東方新記伝   作:黒鉄球

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 黒鉄球です!さて、なんと来週に期末テストが………。海外ってめんどくせっ!とまぁそんな訳ですが投稿はします、不定期ですが。

 はい、今回はちょっと妄想が膨らむシーンが入ってますよ?まぁそのせいで長くなりましたがw

 本編を……………どうぞ!


第十一話 家事と進展

 

 

 紅霧異変から二ヶ月が経ったある日、皐月の目の前で霊夢と魔理沙がくだらない事で喧嘩をし、流れ弾が皐月に命中。迷惑をかけた罰として能力で酸欠状態にし、二人を気絶させた。だが霊夢がやるはずの家事がまだ終わっておらず、霊夢はいつ起きるか分からない状態に。その場に居合わせたアリスは二人にかかりっきり。そんな時皐月は紅魔館へ足を運び手を貸してくれと頼み込み、美鈴が同行することになった……………。

 

 皐月「わりぃな、私事にお前を巻き込んで。」

 

 美鈴「いえいえ、これも恩返しの一つだと思ってください。皐月さんには感謝してもしきれないくらいの恩がありますから。」

 

 皐月「そう言うわりには思っきし殴ったけどな。」

 

 美鈴「あ、あれは、その、………スミマセンでした。」

 

 皐月たちが紅魔館を出発する数分前、皐月はわけも分からず美鈴に腹を殴られ、デジャヴを感じながら悶絶をした。そして今は紅魔館の門前である。

 

 皐月「さて、時間も惜しいしとっとと行きますか!」

 

 そう言って美鈴の方を向いた。美鈴は一瞬はてなマークが浮かんだが次の瞬間皐月は美鈴を持ち上げ空を飛んだ。お姫様抱っこである。突然の事で美鈴はテンパりだした。

 

 美鈴「え?……ってちょっ!?さ、皐月さん?!」/////

 

 皐月「おい、暴れんなっての!落ちちまうぞ?」

 

 美鈴「そ、そう言われましてもこれって…………。」/////

 

 皐月は全然意識していなかったが女子からすればお姫様抱っこは夢の1つである。だが美鈴は叶わぬの思っていた。なぜなら美鈴は女性にしては背が高いのだ。一度フランに夢の話を聞かれ、「お姫様抱っこ」と答えたらする側と勘違いされ「じゃあやっていいよ」と言われたのだ。だが皐月はそれをいとも容易くやってのけた。

 

 皐月「急がないと飯の時間やらなんやらに間に合わないし俺が飛んだほうが速いだろ………ってなんで顔赤くしてんだ?」

 

 その時美鈴は顔を背けた。なんだか見られるのが恥ずかしかったのだ。

 

 美鈴「な、なんでもないです!ち、ちゃっちゃと済ませましょう!」

 

 皐月は訳がわからなかったがすぐに前を向き、飛ぶスピードを速めた。美鈴も前を向いていた。その時気づいた。空気中にあるゴミが目に入らないことを、風圧が全く来ないことを。

 皐月は風を操って空を飛び、また風を操って美鈴にかかる風圧と向かってくるゴミを相殺していた。

 美鈴は口には出さなかったが心の中で呟いた。

 

 美鈴(優しいですね、皐月さんは。見ず知らずの私達を助けて、こんな配慮もしてくれて。こんなに優しい人なのになぜ忌み嫌われたのでしょうか………。外の人達はなぜ拒絶したのでしょうか………。)

 

 美鈴の中にある疑問はごちゃごちゃと頭の中を駆け巡った。そうこうしているうちに皐月は博麗神社に降り立った、その気配に気付いたのかアリスが部屋から出てきた。ただし、出てきた瞬間眉間にシワを寄せていた。

 

 アリス「…………皐月、それはなに?これはどういう状況なの?」

 

 皐月「?何って美鈴だけど?」

 

 アリス「それは見れば分かるわよ。私が言ってるのはなんで美鈴がお姫様抱っこで抱えられてるのかってことよ。」

 

