案内屋ブラックブラックストレート 作:案内屋ブラックブラックストレート
あ!あんたは朝あった、あの時の!
あ!お前はあの時の!
なんていうお話ではないですけど…それでもいいという方はどうぞ!
ちなみに、前話の主人公の走馬灯は
えんやーこらやっと…希望映し出そう瞳に〜!でもでもでも!そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!はい!お米たべろ!
だったらいいな…なんて…そんな前置きはおいといて!
さあ!みんな!希望を抱いて!未来へと飛びだとう!そんなお話に仕上げております、ではどうぞ!
※前置きは本文とはなんの関係もございません
読みたくない人は飛ばしてください、また、飛ばした方は感想をお待ちしております、また、そんな人が沢山いた場合は本文の五分の四は前置きをコピペして貼り付けたいと思っています
目を覚ますと…そこは見知らぬ天井だった…なんていうことはなく…そこは公園だった…至って普通の公園の至って普通のベンチ、そんな場所に寝転がっていたようだ、しいて言うなら天井ではなく星空が見える
あれ?…僕なにしてたんだっけ…たしか…
なぜこんな所に寝ていたのか…少し記憶がなくなっているようだ…
もしかして、僕の記憶がすべての鍵を握る!なんてそんなラノベとかゲームのような展開が…
などと考えていると
《あ…目を覚ましたかい?…ほら、これで顔を拭きなよ》
突然横から声を掛けられ、漫画本を差し出された
「いや…これ顔を拭くような物じゃないよ…大体こんなので拭いたら本がグシャグシャに…」
ん?…僕は倒れる前に…誰かと一緒にいたのか?…妙に親しげに話しかけてくるけど…仲がいいのか…健忘症で一時的な記憶を失っているのか?…まあ、もしかしたら何かを知ってるかもしれないな…話を聞いてみるか…
そう考えながら僕は声を掛けてきた人の方を向き、
「あの…僕はここで一体…っ!?」
そこには得体の知れない『存在』が僕の隣に座っていた、そして、僕はすべてを思い出した、僕は『案内屋』を調べていて、こいつと出会って倒れたんだ!…というか、差し出してきた漫画本!僕が買ったやつじゃねぇか!グシャグシャになったらどうするんだよ!
って!そんなのは今気にしている場合じゃない、とりあえず現状の整理だ…この『存在』はどうやら気絶している僕には何もしてこなかったみたいだ…
意外に優しいのか…それとも、別に危害は加える気はないのか…もしかしたら人を殺す時の悲鳴が好きだとかそんな趣味を持っているのかもしれない…まあ、今はそんな趣味がないことを願っておこう…とにかく…機を見て逃げ出さないといけない…たとえ殺されなかったとしても…こんなのと一緒にいてはいい影響は受けないだろうからな…とりあえず…ここは適当に逃げれる雰囲気を作らないとな…
「あの…《君はね…ここでいきなり倒れたんだよ、びっくりしたんだから大丈夫かい?栄養失調?貧血?それとも熱中症かな?熱中症はこの時期には珍しいけども油断するべきじゃないからね、水分補給はしっかりとすませるべきだよ?貧血なら鉄分、レバーとかとるといいよ、それに栄養失調だったりしたら大変だよ?そんなコンビニで買ってきたようなものばかり食べていたら仕方ないよ、しかし、君はなんでこんな時間にこんなところにいたんだい?ホームレス高校生かい?まあ、人生いろいろあるから仕方はないってものだよね、僕も学生時代には苦労したものさ、いや、流石に僕でもホームレスの経験なんてものはないんだけどね、まあ、家がなくなったからといってそう落ち込むものでもないさ、人生いろいろある、きっといい事もあるものだよ、なに、気にするな、僕がついてるさ、しかし、外で寝るなんて不用心だよ?第一、家がないからと言って公園で暮らすのは別に悪くないんだけども、気をつけなよ?この辺には変質者が毎日9時頃から出るらしいからね?僕が通る時はいつも変質者なんて見かけないんだけどねぇ、9時頃にいつも通っているものなのだけど…まあ、今日も僕がいたからどうやら変質者は出てこなかったようだけどね、ああ、それとも君が変質者だったのかな?まあ、変質者だろうと苦しい時は助け合うべきだよね具合は悪くないかい?倒れた時に怪我はしてないようだけど、痛いところがあったら教えてくれよ?ああ、栄養失調だというのならコンビニでご飯を買ってきてあげようか?