11巻が本格化?するぜ!!!!
ある要素の作者がアレだけど、気にせずに行こう。
「エキベンと言うのをくれ。なるべく栄養価の高い物をな。む?コレは…」
東京駅で買い物をしているラウラの目に映ったのは…ひよこサブレだった。
「こ、このひよこをあるだけくれ!支払いはカードで…」
「ラウラもう時間だから!行くぞ!」
あまりに遅いラウラを探しに来た一夏(と一樹)が、ラウラの腕を引く。
「ま、待て!私にはひよこを救出するという使命が…」
「うるせえ早く行くって言ってんだよ!」
容赦なくラウラに当て身を喰らわせて気絶させた一樹。
気絶したラウラを一夏が抱えて、ホームへ急ぐ。
「き、貴様!私のひよこが、ひよこがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ちょっ、ラウラ!落ち着けって!」
気絶から目覚めてすぐ、ラウラは一夏の襟元を掴んでブンブン振り回していた。
流石に見てられず、シャルロットが止めた。
「あー苦しかった」
ラウラから解放された一夏があるものを取り出す。
それは、一夏の【思い出】を記録して来た相棒…フィルム式の、一眼レフカメラだ。
「一夏、それ持って来たんだ」
自らもそれに何度も写った鈴が、凄く優しい顔で言う。
「ああ。みんなで京都に行くなんて、コイツで撮らなきゃ勿体ないだろ?」
愛おしげに一眼レフカメラを手入れしながら言う一夏。
一夏自身もそれを使って綺麗に写真を撮る事が出来るが、それ以上に綺麗に写真を撮れる人物を、一夏は知っている。
「ねえかーくん。舞ちゃんから預かった物があるんだ」
「おろ?」
一樹の隣に座る雪恵が、荷物から取り出したのを見て、一樹の目が見開かれる。
それは、小さなバック。一夏が持つ一眼レフカメラが入っていた物とよく似ていた。それもそうだ。それに入っている物は…
「なん…で…?」
1年前、一樹が封印した相棒。
何度も雪恵や舞たち義妹、風景を撮ったデジタル一眼レフカメラだ…
それが入ったバックを一樹に渡そうとする雪恵。
「舞ちゃんから伝言だよ。『また、生き生きとした義兄さんの写真が見たいです』…だって。私も、かーくんに写真を撮って欲しいな」
「けど…俺の写真は、お前を…」
「かーくんは何も悪くないよ。私がかーくんの言うことを聞かないで、私が足を踏み外して崖から落ちたんだもん。しかも、かーくんは本当なら死んでた私を助けてくれた。誰が何と言おうと、それが事実なんだよ」
「…俺は、ファインダーを覗けない」
「大丈夫だよかーくん。だって、今は私がいるんだよ?」
雪恵の言葉に後押しされたのか、震える手でバックを受け取る一樹。
ゆっくり開けたそこには…
主人の手を、今か今かと待つ相棒の姿があった。
「……」
そっとカメラを持ち上げて、笑顔を浮かべる雪恵をファインダー越しに覗く…
覗ける。
覗けるのだ。
「あっ、ああっ…」
ファインダー越しに見える。
一樹がずっと撮りたかった、綺麗な【世界】が。
あの頃、濁って見えていたのが嘘の様に、輝いてる【世界】が。
見える。
見ることが、出来る…
カシャッ
思わずシャッターを切る一樹。
その音を聞いて、驚いたのは一夏だ。
自分の席から大慌てで、一樹のいる所に駆け寄ってきた。
「か、一樹…お前、写真を…」
「撮れた…やっと、とれた…」
中学2年のあの日以来、撮れなかった写真を。
ずっと写したかった【世界】を。
今の一樹は撮れる…撮れるのだ。
「おかえり…待たせて、ごめんな…」
涙を浮かべながら、カメラをそっと胸に抱く一樹。
キラリと光るカメラも、主人との再会を喜んでいる様だった。
「やっぱりお前は、カメラを持ってた方が良いと思うぜ」
「…ありがとな」
新幹線の中で、京都駅で集合写真を撮った一樹と一夏。
ブランクがあるにもかかわらず、一樹の写真はそれを感じさせないほど輝いていた。