 皐月「は?お姫様?俺はただ抱えて飛んだほうが早いと思ったから……………あ。」

 

 美鈴「///////」

 

 ようやく気付いたのか皐月はすまん、と一言入れて美鈴を降ろした。

 

 アリス「……………霊夢と魔理沙が起きてなくて良かったわ。」ボソッ

 

 皐月「?なんか言ったか?」

 

 アリス「ハァ……………何でもないわ。助っ人も来たし家事やっちゃいなさい。」

 

 皐月「????まぁ分かったわ。美鈴、よろしく頼む。」

 

 美鈴「え、あ、はい!………で私は何をすればいいですか?」

 

 皐月はとりあえず溜まってる仕事を思い返した。境内の掃除、洗濯、ご飯。その中ら選ばせた。

 

 美鈴「それじゃあご飯作りますね。こう見えても咲夜さんが来る前までは私が料理してたんですから!」

 

 皐月「忙しいとこから一気に暇人に変えられたってわけか。可哀想に………。しかも立場は咲夜の方が上って…………。」

 

 なんだか悲しくなってきた皐月は涙を流した。

 

 美鈴「ちょっ!泣かないでくださいよ!なんだか私が惨めみたいじゃないですかぁ!」

 

 アリス「ハァ……………皐月、そろそろ始めましょうよ。」

 

 アリスに言われてすぐ真顔になり「んじゃやるか。」と言って箒を持った。その姿を見て美鈴がツッコミを入れた。

 

 美鈴「なんですかその切り返しは!?か、からかいましたね!絶対からかったでしょ!」

 

 皐月「さぁて掃除っと。」

 

 美鈴「皐月さん!」

 

 アリス「いいからご飯作ってきなさいよ………。皐月もあんまりからかわないの。」

 

 皐月「へいへーい。」

 

 こうして皐月は掃き掃除を開始し、アリスは洗濯をやり、美鈴はご飯を作り始めた。因みに二人の看病は人形たちに任せている。そして掃除をして早々皐月はあることに気が付いた。

 

 皐月「…………………料理はともかくとして俺が能力使って家事やったほうが早くね?…………まぁいっか。せっかく手伝ってくれてるんだし黙っておこう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――アリスslde

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アリス「これって皐月が能力使ったほうが早いような……………。ま、いっか。」

 

 私はとんでもない事に気付いてしまったけどまぁ皐月の負担を軽くするためにもやらないとね!さっきの二人の喧嘩に巻き込まれて被弾しちゃってるし止められなかった私にも責任はあるもの。

 

 アリス「洗い物ってこれね。また随分と溜まってるのね。一体どれくらいのペースで洗濯してるのかしら…………。」

 

 脱衣室を見たら服の山が………。

 

 アリス「取り敢えずすぐにでも洗わないとね。…………?何かしらこれ?」

 

 脱衣室には白い大きな箱が置いてあった。いくつか丸いものの中に文字と何らかのマークが描いてあった。そして上には蓋らしきものがあった。それを持ち上げたら二つ折りにされ、開いた。

 

 アリス「………マジックアイテムか何かかしら?なんだか不思議な物ね。あら?これは………?」

 

 その近くには青い容器と白い粉の入った箱が置いてある。とりあえず手にとってみましょう。

 

 アリス「………………液体が入ってるわね。それでこっちの方は…………粉ね。でもどういう風に使うのかしら?まぁここに置いてあるってことは洗濯するための物って言う事は理解出来るわね。ここじゃ見たことないから多分外の世界のものね。」

 

 洗濯をこの箱ですると考えただけでちょっと面白そうね。取り敢えず使ってみましょう。

 

 アリス「えーっとまずは洗い物をこの箱に入れて…………これかしら?この丸いのを押して…………あ、動いた!案外何とかなるものね。」

 

 そこまでは良かった。でもこの先どうすればいいのかが分からない。この青いのと白い粉はいつ使えばいいのだろう?取り敢えず粉は三杯、青いのは適当に入れて蓋を閉めた。

 

 アリス「ふぅ。とりあえず何とかなったわ。洗濯が簡略化されてるっていいものね。」

 

 こうして暇になった私。そして待つこと二十分私はあることに気が付いた。それは青い容器の裏に書いてあった事だ。

 

 アリス「?何かしら?えーっと、[染物は脱色する恐れがあります。]?」

 

 染物?何のことかしら?…………?何このマーク。見た感じ法被みたいに見えるけど…………もしかして着物?…………!!!!

