もしこれを読んでくださってる関西圏の皆様、間違っていたらすいません!
「雪恵ちゃん、そんなに心配?櫻井君が」
ここ数日、教室でボーッと窓の外を見ていた雪恵に話しかける楯無。
「それは、まあ…」
今、雪恵の肩に寄りかかりながら寝てるセリーもだが、1人京都に残った一樹を心配にならない訳が無い。
…ミオを通じて多少でも現状を連絡してくれているおかげで、この程度で済んでいるのも事実だが。
「大丈夫よ。今櫻井君は【更識】の人が支えてるから」
「…ありがとうございます」
本当なら、自分も京都に残りたかった。自分が一樹を支えたかった。そんな想いが、雪恵の表情を曇らせる。
「…行くか?」
「「「「……は?」」」」
いきなりの千冬の言葉に、雪恵以外の面々も呆然とする。
「今回の我々の元に来たのはそもそも、
ニヤリと笑う千冬に、雪恵も笑い返す。
「よし!そうと決まれば新幹線の…」
張り切って行こうとする千冬を制して、雪恵はセリーの手を引く。
「私と楯無さんは先に行きます。セリーちゃんのテレポートが1番早いので」
「…そ、そうか」
「あれ?何で私も?」
「【更識】の場所に行くのに、楯無さんがいた方が早いからです」
「あ、そっか」
ポンッと手を叩く楯無。
その後ろで小さく手を上げる男子1名、織斑一夏。
「あの…俺も行って良いかな?」
「私は良いけど…セリーちゃんは?」
「コイツに触られたくない」
即答である。それはもう絶対零度の視線で。
「何で一樹に懐く女子は俺に冷たいんだよ…」
ズーンと落ち込む一夏の後ろでは、『一夏に冷たくする子がセリー以外にいる』という新事実に驚いていた。
「…嫌だけど、本当に嫌だけど、本当に本当に嫌だけど」
「あまりイジメんといて…」
「黙れ。話の途中」
「はい」
「本当に本当に本当に嫌だけど、お前がいればカズキの弾除けにはなるから連れて行く」
「ありがたいです…」
目から汗が止まらない一夏と、苦笑する楯無の肩を掴むセリー。
「ユキエ、私に捕まって」
「うん。では千冬さん、先に行きます」
「あ、ああ…」
楯無と同じく苦笑している千冬を他所に、セリーはテレポートした。
「おぎゃあ!おぎゃあぁぁ!!」
「そんな泣くなや…時期に黙らしたるさかい」
とある神社に、涼と伊織はいた。
4本ある刀の内の1本で遊びながら、涼は青空が最後の一振りを持ってくるのを待っていた。
ゾクッ!!!!
「ッ!!?!!?」
突然寒気を感じた涼。
急ぎ振り向くと、そこには…
「ごじゃる〜!」
左頬に十字傷が作られてた青年がいた…
「その子を返せ」
淡々と告げる青年に、涼は冷や汗が止まらない。
「…その左頬に作られた十字傷、アンタがアイツの言うとった櫻井っちゅう訳か」
「……」
涼の言う【アイツ】が気になる一樹だが、今は何よりも伊織が優先と、意識を切り替えた。
「刀折れたそうやな…アンタも赤空の最後の一振り、取りに来たんか?」
「…何の事だ」
赤空の最後の一振りの話など知らない一樹は、そう返すしかない。それに、仮に最後の一振りがあったところで一樹の欲している刀ではないだろう。
「…違うっちゅう事はワイが手に入れても問題ない訳や。邪魔せんといてくれるか」
確かに、一樹にとって赤空の最後の一振りが涼に渡ってもそこまで問題は無い。だが_____
「その子を返せ…」
_____伊織を見捨てて良い理由にはならない。
自分でも驚く程低い声が出た一樹に、涼は…
「何でや?せっかく最後の一振りを手に入れても、
そう言うが早いか、一樹に斬りかかる涼。
半歩下がってその斬撃を避ける一樹。逆刃刀の鞘を引き抜き、続けて放たれた右薙を逆刃刀の持ち手で受け止める。
「ッし!」
その状態で涼の刀を巻き込むように時計回りに回すと、涼の鳩尾辺りに鞘を突き出す。
「ガッ…」
腹部を抑えて後退する涼。
しかし流石と言えるか、すぐに呼吸を整えると、刃を一樹に突き出す涼。
一樹は体全体をコマの様に回し…
「拙者を突き殺すなら、もっと威力と速さを上げてこい」
遠心力を加えた強力な一撃【龍巻閃】を喰らわす!
