人と光の“絆”   作:フルセイバー上手くなりたい

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待たせたな!


サブタイ通りだ!

暴れるぜ!!!!


ちなみに【vestige-ヴェスティージ-】を聞きながら読むとさらに楽しめるぞ!
↑曲頼りかい


Episode81 剣-ストライクフリーダム-

「お、来た来た。一応聞くけど、メールは見た?」

本社に戻ると、フロントで宗介が待っていた。一樹が肯定すると、格納庫へと移動した。

「あ、そうそう。宇宙に行ったらついでに【メサイア】も1機(おか)に乗って来てくれ」

「出来たらな。確か今日はタッグマッチの日だろ?」

「ああ、ワイルダーのおやっさんと俺がたぁっぷりと『話』をしてきてやるよ」

「…雪を巻き込んでみろ。その時はいくらお前でも…」

「わあってる。何があろうとも雪恵さんは最優先で守るよ。他は手が届く範囲で助ける」

「…ああ、頼んだ」

ノーマルスーツを着て、大気圏離脱用のシャトルに乗る。セリーにしっかりベルトを付けさせると、一樹は操縦席へと座った。

「ちょっとGがキツイけど…耐えてくれな」

「大丈夫。人間が耐えられるなら、私には余裕」

違いない、と一樹は笑った。それにつられ、セリーも笑う。

『一樹、カウント5で行くぞ』

管制室の一馬から通信が入る。

「了解、いつでも良いぜ」

操縦桿を握り、発信準備完了。

『5…4…3…2…1』

カウントが進むごとに、ゆっくり出力を上げていく…

『0!』

「出るぞ!」

ブーストを一気に蒸すと、大気圏を離脱する…!

 

その頃、一樹とセリーの目的地である【エターナル】は、亡国機業の無人機、【ザクウォーリア】と【グフイグナイテッド】に襲撃されていた。

「弾幕もっとはれ!敵に取りつかれるぞ!主砲照準、前方敵戦艦、撃てぇ‼︎」

エターナルを預かる【アンドリュー・パルトフェルド】の怒号がブリッジに響き渡る。

「祐人くん!面舵十だ!」

「了解!」

祐人がハンドルを若干右に倒すと、ギリギリで敵のビームを回避出来た。

「連装ミサイル、撃てぇ!!」

周囲に群れる敵機に向かって連装ミサイルを放つが、敵はそれを華麗に避ける。

「下に取りつかれるぞ!」

祐人が何とか死守しようとするが、サイズが違いすぎる。

「落とされる訳にはいかない…一樹君と宗介君に、()()を届けるまでは…!」

パルトフェルドの意思虚しく、ザクの一機がブリッジに狙いを定める…

「「「「ッ!!?」」」」

全員が覚悟を決める…

 

ドォンッ!!!!

 

「なっ…⁉︎」

突如ザクの武装がビームによって破壊された。しかし、エターナルから撃たれたビームではない。

「何が起こっている⁉︎」

「ぱ、パルトフェルドさん!地球からシャトルが…」

「何⁉︎モニターに出せ‼︎」

「はい!」

メインモニターに映ったのは、一樹とセリーが乗るシャトルだった。

 

「ったく、無事に大気圏を抜けたと思ったら戦闘中かよ。セリー、揺れるぞ」

「大丈夫。私の事は気にしないで暴れて」

「ああ、そうさせてもらうぜ!」

一樹は操縦桿とペダルを駆使して、減速することなく敵のビーム網を抜ける。

「貰った!」

正面に取ったグフにビーム砲を撃つが、あっさり避けられた。

「チッ!やっぱり速えな!」

何とか敵の攻撃をかいくぐっていると、エターナルから通信が入った。

『一樹君!今すぐ着艦してくれ!この場を切り抜けるには、それしかない!』

「どうやらそのようだな!緊急着艦フェーズに移行する!エターナル、頼むぞ‼︎」

 