 

 アリス「しまった!霊夢のが混じってる!」

 

 ど、どうしよう!えーっと、えーっと…………。た、叩けば止まるかしら………?何故かそう思い思いっきり白い箱を叩いてみた。するとなにやら変な音がしてその数秒後、白い箱が爆発し、水を思いっきり被った。

 

 アリス「きゃあ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――side美鈴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は皐月さんに言われた通り、台所に居ます。さて、何を作ればいいか………。昔は調理をしていたとは言えそんなに上手という訳ではなくちょっと作れる程度………。

 

 美鈴「ハァ、それにしてもレミリアお嬢様ってば楽しそうにしてましたね。なんですかアピールって。私は別にそんなつもり……………。」

 

 そう口にしかかったところで胸に痛みが。昔はこんな事なかったのになんででしょう?

 

 美鈴「わたし、どうしちゃったんでしょうか……?」

 

 そんなこんな考えているともとの目的を思い出した。

 

 美鈴「そ、そんな事より早く作らないと。えっと、簡単にチャーハンですかね?お手軽だし美味しいし、うん。そうしましょう!」

 

 こうしてまずはお米を炊くとこから始めないと。えーっとまずはお米を研いでっと。

 

 美鈴「…………皐月さんって家庭的な人が好きなんでしょうか?私は庭師と門番くらいしか出来ないからやっぱり………。ってなんで気が付けば皐月さんのことを………。」

 

 最近いつもそう。何か考え事をしていたらいつの間にか皐月さんのことを考えてる。あの日以来ずっと。…………本当にどうしちゃったんでしょうか私は。お米を研ぎながら考えているといつの間にか研ぎ終わっていて火も点けていた。

 

 美鈴「あ、いつの間にか終わってますね。じゃあ炊き終わるまで一休みしますかね。」

 

 そう言って私は椅子に腰を掛けた。何をするでもなくただぼーっとしていた。三十分が経過したあたりだろうか、アリスさんの悲鳴が聞こえてきたので急いで向かうことに。

 

 美鈴「どうしたんですかアリスさん!って本当にどうしたんですか!?」

 

 そこにはビショビショの濡れ濡れのスケスケになったアリスさんがヘタっていました。いや本当に何したんですかね?

 

 アリス「………………カクカク云々……………。」

 

 美鈴「そういう事ですか。この箱が爆発して中に入ってた水をかぶってしまったと。取り敢えずタオルがここにあるので借りましょう。風邪引いちゃいますよ。」

 

 アリス「ありがとう美鈴。それにしてもこれ………どうしましょう。」

 

 美鈴「……………皐月さんが来る前にせめて片付けて………。」

 

 皐月「おーい、さっきの爆発音はなんぞなー?」

 

さ、皐月さん?ちょっ!いま入っちゃだめですよ!いまアリスさんスケスケの濡れ濡れなんですから!

 私の願いは虚しく散り、戸が開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皐月「………………な、何やったらこんなにってアリス?…………ごっつぁんです。」

 

 アリス「きゃあああああああああ!!!!!」( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

 

 皐月「あべし!!!」

 

 美鈴「さ、皐月さん?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――side皐月

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皐月「……………つまり霊夢の巫女装束を染物だと思って急いで取り消しをしようとこの[洗濯機]を叩いたところ誤作動を起こして水を被ったと。」

 

 アリス「…………………はい。」

 

 皐月「そんでそれに気付いて駆け付けた俺はぶん殴られたってわけか。………理不尽だな。」

 

 アリス「うっ!」グサッ

 