「ガァッ!?」
涼が背負っていた刀をも砕くその威力は、涼を大きく吹き飛ばした。
「……」
冷たい目で涼を一瞥すると、伊織の元に行こうとする一樹。
「へへっ…やるやないか」
首をコキコキ鳴らしながら涼は立った。
「背中の愛刀が無かったら危なかったわ…けどな、この代償は高うつくで!!!!」
「ぐだぐだ煩い奴だ…来るなら早く来い」
どんどん瞳を鋭くさせながら、一樹は涼に言い放つ…
「早う警察呼びいな!」
「そんなんほっといたらええねん!」
京都に着いた雪恵達。
楯無の案内で葵屋に向かっていると、町の人々が騒がしい。
「あの、どうかしたんですか?」
近くの男性に話を聞く楯無。
「向こうの神社で侍風情同士が喧嘩しとるそうや」
全員の表情が固まった。
「危ないから近寄らん方がええで?」
そう言うと男性は去っていった。
「ユキエ!急ごう!」
「うん!」
駆け出す雪恵とセリー。
「お、おい2人とも!」
「待って!」
慌てて追う一夏と楯無。
「おりゃ!」
飛び上がって斬りかかる涼。
一樹はそれを後ろに退がって避けるが、涼は更に踏み込んで来る。
「ッ!?」
後退し続けて何とか避けるが、鳥居の柱に追い込まれてしまう。
「へっ!」
その状況を鼻で笑い、突き刺そうとする涼。
だが、一樹はその場で飛び上がり、鳥居の柱を蹴って涼を飛び越えることで避ける。
「ウロチョロすんなや!」
前転でスピードを緩める事なく起き上がり鞘を構える一樹。
頭に血が上った涼の顎に、鞘を振り上げた。
「アガッ!?」
2メートルは上がっただろうか。
一樹の技を受けた涼は大地に倒れた。
「待たせたでござるな伊織。今行くでござるよ」
「キャッキャッ♪」
表情を柔らかくして伊織に近付く一樹。
先程まで大泣きしていた伊織も、一樹が近付くのを楽しそうに見ている。
「…ホント、アンタ中々やるやないか。ワイ、ちぃと遊び過ぎたようや」
「……」
再び立った涼に違和感を覚える一樹。
顎への一撃は確かに全力では無いが、
涼が多少鍛えているにしても、数秒で起き上がれる筈が無い。
何か、カラクリがある…
「ごじゃる?」
動きの止まった一樹を不思議そうに見る伊織に、一樹は苦笑を見せる。
「すまんのう伊織。もう少し時間がかかるでござるよ」
そんな一樹が、涼には余裕に見えたらしい。
憤怒の形相で叫び出した。
「ガキと喋くっとらんとこっち向かんかいこのダボが!なめてっと先にそのガキから
その涼の言葉に、一樹は絶対零度の視線を向ける。
「その目、その殺気…何や、アンタもそう言う顔出来んのやな。出し惜しみなんて人が悪いで?そっちが最初からその顔ならこっちも本気出したっちゅうのに」
再度刀を握り直し、涼は先程までとは違う【瞳】をして斬りかかってくる。
一樹も涼の雰囲気が変わったのを察すると、鞘を構えて立ち向かう。
「オラッ!うりゃ!ハッ!」
「ッ…」
先程までとはまさに【斬れ味】が違う。
縦横無尽に襲い来る斬撃を鞘で受け止める一樹だが、その額に冷や汗が出てきた。
「(鞘がどこまで保つか…!)」
鞘はあくまで木製だ。斬撃を何度も受け止めれば当然折れてしまう。現に、所々木片が見えてきている。長期戦になればなるほど一樹が不利な状態だ。