『緊急着艦フェーズに移行する!各員、衝撃に備えよ!繰り返す、各員衝撃に備えよ‼︎』

エターナル内に響くクルーの声に、整備スタッフは全員壁に寄る。

 

『準備、完了!いつでもどうぞ‼︎』

「行っくぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

致命傷となる攻撃以外を無視し、エターナルの射出口に向かってブーストを全開にする一樹。

「ぐぅ…!!?」

あまりのGに、流石のセリーも呻く。

「あと少しだ!頑張れセリー!!!!」

苦し紛れのフレアを焚いて、敵のビームを曲げる。その隙にエターナルの射出口へと突入。特殊ゴムチューブにより、何とか機体は受け止められた。

 

「射出口閉じろ!一樹君の調整が終わるまでは何としても持ちこたえろ!それさえ終わればこちらに勝機がある!」

「勝機があるじゃねえ!こっちの勝ちだぜパルトフェルドさん‼︎」

祐人の訂正に、パルトフェルドは力強く頷く。

「そうだな!みんな、あと少しだ!頑張ってくれ‼︎」

「「「「はい!!!!」」」」

 

「一樹さん、こちらです!」

整備兵の案内に従い、一樹は進む。

そして…

「これが、一樹さんの新しい【(つるぎ)】です!!」

灰色の機体が、今か今かと装着者(一樹)を待っていた。

「ミオ!時間が無い!さっさと調整を終わらせるぞ!!!!」

『了解だよマスター!!!!』

ノーマルスーツを素早く脱ぎ、いつものS.M.Sスタイルになると、背中を預けるように機体に乗る。

『同調、開始!!!!』

 

General

Unilateral

Neuro-Link

Dispersive

Autonomic

Maneuver

 

Synthesis System

 

システムが立ち上がり、コアであるミオと同調を開始する。

『同調完了まであと55…80…97…同調完了!マスター、あとはお願い!!!!』

「ああ!!」

同調が完了すると、一樹による最終調整が行われる。空中浮遊キーボードを高速で叩き、本当の意味で一樹の機体として完成させる。

「CPC設定完了。

ニューラルリンケージ、イオン濃度正常。

メタ運動野パラメータ更新。

原子炉臨界。

パワーフロー正常。

全システムオールグリーン…」

OS設定を終わらせ、待ちわびた機体を起動させる。名を、かつて一樹が纏った機体名を合わせた…

「【ストライクフリーダム】、システム起動!!!!」

 

「一樹君の調整、終わりました!」

ブリッジクルーの報告に、皆の顔に生気が宿る。

「よし!直ちに発進シークエンスに移行!!奴らに【自由の剣】の凄さを味わせてやれ!!!!」

 

『X2OA、ストライクフリーダム発進どうぞ!!!!』

「櫻井一樹、フリーダム出るぞ!!!!」

『行きます!!!!』

一樹の纏ったストライクフリーダムがエターナルから出撃、PS装甲の発展型であるVPS装甲が鮮やか色へと変わり、関節には黄金の輝き。その輝きは、フリーダム以上に神々しさを感じさせた。その蒼翼を広げ、自由の剣が飛び出す。

ストライクフリーダムに気付いたザクの数機がビームライフルとミサイルランチャーで攻撃してくる。

ビームは新たに装備されたビームシールドで受け止め、ミサイルは二丁となった高エネルギービームライフルでエターナルに被弾しない絶妙な位置で撃ち抜く。

「コイツ…俺に着いてくる!思った通りに動かせれる!」

『S.M.SのEx-アーマーの高火力、機動性にIS()の追従性、反応速度が加わった!これこそマスターの能力を完全に活かせる機体!!!!』

ビームサーベルを抜刀、並んでいたザク2機を戦闘不能にすると、今度は背後のグフがビームマシンガンを乱射してきた。

それを針を縫うような細かな動きで避けると、グフに急接近。すれ違いざまにグフの右腕を根元から切断。

『マスター!!』

素早くビームライフルに持ち替え、左右を囲むように近づいてきた4機のザクとグフを撃ち抜く。

グフ達は無人機とはいえ、遠隔操作してる者の意地なのか、ストライクフリーダムの右脚、左腕をスレイヤーウィップで捕らえる。

「……」

一樹は冷静にバックパックのスーパードラグーンを射出。2機のグフを撃ち抜くと急浮上し、次々とロックオン。フリーダムの時には考えもつかない数の射線に、ザクとグフは全滅した。

