人と光の“絆”   作:フルセイバー上手くなりたい

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表現力が落ちてる気がするので初投稿です


Episode151 死霊-デスボーン-

 

《ギャオォォォン…》

 

「シュッ!」

 

殆ど骨だけになったタイラント。

 

先の状態より体は小さくなったのに、威圧感は増している。

 

その威圧感に、ウルトラマンも下手に動けない。

 

ユラユラとタイラントの周りに浮かぶ死霊が、動いた!

 

「ッ!シュウッ!!」

 

凄まじい速さで突っ込んできた死霊を、何とか横に飛び込む事で回避するウルトラマン。

 

死霊は岩にぶつかると、青い炎をあげ…岩を消滅させた。

 

「フッ、ハッ!」

 

それを見たウルトラマンは、パーティクルフェザーを死霊に向かって放つ。

 

それは死霊をすり抜け、タイラントの肩に命中。肩が削れるが…

 

《オォォォン…》

 

すぐに死霊があつまり、修復された。

 

「フッ!?」

 

動揺するウルトラマンに、タイラントは青い火球を吐いた。

 

《オォォ、オッ!》

 

「グアァァァッ!?」

 

火球の威力に吹き飛ばされるウルトラマン。

 

それだけでなく…

 

「グッ、グウッ…!?」

 

胸を抑えて苦しみ出したウルトラマン。

 

**

 

火傷の苦しみ方ではないそれに、一馬が動いた。

 

「1箇所でダメなら…コレならどうだ!!」

 

バルキリーに搭載されているマイクロミサイルを、タイラントの各所に放つ。

 

S.M.S内でも屈指の射撃能力をもつ一馬の攻撃は、全て狙い通りに命中。

 

タイラントの体が崩れていく…だが___

 

《オォォォン…》

 

___タイラントのひと鳴きの瞬間、再生した。

 

「チッ!複数箇所でもダメか!!」

 

『一馬、提案なんだけど…』

 

自信なさげに、弾が言う。

 

弾の作戦は、確かに()()()()乗れないものだ。

 

しかし…

 

「よし、乗ったぜその提案」

 

一馬は、二つ返事で受け入れた。

 

『…言っといてなんだけど、2人分いけるのか?いくら一馬でも…』

 

一夏の弱音を、一馬は鼻で笑う。

 

「はんっ、その程度こなせなかったらTOP7の狙撃・射撃担当を一樹に返上しなきゃならねえよ」

 

『『う〜ん、味方で良かった』』

 

**

 

《オォォォォン…》

 

「シュッ!」

 

未だ動かないタイラントに、ウルトラマンが仕掛けた。

 

助走を付けた飛び蹴りでタイラントを怯ませると、連続で蹴りを喰らわす。

 

反撃とばかりタイラントが右手の鎌を振るってくるが、のっそりした動きなので軽く屈んで避ける。

 

「シュアァァ…」

 

反動で半回転したタイラントを背中から抱え、バックドロップで大地に叩きつける。

 

「デェアァァ!!」

 

土煙が舞うほどの威力に、流石にゾンビ化しているタイラントもこたえたようだ。

 

動きが鈍くなったタイラントに、一夏と弾の操るメサイアからミサイルが放たれる。

 

2機分の攻撃を喰らったタイラントの角が折れ、再生を始めようとするが、それより早く一馬のガンポッドの攻撃が角に当たる。

 

角は粉微塵になり、再生は止まった様に見える。

 

「フッ、ハァァァ…デェアッ!!」

 

今ならば、とクロスレイ・シュトロームを放つウルトラマン。

 

《ギャオォォォ…》

 

クロスレイ・シュトロームは見事直撃。

 

タイラントは爆散。破片が舞う。

 

**

 

「やるぞお前ら!」

 

「「押忍!!」」

 

一馬の号令を受け、一夏と弾もタイラントの破片にガンポッドを撃ちまくる。

 

次々と破片を砕いていき、タイラントは粉微塵になった。

 

**

 

「フッ、フッ、フッ…」

 

今までに無いタイプの敵に、流石のウルトラマンも膝を付く程の疲労が溜まっているようだ。

 

 

『…一馬、ウルトラマンに近づいてやってくれ。そうしないと()()()()から』

 

「オーケー。じゃ、アイツを回収したらさっさとエターナルに帰…」

 

慣れている一夏の指示に従って、バルキリーを動かした、その時。

 

「ッ!シュアッ!」

 

死霊が一馬のバルキリーに向かって飛んできた。

 

間一髪でウルトラマンが間に入り、バルキリーを庇う。

 

「グアァァァ!?」

 

「一樹!!??」

 

次々と死霊がウルトラマンに突撃。ウルトラマンの体から火花が散り続ける。

 

ピコン、ピコン、ピコン

 

「グッ、グウッ…」

 

コアゲージが鳴り始め、ウルトラマンが倒れ込む。

 

『おいおい、マジかよ…!』

 

弾の声が、酷く焦っている。それもそのはずだ…

 

粉微塵にしたタイラントの死骸の周囲を、死霊が飛び回っているのだから。

 

**

 

死霊がタイラントの骸に集まると、粉微塵になっていたタイラントが形を取り戻していく…

 

《オォォォン…》

 

何事も無かったかのように立ち上がるタイラント。

まだ立てないウルトラマンに向けて、腹部から冷気を吐き出す。

 

「シュウッ!」

 

これに触れたらヤバいと本能で理解したウルトラマンは、立ち上がるより先に左に飛び込んで冷気から離れる。

 

超低空とはいえ浮いてる事を活かしてマッハムーブで距離を取ると、片足立ちの状態で構えた。

 

「シュッ!…ハァ…」

 

全く勝ち目が見えない現状に加え、ウルトラマンの活動時間もそろそろ限界だ。

 

