「入間さんは黒幕じゃない」
「ひゃーひゃひゃっひゃっひゃっひゃ!――――は?」
僕の言葉に全員が凍りついた。
「最原―――何を言ってるの?」
春川は最早、何が何だかわからないような顔をしていた。
「そうじゃぞ最原、黒幕は入間じゃないのか? これ以上別の黒幕がいたら頭が壊れてしまう!」
「………」
僕は押し黙ってしまう。そう、僕が推理し、想像した真実は―――あまりにも悍ましいものだったから―――。
「そうだぜ最原! 俺様が黒幕じゃなかったら誰なんだ?」
僕は想い出す。
真実を知るのが怖い気持ちって……誰にでもあると思う。
でも、真実を見つけた人だけが、その先の運命を選ぶことが出来るんだよ。
何が嘘で何が真実かわからないままだと、何かを選ぶことが出来ないし…きっと、自分が選んだことすらわからないままだと思う。
だから、怖くても戦わないと駄目だよ、真実と。
君はそれができる人なんだからさ。
そう、どれだけ残酷な真実だろうと僕にはみんなに伝える義務がある。赤松さんとの約束がある。
「おい! シコ原! 聞いてんのか! 俺が黒幕だっつてんだろ!」
「それは違うぞ!」
「ひ―――なんだよぉ、急に大声出すなよぉ……」
僕の一喝に先ほどの狂気じみたモノが薄れた。
その言葉―――切ってみせる!
「みんな聞いてくれ。僕は確かに入間さんを黒幕って言った。けれど、普段の入間さんを見ていて黒幕だと思う?」
みんなに問いかけるが、みんなは半信半疑のように、もしかしたら違うと考えるそぶりを見せる。
「そう、入間さんも記憶を弄られているんだ」
「おい、何を勝手に―――」
「黙れ!」
「はいぃぃぃ!」
恍惚の笑みを浮かべながら入間は黙った。
「僕は一つの疑問なんだ。入間さんが黒幕だとしても不思議はない。彼女の普段の言動からして犯罪行為はするだろう。けれど、一つの疑問がある」
「最原……疑問って?」
「入間さんが観客ではなく、実際に僕たちと混じると想う?」
「「「―――あ」」」
そう、全ての人間を見下している入間さんが観客に見られる行為自体を良しとするわけがない。
「だから、入間さんが黒幕だとしても記憶や感情を操作されている黒幕で、本当の黒幕は別にいる」
「あれぇ、なんだよ……頭痛いよぉ、なんだよぉ…! ふぇ? 心が…ぐちゃぐちゃに……なんなのぉ…許してよお…誰か助けてよぉ」
入間さんが崩れ落ちる。
記憶が混濁し、自分の記憶を信じられなくなっている。
「く……黒幕はいったい誰なんですか!? 最原くん」
キーボが叫ぶ。
「―――黒幕はここにいる」
「誰じゃ! 誰なんじゃ!?」
夢野さんが泣く。
「黒幕は―――誰!?」
春川さんは言った。
僕はみんなのために本当の真実に立ち向かわなければならない。
「本当の黒幕は―――キミだ!」
僕は―――指をさした。
私はニューダンガンロンパv3をクリアするまで本気で入間さんを黒幕だと思っていました。けど同時に弱気な部分のせいで可愛く見えていたので他の人を犯人と願っていました。そしたらオチを犠牲にして叶ってしまったので憤慨しました。
さて黒幕を予想してみてください。
次回は特に意味のない話しのはずなので流し読みでもいいと思います。
残り10日10話。
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