ギリギリ2月に間に合った…
いやアレなんですよ!バレンタインネタとかやろうかなとか時間無いのに悩んでたこんな事に…
細かくは後書きで!
「しっかし、幾ら巻き込みたくないからって…喧嘩しながら出なくても良かったんじゃね?」
旅館を出た男子3人。
楯無のミステリアス・レイディの反応の元へと飛んでいると、弾が呆れ口調で言う。
「ん?別に喧嘩じゃねえだろ。なあ一夏」
「ああ。アレはボケとツッコミだ」
「んな訳あるか!」
幼馴染コンビに盛大なツッコミを入れる弾。
『一応雪恵さん達には説明してたんだから、マスターは抜かりないよね』
「雪はあれくらいすぐに演技だと見抜いちまうからな…一夏が演技下手すぎて」
「濡れ衣だ!演技が下手なのはお前だろうが!」
『すみませんマスター。私も一樹さんに同意です』
「ハクまで!?」
相棒にまで裏切られた一夏だった。
「まあ、一夏の事は今は置いといて」
「置いとかれた…」
後ろで一夏がシュンとしてるのが感じられるが、一樹は気にしない。
「…敵さんのおでましだ」
そこに飛んでくる複数のビーム。
咄嗟に散開して避ける3人。
『あん?人数少ねえな』
ビームライフルを連射してくるデスティニー。
「大方、足手まといな奴らを置いてきたと言ったところだろう」
バンシィを駆るエム。
その後ろに付く、フォルテが駆るインパルス。
『なるほどな…じゃあ!遠慮はいらねえな!』
最大稼働したデスティニーが、フリーダムに迫る。
「遠慮なんかした事ねえくせに、何言ってんだか」
デスティニーがビームを連射してくるのに、フリーダムもライフルを撃ち返す。
「決着をつけるぞ…織斑一夏!」
「上等だ!かかって来い!
バンシィはビームサーベルを構えて麒麟に突撃する。麒麟もまた、ビームサーベルを構えて迎え撃つ。
「じゃあ俺はアンタの相手だな!」
『男に負ける程落ちぶれちゃいないっスよ!』
それぞれ戦闘を開始。
夜の京都に、ビームが飛び交う…
「「「「置いて行くなぁ!!!!」」」」
そんな叫びと共に、飛んでくる攻撃。
思わぬ攻撃に、慌てて避ける亡国機業たち。
「あー、もしかしなしくても千冬姉がバラしたのかな?」
呟く一夏に、一樹と弾の非難の視線が…
「いや!俺のせいじゃ無いだろ!?」
ふざけている間にも当然攻撃が飛んでくる。
それを華麗に避けるフリーダム。
最小限の動きで避ける麒麟。
やや大きめな動きで避けるノワール。
…大袈裟に避けるIS学園組み。
『『「コントか!!!?」』』
亡国機業組みのツッコミを完全にスルーし、フリーダムが先制する。
「(…ミオ、ダリルとフォルテが使ってる機体を調べろ)」
『え?良いけど…何で?』
「(あまりに動きが良すぎる)」
『!?分かった!』
「一夏!」
「あいよ!」
ビームサーベルの二刀流で突っ込むフリーダムをビームマグナムで援護する麒麟。
『チッ!』
ビームマグナムの攻撃をビームシールドで受け止めるデスティニー。
それに肉薄するフリーダム。
『ッ!?』
何とかフリーダムの斬撃を避けると、アロンダイトを振り上げる。
「やっぱり小回りが効かないみたいだな」
しかし、フリーダムは踊るようにアロンダイトを避けるとデスティニーの後頭部に裏拳を決める。
『ウワッ!?』
ガラ空きの背中に、ビームサーベルを振り下ろそうとするが…
『ダリルさん!』
インパルスが撃ってきたビームに邪魔される。
「クソッ…弾!ちゃんと相手してろよ!」
ビームを避けながら、ノワールに文句を言うフリーダム。
「無茶言うなよ!?仮にも2年の代表候補生だぞ!!?」
ツッコミをいれながら、ビームブレードでバンシィのビームサーベルを受け止めるノワール。
『クソッ!こんなふざけた奴らに良いようにされてたまるか!フォルテ!』
『ウッス!』
レインに応えると、フォルテはインパルスのバックパックを換装する。
機動性重視の赤い【フォースシルエット】から、砲撃戦仕様の深緑色のバックパック、【ブラストシルエット】へと。