「何考えとんねや!!!!」
「ゴッ…!?」
そんな考え事をしてたからだろうか。涼の前蹴りが腹部に入り、石
「伊織ー!!!!」
そんなところに、青空が駆け込んできた。
「やかましいわボケ!!!!」
涼の一喝に止まる青空。
「…もう終わりか?たかがガキ1人に命張ってる場合じゃ無いで」
「ハア、ハア、ハア…」
呼吸を整えながら立つ一樹。
そして…
「…拙者はかつて、大切な人を守ることができなかった」
静かに、しかしハッキリと語り始めた。
「…不幸自慢かいな?ええでええで。この期に及んで、過去を理由に逃げる!見苦し過ぎて最高や!」
嘲笑う涼を他所に、一樹は続ける。
「償いの日々を過ごし6年…【闇】を知らずに、幸せな家庭で子供が健やかに育つまでに【世界】は平和になった…貴様にとってどうであろうが、拙者にとってその子はかけがえのない平和の象徴…!」
使い物にならない逆刃刀を地面に突き刺すと、改めて鞘を拾い、構える。
「この命に代えてでも…その子は両親の元へと連れ戻す…!」
先とは違う意味で強い瞳の一樹に、涼は苛立たしげに持っていた刀を捨て…
「正義の味方気取りよって…」
両腰の刀の持ち手を半分ずつ無くし、それを接続させることでひとつにすると、2本同時に鞘から引き抜いた。
その刀を見た青空の表情が青ざめる。
「あ、あれは父赤空の初期型殺人奇剣、【連刃刀】!?」
「「……」」
一瞬の静寂が生まれ…
「…っし!」
「ハッ!」
両者同時に動き出した。
鞘を振り下ろす一樹に、それを連刃刀で受け止める涼。その状態で連刃刀を外し、一樹を挟み殺そうとするが、一樹は屈んで避ける。
連刃刀を外して二刀流へと変わった涼が風車のように振り回して来るのを後退して避け、背中に鞘を突き出すも、涼は姿勢を低くして躱す。
「うりゃ!」
今度は下から斬り上げを二刀でしてくる。
縁側に追い込まれていた一樹はすぐさま縁下に潜り込んだ。
「待てやコラ!」
一樹を追って縁下に入った涼は再び刀を連刃刀にし、襲いかかる。
だが、狭い縁下では攻撃方法が少なくなり、連刃刀が思うように振れない。
その隙を逃さず、一樹は涼の膝、腰、肩を鞘で攻撃。
「ガッ…」
一瞬姿勢を崩した涼に追撃を加えようとするが、涼は連刃刀を突き出す事でそれを抑える。
「へへっ、愉しくなってきたで!」
「…拙者とは逆でござるな」
縁下で激戦を繰り広げる2人を見る青空。
「(今なら、伊織を助けれるか!?)」
踏み出そうとするが、一樹と戦いながら青空を睨む涼。
今、伊織を助ける事は青空には出来ない…
ならば。
「ま、待ってろ伊織!もう少しの辛抱だ!!」
ある場所目指して駆け出した。
父、赤空の最後の一振りを取りに…
「(
一樹と涼が激戦を繰り広げている神社の裏にある
「父さん…守ってくれ…」
そして、再び激闘の場へと駆け戻る。
連刃刀を突き出す涼。一樹はそれを僅かに屈んで避けると、鞘で涼の眉間を殴る。
「ガッ…」
一瞬仰け反る涼だが、すぐさま連刃刀を振り下ろす。
流石に避けきれず、左肩を僅若干斬られる。
ガシッ!
