サブタイ通りだ!
暴れるぜ!!!!
ちなみに【vestige-ヴェスティージ-】を聞きながら読むとさらに楽しめるぞ!
↑曲頼りかい
「お、来た来た。一応聞くけど、メールは見た?」
本社に戻ると、フロントで宗介が待っていた。一樹が肯定すると、格納庫へと移動した。
「あ、そうそう。宇宙に行ったらついでに【メサイア】も1機
「出来たらな。確か今日はタッグマッチの日だろ?」
「ああ、ワイルダーのおやっさんと俺がたぁっぷりと『話』をしてきてやるよ」
「…雪を巻き込んでみろ。その時はいくらお前でも…」
「わあってる。何があろうとも雪恵さんは最優先で守るよ。他は手が届く範囲で助ける」
「…ああ、頼んだ」
ノーマルスーツを着て、大気圏離脱用のシャトルに乗る。セリーにしっかりベルトを付けさせると、一樹は操縦席へと座った。
「ちょっとGがキツイけど…耐えてくれな」
「大丈夫。人間が耐えられるなら、私には余裕」
違いない、と一樹は笑った。それにつられ、セリーも笑う。
『一樹、カウント5で行くぞ』
管制室の一馬から通信が入る。
「了解、いつでも良いぜ」
操縦桿を握り、発信準備完了。
『5…4…3…2…1』
カウントが進むごとに、ゆっくり出力を上げていく…
『0!』
「出るぞ!」
ブーストを一気に蒸すと、大気圏を離脱する…!
その頃、一樹とセリーの目的地である【エターナル】は、亡国機業の無人機、【ザクウォーリア】と【グフイグナイテッド】に襲撃されていた。
「弾幕もっとはれ!敵に取りつかれるぞ!主砲照準、前方敵戦艦、撃てぇ‼︎」
エターナルを預かる【アンドリュー・パルトフェルド】の怒号がブリッジに響き渡る。
「祐人くん!面舵十だ!」
「了解!」
祐人がハンドルを若干右に倒すと、ギリギリで敵のビームを回避出来た。
「連装ミサイル、撃てぇ!!」
周囲に群れる敵機に向かって連装ミサイルを放つが、敵はそれを華麗に避ける。
「下に取りつかれるぞ!」
祐人が何とか死守しようとするが、サイズが違いすぎる。
「落とされる訳にはいかない…一樹君と宗介君に、
パルトフェルドの意思虚しく、ザクの一機がブリッジに狙いを定める…
「「「「ッ!!?」」」」
全員が覚悟を決める…
ドォンッ!!!!
「なっ…⁉︎」
突如ザクの武装がビームによって破壊された。しかし、エターナルから撃たれたビームではない。
「何が起こっている⁉︎」
「ぱ、パルトフェルドさん!地球からシャトルが…」
「何⁉︎モニターに出せ‼︎」
「はい!」
メインモニターに映ったのは、一樹とセリーが乗るシャトルだった。
「ったく、無事に大気圏を抜けたと思ったら戦闘中かよ。セリー、揺れるぞ」
「大丈夫。私の事は気にしないで暴れて」
「ああ、そうさせてもらうぜ!」
一樹は操縦桿とペダルを駆使して、減速することなく敵のビーム網を抜ける。
「貰った!」
正面に取ったグフにビーム砲を撃つが、あっさり避けられた。
「チッ!やっぱり速えな!」
何とか敵の攻撃をかいくぐっていると、エターナルから通信が入った。
『一樹君!今すぐ着艦してくれ!この場を切り抜けるには、それしかない!』
「どうやらそのようだな!緊急着艦フェーズに移行する!エターナル、頼むぞ‼︎」
『緊急着艦フェーズに移行する!各員、衝撃に備えよ!繰り返す、各員衝撃に備えよ‼︎』
エターナル内に響くクルーの声に、整備スタッフは全員壁に寄る。
『準備、完了!いつでもどうぞ‼︎』
「行っくぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
致命傷となる攻撃以外を無視し、エターナルの射出口に向かってブーストを全開にする一樹。
「ぐぅ…!!?」
あまりのGに、流石のセリーも呻く。
「あと少しだ!頑張れセリー!!!!」
苦し紛れのフレアを焚いて、敵のビームを曲げる。その隙にエターナルの射出口へと突入。特殊ゴムチューブにより、何とか機体は受け止められた。
「射出口閉じろ!一樹君の調整が終わるまでは何としても持ちこたえろ!それさえ終わればこちらに勝機がある!」
「勝機があるじゃねえ!こっちの勝ちだぜパルトフェルドさん‼︎」
祐人の訂正に、パルトフェルドは力強く頷く。
「そうだな!みんな、あと少しだ!頑張ってくれ‼︎」
「「「「はい!!!!」」」」
「一樹さん、こちらです!」
整備兵の案内に従い、一樹は進む。
そして…
「これが、一樹さんの新しい【
灰色の機体が、今か今かと
「ミオ!時間が無い!さっさと調整を終わらせるぞ!!!!」
『了解だよマスター!!!!』
ノーマルスーツを素早く脱ぎ、いつものS.M.Sスタイルになると、背中を預けるように機体に乗る。
『同調、開始!!!!』
General
Unilateral
Neuro-Link
Dispersive
Autonomic
Maneuver
Synthesis System
システムが立ち上がり、コアであるミオと同調を開始する。
『同調完了まであと55…80…97…同調完了!マスター、あとはお願い!!!!』
「ああ!!」
同調が完了すると、一樹による最終調整が行われる。空中浮遊キーボードを高速で叩き、本当の意味で一樹の機体として完成させる。
