と、共に建物が少し崩れる。うーむ.....75点。
それは雨が降る日も。
「プロージョンっ!!」
爆音と共に砂ぼこりが舞い城から煙が上がっている。うむ、85点。
それは冬の雪が降る日も......。
「ンっ!!」
爆音と共に地響きが此方にも伝わり城全体が揺れている。100点。
ナイスっ!爆裂!
・・・・・・じゃなぁぁぁあああああい!!!
「何やってんだ、俺達.....」
「ほら、カズマ。早くおぶってください、雪で冷たいです」
「お前!今どうゆう状況か分かってるのか!?大量の借金を抱えた挙げ句、ダクネスが全然帰って来ないんだぞっ!」
「ダクネスなら大丈夫ですよ」
「分かってない...お前は何も分かっていなんいんだ!いいか?あんな領主に借りを作って数日帰って来ないんだ....それはつまり」
「「ぁあああああ!!」」
「ど、どうしましょう、カジュマ!ダクネスが、ダクネスが」
「落ち着け、めぐみん。こうなってしまった以上俺達がダクネスにしてやれることは1つだ。いつも通り接してやろう」
「わ、分かりました。大人の階段を登ってしまった、ダクネスに労いの言葉は不要なのですね」
「ああ、むしろ言っては駄目だ。そこは皆で暖かく見守ってやろう」
「そうですね。ところで寒いので早く私をおんぶしてください」
「たくっしょうがねえな」
「カズマは、おんぶするときだけは素直ですね」
そりゃ俺だって男の子だし、顔だけは良い、めぐみんをおんぶすることに不満はないのだが.....。
そう言う言い方をされるとむかつくな。
「よぉーし、分かった。確かこの辺にジャイアントトードの住み処の湖があったな。そこに置いt「ま、待ってください!お願いします。謝りますので本当に待ってください」」
半分冗談だったのだが真に受けてくれたようで何よりだ。ここで謝らなければ本当に置いていくつもりだったが。
めぐみんをおんぶしながらふと疑問が頭に浮かんできた。
「めぐみん。この間連れてきた猫「ちょむすけです」......猫「ちょむすけです」ちょ、ちょむすけは何処から拾ってきたんだ?」
そもそも、蛙が人や家畜の牛やらを丸呑みしたり、キャベツが意思をもって逃げ回る世界だ。普通の猫がいることに驚く。
「ちょむすけは、うちのペットです。家から連れてきたのであって拾ってきたわけではありません」
「お前、金が無いの理解してるのか?」
「わ、分かってはいるのです。.....でも、こめっこが、ちょむすけを食べようとするので仕方なく」
「こめっこ?凶暴なペットなのか?」
「いえ、私の妹です」
え....お前の妹、猫食べるの?この世界では普通なの?
「そうか.....そんなことよりもだ。めぐみん」
「なんでしょうか?」
「他の魔法を覚える気は「無いです」」
「はぁ...」
「何故そこでため息をはくのですか!?我の爆裂魔法こそ最強の魔法!それさえあれば問題ないではないですか」
「少しは、ゆんゆんを見習えよな」
「この私があんなボッチのどこを見習えと言うのですか!私が劣っているところなんて1つもないではないですか!」
「いや、胸は間違いなく劣ってるだろ」
「い、言いましたね?カズマ。それは最も言ってはいけない言葉ですよ!」
「ほう。ならどうする気だ?」
「そうですね。カズマには後程、我が最大の爆裂魔法をぶっぱなします」
こいつよくこんな状態でそんな態度がとれるな。
「今のお前からドレインタッチで魔力吸いとったらどうなるんだろうな?」
「ひっ....か、カズマ。それは流石に冗談ですよね?」
「冗談だと思うか?」
「本気で辞めてください。後で何っでも言うこと聞きますから」
「(ほう。何でもか、これは良いことを聞いた)」
「分かったよ。俺達仲間だもんな」
帰路に着いた俺は風呂に入って冷えた体を暖めるべく風呂場に向かっていた。