それと同時に、VPS装甲も鮮やかな
『喰らえッス!』
両脇に抱える大出力ビーム砲、【ケルベロス】から放たれる極太ビーム。
フリーダムはそれを華麗に舞って避けると、インパルスに急接近。ビームサーベルを振り下ろす。
『クッ…』
何とか身を反らして避けるインパルス。
『当たれッ…!』
苦し紛れに近接武装のビームジャベリンを振るうが、フリーダムはそれを紙一重で避ける。
『フォルテ!』
更に追撃しようとするフリーダムに、デスティニーの攻撃が迫る。
止むを得ず急上昇して避け、牽制のビームライフルを撃つ。
「(一夏達は…!?)」
先程まで一樹の援護をしていた筈の一夏と、代表候補生達は…大量のゴーレムIIIと激闘を繰り広げていた。
「ちくしょう!前より数が増えてやがる!」
向かってくるビームをシールドで受け止めながら愚痴る一夏。
「こうなったら…!」
ユニコーンに変わろうとする一夏を、ハクが止める。
『ダメですマスター!あの黒いのに【変身】するのを狙われています!?』
「なっ!?」
「クソッ…」
一夏が戦闘に集中出来るようにするためには、現状弾がバンシィの相手をしなければならない。
だが、今はむしろ弾が相手をされてる状況だった。
実際、バンシィはデストロイモードを発動すること無くノワールを相手取っている。
「(俺の腕が大した事じゃないのは知ってたけど!タイマンで遊ばれる程かよ!?)」
バンシィに遊ばれてる…
そう感じ、一瞬冷静さを無くしかける弾。
しかし、何とか深呼吸して落ち着く。
「(危ねえ…熱くなりすぎてた。考え方を変えよう。なりたくてもなれないってな!)」
冷静さを取り戻し、再度ビームブレードを構えてバンシィに挑む。
「(クソッ…何故【変身】が出来ない!?)」
ノワールの攻撃を受け止めながら、エムは舌打ちする。
エムとしては、乱戦になった段階でデストロイモードに【変身】したかった。
しかし、謎の頭痛によりサイコフレームを反応させる事が出来なかった。
白式が【変身】するために脳波を発するのを利用しようとすれば、それに気付かれて【変身】をやめられる始末。
「(システムに異常がある訳ではない…なら、何が原因だと言うのだ!?)」
「ハアァァァァァァァァ!!!!」
全力でビームブレードを振り下ろしてくるノワール。
バンシィはビームサーベルでそれを受け止め、フリーダムに向かって蹴飛ばす。
「ガッ!?」
「ッ!?」
自らに向かって飛んでくるのを認識したフリーダムはやむを得ず急上昇。追撃を狙うバンシィに両腰のレールガンを放った。
「チッ!?」
何とか左腕で受け止めるも、大きく後方に下げられてしまうバンシィ。
「弾!フォルテの相手は頼んだ!」
デスティニーに牽制のライフルを撃ちながら、バンシィに斬りかかるフリーダム。ビームを撃って迎撃しようとするバンシィだが、狙いの定まっていない攻撃に当たるフリーダムでは無い。
「クッ…」
ノワールならともかく、全力を出せない現状でフリーダムの相手はキツイ。
今はデスティニーとの2対1で戦えているため何とかなっているが、それもいつまで保つか…
「(いい加減動け!バンシィ!!)」
「みんな!大丈夫か!?」
デストロイモードになれないために、専用機持ちたちの補助に回りにくい麒麟。
何とかビームサーベルで1機のゴーレムIIIを戦闘不能にするも、まだ麒麟の周囲にはゴーレムIIIが固まっている。
『…一夏、私達は何とか大丈夫。だから、一夏の方こそ気をつけて。敵の殆どが、一夏に固まってる』
自らも1機のゴーレムIIIの相手をしながら、簪が教える。
普通ならかなり危ない状況だが、自分に集中して来る方が一夏にはありがたい。
「サンキュー簪!それなら…」
一夏は、装甲の下で獰猛な笑みを浮かべる。
「危ないから、俺の戦闘宙域から離れててくれ!!」
言うが早いか、ビームマグナムで5機を纏めて撃ち抜く一夏。
