IFIS-2人の男子IS操縦者   作:機皇の騎士ワイズナイト

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遊刃「これより処刑を開始する……。《デモンズ・チェーン》!どうしようもない作者を拘束する!」

うp主「甘い、そんなもので捕まるか!《サイクロン》発動!」

遊刃「とりあえず……勅命を喰らえ。」

うp主「ファッ!?」鎖により拘束


#19:クラス代表決定戦① 遊刃vsセシリア

遊刃side

 

アリーナに飛び出ると、既にセシリアさんが待っていた。

 

セシリア「……待ちわびましたわ。」開口一番、ライフルを肩にかけているセシリアがそう言った。試合開始のブザーはもう鳴り終わっているので、いつ撃ってきてもおかしくはない。

 

遊刃「…………」僕は、改めて自分の操作しているISの感覚を確かめていた。どこも問題なし。

 

セシリア「最後のチャンスをあげますわ。」ライフルを肩にかけたまま、こっちに指をさしてきた。

 

遊刃「……チャンス……ですか?それはどういう……?」

 

セシリア「このまま戦ってもわたくしが勝つのは確定しておりますわ。ですから、惨めな姿を晒したくなければ降参(サレンダー)しなさい。そうすれば、貴方を奴隷扱いはしませんわ。」入学試験にて、試験官相手に敗北した僕を侮っているのだろう。侮っていても、手は抜かないようだ。ライフルのロックを解除したのがその証拠だ。

 

遊刃「……嫌ですね。戦う前から降参なんてさらさらないですよ。」

 

セシリア「そうですの。ですなら───」

 

 

 

 

 

 

 

セシリア「ここでお別れですわね!」ライフルからレーザーの光が放たれた。

 

遊刃「……早いっ!」回避できないと判断した為、右腕のシールド兼砲台の武装、C・D(クラック・ドラウン)で防いだ。

 

セシリア「なっ!?わたくしの狙撃を防ぎましたの!?」回避、もしくは防御できないと思っていたのだろう。セシリアが驚愕の表情を浮かべている。

 

遊刃「……攻撃は終わりですか?……それなら、反撃します!」そう言って、C・Dの砲台を向けて、ぶっ放した。

 

セシリア「っ、やってくれましたわね!」結論を言うと、回避された。まぁ、代表候補生だし当たり前か。ライフルの狙撃は防がれたし、次にくるとすれば……。

 

セシリア「お行きなさい、ビット達!」セシリアさんのISのアーマーとは別稼動しているファ○ネルみたいなのがこっちに向かってきた。全4機。

 

 

 

 

遊刃(これが〈ブルー・ティアーズ〉のメインウェポン、ブルー・ティアーズか。……機体名と同じって、ややこしいな。さて、どうでるか……。)

 

ジェット(こんなの余裕余裕!アタシらの機体をナメるな!)ビットのレーザー攻撃が飛んでくるが、ジェットの言う通り、回避は余裕で行えている。回避と同時に攻撃しているビットとは別のビットを砲撃で破壊した。

 

セシリア「私の攻撃をかわし続けながら、同時に私の攻撃手段を削っていますの!?くっ、このっ!」自分の攻撃手段が削られていく事に焦りを感じ始めたセシリアさんは精彩を欠き始めているように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

遊刃「はぁっ!……これでビットは全部倒せた。残りはあなただけですよ、セシリアさん!」セシリアさんのISの装備は今使っているライフルと、さっきのビットと、近接用のナイフだ。近接用のナイフは殆ど使われていないが。試合を見た限りはそうだった。なら、接近してしまえば勝利はほぼ確実にとれる。そう予測して突撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリア「……罠にかかりましたわね!ビットは4機だけではなくまだありますのよ!」そう言ったセシリア。彼女のISのスカートアーマーの白い筒から出てきたのは……

 

遊刃「……ミサイル!?っ、しまった!」今までの試合を殆ど見たが、ミサイルを使った事は殆ど……というか全くなく、完全に意表を突かれた。

 

遊刃「っ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」僕は、ミサイルが直撃、爆発をまともに食らった……。

 

 

 

 

 

 

一夏side

 

簪「遊刃っ!」ミサイルの直撃を受け、遊刃は煙に包まれていた。アレ、明らかに直撃しただろ……今まで目立った攻撃は受けてないようにみえたが、かなりのダメージを受けた筈だ。近くにいる簪も心配そうに声を上げている。

 

 

 

『まだまだ、お楽しみはこれからですよ!』

 

 

 