 いや確かに説明も何もしなかった俺に否がないわけではないのよ?でもさぁ、分からなかったんなら俺に聞いても良くない?てか染物ぶち込んであとから気付いて洗濯機叩くってどこの聖人さんですか?このド素人がぁ!!……とはいえ。

 

 皐月「まぁ俺も説明し忘れてたし何も言わないけどさぁ。せめてビンタじゃね?なぜに殺傷能力の高いグーパン?」

 

 アリス「き、記憶から消えるかなって。」

 

 何のとは言わないんだな。まぁ乙女だしあまり言いたくないのだろう。俺からしたら目の保養になったけど。まぁ一応俺の方(掃き掃除)は終わらせたし洗濯機の説明に入りますか。因みにこの洗濯機はちゃんと金を払って紫さんに持ってきてもらった。

 

 皐月「いいか?これは洗濯機って言ってここをこうしてだな…………。って以上なんだけど質問ある?」

 

 アリス「…………ちょっといいかしら?」

 

 皐月「ん?なんぞな?」

 

 そう言うとアリスは眉間にシワを寄せながら言った。因みに服は濡れててあのままだと風邪引きそうだったから付け焼き刃だが俺のグレーのパーカーとズボンを貸した。

 

 アリス「……………ちょっと焦げ臭くない?」

 

 皐月「そう言えば少し焦げ臭いな?……………美鈴!急いでキッチン戻るぞ!」

 

 美鈴「あぁ!!!お米炊いてるのすっかり忘れてました!」

 

 あーあ、また面倒事が増えちまったよ………。俺は一体何のために人手を増やしたのか疑問を持っちまうぜ。

 

 こうしてキッチンに向かった三人だが………。

 

 皐月「…………多少黒くなってるけどまだ行けそうだな。」

 

 美鈴「……………ごめんなさい、私面倒事を増やしちゃったみたいで………。」

 

 めっちゃ謝られた。まぁアリスの叫び声聞きゃあ俺だって火をつけっぱなしにして向かうだろうな。だからなんかもういいや。

 

 皐月「気にしない気にしない。取り敢えずみんなでやろうな?そっちの方が早く終わりそうだし。ほんじゃまず米研いで………。」

 

 

 そして三十分後に完成し三人で美味しくいただきました。因みにチャーハンだったのだがこれがめちゃくちゃ美味しくて、美鈴べた褒めだったわ。当人顔真っ赤だったけど気にしない。因みに魔理沙と霊夢の分はこれまた外の世界にある「冷蔵庫」の中に保存した。起きたらどくせ食うだろうからな。二人はこの存在にすげぇ興味津々だったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ―――――――場所は変わって神社の蔵―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 い、いまの状況を説明するぜ!飯食い終わってからそう言えば蔵を掃除してないことを思い出したから美鈴と一緒に蔵に向かったんだ。…………ラッキースケベかと思ったか!残念!ただの移動報告でした!

 

 皐月「…………しっかしよくここまで放っておいたなあのバカは。ホコリまみれじゃねーか。」

 

 言ったまんまである。無造作に放り込まれ、散らかっていた。誰かに荒らされたんじゃね?とか思うレベル。美鈴も頭を抱えてるし。

 

 美鈴「れ、霊夢さんってかなりがさつなんでしょうか………。」

 

 皐月「ガサツとかそんなレベルじゃねぇだろこれ。………取り敢えずこれ全部外に出して能力でホコリ全部ふっ飛ばすか。美鈴、運ぶの手伝ってくれ。」

 

 美鈴「はい!任せてください!」

 

 そうは言ったもののやはり苦戦は必至だな。慎重に運ばないと………。

 

 美鈴「うわぁ?!これすっごく重いですね………。」

 

 妖怪が重いってどんだけ重いんだよ………。どれどれ。

 

 皐月「うおっ!?重っ!あいつこれよく持てたなぁ………。あ、紫さんか。スキマでここまで運んでもらってやがったなあいつ。」

 

 美鈴「これで合点がいきましたね。そりゃここまで荒れますよ……。」

 