これで、少しは空間が出来た。
一夏が殆どのゴーレムIIIを相手しているが、専用機持ちたちも奮戦していた。
両腕に近接武装を持つ箒、鈴、シャルロットがゴーレムIIIの両腕を抑え、セシリアにラウラ、簪がその火力で撃ち抜く。
一夏の様に爆発的な戦果は無いが、確実に敵を減らしている。
更に、遅れて到着したアーリィの存在も大きい。
「流石に、お人形さんに負ける訳にはいかないのサ♪」
本人は認めていないが、2代目ブリュンヒルデと呼ばれるその実力は折り紙つきだ。
実際、1度に3機を相手取っている。
そんな専用機持ち+アーリィの活躍を見て、イラついたレインがビームライフルを連射する。
『雑魚はすっこんでろ!』
当たれば死を意味するその射撃を、全員必死で避ける。
「こんのぉ!」
苦し紛れにワイヤーを射出するラウラ。
しかし、最大出力のデスティニーはそれを簡単に避ける。
それどころか、ワイヤーを掴み…
『邪魔なんだよ!!』
掌部ビーム、【パルマフィオキーナ】でワイヤーを破壊した。
「なっ!?」
動揺するラウラに向かって、アロンダイトを構えて突撃する。
「ラウラ!!」
ラウラの危機に、シャルロットがシールドガトリングを連射。
『チッ!』
何とかデスティニーの動きを止める事が出来たが、不利な状況に変わりはない。
「ああ雑魚が鬱陶しい…!一夏!弾!」
「「何秒!?」」
「15!!!!」
「「10で!!!!」」
「しゃあねえな!!!!」
短く会話を終わらせると、ノワールと麒麟がそれぞれビームを連射。亡国機業の有人IS達の動きを止める。その隙にフリーダムは急上昇、マルチロックオンからのフルバーストで一気にゴーレムIIIを撃墜する。
『…マスター、解析終わったよ』
「流石だミオ!で、結果は?」
ブラストインパルスが放った大量のミサイルを絶妙なスラスター制御で避けながら、先を促す一樹。
『解析の結果、ダリルとフォルテは私達ISコアの
「…あ?つまり…」
一樹の声は、ミオが聞いた事がない程低かった。
「アイツらは
一樹の言う【あの場所】…
ミオ達ISコアがいる、綺麗な空間。
決して汚してはならない、安らぎの空間…
そこを侵食するということは…
『…そう、だね』
「…そうか」
酷く落ち着いて聞こえるその返事が、返って重く感じる。
_____ミオやハク、その妹達の綺麗な空間を汚す奴らは…
「…手足の1、2本は覚悟しろよクソアマ供!!!!」
フリーダムはそのスラスターを全開。
一瞬でインパルスに接近するとその右腕を切断した。
『なっ!?』
データ化しているため、フォルテの体自体にダメージは無い。
だが…逆に言えば、コアさえ傷つけなければ一樹の【不殺の誓い】は守られる。
故に、この2機を相手に手加減をする必要はほぼ無い!
『フォルテ!』
インパルスの危機に、アロンダイトを構えて突撃してくるデスティニー。だが…
ドォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!
『グッ…』
超至近距離で放たれたレールガンにより、大きく後方へ吹き飛ばされる。
『ダリルさん!』
慌ててフォースシルエットに換装するインパルス。後方に下がりながら、残った左手に持ったビームライフルを連射する。
「……」
その程度の射撃を喰らうフリーダムでは無い。
連続で放たれるビームを避け続け、インパルスの左腕を根本から切断する。
『クッ!?』
『こんのぉ!』
負けじと、デスティニーがインパルス砲を放つ。
それを空中バック転で避け、お返しとばかりにスキュラを放つ。
『クッ…』
回避は間に合わず、ビームシールドで受け止めるデスティニー。
『ガッ!?』
追撃しようとスラスターを蒸すフリーダム。
だが…
「…ッ!!!?」
嫌な気配を感じ、急ぎ進路を変える。
そこに…
ドォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!