「CPC設定完了。
ニューラルリンケージ、イオン濃度正常。
メタ運動野パラメータ更新。
原子炉臨界。
パワーフロー正常。
全システムオールグリーン…」
OS設定を終わらせ、待ちわびた機体を起動させる。名を、かつて一樹が纏った機体名を合わせた…
「【ストライクフリーダム】、システム起動!!!!」
「一樹君の調整、終わりました!」
ブリッジクルーの報告に、皆の顔に生気が宿る。
「よし!直ちに発進シークエンスに移行!!奴らに【自由の剣】の凄さを味わせてやれ!!!!」
『X2OA、ストライクフリーダム発進どうぞ!!!!』
「櫻井一樹、フリーダム出るぞ!!!!」
『行きます!!!!』
一樹の纏ったストライクフリーダムがエターナルから出撃、PS装甲の発展型であるVPS装甲が鮮やか色へと変わり、関節には黄金の輝き。その輝きは、フリーダム以上に神々しさを感じさせた。その蒼翼を広げ、自由の剣が飛び出す。
ストライクフリーダムに気付いたザクの数機がビームライフルとミサイルランチャーで攻撃してくる。
ビームは新たに装備されたビームシールドで受け止め、ミサイルは二丁となった高エネルギービームライフルでエターナルに被弾しない絶妙な位置で撃ち抜く。
「コイツ…俺に着いてくる!思った通りに動かせれる!」
『S.M.SのEx-アーマーの高火力、機動性に
ビームサーベルを抜刀、並んでいたザク2機を戦闘不能にすると、今度は背後のグフがビームマシンガンを乱射してきた。
それを針を縫うような細かな動きで避けると、グフに急接近。すれ違いざまにグフの右腕を根元から切断。
『マスター!!』
素早くビームライフルに持ち替え、左右を囲むように近づいてきた4機のザクとグフを撃ち抜く。
グフ達は無人機とはいえ、遠隔操作してる者の意地なのか、ストライクフリーダムの右脚、左腕をスレイヤーウィップで捕らえる。
「……」
一樹は冷静にバックパックのスーパードラグーンを射出。2機のグフを撃ち抜くと急浮上し、次々とロックオン。フリーダムの時には考えもつかない数の射線に、ザクとグフは全滅した。
エターナルを襲撃していたナスカ艦隊を指揮していた亡国機業の幹部は、腰が抜ける思いだった。
「2分…?たった2分で、25機のザクとグフが…全滅したと言うの…⁉︎」
ザクとグフを全滅させたストライクフリーダムは、艦隊に向かって飛ぶ。
「行くぜ」
『安心して、命までは取らないよ』
「て、敵機、こちらに向かって来ます!!?」
部下の報告に、我に返った幹部は叫ぶように命令する。
「ぜ、全砲門開け!何としてもアレを撃ち落としてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「まともに狙いも定まってないような射撃が、俺に当たるとでも?」
戦艦の極太ビームを相手に、一樹は全く怯まず機体を動かす。黄金の輝きもあって、残像が見えるその動きに、ナスカ艦隊は狙いを定められずにいた。
「そこッ!」
両腰の高初速レールガンを撃ち、ナスカ級のエンジンを直撃。更にスーパードラグーンを射出…
「『当たれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』」
スーパードラグーンの攻撃は、ナスカ艦隊の武装、エンジンを次々と破壊するが、決してブリッジには当たらなかった。
「す、スラスター破損!航行出来ません!!!!」
「う、嘘よ…そんなことが…」
「……」
ナスカ艦隊を戦闘不能にした一樹は、エターナルへと帰還する。
「どうだった?一樹」
帰還した一樹を、セリーと祐人が迎える。
「反応速度、機動性、火力。全部理想通りだ。これで関節を痛めなくて済むぜ」
笑顔で報告しながら、機体を解除。待機形態である首飾りへとなった。
「カズキ、お疲れ様」
「ありがとな、セリー…さて、パルトフェルドさんのコーヒーでも久しぶりに飲むかな。新しいブレンド出来てるだろうし」
セリーを連れて、ブリッジに向かおうとする一樹。だが、祐人が止めた。
「一樹。悪いがまた出撃だ」
「あ?ナスカ艦隊は戦闘不能にしたぞ」
「
祐人の話を要約すると、再び亡国機業がIS学園に攻め入ったらしい。
「ふーん…分かった、すぐ行くわ。ミオは大丈夫だよな?」
『当然!大気圏突入もなんのその、だよ!』
ミオの頼もしい言葉を聞き、再びハッチに向かおうとする一樹。だが、また祐人が止める。
「待ってくれ一樹。実は一樹にそれを作ってくれって依頼された後、宗介にも頼まれたんだ。『俺の相棒もヨロシク』ってさ。それを届けてくれないか?」
「別に構わねえが…どうやって?」
「ん」
すっと手を挙げるセリー。
「…まさか」
「ん、私が着ていく」
『APUオンライン、システムオールグリーン。セリーちゃん、気をつけてね』
「うん。田中セリー、行くよ」
セリーが纏った機体はエターナルを飛び出すと、灰色の装甲がマゼンタ色へと変わる。そして、先に出撃していたストライクフリーダムと合流した。
「セリー、行くぞ」
「うん」
機体越しとはいえ、しっかりと手を繋ぐ一樹とセリー。
「うし、行くぜ‼︎」
セリーの手を引きながら、IS学園へ向かう。
次回は、IS学園回!!?
学園は一体どうなっている!!?