「さて、そろそろ自分で歩けるだろ?」
「はい。有り難うございました。では私は先にお風呂に入るので」
俺を置いて風呂場に速足で向かおうとする、めぐみんの肩を掴んで止める。
「な、何をするのですか?」
「お前。朝から爆裂魔法放つために俺が付き合ってやったのに風呂まで先に入る気か?」
「.....レディーファースト、て知ってますか?」
「真に男女平等主義の俺としてはこんなときばかり女の特権とばかりにその言葉を使うやつは許せないんだよ」
「良いじゃないですかっ!寒いのでお風呂で温まりたいんですよっ!」
めぐみんがこれ以上先に行かないように両手で押さえるが、めぐみんも抵抗してくる。
「それは俺も同じだ!くそっもう回復したのか!アークウィザードの癖に無駄な腕力を」
「ふん!これがレベル差と言うやつですよっ!さあ!諦めてください!」
「諦められるかぁ!!スティーーール!!!」
右手をめぐみんの方に向けて何かを握るようにすると右手が光だし光が消えた瞬間に俺の手には黒い布が握られていた。
「ひゃぁああ!な、ななななな何をするんですかっ!て....痛っ.....っ!」
俺のスティールでめぐみんのパンツを取ってしまい、焦っためぐみんは力を抜いて両手でマントを押さえた。だが俺は先程まで左手で力一杯押していたため途中で止まることも出来ずめぐみんをそのまま押し倒していた。
「いてて....おい、めぐみん大丈夫、か?」
ふにゅん。と俺の左手に小さいながらも柔らかい感触が拡がりもう一度この感触を味わうべく、ふにゅん、ふにゅんと数回揉んだのち、めぐみんを見ると顔を真っ赤にして叫んでいた。
「おいおい、めぐみん。落ち着けって」
「クズマ、クズマだとは思っていましたがここまでとは呆れましたよっ!てか何まだ揉んでるんですかっ!」
「いやーこんな機会もうないと思ったら自然と.....ね?」
「ね?じゃないですよ!」
場所が悪かったのだろう。玄関先で何をやってるんだと今になれば思うがあの時は仕方がない。俺が押し倒すようにしてめぐみんの胸を揉んでいると玄関の扉が荒々しくも開かれた。
「カズマっ!佐藤カズマはいる、か?.......し、失礼したっ!」
ばたんっ!と開いたと思った玄関の扉が荒々しく閉じられた。
あ、終わった.....。
この日を境に俺はアクセルの町でクズマやカスマの他にロリニートというあだ名が増えた。
アクアに散々ロリニートと言われ続けた翌日。
俺とめぐみんとアクアは借金返済の為に冒険者ギルドに来てクエストを掲示板から探していた。
1、冬将軍を倒して。
2、魔王軍の幹部を発見。助力求む(上級職がいるパーティーのみ)
3、マンティコアとグリフォンの喧嘩を止めてくれ
それぞれ莫大な値段の報酬だが問いたい。ここ本当に駆け出し冒険者の町か?何だよこのhardコース一直線の依頼は、他に無いってどう言うことだ!
「ね、ねえ?ロリニート」
「おい、ロリニートは止めろ駄女神。あれは誤解だって言ってるだろ?」
「でも、めぐみんは襲われたって言ってたわよ?」
「よく考えてみろよ、アクア。いくら俺だって襲えば犯罪認定されそうなロリっ娘なんて襲うはずないだろ?」
「おい、私を襲えばロリ認定とやらの話をもう少し詳しく聞こうじゃないか」
「それもそうね....クズマなら、むしろ私を襲いそうだし」
「いやそれは無い」
「なんでよぉおおお!!」
「えーとくずm.....カズマさん」
おい、今クズマと言いかけたか?俺が振り替えるとそこには受付嬢のルナさんが立っていた。
「ルナさん、何か用ですか?」
「はい、えーと。ダンジョンに未開拓エリアが出現したので一応お知らせに」
成る程。未開拓のダンジョンなら宝が沢山ある可能性が高い。ただ敵のレベルも分からないから危険度も高い、か。よし行こう。
ビバっ!借金返済!