 紫さんの能力で運んでもらっても人は着地できてもどうやら物は上手くできないらしい。地味なところで欠陥が見つかったな。

 

 

 

 

 

 

 

 紫「へっくしゅん!!………???風邪引いたのかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて取り敢えずこのふざけたくらいに重いものにかかる重力を変えるか。

 

 皐月「"アンチグラビティ"」パチンッ

 

 俺は指を鳴らし能力を使用した。人や物には必ず重力と圧力がかかる。それは絶対の[自然]の法則だ。だからちょっと弄って軽くした。

 

 皐月「よっと、これで軽くなったな。んじゃあじゃんじゃん運ぼうぜ。」

 

 美鈴「え?あ、ほんとだ。すごく軽いですね。皐月さんってこんな事も出来るんですね。」

 

 皐月「まぁな。ま、とりあえずちゃっちゃとやっちまおうぜ。」

 

 こうして荷物を全て外に運び出し、俺は能力の一つである[風]で埃を巻き上げ、纏めた。その際予期せぬ出来事が………。

 

 皐月「取り敢えずそこに放るか。」

 

そう言って埃を巻き上げた風を移動させたのだがなんとその時[自然に吹いた風]が俺の起こした小さな竜巻に勢いづいて巻き込まれていった。その時の風は美鈴のいる方角からだったため…………美鈴のスカートがめくり上がってしまった。目に飛び込んできたのは薄いピンク色の…………。

 

 皐月「あ。「え?」」

 

 皐月&美鈴「…………………。」

 

 この時俺は咄嗟目をそらし、咄嗟に悟った。あ、俺死んだな。その瞬間拳が飛んで………こずスカートを抑える美鈴。

 

 美鈴「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 まさかの事態に俺もビックリ、美鈴もビックリ。霊夢がいたら問答無用で拳どころか夢想転生して夢想封印食らわされてる。とは言え俺は一瞬しか見てない、ご、誤魔化せばなんとか…………。

 

 美鈴「………………見ましたよね?」

 

 皐月「見てない。」

 

 美鈴「本当に?」

 

 皐月「見てない。」

 

 美鈴「じゃあなんで目を合わせてくれないんですか?」

 

 皐月「……………………。」

 

 美鈴「………………………薄いピンク。」ボソッ

 

 皐月「あぁやっぱり薄いピンクか。…………あ。」

 

 その瞬間顔を真っ赤にした美鈴が拳を握りしめ、俺は思いっきり殴られた。

 

 皐月「ごふっ!!」

 

 美鈴「……………………皐月さんのえっち。」

 

 皐月「………………………す、スミマセンでした。」ガクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――5分後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はダメージを残したまま作業に取り掛かった。だが………。

 

 美鈴「………………………。」

 

 皐月「……………………なぁめいり「」プイッ………」

 

 超気まずい…………。作業をしてくれる辺り優しい娘なんだなと思うのだがやはりパンチラのせいで口を聞いてくれない。いや俺のせいじゃなくないこれ?自然に風が吹いている巻き込まれるなんて思わんかったわ。

 

 皐月「………………よっこいせ。取り敢えずこんなもんかな?…………積み重なってる感あるけど安定してるし大丈夫だべ。」

 

 そもそもこの蔵には棚というものが無い。只々スペースがあるだけである。なので必然的に積み重ねるしかないのである。

 

 皐月「」チラッ

 

 美鈴「!」プイッ/////

 

 皐月「」ハァ

 

 これなら化け物だなんだと言われたほうがマシなんじゃないかと思えてくるわ。無言でそっぽ向かれるのはこれはこれでくる。さて、どうしたものか。

 解決策を考えていたのだが何も思いつかずとりあえずもう一度美鈴の方を見て声を掛けてみた。

 

 皐月「なぁ美鈴。」

 

 美鈴「!」ビクッ

 

 美鈴がビクついて………………積み重ねた荷物の中に突っ込みそうになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――side美鈴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皐月「………………………なぁめいり「」プイッ……」

 