3つの超極太ビームが飛んできた。
「この出力は…!?」
『動力炉を2つは使ってるね…!』
ビームの来た方向を向くと…
そこに、円盤に足が生えた様な、黒い悪魔がいた。
「ミオ、俺たちがいつもやってる事があるだろ?【やられたら】」
『【倍返し】だね!!!!』
「正解だ!!!!」
先のビームのお返しに、スキュラを放つフリーダム。しかし、それが黒い機体の全面に張られた陽電子リフレクターで弾かれる。
「…チッ」
一樹は小さく舌打ちする。それを嘲笑うかのように、黒い機体は
黒い円盤から、人型へと…
『来んのが遅いんだよ!』
フリーダムに斬りかかりながら、レインが愚痴る。
『結構粘られたのよ…後はレインとエムの好きになさい』
『「了解」』
装甲の下で、悪魔の様な笑みを浮かべる2人…
『フォルテさん、予備のチェストフライヤーとソードシルエットを送ったわ。換装すればまだイケるでしょ?』
『勿論っス!』
「なに…アレ…?」
簪が震えながら、人型に変形した黒い機体…デストロイを指す。
「…状況が変わった。お前ら帰れ」
険しい声で告げる一樹。それに反論するのはシャルロットだ。
「いやいや!これこそ僕たちにも協力させてよ!?これでも代表候補生なんだよ!?」
「……シャル、悪いが俺も一樹に同意だ。アイツ、やな予感しかしない」
雪片を持ちながら、一夏も険しい声で告げる。弾も声にこそ出さないものの、それに同意の様だ。
「しかし櫻井。お前たち3人だけで、あのデカブツにダリルやレイン、エムが相手するのはかなりキツイと思うが…」
ラウラの言う事ももっともだ。
単純な頭数でも1人少ない一樹たち。それに、デストロイを何か相手取りながら闘えるとは思えない。
「…ラウラの言う事は分かるし、確かにキツイ。けどな…お前たちは機体適性的に死ぬかもしれないぞ?」
「「「「ッ…」」」」
相手は【殺し合い】の為に作られた機体。
専用機持ちたちの機体はあくまで【競争】の為に作られた機体。
その攻撃力の差は歴然だ。
「…それでも、私は残るよ」
1人、しっかりとした目でフリーダムを見上げる少女…簪。
「私は、お姉ちゃんを助けに行きたい…だから、櫻井君に一夏が何と言おうと、私は残る」
「…何かあっても、助けに行ける保証は無いからな?」
「うん…ありがとう」
1人許してしまった以上、他の面々も引かないだろう。
「(さて…どうするか…)」
デストロイの搭乗者…楯無は必死で機体を止めようとしていた。
「(ダメ…コントロールが出来ない!)」
しかしデストロイは搭乗者であるはずの楯無にコントロール出来ず、ただのパーツと化していた。
「(せめて…攻撃の方向を決める事が出来れば…!)」
デスティニーとデストロイがフリーダムを、インパルスが麒麟を、バンシィがノワールを狙って動き出す。
『オラオラオラァ!!』
最大稼働である事を生かし、縦横無尽に飛び回る。
「ッ…」
対するフリーダム。デスティニーだけでなく、デストロイの攻撃を捌かなければならないため、今までに無いほど苦戦している。
『オイオイ!背中のソレは飾りかぁ!?』
「うるせえよ…」
レインの言う通り、一樹は一向に翼のスーパードラグーンを使おうとしない…
『知ってるぜ!お前が何故ソレを使わないのか!第三世代兵装の弱点にハマってんだろ!?』
デストロイに大量のミサイルを撃たせ、フリーダムを牽制、自らはアロンダイトを構えて突っ込む。
フリーダムはミサイル軍の中心を左手に持つビームライフルで正確に撃ち抜く。結果、爆発が他のミサイルを誘爆し、迎撃が完了する。だが、続けて振り下ろされたアロンダイトを右手のビームサーベルで受け止めるも…
「クッ…」
相手は両手でアロンダイトを持っているのに対し、フリーダムは右手のみ。パワーの差は歴然だ。
『第三世代兵装…搭乗者のイメージで動くソレは、通常じゃ考えられない程攻撃範囲が広い。だがな!』
フリーダムを蹴飛ばし、デストロイの五指から計10本のビームを放たせる。
それを、繊細なブースト制御で避けるフリーダム。
『逆に言えば、第三世代兵装は【搭乗者がイメージ出来ない動きは出来ない】って事になる!』
逆さまになりながら、デスティニーにスキュラを撃つフリーダム。
しかし、デストロイがデスティニーを庇う様に前に出て、陽電子リフレクターで受け止められる。
『お前はどうやらソレが【宇宙空間でしか動かせれない】って固定観念があるらしいな!映像で見たぜ?宇宙と、学園でのソレを使った戦闘をな!』
「…何お前?ヒマなの?」
『やかましい!…とにかく!その結果はどうだ?宇宙と比べたら、学園の時なんかお遊びじゃねえか!』
全力で振り下ろされたアロンダイトをビームサーベルで受け流し、デストロイの方へ蹴飛ばす。
しかし、デスティニーはその翼でブレーキをかけた。
「へえそうなんだ。それは知らなかった」
飄々と返す一樹だが、その心中は穏やかではない。確かに、大気圏内でスーパードラグーンを使うのは苦手である。
相手が使ってくる分には問題無い。
しかし、どうしてもドラグーンが浮いているのが納得出来なかった。
「(思った以上に調べられてる…!)」
デスティニーとデストロイ…かつてない強敵に、一樹はどう戦う…!
結局、バレンタインネタやるならまずクリスマスネタやってねえじゃん…という事を思い出し、お流れになりました。
大丈夫!物語内がその時期になればやるから!
多分、きっと、メイビィ…