「分かった。そのクエスト俺達が「ま、待ってくださいっ!」どうした、めぐみん」
「どうしたじゃないですよ!駄目ですよ、ダンジョンなんて!私の存在価値が無くなるじゃないですかっ!」
分かってはいたんだな。爆裂魔法は広範囲の威力を出せる代わりに魔力を絶大に使用し狭い場所で使うものなら主にダンジョン内などは壁が崩れて生き埋めになるのだ。
はっきり言うと邪魔だ。
「めぐみん、悪いんだが今回お前はお留守番だ」
「嫌ですよっ!只でさえダクネスがいなくてパーティーのメンバーが少ないというピンチの時に何も出来ないなんて」
立派な事を言っているが、最近思い始めた事がある。
冒険者には仲間が必要だ。皆言うだろう。だが俺の仲間を見てみよう。
一人目。
生きる厄災提供者、アクア(女神仮)
二人目。
中2病感染魔族、爆裂狂めぐみん(ロリっ娘)
三人目。
どんなときでも自分の意思を曲げないドM、空振りはお手の物ダクネ........ララティーナ(現在はいない)
ふむ....。濃い、圧倒的に濃い。悪い方面で濃すぎる。
「まぁまぁ、めぐみん。今回は私とカズマに任せておきなさいっ!」
「あ、アクアもお留守番な?」
「はあ?何で私もお留守番なのよっ!」
「嫌な予感しかしないからだ」
「大丈夫よ!このアクア様にドーンと任せておきなさいっ!」
「はぁ.....。いいかアクア、今回は危険なんだ」
「ちょっと糞ニートのくせに心配してくれるなんてやけに優しいじゃないの」
「だから、これ以上危険度を上げたくないんだ」
「っ!ちょっとどういう意味よそれ!まるで私がいると余計に危ないみたいじゃないの!」
「まあ、怒るなよ。それにそろそろ来る頃だろ」
「へ?」
ばたんっ!といきなり冒険者ギルドの扉が開かれてスッカリ見知った顔が現れた。
「カズマ!佐藤カズマはいるかぁあ!」
「ほらな」
「あー、そういえばいたわね」
仕切りにギルドの中を確認して俺と目が合うと走って此方に向かってくる。眼鏡をかけた長い黒髪の女性で胸がでかい。
この人に捕まってから俺の頭のなかではこの人は、おっぱいだ。それ以外の要素がない。
「おっp......セナさん、今回は何があったんですか?」
「佐藤カズマ、貴方今何と間違えようとしたんですか?.....まあいいです、町のすぐ近くでジャイアントトードが2体現れた。至急私と一緒に来てもらうぞ」
「ふむふむ.....。おい、めぐみんにアクア」
「どうしたのですか?」
「どうしたの?」
「ジャイアントトードには、お前ら二人で行ってきてくれ。俺はダンジョンに行ってくるから」
「はあ?何いってるのよ、カズマ!あんた一人でダンジョンなんて危ないわよ!」
「そうですよ!一人で行かせるわけには」
「ダクネスがいない今、ジャイアントトードの依頼を任せられるのはお前たちだけなんだ....二人ではきついかもしれないが....これはお前たちにしか出来ないことなんだ」
「カズマ....」
「私達にしか....ふふ、どうやらようやく私の凄さが分かったと言うことかしらね!良いわ!ジャイアントトードは私とめぐみんに任せなさい!」
「そ、そうですね!任せてください!」
「おう!任せたぜ、二人とも」
よし、これで爆弾をセナさんに押し付ける事が出来た。安心してダンジョンに行けるな。
めぐみんとアクアをセナさんに任せた俺は一人でダンジョン内に入っていた。
「かなり暗いな。まあ、あいつらを連れてこなくて正解だったな。盗賊スキルの敵感知と潜伏。これを使えば敵を避けてダンジョンを調査できるから俺一人の方が進みやすい。それに千里眼。このスキルによって真っ暗闇でも空間の把握が可能となった」
ダンジョン内に入ってから3.40分は立っただろうか、俺の敵感知スキルに一度も反応がない。
「なんだここ、何もいないのか?......うおっ!?な、なんだこれ.....冒険者の亡骸か?」
ダンジョンを進んでいくと冒険者の亡骸らしき物が壁に横たわっていた。
返事はない、ただの屍のようだ.......。
「さーて。奥いきますかー....おっ?」
ダンジョン内の奥に部屋があるのを見つけた俺は潜伏スキルを使用して索敵をしながら慎重に部屋に入っていった。
部屋に入って物色してみたが金目になるものは何もなかった。だけど1つだけ大きな宝箱があった。
「(怪しい...すごく怪しい.....が、何も持って帰らないってのもな........)」
ふと頭をよぎるのはアクアとめぐみんに正座をしながら罵られている俺の姿。
不憫だ.......。
「よし、開けてみるか......」
▼
「ここは.......」
「佐藤カズマさん。貴方は死んだのです」
薄暗く何もない空間の中央に椅子が1つと何度も見ている女神のエリスが座っていた。
「はぁ....やっぱり、あの宝箱。罠だったんですね」
「はい....とても残念です」
あれ可笑しいな。いつもと雰囲気が違うぞ?何度かこの場所でエリスと会っているがこの雰囲気はいつもと違う。
「えーと。それじゃあ俺はそろそろ帰りたいんですけど」
「それは.....出来ません」
「......え?いやだってこの前は帰れたじゃないですか」
「それは.....あの、アクア様は一緒では無かったのですか?」
ん、アクア?..........................