 お、思わずそっぽを向いてしまいました………。だってしょうがないじゃないですか!不可抗力とは言え下着を見られたんですよ!わざとじゃないのは性格から言って分かります。だけどその………恥ずかしいじゃないですか。

 

 美鈴「か、顔が見られない………。」//////

 

 皐月さんもしかして私の事嫌な人だって思ってないでしょうか………。何回もそっぽ向いてますし。このままじゃ駄目、ですよね。

 

 美鈴「」チラッ

 

 皐月「」チラッ

 

 美鈴「!」プイッ

 

 皐月「」ハァ

 

 無理無理無理無理!恥ずかしすぎて顔合わせられない!こんなんじゃアピールどころじゃないですよ!………ってなんでこんなに意識して………。そんな時不意に声が………。

 

 皐月「なぁ美鈴。」

 

 美鈴「!」ビクッ

 

 考え込んでいて気付かずビックリしてしまいましたよ!………ってあれ?この先は………。

 

 皐月「あのバカッ!」

 

 その時私は積み荷の中に、そして何かの衝撃とともに倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 美鈴「いたた……………え?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皐月「いってぇ……………お前もう少し周りをだなぁ…………あ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は今、皐月さんに押し倒された形になっていました。

 

 美鈴「さ、皐月………さん。」

 

 皐月「………!!わ、わりぃ!すぐ退くから!!……………って重っ!!重力かけ直さねぇと………。」

 

 こんな状況なのに私は皐月さんに声をかけてしまいました。なぜだか分かりませんが…………この時間が勿体無いと、そう思ってしまったんです。だから。

 

 美鈴「あの、皐月さん。」

 

 皐月「な、なんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 美鈴「その、もう少しだけ、こーしてちゃ駄目ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――side皐月

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 美鈴「いたた……………え!?」

 

 皐月「いってぇ……………お前もう少し周りをだなぁ…………あ。」

 

 えーっと何だこの状況。なんで美鈴の顔がこんな近くに…………?あ、そうか、押し倒しちゃってるのか。なるほどなるほど……………ってちがう!は、早くどかねぇと!!!

 

 美鈴「さ、皐月………さん。」

 

 皐月「………!!わ、わりぃ!すぐ退くから!!……………って重っ!!重力かけ直さねぇと………。」

 

 いくら軽くしたとは言えこの量は重いか。取り敢えずもうちょい軽くしないと俺が動けねぇ。俺が動けねぇと美鈴が動けねぇからちょっと急ぐか。そんな時不意に美鈴から声が。

 

 美鈴「あの、皐月さん。」

 

 皐月「な、なんだ?」

 

 

 

 

 

 美鈴「その、もう少しだけ、こーしてちゃ駄目ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その瞬間、脳の電池が切れ、そして美鈴に顔を近づけ………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 霊夢「あんたら何やってんのよ。人んちでいちゃいちゃしないでくれる?」

 

 皐月&美鈴「!!!」

 

 俺は即座に退いた。そして視界に入ったのは呆れた顔をした我が主…………。

 

 皐月「お前、いつからそこに?てかいつ起きた?」

 

 霊夢「ついさっきよ。物置きから物音がしたから来てみれば何やってんのよ。」

 

 皐月「待て!こいつァお前の勘違いだぜ!俺は美鈴を助けようと………「問答無用よ。」話を聞けよ!」

 

 霊夢「[霊符:夢想封印]!!」

 

 皐月「ノォォォォォォォォ!!!!!」グフッ

 

 そして俺の意識は閉ざされた…………。……………美鈴可愛かったなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――side美鈴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 美鈴「ですから誤解ですってば!皐月さんは私を庇って…………。」

 

 ただ今私は霊夢さんに抗議中です。いきなり大技で伸しちゃったんですから!