『東京に帰ったら、薫子に知らせてあげましょう。あの子、櫻井君の写真の大ファンらしいから』
一樹が撮った集合写真を見た楯無の最初の言葉がそれだ。
楯無にも分かったのだ。級友である黛が、一樹の写真に入れ込む訳が。
「……」
先程撮った写真を見返す一樹。
京都駅の前で、一樹以外の全員が写った写真がある。その中にはダリルとフォルテもいる。
久しぶりに写真を撮れる喜びから、一樹は少年のような笑みを浮かべていた。
「さて、じゃあそろそろ待機場所に…」
カメラを首に掛け、移動を提案する一樹。
「あ、連絡するまでは京都を観光してて良いわよ」
楯無の言葉に、一樹と一夏がコケた。
「「はぁ!?」」
「ちょっと色々あってね。多分夜になると思うから存分に京都を満喫しちゃいなさい!」
ウインクしてまで言う楯無に、一樹はため息をつく。
「ごめんなさい。お姉ちゃんが、本当にごめんなさい」
簪が何度も頭を下げているのを見て、どっちが姉なのか分からなくなった。
「…ヘタレの姉に、しっかり者の妹か」
「聞こえてるわよ櫻井君!?」
楯無の叫びを見事にスルーして、それならばとカメラを雪恵とセリーに向ける一樹。
すぐにピースする2人…
「……」
「あれ?かーくん?」
「どうしたの?カズキ」
中々シャッターを押さない一樹に首を傾げる2人。
「…やっぱり、
『あーい』
スッ、と一樹の隣に現れるミオ。そのまま雪恵の隣に移動すると、改めて3人ともピースする。
「……」
カシャッ
【家族】アルバムの1枚が、撮れた。
「…唐変木、状況を俺に
「いや、その…」
数分後、京都の石畳の上に正座する一夏と、その一夏を睨む一樹の姿があった。
「雪たちと京都を回ろうと思ってたってのに、何でお前のお守りをしなきゃなんねえんだ」
「あの、一樹さん?あなた一応俺の護衛ですよね?当たり強くないですか?」
「…いつも通りだろ」
「いや、目が怖いから」
「……京都がそうさせてるんだよ」
「んな馬鹿な!!!?」
「うるさい。早く説明しろ」
「…みんなが俺と一樹に写真を撮って欲しいとのことです」
簡潔に一夏が説明すると、一樹の額に血管が浮き出ていく。
「ほお…」
「いやだって仕方ないだろ!?箒と鈴はお前の撮った写真のレベルを知ってるから、それをみんなに話したら『じゃあ私も!』になるのも…」
「元凶のその2人、ちょっと燃やしてくる」
いつの間にかいたセリーと雪恵。
恐ろしい事を淡々と言うセリーを慌てて止める雪恵。
「ちょっ!落ち着いてセリーちゃん!」
「ユキエは腹立たないの?」
「え?うーん…どっちかというと、嬉しい方かな」
「「『…は?』」」
思わぬ雪恵の答えに、一樹にセリー、ミオがキョトンとしていると、はにかみながら雪恵が話す。
「だって…かーくんの写真を、みんなが認めてくれてるってことでしょ?」
「『あ…』」
セリーとミオは雪恵の言葉を理解したが、当の本人である一樹が理解していない。
「そんなアホな」
「「アホじゃない!!!!」」
一樹の写真の腕を昔から知っている雪恵と一夏の反論に、流石の一樹も一歩引く。
「そ、そうか…」
「まったく!かーくんはもっと自分の写真を誇るべきだよ!」
「「『そうだそうだ!』」」
咄嗟に同盟?を組んだ一夏とセリー、ミオも雪恵の言葉に同意する。
「わ、分かったから落ち着けよ雪…眉間にシワが寄ってるぞ」
「大丈夫。もう貰ってくれる人がいるから」
「高校生のうちに決めるのは早計すぎると思うぞ」
「じゃあ私がどっかのI君みたいなのに誑かされても良いの?」
「そいつ絶対【ピー】す」
目がマジ過ぎて一夏が震えていた。
「(ヤバイよアレは!時代が時代だったら立派な人斬りになってたよ!?)」
1組目、シャルロット&簪。
「メールだとこの店だな」
「一夏、お前行ってこい。俺は雪達と団子食べてるから」