あと1度、大技を使ったらそれで終わり。

何がなんでも弱点を見つけなければならない…

 

《オォォォ》

 

のっしのっしとウルトラマンに近づいてくるタイラント。

 

右腕の鎌の大振りを、ウルトラマンは屈んで回避するが、続いて振るわれた左腕の鉄球を喰らってしまう。

 

「グオッ!?」

 

限界が近いウルトラマンにとって、その一撃は重すぎた。

 

体力もそうだが、それ以上に何をすれば効果的なのか分からない現状に、メンタル的にやられそうだ。

 

「フッ、ハッ!」

 

牽制のパーティクルフェザーも意に介してないタイラント。

 

次々死霊が集まって、あっという間に再生してしまう。

 

「(…ひとつだけ、コイツをどうにかする案はあるけど、現実的じゃ無さすぎる…!)」

 

ウルトラマンの頭に浮かんだたった一つの案。

 

それは、ここから約3000光年離れたいっかくじゅう座X-1ブラックホールにタイラントをどうにか送るというもの。

 

確かにブラックホール程の超重力ならばこのタイラントもどうにか出来るだろう。

 

しかし、今のウルトラマンのエネルギー、体力では3000光年もの距離をワープするのは不可能だし、ウルトラマン自身の安全も確保出来ない。

 

少し前のウルトラマン(一樹)なら気にせず行動しただろうが、今は自分も護るよう考えて行動するようにしてる。

 

「フッ、フッ、フゥ…」

 

バルキリー達がレーザーやミサイルで援護してくれるが、それもすぐに再生されてしまう…

 

絶対絶命の、その時だった。

 

**

 

『一馬ごめん!そろそろミサイルとガンポッドが弾切れだ!』

 

『俺もだ!ミサイルに関してはもう無い!』

 

「分かった!(とはいえ、俺ももうやべえ…)」

 

ウルトラマンが少しでも動けるようになるまでの時間稼ぎにと、撃ちまくった影響が出始めた。

 

一夏のバルキリーはミサイルとガンポッドが残り少々。弾に至ってはミサイルが弾切れだ。

 

一馬と一夏と似たようなもので、あまり余裕はない。

 

「(クソッ!……一樹もまだ打開策を見つけて無さそうだし、どうすれば……!?)」

 

ウルトラマン(一樹)が何か見つけたとしたら、何かしらの動きを見せる。

 

一馬達に何かしてほしいなら、少なくとも一馬だけにでも伝えようと合図なりなんなり出してくる。

 

それをしてこないとなると、何も思い浮かんでないという事だ。

 

「(一樹だけに頼るな!ただでさえ援護しか出来てないってのに、打開策くらい浮かびやがれ俺の頭!!)」

 

こう考えてるあいだにも、タイラントの無差別な攻撃が迫ってきている。

 

大部分をウルトラマンが対応してくれているが、それでもバルキリー達にも攻撃は飛んできている。

 

それを回避しながら思考できてるだけ一馬はTOP7の一角らしく動けてるのは間違いない。

 

だが、今はそれじゃ足りないのだ。

 

解決策を見つけなければ…!

 

そう、一馬が焦った、その時だった。

 

先に気付いたのは、弾だった。

 

『一馬…アレ…左の方見てくれ…』

 

「あん?」

 

一馬が左を見た時…

 

「…あ」

 

この状況を打開する、文字通りの【光】が…

 

**

 

「フッ?」

 

《オォ?》

 

ウルトラマンとタイラントもソレに気付いた。

 

この星の、日の出に…

 

《ギャオ!?ギャアアアア!?》

 

太陽の光が差した瞬間、タイラントが苦しみだした。

 

タイラントの周囲に浮かんでいた死霊も、それに連動してなのか消えていく…

 

**

 

『そっか…そういうことか…』

 

『どういうことなんだよ一夏?』

 

『あの怪獣、体が怨念とか死霊で出来てるから…太陽の光で、体が維持出来なくなってるんだ…』

 

**

 

《ギャオォォォ!?》

 

尚も苦しみ続けるタイラント。

 

ボロボロと体が崩れていき、崩れた体はどんどん消滅していく。

 

やるなら、今だ。

 

「フゥゥゥゥゥ…フッ!」

 

膝を着いていた状態から何とか立ち上がると、ウルトラマンは両腕にエネルギーを貯める…!

 

「フッ!シュウッ!ハァァァァ…フンッ!デェアァァッ!!」

 

オーバーレイ・シュトロームは、タイラントに直撃!

 

《ギャオォォォ……》

 

おどろおどろしい悲鳴の後、砂の様に崩れていくタイラント。

 

注意深く様子を伺うウルトラマン達。

 

しばらく観察していたが…

 

『『「っっしゃあ!!!」』』

 

タイラントの再生は、起こらなかった。

 

「…フッ、シェアッ」

 

それを確認したウルトラマンは、両腕を伸ばして交差させると、胸の前で広げ、光の柱の中に消えていった。

 

**

 

「…お疲れ。一樹」

 

「ハァ、ハァ、ハァ…ありがと、な…」

 

一馬の操るバルキリーの後部座席が一瞬光った後、変身を解いた一樹が肩で息をしながら座っていた。

 

「俺…少し、寝る…帰り……たの、んだ……」

 

「了解、休んでな」

 

一馬の声を最後まで聞く事すら出来ない程疲れきった一樹。

 

そんな一樹の眠りを邪魔しないよう、通信用無線のマイクを口元に近づける一馬。

 

「…無事一樹も回収。これよりエターナルに帰投する。悪いがどっちかエターナルに連絡しといてくれ。ゆっくり帰るってな」

 

「「了解」」




中々描写が上手く表現出来ない…
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