東方新記伝   作:黒鉄球

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 どうも黒鉄球です!はい、えーっとそろそろあの人出そうと思います。あの女子に人気(?)な人を!

 はい、本編へどうぞ。


第十九話 便利グッズ

 

 

 

 

 

 

 咲夜に拉致られ、パチェとかなり気まずい空気になった日から早一ヶ月。とうとう年を越え、1月になった。外は相変わらずあたり一面の雪景色だった。こんなに長い間雪が降るのも珍しい事だが我が家、博麗神社には紫さんが外の世界から持ってきてくれた炬燵と言う幻想郷では大変珍しい物が目の前にあった。なんせ電気を使うのだ。電気の通っていない幻想郷にとっては長雪よりも珍しい。まぁ何が言いたいかというと

 

 皐月「こたつマジ最強だわ。」

 

 霊夢「誰に言ってんのよあんた。まぁわからなくもないわね。」

 

 絶賛炬燵に篭り中である、コタツムリ状態である。まったく人というのはとんでもないアイテムを作ってしまったな。科学が発展するのはいいことだけどその分利用者は怠惰になるよな。使うけど。

 

 霊夢「ほんと外の世界の技術って凄いのね。こんなものまで作れるなんて。」ミカンアル?

 

 皐月「まぁ使うためには電気がないと駄目だけどな。俺に感謝しろ。」ホイミカン

 

 霊夢「ハイハイ感謝するから。洗濯機だっけ?あれもあんたのおかげねありがと。」ン、オイシイ

 

 博麗神社には洗濯機すらある。これも俺が紫さんに頼んで持ってきてもらったのだ。だがここは幻想郷。コンセントも電気もないここでは宝の持ち腐れである。そこで俺の能力の出番。電気の玉を生成し、それをプラグに繋げるという方法を取っている。あとは俺が一定の期間電気をそこに補充し続ければ半永久的に使えるという事だ。まぁ数が多いとその分電気量を食うから今家にあるのは炬燵と洗濯機だけなんだけどな。というかこれ以上は増やさん。怠惰な巫女が更に怠惰になる。

 

 霊夢「はぁ………炬燵最高ね。」

 

 皐月「だろ?だから持ってきてもらったんだよ。はぁ外出たくねぇ。」

 

 誰しもが経験した事のあるこの感覚。はぁ、ホント出たくない。例え魔理沙がこっちに飛んできてるの知っていても出たくない。だから軌道を変えてくれ魔理沙。こっち来んな。

 

 魔理沙「皐月ちょっと付き合え!」

 

 はい至福の時間終了のお知らせ。ほんと遠慮なしに突っ込んでくるなこいつ。空気読めよ、出たくねぇんだよ俺は。霊夢からもなんか言ってやってくれ。

 

 霊夢「魔理沙どうしたのかしら?あんたの家なら向こうでしょ?とっとと帰りなさい。と言うか閉めなさい、寒いじゃない。」

 

 ダメだこいつ炬燵のせいで言葉に圧を感じない。気ぃ抜けすぎだろ。

 

 魔理沙「辛辣だなぁ。まぁそれよりも皐月!ちょっと香林堂まで付き合ってくれないか?」

 

 皐月「どこそこ?こーりんどう?」

 

 初めて聞くところだ。なんだろうすごく嫌な予感がする。嫌だ行きたくない引き篭もっていたい。

 

 魔理沙「まぁ一言で言うなら便利屋かな?幻想入りしてきた物を売ってたりするんだぜ。」

 

 ん?つまりあれか?流行らなくなったいわゆる「オワコン」共の宝庫って事か?何それちょっと気になる。

 

 皐月「う〜ん、あんま外行きたくないけど………ちょっと気になるから行くわ。準備すっから待ってろ。」

 

 と言っても準備するのはお金だけなんだけどね。使わないとは思うけど念のため、ね。

 

 魔理沙「おう!40秒で支度しろよ!」

 

 皐月「お前はどこぞの海賊のババァか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皐月「おい魔理沙。」

 

 魔理沙「な、なんだよ……。」

 

 場所は変わって森の上空。魔理沙の誘いであるこーりんどうというところへと向かう途中なのである。因みに霊夢は「寒いから行かないわよ。あ、でもめぼしいものがあったら買ってほしいかも」とか抜かして神社でぬくぬくやってます。

 