「お前も来るんだよ!!」
「馬鹿か!あの店は着物体験が出来るのが売りなんだよ!俺が行ってどうする!?」
「せっかくの着物姿を写真に残してやれよ!」
「オメエが撮れって言ってんだよ!!!」
カメラが壊れないよう、細心の注意を払いながら取っ組み合う一樹と一夏。
「ね、ねえかーくん!私も着物着たいから行こ?」
雪恵のサポート?もあり、渋々了承した一樹。
店内に入ると…
「あ、遅かったね一夏!」
「…シャルロット、苦しそう」
「そ、それは帯が始めてだからで!僕が別に太ってる訳じゃ…(そりゃあ、最近ほんのちょっとだけ増えてたけど)」
最近何か思う事があるのか、シャルロットの声がどんどん小さくなる。
…まあ、小さくなったところで、一樹の優れた聴覚では捉えてしまうのだが。
「…かーくん?」
必死で耳を抑えていると、心なしか雪恵の目が冷たくなった。
「かーくん。まさか…」
「頼む雪。俺と会話をしてくれ。俺に余計な情報を入れないようにしてくれ」
本当に聞きたくない一樹は、うんざりした顔で雪恵に目を向ける。
「シャル?どうしたんだ?」
そんな一樹の努力も虚しく、デリカシーの無い唐変木が一人…
「な、何でもない!一夏の馬鹿!」
「何でだよ!?」
「…そろそろ撮って良いか?」
学園にいるのと全く変わらないので、カメラを向けて促す一樹。
「あ、ごめん櫻井君!」
「…お願い、します」
「おう」
カシャッカシャッと、一樹がシャッターを切る音がしばらく響く。
撮るからには、一切妥協はしない一樹。
絶妙な光の加減で数枚ずつ写真を撮っていく。
「…一夏、お前も入れ」
「え?でも…」
「良いから」
_____今この瞬間の【思い出】が、少しでも思い出せますように。
そう願いながら、一樹はシャッターを切った…
すると_____
「あら?そこにいるのは櫻井君かしら?」
「……」
_____後ろから一樹を呼ぶ声が。
ダラダラ冷や汗を流す一樹を不思議そうに見る雪恵や一夏たち。
「やっぱり櫻井君じゃない!もう〜、京都に来たならまずウチに寄ってって言ってるじゃない!」
「い、いや…今日は私用じゃないから…」
「何水臭いこと言ってるの!ほら早く来て!」
「お〜ろ〜!?」
何故かその店の女将さんと従業員に拉致られる一樹。
「「……え?」」
あまりの早業に、茫然とする雪恵とセリーだった。
「「「「カッコいい!!!!」」」」
数分後、戻ってきた一樹の姿に女子陣が興奮気味に言う。
「…似合うな。剣客姿」
そう…一夏の言う通り、今の一樹の姿は某不殺の流浪人なのだ。
…ご丁寧に左頬の十字傷まで再現されている。
「…俺はこの目立つ格好好きじゃないんだが」
どんよりとしている一樹に、すかさず女将がツッコミを入れる。
「駄目じゃない櫻井君!その格好の時はござる口調じゃないと!」
「…拙者はこの格好苦手でござる」
「よろしい!」
「「「「良いんかい!!!?」
「はい!それじゃあ東京に帰る時にまた寄ってね〜」
無慈悲にもその姿のまま放り出された一樹。
隣の一夏はIS学園の制服のままなので、その紅い衣が余計目立つ。
「…ま、まあいざと言う時に対応しやすくなったと思えば良いじゃねえか」
普段は隠し?持っている逆刃刀を、この格好では常に腰に挿しておける。
一夏はそのことを言っているのだろう。
「…拙者は戦いたい訳では無いでござるよ」
京都は広いようで狭い。
以前店を出てからは普通に話していたら女将にバレており、長々と説教を喰らった。
なので一樹は外でもこの口調だ。
「そう言えば、何でその格好をするようになったんだ?」
「元々は仕事のひとつだったのでござるよ」
数年前に入った依頼で、TOP7の6人があの店の宣伝を手伝う事になったのがそもそものキッカケだった。
店にある着物を着て、京都を回る…という、よくある仕事だった。