煙の向こうからそう、声が聞こえた。そして煙が晴れた時に俺が見た姿……それは、多少煤けているが無事な姿の遊刃だった。

 

 

 

遊刃side

 

ジェット(油断しすぎ!もう……)

 

遊刃(……お前が言うな。突撃しても大丈夫って言ったのはお前だろうが……。)

 

ジェット(……ゴメン。)

 

遊刃(まぁ、いいか。無事だし。)

 

 

 

 

 

セシリア「どうして、ミサイルの直撃を受けて無事なのですの!?」

 

遊刃「直撃、ではないんですよコレが。……代わりに、砲台が使えなくなったのですが。」そう言って、砲台がボロボロになったC・Dを見せた。

 

セシリア「そ、そんな……。」直撃し、勝利を確信していたのだろう。明らかに切り札を失った表情だ。

 

遊刃「……ショックを受けているところ悪いですが、まだ勝負はついてないですよ。」そう言って、武装の1つ、夜刀〈月詠〉を展開しセシリアへ連続で攻撃した。

 

 

 

 

一夏side

 

麻耶『ブルー・ティアーズ、シールドエネルギーエンプティ!勝者、神影 遊刃君です!』連続攻撃への対応が出来なかったセシリアは敗北した。何やら怒ったまま、セシリアはアリーナから離れた。

 

 

 

 

遊刃「ただいま戻りました。……砲台がボロボロだ。」

 

簪「遊刃っ、お疲れ様!」戻ってきた遊刃を歓迎するように簪が遊刃の元へ向かった。その手にはタオルとスポーツドリンクが抱えられている。

 

遊刃「余裕の勝利!……とは行きませんでしたが、無事に勝てました。」

 

一夏「……にしても、あの直撃を受けたのにどうしてその程度で済んだんだ?」謎に思った俺は遊刃に聞くことにした。

 

遊刃「それは……ミサイルの直撃の直前に砲弾を撃って、その反動というのでしょうか……俗に言う、炸裂装甲(リアクティブ・アーマー)みたいな感じで防ぎました。その代わり、砲台が大破したんですけど……」そうして見せられたのは、右腕に装備されている砲台の砲塔が花びらのように広がっているものだった……。

 

 

 

 

遊刃が、セシリアのメイン兵器を破壊してしまったので、予備パーツの組み合わせが終わるまでは休憩という扱いで一時中止となった。その間に、一夏のISの設定は終了しそうだ。

 

一夏「さてと、初期化?と最適化?だったか。もうすぐ終わるんだよな。……うおっ!?」そう言い終わらない内に一夏のISが強い光に包まれた。

 

 

 

遊刃「なるほど……これが一夏のIS〈白式〉ですか。それにしても……」

 

簪「一夏のIS、真っ白。どんな形にも変化することができる……そんな気がする。」真っ白な機体に、2つの巨大なウィングスラスターが両サイドにあり、高機動の機体である事が予想された。

 

 

 

 

 

 

真耶「初期化と最適化の終了を確認しにきましたが、特に問題は無さそうですね〜。」のんびりした口調で山田先生が戻ってきた。その横には千冬姉が。

 

千冬「さて、初陣となるが無様な戦いだけはするなよ。」

 

一夏「あぁ、わかっているさ。でもさ……」

 

千冬「どうしたのだ?」

 

一夏「武装が近接ブレード1本ってどういう事だよ!?」

 

遊刃・簪「「えっ。」」遊刃と簪は共に驚愕の表情を浮かべている。……そりゃそうだろう。武器が1つしかないとか言ったんだし。

 

千冬「だがな、一夏。仮に銃がこのISにあったとしてもお前に銃が扱えるのか?弾丸の特性、弾速をはじめ、弾道予測、距離の取り方……他にもあるぞ。出来るのか?お前に。」

 

一夏「……無理です。」

 

千冬「それに、剣の練習はしていたのではないか?そこにいるアイツが協力して。」そして千冬姉は誰もいないはずのアリーナ前のピット影を指差した。

 

一夏・遊刃・簪「「「アイツ?」」」俺たちは指先に誘導されるがままその方向を見た。

 

一夏「……箒。」俺の幼なじみであり、ここ1週間の特訓の手伝い(箒が強制的にやった事)をしてくれた箒がそこにいた。




うp主「はい、申し訳ございませんでした……」

遊刃「とりあえず、罰として逝ってこい」

うp主「行くの字が違う気が……あ、いえ、なんでもございません
……で、どこに?」

遊刃「……」うp主を拘束して居る鎖を掴む→スローイング

うp主「のわああああああ!!!!」

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