「あぁぁあああああああ!!!!もしかして!アクアが復活の呪文かけてくれてないから帰れないってことかっ!?」
「はい.....」
エリスは本当に言いにくいのか顔を反らしながら答えてくる。
「まじかよ.....あのーその場合って俺はどうなるんですか?」
「えと....他の世界に飛ばされます」
「あーやっぱそうなのかぁ」
「記憶も消去され、赤ちゃんとなって生まれ変わるのです.....」
「はぁああああ!?ちょ、ちょっと待ってくれ!え?じゃあなに!?俺童貞のままで俺の人生ゲームオーバーってことか!?」
「.......そうなります」
「嘘だろぉぉおおお!!」
「すいません....これは天界規定で決められていますので......」
「はぁ.....思い返せば最悪な人生だった.....好きだった相手が不良に寝取られ、それが原因で引きこもり、たまたま外に出て女の子助けようと思ったら逆に怪我させて俺自身はショック死。病院では家族にさえ笑われて新しい世界では、アクアと共に馬小屋生活。めぐみんやダクネスと共に冒険して魔王軍の幹部倒したら内臓売るレベルの借金かかえて、ようやく返せそうになったら古代兵器出てきて、皆助けようとしたら犯人扱いされて、あと少しで処刑されかけて......でもダクネスが助けてくれて.....13億なんて借金抱えてるのに毎日がたのし、くて....あ、あれおかしいな.....あんなに辛かったのに....なんで」
良い思い出とは言いがたいのにどうしてか俺の瞳からは涙が溢れてきた。嗚咽が混じりながら話を続けて涙をいくら拭っても次から次から溢れてくる。
俺、あいつらと一緒で楽しかったんだ.......。
「カズマさん。せめて生まれ変わった世界で貴方に幸運が訪れますように」
泣きながら膝を崩した俺の頭にエリスは優しく手をおいた。エリスの手からは少しずつ光が溢れてきて、そして........。
「あ、あれ?」
突如光が消えた。
「面白そうな人間がいるね。エリス」
光が消えたと思ったらいつの間にいたのか目の前に帽子を深々と被った好青年立っていた。
「へ、へへへ....ヘルメス様ぁああああ!!な、何故このような場所においでになられたのですか?」
この好青年を見た途端にエリスは声を荒げて口調が変わる。
「いやね。天界にいるのも飽きちゃってね。下が騒がしいなって思ったら面白そうな会話が聞こえたから降りてきちゃった」
「ちゃったって....不味いですよ、ヘルメス様。ゼウス様にバレでもしたら」
「大丈夫大丈夫、ここの責任者は僕だからね。それより、えーと君は確か佐藤和真君だね?」
「そうですけど....」
「ふーん。良いね、実に面白そうだ」
何だろう...エリスに様付けで呼ばれてるから偉い人なんだろうけど....この感じ、めぐみんが新しい杖を手にいれた時と似ている.....。つまりは.....。
「君。記憶を失うのは嫌かい?」
----------------俺で遊ぶ気だ。
「そりゃ嫌ですよ。まだ童貞ですし」
「ははは、そうかい。なら僕とゲームをしないかい?」
「っ!?ヘルメス様何を?」
「エリス、君は黙っていなさい。僕が話しかけているのは彼だ。君じゃない」
エリスは顔面蒼白になり俯いてしまった。なんだろう、取り合えず目の前の奴殴ったら駄目かな?