しかし、あまりに一樹に和服が似合い、観光客を呼ぶために、その日の売上は普段の3倍にまで跳ね上がった。
それ以来、一樹が京都に来る度にその仕事をする契約を宗介達がたちまちしてしまった。
宗介曰く、『一樹がやる仕事にも、たまには楽なのがあっても良いから』だそうだ。
「…割と入りの良い仕事でござるから、S.M.Sとしても断にくいのでござるよ…」
「…なるほどな」
「〜♪〜♪」
少し後ろでは、恋人を褒められて嬉しそうな雪恵が鼻歌を歌っている。
「ユキエ♪嬉しそうだね♪」
…訂正、妹も喜んでいた。
「そういうセリーちゃんもね♪」
「…楽しそうでござるな」
今も観光客の写真撮影の付き合った一樹の顔はげっそりしている。
「だってかーくんが褒められてるんだもん♪嬉しいに決まってるじゃん♪」
「カズキ♪カッコいいよ♪」
「あ!ねえねえかーくん!後で写真撮ろうよ!」
「…もう好きにしてほしいでござるよ」
「「うん♪好きにする♪」」
箒&鈴ペア。
「「遅いぞいち…ってええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?!!!?」」
遅くなった一夏達に文句を言おうとした箒と鈴の(一夏の)幼馴染ペアだが、一樹の流浪人スタイルを見て驚愕していた。
「さ、櫻井どうしたのだ?」
「なんか…妙に似合ってるわね…」
「…ほっといてほしいでござる」
そう言いながら写真を撮る一樹。
一夏もファインダーを覗いて撮っていると、落ち葉が舞ってきた。
「落ち葉と言えば、昔焚き火で焼き芋とかやったよな」
「「一夏(織斑君)…」」
一夏の言葉に、箒と雪恵の顔が曇る。一樹は黙々と撮った写真を確認していた。
それは、小学2年の時。
篠ノ之神社で焼き芋をしようと集まっていた。その時、追加の芋を取りに行った一樹に千冬、束、箒の両親。それを一夏に箒、雪恵は待っていた。
『待ってる間に、火を起こしとこうぜ』
そう言って、集めた落ち葉に火をつけた一夏。中々火が大きくならないのを見た一夏が…
『なんか火力が足りないなあ…落ち葉もっと入れようぜ』
結果ボヤ騒ぎにまで発展。
雪恵が悲鳴を上げ、駆けつけた一樹が何とか消火。
一夏は千冬の手刀を喰らい、『焼き芋禁止令』が発令された。
「箒達の時にもあったのね…」
「…もしかして、鈴の時もか?」
「ええ…ねえ、櫻井」
「拙者に一夏の文句を言わせたら、何日かかるか分からないでござるよ」
「酷くないか!?」
淡々と言う一樹に悲鳴を上げる一夏。
ちなみに、鈴の時は…
小学6年の頃、地域ボランティア授業時の事だ。
秋の実り豊かな時期だったのもあり、栗が大量に取れた。
『これ、焼いて食べてみようぜ!』
当然過去の事があるので、一樹は反対したのだが…鈴を筆頭に他の班員はノリノリだったので、焚き火を起こした。
しかし、ここで一夏の悪い癖が出る。
『何か火力が足りないなあ…もっと落ち葉入れようぜ!』
結果、またもやボヤ騒ぎにまで発展。
嫌な予感がしていた一樹が戻ってきて消火したため事なきを得たが、一夏は千冬の拳骨を喰らい、一切の『焚き火禁止令』が出た。
…ちなみに、その時期が時期だったために、一樹にも責任がいき、一樹と一夏、そして逃げ遅れた鈴は1ヶ月間校内清掃を言い渡された。
「焚き火には良い思い出が無いわね…」
「同感だ」
「…俺の方が文句言いたいわ。止めた上に消火までしたのに、責任を押し付けられたんだぞごら」
「「本当に申し訳ございませんでした!」」
口調が戻る程キレた一樹の眼光に、一夏と鈴が綺麗な土下座をしたのは言うまでもない。
セシリア&ラウラペア
「遅いですわよいち…かさ」
「遅いぞいち…か…」
「ゼェ、ゼェ、遅えぞいち…か…」
何故かいる弾まで、一樹の姿を見て固まる。
「…何で五反田殿がいるでござるか?」