「くっ…」
涼の左手が、一樹の首を掴んだ。
柱に叩きつけようとする涼。
しかし一樹は首を掴まれている事を支えとして逆に利用。叩きつけられようとしている壁に足を掛けて弧を描き、涼を飛び越えると掴まれていた腕を掴み返して一本背負い。
「かはっ…」
肺から強制的に空気を吐き出された涼。
だがすぐさま呼吸を整え、近付く一樹に蹴りを放つ。
「ぐっ…!?」
蹲る一樹に連刃刀を振り下ろす涼。一樹は鞘で受け止めようとするが…
カランカラン
とうとう鞘が折れてしまった…
「ッ!?」
急ぎ半歩退がって致命傷は回避するも、腹部を若干斬られた。
起き上がった涼が連刃刀を分離させて完全な丸腰状態の一樹に斬りかかる。
折れた鞘の残骸を前転しながら拾い、挟み殺そうとする二刀の間に立てる。
「なっ!?」
驚愕する涼に肉薄し、鳩尾に拳を連続で叩き込む。
「テメこの!」
「くっ…」
一樹の胸倉を掴んで柱に2度叩きつける涼。
人間離れしたその力に、一樹と言えど簡単には拘束を振りほどけなかった。
「っし!」
「ガッ…」
油断した涼に膝蹴りを食らわせて拘束から逃れると、伸ばされたままの涼の腕を掴み、縁下に置かれていた道具に向けて背負い投げを決める。
ガラガラガラガラッ!!!!!!!!
遠心力+固い道具に叩きつけられたのが相当効いたのか、涼の動きが止まった。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
ふらふらの足で、縁下から出る一樹。
「ごじゃる〜!」
それを、嬉しそうな顔で見る伊織。
「待たせたで、ござるな……いま、行くでござるよ……」
ゆっくりと、階段を昇って伊織に近付く一樹。
「何勝手に終わらしてんのや!」
涼は、まだ倒れてはいなかった。
「ッ!?」
とにかく伊織を守ろうと、涼と伊織の間に駆け込む一樹。連刃刀を振ろうとする涼の腕を抑え…
「この子に近付くな!!!!!!!!」
2人揃って階段を転げ落ちる。
「グッ!?」
「ガッ!?」
それは賽銭箱を壊し、涼を固い石畳みに叩きつける事になるが、一樹もまた石畳みに叩きつけられる事になってしまった。
「つぅ…痛えやないかコラ!!!!」
「くっ…」
そこに駆けつける雪恵やセリー、一夏に楯無。
「あ、あれ?アイツ、逆刃刀は?」
逆刃刀が折られた事を知らない一夏が呟くが、今はそれどころでは無い。
奥に伊織がいるのが見えた楯無が、セリーに耳打ちする。
「(セリーちゃん、櫻井君が戦ってる理由はきっと、あの奥の子供よ。何とか助け出せない?)」
「(ごめん…さっきかなりの距離をテレポートしたから、まだ出来ない…)」
「(となると、結構マズイわね…私たちは当然無理だけど、櫻井君の脚力でもあの男より速くあの子のところに行けるとは思えないし…)」
楯無がセリーと相談していたその時、青空が駆け込んできた。
「櫻井さん!!コレを使って下さい!!!」
青空が白鞘に納められた刀を一樹に向かって投げる。
「「ッ!?」」
涼と一樹、同時に反応。
涼は落ちていた連刃刀を拾って一樹を狙うが、一樹は後ろに跳んでそれを避け、刀をキャッチ。流れるように腰を低くして、抜刀術の構えに移行する。
「父の最後の一振りです!!それを使うて下さい!!!」
投げるのに集中していたのか、勢い余って転んだ青空が叫ぶ。
「へっ!やっぱりあったようやな…その刀はワイの物や!!!!」
連刃刀を突き出して一樹を挑発する涼。
一樹は、抜刀術の構えをしたまま動かない…
「…抜け。互いに真剣使い同士、ええ加減ケリつけようや」
「……」
それでも、一樹は刀を抜かない。
いや…抜かないのではなく、抜けないのだ…
「かーくん…」