 

エターナルを襲撃していたナスカ艦隊を指揮していた亡国機業の幹部は、腰が抜ける思いだった。

「2分…?たった2分で、25機のザクとグフが…全滅したと言うの…⁉︎」

 

ザクとグフを全滅させたストライクフリーダムは、艦隊に向かって飛ぶ。

「行くぜ」

『安心して、命までは取らないよ』

 

「て、敵機、こちらに向かって来ます!!?」

部下の報告に、我に返った幹部は叫ぶように命令する。

「ぜ、全砲門開け!何としてもアレを撃ち落としてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「まともに狙いも定まってないような射撃が、俺に当たるとでも?」

戦艦の極太ビームを相手に、一樹は全く怯まず機体を動かす。黄金の輝きもあって、残像が見えるその動きに、ナスカ艦隊は狙いを定められずにいた。

「そこッ!」

両腰の高初速レールガンを撃ち、ナスカ級のエンジンを直撃。更にスーパードラグーンを射出…

「『当たれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』」

スーパードラグーンの攻撃は、ナスカ艦隊の武装、エンジンを次々と破壊するが、決してブリッジには当たらなかった。

 

「す、スラスター破損!航行出来ません!!!!」

「う、嘘よ…そんなことが…」

 

「……」

ナスカ艦隊を戦闘不能にした一樹は、エターナルへと帰還する。

「どうだった?一樹」

帰還した一樹を、セリーと祐人が迎える。

「反応速度、機動性、火力。全部理想通りだ。これで関節を痛めなくて済むぜ」

笑顔で報告しながら、機体を解除。待機形態である首飾りへとなった。

「カズキ、お疲れ様」

「ありがとな、セリー…さて、パルトフェルドさんのコーヒーでも久しぶりに飲むかな。新しいブレンド出来てるだろうし」

セリーを連れて、ブリッジに向かおうとする一樹。だが、祐人が止めた。

「一樹。悪いがまた出撃だ」

「あ?ナスカ艦隊は戦闘不能にしたぞ」

宇宙(こっち)じゃないんだ。来て早々悪いけど、(おか)から通信が来たんだ」

祐人の話を要約すると、再び亡国機業がIS学園に攻め入ったらしい。

「ふーん…分かった、すぐ行くわ。ミオは大丈夫だよな?」

『当然!大気圏突入もなんのその、だよ!』

ミオの頼もしい言葉を聞き、再びハッチに向かおうとする一樹。だが、また祐人が止める。

「待ってくれ一樹。実は一樹にそれを作ってくれって依頼された後、宗介にも頼まれたんだ。『俺の相棒もヨロシク』ってさ。それを届けてくれないか?」

「別に構わねえが…どうやって?」

「ん」

すっと手を挙げるセリー。

「…まさか」

「ん、私が着ていく」

 

『APUオンライン、システムオールグリーン。セリーちゃん、気をつけてね』

「うん。田中セリー、行くよ」

セリーが纏った機体はエターナルを飛び出すと、灰色の装甲がマゼンタ色へと変わる。そして、先に出撃していたストライクフリーダムと合流した。

「セリー、行くぞ」

「うん」

機体越しとはいえ、しっかりと手を繋ぐ一樹とセリー。

「うし、行くぜ‼︎」

セリーの手を引きながら、IS学園へ向かう。




次回は、IS学園回!!?


学園は一体どうなっている!!?
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