 

 霊夢「理由はどうであれ私の家でやったのよ?制裁は食らっても文句は言えないわよね?」

 

 美鈴「じゃあせめて話しを聞いてくださいよ!?」

 

 霊夢「あら?私はあんたの貞操を守ってあげたんだけど?感謝してほしいくらいね。」

 

 美鈴「て、てい、貞操!?そんなんじゃなくてただ皐月さんは…………。」

 

 思い返してみた。私の発した一言で皐月さんは顔を私に近づけてきた。あれってもしかして……………。

 

 美鈴「!!」ボフン‼

 

 ま、まさかあれって…………。

 

 魔理沙「おーい!今のなんの音だー?」

 

 霊夢「やっと来たわね。そうね、たった今そこの変態を退治したとこよ。」

 

 魔理沙「変態って…………皐月じゃねぇか!霊夢、お前さっき一緒に謝ろうって言ったよな!それがなんでその相手がボロボロなんだよ!」

 

白黒の魔女のお陰で我に返って説明をしました。

 

 美鈴「あの、それが……………。」

 

 

       〜少女説明中〜

 

 

 魔理沙「それは霊夢が悪いな。早とちりで謝るべき相手に本気の技撃つとか馬鹿だろ。」

 

 霊夢「どんな理由であれあんなのを見たら誰でも早とちりするでしょうよ………。仮にアンタが見たとしても結果は同じよ。」

 

 魔理沙「いや私は話は聞くぞ。聞いた上で撃つか撃たないか判断する。それともなにか?霊夢にはそんな余裕がない状況だったのかぁ?」

 

 霊夢「そ、そんなわけ無いでしょ!!!何言ってんのよバカ!」

 

 美鈴「ふ、二人とも落ち着いてください!」

 

 そろそろ仲介に入らないと二の舞いですから。

 

 皐月「……………ん。…………ここは?ってなんで俺倒れてんだ?」

 

 争っている最中皐月さんが目を覚ましました。良かったぁ、早めに目が冷めてくれて………とか言いながら目を背けちゃってますけど。

 

 霊夢「……………起きたのね。」

 

 皐月「ん?霊夢か。起きたのな。体の調子はどうだ?悪かったな、酸欠状態にしちまって。」

 

 魔理沙「おいおい、私には心配の声すらかけてくれないのかよ。」

 

 皐月「んなことが言えるってことは元気だな、良かったよかった。」

 

 魔理沙「っておい!!」

 

 三人ともすごく仲がよさそうで、ちょっと妬いちゃいますね………。少し思い切って質問してみましょうか。

 

 美鈴「あの、さつきさん?」

 

 皐月「ん?」

 

 美鈴「あの、さっきのって………。」

 

 そしたら思わぬ答えが………。

 

 皐月「?さっきのってなんだ?そういやさっきから頭ん中が痛ぇんだけどなんでだ??」

 

 どうやら夢想封印を食らった際に記憶が飛んだようですね。残念なような良かったような…………。

 

 美鈴「な、なんでもないですよ!それより二人からお話があるそうですよ。」

 

 魔理沙&霊夢「ちょっ!!」

 

 話を無理矢理変えて忘れさせましょうそうしましょう。

 

 皐月「なんだ?言ってみろよ。」

 

 霊夢&魔理沙「………………さっきはゴメンナサイ。」

 

 皐月「うん許す。謝ったから良し!じゃ、飯にしよう!」

 

 霊夢&魔理沙「あっさりしすぎでしょ(だろ)!?」

 

こうして何やら色んなことが解決したようで………まぁこれで良かったんですかね?[あの事]は私の中の思い出だけにって事で…………。あ、因みに物置の掃除はアリスさんがやってくれて皐月さんがお礼を言ってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皐月「…………………どうやら上手く騙せたみたいだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――そしてその日の夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ここにあいつがいるのか………。待っていろ、我が最愛の孫よ……………。」

 

 

 

 




 皐月「空が嫌に暗いな。それに嫌な臭いも………。」

 霊夢「何なのよこいつらは!」

 魔理沙「私が知るかよ!とにかく倒すぞ!これは異変なんだから!」


 次回 : 十二話 : 死秋異変第1話 : アンデッド


 皐月「一体何がどうなってやがんだ………。」



 作者「まさかあの人がねぇ…………。言いませんよ!?」
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