 まったく霊夢は酷いな、今の魔理沙はお前の逆だというのに。ん?俺?俺は能力で暖まってるからなんの問題もない。

 

 皐月「体温リンクで暖めてやろうか?」

 

 魔理沙「い、いいいいいや、わ、わわわわ私は大丈夫、だから……ハ、ハァ、ハックション!」ガクブル

 

 ほら言わんこっちゃない。つーかこいつマフラーも手袋もしてるのになぜにそんな寒がる。いや普通に寒いけど完全装備じゃん?どんだけ気温低いんだよここ。はぁ、こうなりゃ俺から触れに行くか。

 

 魔理沙「おお??暖ったけぇなぁ。お前これどうやってんだ?」

 

 皐月「さっき言ったろ。俺の耐冷の能力をリンクさせてんだよ。俺が触れてる限りは温かいからこれで寒くねぇだろ。まぁその代わり俺に楽させろよ?」

 

 そう言って魔理沙の箒に乗る。おぉ、箒に乗るってこういう感覚なのか。ちょっと足がプラプラするな。感覚的には足置きの無いジェットコースターだな。

 

 魔理沙「おう!いやぁお前の能力ってホント便利だよなー。くれよ。」

 

 皐月「あげられたら俺はとっくにあげてるよ。つーかもっと速度上げていいぞ?寒くなったら温度上げるだけだし。」

 

 今の状況は箒の手持ち付近に魔理沙がまたがっており、俺はその後ろで横向きで座ってる。片手を魔理沙の肩に、もう片手を箒にと藁の付け根付近においている状態。落ちないように不自然なくらいに落ちないようにしている。普通なら落ちるとこだが俺なら落ちない。ホントチート臭い能力だなこれ。

 

 魔理沙「よっしゃ!じゃあ倍にして飛ばすから捕まってろよ!」

 

 こうして魔理沙号は超スピードで香林堂へと向かって言った。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 あれから五分くらいついた。いや速すぎだろ。実は幻想郷最速なんじゃね?と思うレベル。まぁそんなことは置いといて。

 

 皐月「ほほう。ここが香林堂か。なんというか………老舗感半端ないな。」

 

 魔理沙「それ褒めてんのか?」

 

 む、何をいうか。褒めてるに決まってるだろ。和風好きな俺にとっては素晴らしい趣のある建物だぞ。瓦で作られた屋根、檜で造られたであろう家なら。うむ、素晴らしいの一言に尽きる。

 

 皐月「まぁ入ろうぜ。幻想入りしてきたっていう物を見てみたい。」

 

 魔理沙「じゃあ早速入るか。こーりん、いるかー。」

 

 いきなり開けるんかい。ノックくらいしろよ。お前は奉仕部顧問の独身先生かっての。まぁ魔理沙らしいといえばらしいけどな。……うっ、なんか殺気が。

 

 ???「いらっしゃい、何だ魔理沙か。相変わらずいきなり開けてくるな。ノックくらいしてくれと何度言えば………ん?珍しく男の連れがいるんだな。誰だい?」

 

 目の前には短めの銀髪に黒縁のメガネをかけている顔の整った男の人がいた。左が青、右が黒色のした浴衣をいじったであろう服を着ていた。うむ、戦国無双に出てきそうだな。

 

 皐月「俺は神条皐月だ。ここに幻想入りした外の道具があるって聞いたから来たんだ。」

 

 自己紹介をしたあとめっちゃガン見された。そんなマジマジと見ないでいただきたい。誰もそんなの求めてないんだよ!(多分)BL展開とかいらないんだよ!(きっと)

 

 ???「おおそうか!何処かで見た顔だと思ったら君が異変解決に大きく貢献したっていう外来人か!会いたかったよ、僕は森近霖之助だ。よろしく皐月くん。」

 

 皐月「霖之助だな?よろしく。」

 

 握手を求められたので握手を返した。やっぱり思うよね。こいつ男だ。やったね、ここに来てようやく男の知り合いが出来たよ。決してホモではない。

 

 霖之助「君には聞きたいことがあるんだがまずは………それ、いい加減に解けば?」

 

 ん?それって………あ、忘れてた。外寒かったから魔理沙の手を握ってたんだった。というか握りた。俺からじゃないとだけ言っておく。

 

 魔理沙「ん?あぁこれか。いやぁ皐月の能力の恩恵を受けるために繋いだままだった。忘れてたぜ。」//////

 