ああ、なに、心配しなくていいよ、そのぐらいならお安い御用だからね、むしろ人の役に立つというのはとても素晴らしいものだ、うんうん、優しさってのは美しいね、平和が大事だよラブ&ピースって奴だよね、それより知らないけどワ○ピースのピースって平和って意味なのかな?海賊時代なのに平和を求めるって面白い発想だよね、あ、ジャンプって読んでる?漫画持ってるから読んでるよね、なんたって週刊少年ジャンプなんだし、僕は読んでるんだけど、というより愛読書なんだけど、最近だとアレ面白いよね!鬼滅の○びっくりしたよ!長男ってすごいんだね!あの作品で初めて知ったよ!あ、そうだ!コンビニでジャンプ買ってきてあげようか?一緒に読もうよ!もちろん奢りだぜ!》
声をかけようと思ったら声を被せられるよ1人で語り出した、なんだこの人…色々つっこみたいが、まず僕は栄養失調や貧血、熱中症で倒れた訳じゃないし、ホームレスでもないし、僕がついてるって…まずお前は誰だよ、変質者って絶対お前の事だろ…というか、公園に人がいないと思ったらお前のせいかよ、なんか違和感はあったよ…あとジャンプ愛読書って言ってる割には浅いな…ワ○ピースのピースは平和では絶対ないし…鬼滅の○は長男だからで済ませるな…絶対みるところはそこじゃない
《ジャンプで僕は学んだよ…やっぱり人と人は助け合って生きていくべきなんだと思うんだよ、誰しも苦労はあるものだからね、その苦労を協力して乗り越えていくことこそ人生の美しさというものでね…つまり…》
そうこう僕が考えている間にも『存在』は1人で長々と語っている…しかし、なにかを依然として纏っており…語っている事は優しさに溢れているようなものなのだが…どこか気持ち悪い…まるで…大根役者のような棒読み…そう、なぜだがこの『存在』の言葉は理解ができない、まるで言葉はノイズ混じりのように、口調がどこかズレている、意味が理解できない、噛み合っていない、抑揚がズレているような、まるで英語を無理矢理日本語に聞こえるように話しているかのように、英語の歌の空耳みたいな、そんな感覚だ、それに、全てが薄っぺらく、白々しく、嘘っぽい…すがりつきたくなるような…まるで心がないような、語ると言うよりは…騙る…そんな言葉ばかりを吐き出している、言っているのではなく、口から吐き出している、そのように感じる、そもそも言葉が通じている事すら奇跡にすら感じる
異常…とりあえず…僕の持つ言葉…いや、もしかしたら表せる言葉を含めても…そのような言葉でしか形容できないのかもしれない…少なくとも、僕では理解できないし、理解したくもない…言葉を聞いているだけでも吐き気がする…声を聞いているだけでも寒気がする、この『存在』を認識しているだけで今すぐ目を潰したい…そんな感情をぐっと堪え、とにかく僕は、『存在』から目を逸らし、声を聞かないように心掛けた
あれ?今話しているこの隙に逃げれるかもしれない、語るのに集中してるし、意外とチャンスなのかもしれない…よし…逃げよう…音を立てなければバレないよな…いや、この『存在』にそんな常識が通用するかわからないが…ここはバレない事を願うしかない…
僕はこの場から離れる為に、そろりと立ち上がろうとした…その時に、『存在』がこちらの方を向いた、目が合った、フードを被っているせいで、表情は読めないが、闇に隠れて真っ暗なその顔には、輝く双眸の光が確かにこちらを向いていた
ビクッ…と身を震わせる、胸の鼓動が早くなる、吐きそうになるまるで、逃げようとした事がバレてしまったのか、心を読まれたのか…などという事も考えた、動揺もした、しかし、そんなものは些細な事にしか過ぎない、そんなのは大した理由ではない、それ以上に…『存在』の顔は…『存在』は僕の意識をすべて飲み込むかのように、また再び倒れてしまうんじゃないか…そんな風に思うほど、彼の言葉以上に、彼の声以上に、彼の纏ったなにかが僕を飲み込もうとした、先程、彼の姿は人間の範囲内だと…そんな事を言ったのだが…しかし、それは僕はここでは撤回するべきだと、そう思った…まさに、自分の認識が間違っていたと言わざるを得ない
