人と光の“絆”   作:フルセイバー上手くなりたい

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技が完成するまで、彼は鍛え続ける…!





Episode75 経過-プログレス-

一夏が楯無から依頼を受けてる頃、一樹はセリーとダンのレストランで遅めの夕食を食べていた。

「カズキ、美味しいね」

「だな。やっぱりダンさんの料理は美味い」

「はは。そう言ってくれると、作った甲斐があるよ」

ダンが笑顔でそう言う。

「…?」

ふと、一樹の首元から火傷が見えた。それだけで、一樹がどんなことをしているのか、分かってしまう。

「……本当にやってるんだな」

「ええ、まあ…」

「俺たちがあまり動けないがために、君には苦労させてしまう…すまない」

「謝らないでくださいよ。その分、ダンさん達には私生活を支えてもらってますから」

 

 

「…どうするの?織斑君」

楯無さんが帰ってすぐ、雪恵が俺に聞いてきた。楯無さんの依頼を受けるのかどうかと。

「んー…まだ分かんねえな」

「そう…」

「雪恵はどうしてほしいんだ?」

「んー…こればっかりは簪ちゃんの気持ちもあるからなぁ…」

「そう、そこなんだよ。しかも俺は嫌われてるから、余計にな」

「…多分そこは何とかなると思うよ。フラグ乱立者(織斑君)なら」

ん?今何か変なルビを振られた気がしたぞ?。

「ちょっと待つんだ雪恵。今、変なルビ振らなかったか?」

「ううん、全く」

 

 

『…と、言うわけなんだ』

一夏から、電話で楯無からの依頼を受けようか迷ってることを聞いた一樹。

「…で?何が聞きたいんだ?」

『いや、その…』

「やりたいならやれば良いし、やりたくないならやんなきゃ良い。簡単な話じゃねえか。わざわざ人のまったりタイム潰しやがって」

そう、一樹は珍しく暖かい風呂(2回目)に入り、マッサージチェアを使っていたのだ。微睡んでるところに電話が来たと思ったらコレだ。

『これ、俺個人で考えて良いのか?』

「おう、好きにしてくれ。別にそれの結果でS.M.S所属だって知られる訳じゃないしな」

サイダーを飲んで喉を潤すと、更に続ける。

「別にそこまで気にしなくても良いぜ?『俺はS.M.S所属です』って言わなきゃ、そうそうバレないさ…束さんが口を滑らせなければ」

『一気に不安になったんだが⁉︎』

「こればっかりは仕方ない。まあ、普段束さんは引きこもってくれてるから大丈夫だと思うけど。とにかく、それに関してはお前の好きに動いてくれ。不安なら、雪を通して俺に連絡すればいい。雪ははっきりS.M.S所属だって言ってるから、教室で俺に電話しても問題ないし」

『あ、そっか。その手があったか』

「ひとつだけ。基本最初にはセリーが出ると思う。それを伝えておいてくれ」

『了解、悪かったな』

通話を切ると、一樹は再びマッサージチェアに身を預ける。

「はぁ…極楽極楽」

「はいカズキ。コーヒー牛乳」

「お、サンキューセリー。ちゃんと自分のも選んだか?」

「うん、オレンジジュース貰った」

「なら良し」

セリーからコーヒー牛乳とお釣りを受け取り、マッサージをゆったりと受ける一樹。

『マスターがどんどんジジくさくなってる…私は悲しいよ』

最強のISコアは、嘘泣きも出来る様だ。

「じゃあミオはどんどんおばさんになつてくんだな。時が経つのは早いぜ」

『酷い!マスターは女心を分かってると思ってたのに!』

「え?女心は分からんぞ。分かってるのは、ミオがたまに俺にいじめられてる場面を想ぞ『わーわーわー!そんな訳ないじゃん(なんで知ってるの!?)!!』

「本音が漏れてるぞ。俺にバレるの知っててやってると思ってたんだけど?」

「カズキ、ちょっとそのアクセサリー貸して。一回焼く」

『セリーちゃん許して!』

「ダメ。ユキエに許可無くそんなことした罰」

『そこを何とか!』

何故ミオとセリーが会話出来てるのかと言うと…ミオは非戦闘時、意識が実体化してるのだ。

…一樹が許可し、一樹から半径3メートル以内と制約はあるが。

「『最強のISコアはなんとドMだった…』って束さんに教えたらなんて返ってくるかな?」

『ドMじゃないよ!マスターに弄られるのがちょっと気持ちいいとか考えてないよ!』

「…カズキ。私そろそろ泣くよ?」

「大丈夫だ。今俺が泣きたい」

『ああああああああああしまったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

ミオがどんどん変態扱いされてる件。

『うう…ただ私はマスターに甘えたいだけなのに、何でこんな目に…』

「なんだ、それならそうと早く言えよ」

『へ?』

一樹はマッサージチェアを止めて、ミオを膝上に乗せる。

『ヘァッ⁉︎』

変身した一樹の様な声を出すミオ。その顔は真っ赤だ。

『ちょ、マスター⁉︎』

「6歳児が変な遠慮するなよ。甘えたい時はそう言え」

『6歳児じゃないし!知能指数は華の女子高生だし!』

「なら降りる?」

『降りない!』

真っ赤な顔でプイッと首を振るミオ。しかし、その手は一樹の腕を掴んで離さず、むしろ自分を包ませた。それを、一樹とセリーは微笑ましく見てるのであった。

 

 

翌日、一樹はエネルギーを炎に変える特訓をしていた。

「一応、体は熱に耐えられる様にはなった。次は自分だけで炎を起こせる様にならないと…まずはイメージを掴まないとな」

座禅を組み、自分が炎を発するイメージをする。イメージ自体は割と直ぐに固まった。何故分かるかと言うと…

『流石マスター!イメージに余計なノイズが無いね!』

思考の()()を認識できるミオがいるためだ。ミオの協力もあり、かなり順調に修行は進んでいる。

「っし!」

 

ゴオッ!!!!!!!!

 

一樹の体を炎が包む。

だが…

「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

発火は出来ても、耐火は出来てなかったらしい。だが、コレで発火が任意に出来る事が分かると、何度も何度も炎を纏う一樹。

あの技を、自分のものにするために。




いきなり豆知識!

一樹がそれぞれどう思ってるのか

雪恵
護るべき者であり、大切な人。
たとえ自分がどんなに蔑まれても、雪恵が幸せならそれで良い…
一樹の『嫁』である。異論は認めない。

作者は一応『1番』のパートナーとして書いてるつもりである。

セリー
蔑まれ続けてる自分を慕ってくれている、大切な『家族』
捨てられた彼女が、2度と悲しまない事を祈っている。
一樹にとっては可愛い妹分。

作者は一応『対人外』のパートナーとして書いてるつもりである。


ミオ
たくさんいるIS適正者のなかで、自分を選んでくれた大切な『仲間』。一樹にとっては可愛い妹分。

作者は一応『対人間時』のパートナーとして書いてるつもりである。

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