一樹が動かない理由を大方察した雪恵。苦しげに一樹を呼ぶが、一樹の耳には入っていないようだ…
いつまで経っても刀を抜かない一樹に、涼は苛立たしげな声を上げる。
「アンタ…アイツ曰く【人殺し】なんやろ?真剣抜くのに何を躊躇しとるんや」
「……」
尚も刀を抜く様子を見せない一樹に、涼は…
「…ハハッ。ええで、人を斬る悦びを知らんっちゅうなら、ワイが教えたるわ…」
連刃刀を分離させ、涼が狙うのは一樹ではなく…
「
「「「「!!?!!?」」」」
「伊織!!?!!?」
青空の悲痛な叫びを他所に、涼はずんずんといに近付いていく。
「ふぁ?」
「待ってろや…今バラバラにしたるさかい」
「させるか!」
麒麟を展開しようとする一夏、同じくミステリアス・レイディを展開しようとする楯無。
だが、雪恵だけは気付いた。
_____一樹の目が…冷たく、鋭くなっていることに。
「かーくん!!!!殺しちゃダメ!!!!!」
雪恵が叫んだ時には、一樹は涼に向かって飛び込み、刀を抜刀。
「しゅっ!」
振り向いた涼と一瞬の交差の後、刀を振り抜いた一樹と首を抑える涼の姿があった…
「は…は。アンタ……やっぱ、サイコーや……」
「ハァーッ、ハァーッ…」
荒い息の一樹にそう言うと、涼は大の字で倒れた。
「伊織ーッ!!!!!!!!」
すぐさま伊織のもとへと駆け寄る青空。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
まだ呼吸が荒い一樹。そんな一樹に近付く雪恵達。
「かーくん…」
ようやく雪恵達に気付いたのか、一樹が振り返る。
「雪……」
しばらく呆然とする2人。
すると、セリーが気付いた。
「…ってない。斬ってないよユキエ!あれ逆刃刀だよ!!」
「…え?」
セリーの言葉に、慌てて刀を見る一樹に雪恵。
反りの腹側に峰がある、一樹が求めていた刀だった。
「……ぐっ」
当然、斬られていない涼は呻き声を上げ始めた。
慌てて拘束する一夏と楯無。
その状態で、一樹の背中に向かって語り出した。
「なるほどな…あれほどの【力】があるアイツが、何でアンタを目の敵にしとるのかよう分かったわ…」
「アイツ?誰のことだ」
取り押さえている一夏が涼に聞く。涼は視線を一夏に向けると…
「アンさんがあの織斑一夏か…気ぃ付けや。アイツはアンタも狙いのひとつに入れとる」
「だがら、
「アンタらもよう知っとる男や……アンタらの元同級生、藤原修斗や…」
「「「「!!?」」」」
藤原がまだ生きている…その事に驚愕する楯無以外の4人。
『これで勝ったと思うな…僕は必ず、お前を殺す!どんな手を使ってでもな!!!!』
セブンと共闘したあの時、オーバーレイ・シュトロームを受けながらウルトラマン=一樹に憎々しげに言いながら弾けたシャドウ=藤原。
奴はまだ、生きていた。
「ワイと戦ったアンタなら分かるやろ…?ワイの体には、アイツの【力】の一部が埋め込まれてるんや…」
「……」
「人間離れした力やったろ?アンタの刀を折った宗太も、他の幹部達もみんなそうや…あまり舐めてかからん方がええで」
「……」
ゆっくり、ふらふらと神社から去ろうとする一樹。
「カズキ!何はともあれ、新しい逆刃刀が手に入って良かったね!」
笑顔で一樹に駆け寄るセリーだが、一樹はセリーが見えていないのか、そのままゆっくりと歩き続ける。
「カズキ?」
尚も声をかけようとするセリーを、雪恵がそっと止めた。
「…今は、かーくんを1人にさせてあげて」
「ユキエ…」
覚束ない足取りで神社を去る一樹を、雪恵は悲痛の面持ちで見送るのだった。
お、おかしくなかったですか?
おかしかったらすみませんがお教え願います。