彼が人間の範囲内であるのは…その身にまとっている衣服だけだった…全身真っ黒なんていう奇抜な服は、フードで顔を隠すなんていう奇抜なファッションは、しかし、『存在』が身に纏うにはもっとも適している、いや、むしろ、『存在』は甲冑鎧なんて着ていた方が充分に、人間見がきっと溢れるのだろう、普通の人が着ていたら職質一直線な格好でも…そんな異常な格好でも、この『存在』には自身の異常性を隠すためのもの、紛らわせるためのものでしかない…いや、こんな格好ですら、彼の異常性を紛らわせる事が出来ないであろう、この『存在』の隠れた顔のほんの少しの一部、目を見ただけで、ほんのそれだけでそれが理解出来てしまうのだ…
もし、これが肌を露出させていたのなら、僕はこの場で再び倒れるだろう、服を着ていても倒れたのだ、もしこれが僕に触れたのなら、僕は触れられた部分を切り取りたい、もしこれが僕に拳銃を渡してきたのなら、僕は喜んで、自身の頭を撃ち抜く、そんな『存在』だ
これは人間なんかではない、そばにいるだけでいい影響を受けない?、いや違う、こんなのといたら人生に悪影響しか出ない、いや、ここで人生は終わったのかもしれない、僕の人生に影響の出た間違いが3回あると言ったが…あんなのが霞んで見えるような、そんな間違いがあるとしたら…間違いなくこれと出会ったことだろう、
『存在』から僕は目を背ける、しかし、それでも気持ちの悪い視線は感じてしまう、こっちを見るな…そんな目でこちらを見るな、首を吊りたくなる…そんな気持ちで心が支配され、吐き気を催す
吐きそうになる気持ちをぐっと抑えるも、やはり気持ち悪さは一向によくならない、こいつがもし、クトゥルフ神話の邪神だというのなら…僕は疑いもなく信じる、いや、そうであって欲しい、邪神であるのならば、救いはいくらでもある…こいつがそれ以外の存在であったとしても、邪神に並ぶ存在であったのなら信用できる、むしろ、そうでなければおかしい、そうじゃなくてはならない、それほどでなければ、この『存在』を説明出来ないのだから
この理解不能な、意味不明な、『存在』はそのぐらいでなければ…そんな狂気、それに似たなにかを持っている…もしこの場に刃物があれば僕はすぐに自分の首を切っているだろう…そんな…もう考えたくない…今すぐこの場から消え去りたい…なんなんだ…これは…
僕は理解できない『存在』を前に生きる事を諦めている時に、『存在』は口を開いた
《な?君もそう思うだろ?》
は?…一瞬意味が理解できなかった、言葉の意味が分からなかった、確かに、これの言葉は理解できないと言ったが、しかしそういうものではなく、そう…
話聞いてなかった…何についてそう思うのか…分からなかった、だからと言ってここで、これの機嫌をそこなえば、恐らく死ぬよりも恐ろしいことが待っているだろう…とにかく適当に返事をしなければいけない…
「…うん!そうだな!」
…じゃねぇ!何言ってるんだ僕は!その返事はまずいだろ!まずいまずい!これじゃこいつは機嫌を…
《だよねぇ♪やっぱり君もそう思うよね!僕がいつもこの話してもみんな理解してくれないんだぜ?いやはや、悲しいものだよね!》
え?あれ?意外に好印象?…よ、よかった…意外にちょろいのか…
僕がそう油断していると
《でもさ…》
『存在』の狂気のようなものは…一層強くなった…あれでも、あれほどの狂気のようなものですら本気じゃなかったようだ、彼にとっては、ただの通常運転であり、そして、今のこれは…言うならば敵意…そう、更に強くなった狂気のようなものが、敵意を持って、僕に襲いかかった…
やっぱり…何か機嫌を損なったのか…僕は気を失いかけ、再び早いこの世への別れを告げようとした時
《人と話す時はさ…しっかりと相手の顔を見て話そうぜ?》
狂気のようなものを僕に向けつつ、『存在』は笑った…ように見えた、それは満面の笑みとかいう優しいものではなく…まるでその顔が張り付いているかのような、気持ちが悪くなるような笑みだった
しかし、とりあえず、これが怒っている理由は、顔を見なかったかららしい…この『存在』の顔を見て話せるかといえば、勿論僕はそんな事は出来ない
「ご、ごめんなさい!」
…が、僕は反射的に『存在』の顔を見て、謝った、勿論、顔を見て喋るなんてやりたくない、だが、この増した狂気を受け続けるよりは遥かにましだ、それに、向かなければ何をされるか分からない、それならば向く方がずっとましだ、最悪と最悪の最悪ならばどちらがいいという問題の話だが、それならば僕は最悪を選ぶ、しかし、もしここで『存在』が怒りを鎮めるならばの話だが…もしここで怒りを鎮めないのなら、最悪の最悪の最悪だ…