「それでどんなゲームをするんですか?」
「ある世界に行ってもらう」
「ある世界?」
「うん♪ただし、君の記憶、体はそのまま送ってあげるよ。家族も用意しておこう」
何でもありなのか、この人.....いや、この神は。
「それで....俺に何をさせる気なんだ?」
「君にはその世界でシャーロック・ホームズという名の人間を倒してほしい。そうだね、殺さなくて良いよ。ただ負けを認めさせればそれでいい。もしそれが出来たら何でも一つだけ願いを叶えてあげるよ」
シャーロック・ホームズって確か探偵のシャーロック・ホームズだよな?え?魔王倒すより簡単じゃねーか!
「勿論、倒せないと判断したら諦めてその世界で暮らしてくれても構わない」
「........倒せないと判断したらって相手は探偵ですよね?」
「そうだね、探偵であってるよ。世界最高峰の探偵でね」
今の言葉を聞いて何故か体から嫌な汗が流れた。何故かは分からないが俺の直感が無理だと言っている。
「質問いいですか?」
「答えないかもしれないけどね」
「その世界はどんな世界なんですか?」
「それは言えない。確信をつきすぎているからね」
「それなら、もし仮にですがそのシャーロック・ホームズがこの世界に来たら魔王は倒せますか?」
「そうだね。チート武器無しでも.....2日くらいで幹部を全滅させられるんじゃないかな」
は?どんな探偵だよ.....。違うぞ、そんなシャーロック・ホームズは、俺の知ってるシャーロック・ホームズじゃない!
「そんなの俺に勝てるわけないじゃないか!」
「大丈夫だよ。君なら、ね。それに君の今使える力はそのままで送ってあげるよ」
「っ!へ、ヘルメス様!それは天界規定に反します!」
「エリス。天界規定を定めたのは僕だ」
「そうですけど....」
「つまり、僕がルール。僕が全てなんだよ」
「..........」
「さて、和真。どうする?」
「.....分かりました。その世界にいきます」
「カズマさん!」
「そうだ。君のポイントまだ余ってるし最後に何か新しい魔法でも覚えていったらどうかな?違う世界にいったら、その冒険者カードは消えてしまうからね」
「はい、じゃあそうさせてもらいます」
俺は冒険者カードを出して覚えられる魔法を調べてみた。
1.爆裂魔法
ポイントと知識と魔力不足。
2.ライト・オブ・セイバー
ポイントと知識不足。
3.花鳥風月
・・・・・宴会芸の花鳥風月しか覚えられねーじゃねーか!
俺の体がプルプルと震えると後ろから肩に手を置かれて「どんまい」と言われた。
「じゃ、じゃあ.......宴会芸スキルで」
エリスは引いてるし、ヘルメスに関しては楽しそうに終始笑顔だ。
殴りたいあの笑顔。
「それで、あとひとつあるんだけど。君が物として持っていった、女神アクアはどうする?連れてくかい?」
ヘルメスから思いがけない言葉を聞かされた。アクアも一緒に連れていけるらしい。でも.......
「アクアとめぐみんは今どうしてますか?」
「蛙をなんとか狩り終わり君の帰りを待ってるよ」
その言葉を聞くと胸が張り裂けそうな気持ちになった。同時にめぐみんと初めて出会った時のことも思い出した。
アクアがいなくなったら、めぐみんはまた一人に......。ダクネスもいつ帰ってくるか分からない。
「・・・良いですよ。ぶっちゃけ、あんな駄女神が一緒にいても邪魔にしかなりませんから」
無理に笑顔を作ってるけど、バレてるかな.....。エリスは泣きそうな顔してるし。俺こんなキャラじゃないんだけどな。やっぱり最後は俺らしく.....。
「そうかい......佐藤和真君。君をあの世界に送るね」
「はい.....エリス最後に一つだけ教えてくれ」
「なんでしょうか.....」
エリスは、瞳に涙を浮かべながら口元を手で隠している。本当にメインヒロイン、エリスで良かったんじゃないかと疑問に思う。
「エリスの胸ってパットなのか?」
俺は返事を聞くことなく光に包まれて視界が暗転した。
「最後にって........クズマぁあああああ!!!」
「いやーエリスがここまで怒鳴るなんてね。期待しているよ、佐藤和真君」