「いやその前にお前の格好が」
「気にしないでほしいでござる」
「あと口調も」
「…気にするなと言ってるんだ」
「はい!!!!」
鋭いなんてものじゃない眼光で睨まれ、ビシッと敬礼する弾だった。
…ちなみに、弾はやっと出来た恋人に贈りものをしたくてバイトをしていたそうだ。
『…バイトならしてるだろ?』
ござる口調が面倒になって来たので、個人回線で弾に聞く一樹。
『そうなんだけど…何か、S.M.Sのバイト代から出すと、一樹達に頼りすぎな気がしてさ…気を悪くしたなら、ごめん』
『いや、気を使ってくれたのは分かるからそれは無い…頑張れよ』
『…ああ!』
「和服にカメラは、合わないでござるよ…」
「…言うな」
ひと通り代表候補生達の写真を撮り、残るは何故か加わっていた千冬と麻耶のペアだ。
合流地点に向かおうとしていた一樹たちの前に、ある女性がいた。
「ちょいと尋ねたいことがあるのサ」
「…お主は、確か」
その目立つ右目の眼帯と、失われている右腕。
一樹はその女性の顔を知っていた。
いや、彼女の右目と右腕があった頃の姿なら、世界中の人々が知っているだろう。
「
「半分正解半分ハズレなのサ。私はブリュンヒルデの資格は持ってないのサ」
「…そうでござったな」
その時、アリーシャの影から1匹の白猫が現れた。
「おろ?」
そして一樹にじゃれつく。
「あら?【シャイニィ】が初対面の人に懐くなんて珍しいのサ」
「…さようでござるか」
雪恵ですらあまり見たことのない、穏やかな笑みを浮かべる一樹。
「かーくん、動物に良く好かれるよね〜」
「ユキエ、それ遠回しに私の事言ってる?」
「全然違うよ!?」
セリーに全力でツッコミを入れた雪恵にも、そのセリーにも、シャイニィはじゃれつく。
「まさか…ミオ殿」
『えー…これで私嫌われてたらショックなんだけど…』
「多分大丈夫でござるよ…一夏以外」
「なん、でだ!?」
一夏の言葉をまたもやスルーして、ミオを実体化。
やはりシャイニィは寄ってきた。
「「『…可愛い』」」
女性陣がシャイニィと遊んでいると、一樹とアリーシャの顔が鋭くなった。
「うおっ!?」
グイッ!と一樹が一夏の襟を掴んで引き寄せると、腰の逆刃刀を素早く抜いた。
キィンッ!!!!
逆刃刀が何かを弾いた。
それは…
「狙撃された…!?」
「まだ来るでござるか」
キィンキィンッ!!!!
続けて放たれた弾丸も、全て一樹の逆刃刀に落とされる。
「…あそこでござるな」
狙撃手の居場所を特定し、駆け出そうとする一樹。
だが…
「すみませんが、あなたの相手は僕です」
こんな状況だと言うのに、笑みを浮かべた青年が一樹の前に立ち塞がった。
「…お主は、誰でござるか?」
「【縮地の宗太】です。よろしくお願いします」
尚も笑みを崩さずに、腰に帯びていた刀を抜く宗太。
「(こいつ…殺気はおろか、剣気も闘気も感じられない…こんな事は初めてだ)…アリーシャ殿」
「アーリィで良いのサ」
「…アーリィ殿、すまぬがISの相手をお願いしたいでござる。拙者はこの者の相手をしなくてはならなくなった」
「お任せなのサ」
アーリィは自らの機体、【テンペスタ】を展開すると、大空へと飛び上がった。
「一夏たちは、急ぎ皆と合流するでござる。この状況、お主たちには危険すぎる」
「「「…分かった」」」
渋々同意する3人。セリーのテレポートで移動したのを見届けると、一樹は改めて宗太と対峙する。
「…待たせたな」
「いえいえ、当然の対応だと思います。まあ、僕に言われた仕事はあくまであなたを倒す事なので」
そう言うと宗太は、改めて構える。
「そろそろ、始めましょうか」
「ああ…」
かつてない激戦が、始まろうとしていた…
次回はあっちゃこっちゃ大変な事に!
京都で暴れまくるぜ!
次回は、いつなんだろう…年内にはあげたいな(泣)