そんな気持ちは杞憂だったようで、『存在』の怒りは鎮まったらしく…狂気のようなものはすぐにおさまっていった、あくまでおさまると言っても、敵意で増した狂気がおさまったと言うだけであり…それでも気持ちの悪いような狂気はおさまりはしていないのだが
とりあえず、最悪の最悪と最悪の最悪の最悪は免れた様だ…
《うんうん♪やっぱり顔を見て話さないと、相手の気持ちは読めないよね♪》
相変わらず、信用できない言葉だ…それに、僕は君の気持ちなんか読みたくないし、読まれたくもない、しかし、顔を見て話せということは…意外に礼儀を重んじる性格なのか?…まあ、勿論信用出来ないが…
《ところでさ…》
話を切り替えるように、『存在』は口を開く
《迷子かい?》
…僕は道に迷った覚えはない
などと言うことではないだろう
なんて返事をしようと迷っていると、なにか勘違いをしたらしく、
《ああ、そんな構えなくていいんだよ、うんうん、確かに知らない人について言っちゃダメだとか、言われてるよね、学校で習うもんね》
いや、勿論そう意味ではない、しかし、なんだったか…『迷子』…何かに引っかかる、先程からこれのほかの事に意識を取られすぎて、何か重要なことを忘れているような気がする
《でも、迷った人とかを見ると放っておけなくてね、ほら、僕って見た目通り、善良な人間でね》
鏡見た事あるのか?どこに真っ黒な服を着た善良な人間がいるんだ、それに、見た目通りで言うならお前は人間だとすら思えないんだぞ…
《まあ、確かに不安なのも分かるさ、でも、大丈夫、僕はこう見えても頼りになるよ》
不安なのは存在自体が不安だ…しかし、なにか…あ…もしかして…こいつ…『案内屋』に関係してるんじゃ…本人だとは思えないが…こんな奴が案内してくれるとは思えない…しかし、噂じゃなかったのか…『案内屋』は、まさか本当にいるのか?こいつに聞けば本人に会えるのか?
「…案内屋…」
《そう!そうだよ!僕案内屋を営んでるんだ!》
…本人だった…案内屋って…これに案内されたら不幸な運命しか見えないぞ…キュゥ〇えみたいな未来しか見えないぞ…あれか?代価は要らないってのは、案内されることで運命を変えてエントロピー効果を解消でもしているのか?…最悪な結末じゃないか
《僕を知ってるなんて!ねえねえ!君も僕のファンなの?うんぁー!嬉しいな!》
信用出来ねぇよ!嬉しそうだけど騙されねぇぞ…とにかく、ひとまず逃げないと…
《そうそう!あと僕Twitterもしてるんだ!もし良かったらフォローしてくれよ!》
そういい案内屋はスマホを見せてくる、スマホには先程検索して出てきたアカウントがあった
そのアカウントお前本人かよ!活動しろよ!フォロー云々言うなら動けよ!
《それで!僕を知ってるって事はなにか迷った事があったんだね!さあ!僕になんでも任せなさい!》
機嫌を損なわないように…適当にしっかりと返事を返そう…
「えっと…」
しかし何にしよう…家がわからないなんて言っても、こいつが知るわけないし…家を見つけられたくない、そうだな…さっきご飯を買ってきてくれると言ってたし…
「おにぎりを鮭か…シーチキンマヨで迷ってて…」
《なんだ!そんな事か!お安い御用だよ!僕が今すぐ二つとも買ってきてあげるから!それを食べて二人で考えることとしよう!よし!じゃあ待ってて!》
そういうと『存在』は駆け出していった
「え?…」
驚くしかない…こんな簡単にどこかへ行ってくれたのだ…とにかく、この場から離れて…すぐに帰るとしよう…そうしよう、そして全てを忘れて…日常に帰ろう…
そう思い僕はすぐに、その場から逃げるようにこの場から去った
「…疲れた…」
僕はすぐに家へ帰ると、とりあえず、吐けるだけ吐いた、勿論トイレまでは我慢した…
しかし、それでもすぐに気分はよくはならなかったので、ひとまず、休み、眠ることにした
明日からは日常が戻ってくる、今日一日で寿命が寿命が10年ほど縮んだ、きっと勘違いじゃないだろう…そう思い
しかし、だがしかし、それは間違いだろう、なぜなら…あの『存在』と出会った…その時点で日常なんかに引き返せるはずもなかったのだから
…感動のラストでしたね…まさか…あそこで彼があのような行動をとるとは…人の為に動く…素晴らしい…
いやはや、皆さんはどう思われましたか?最初の頃に比べて、彼は素晴らしい成長をとげていると思われます、さて、それはさておき
次回予告!
初めての恋!甘酸っぱい青春!再会!の3本です!お楽しみに!