 すぐに手を離す魔理沙。いやなんでちょっと頬赤いの?やめてそういうことするの気になるでしょ。

 

 霖之助「もしかして[自然を操る程度の能力]かい?どんな事が出来るんだい?」

 

 うわぁめっちゃ目輝かせてるよ。そんな大したことできないっての。

 

 皐月「自然災害、自然の法則、超自然。ありとあらゆる[自然]を操れる能力。不自然すら操れる[自然]の法則から外れに外れた能力。」

 

 霖之助「なるほど………つまり先程の君は耐寒を不自然に高めたわけだね?便利だね、その能力。」

 

 皐月「まぁそんな感じ。理解が早くて助かるよ。魔理沙相手だと1から10まで説明しなきゃだからな。」

 

 こいつ知識は豊富なのに回転が遅いからな。ぶっちゃけ残念な天才だな。なのに戦闘になると頭の回転が早くなる。どうなってんだろこいつ。

 

 魔理沙「うるせぇなー。今は理解してるんだからいいじゃねぇか。それよりいいのか?色々見ていかなくて。」

 

 皐月「お、そうだった。霖之助、ちょっと見させてもらうぞ。」

 

 そういって店内を見渡した。高そうな煙管やらカップやらが並んでた。雑貨屋というか骨董品屋というか中々に凄そうな商品ばかりだった。

 

 皐月「んん?これって確かブラウン管テレビ………。流石にこっちに来てたか。」

 

 なんと懐かしい。俺が子供の頃にごみ捨て場で見て以来のブラウン管テレビ………。まだ点くのかな?

 

 霖之助「[てれび]だっかな。絵が映し出される道具ということは分かるのだがどうやって使うのかが分からないんだ。皐月君ならわかるかな?」

 

 皐月「分かるけど無理だ。電波だとかなんだとか複雑なものが無いと点かない。それに外の世界でこいつは使えない。そもそも適応出来る構造をしてないんだ。」

 

 霖之助「ふむ、そうかい。それは残念だ。まぁでも見た目はカッコイイし残しておこう。」

 

 理由そんなんでいいんだ………。あ、それよりも他の見ようっと。

 

 魔理沙「なぁ皐月、これはなんだ?」

 

 魔理沙が見せたものは小型の車と四角い黒い箱。スティックやら電波の送受信を行うアンテナがある。と言うことは………。

 

 皐月「ラジコンだな、しかも初期型だな、超レア物じゃん。」

 

 魔理沙「もしかして動かせたりするのか?!」

 

 モチのロンである。電池は俺の電気で代用すればなんの問題もないからな。

 

 皐月「ちょっと貸してみ。…………よし、あとは電源を入れてっと。」

 

 ひとまずスティックを動かした。それに連動するように車が前を走り出した。

 

 魔理沙「うわっ!な、何だこいつ!?いきなり動き出したぞ!」

 

 皐月「こいつはこの箱から出っ張ってる棒と連動して動く玩具だよ。魔理沙の使ってる魔法道具の電気版だと思ってくれりゃいい。」

 

 霖之助「外の世界の技術は凄いんだな。やはり外の道具というのは面白い。」

 

 皐月「まぁこれ作ったの人間だからその内幻想郷でも普及するかもな。」

 

 さて、物色を再開させるとしますか。そろそろ俺も何かめぼしいものを見つけたい。

 

 霖之助「皐月君、君に頼みたい事があるんだがいいかな?」

 

 また阻害された。今度はなんぞよ。

 

 霖之助「僕と一緒に無縁塚に来てくれないか?」

 

 皐月「何その悲しい名前の場所。無縁………もしかして名無しのものが集まる場所とか?」

 

 魔理沙「無縁塚ってのはまぁ冥界とここと外を繋ぐかなり危険な場所のことだぜ。外の世界の道具もそこで手に入るんだ。」

 

 なるほど全て理解した。すべてを繋げる場所、冥界。つまり幽霊だとか忘れられた道具、人たちの終焉の場所ってとこだろう。てことは無縁菩薩とかいるのかな?肝試しにしても怖すぎるとこだな。

 

 皐月「まぁいいや、なんか来たらぶっ飛ばせばいいだけだし。」

 

 霖之助「決まりだね、すぐ準備するから三分だけ待っててくれ。」

 

 魔理沙「え?!マジで行くの!?寒いから嫌だぜ!」

 

 皐月「お前は子供か!それとも幽霊が出るからビビってんのか?」

 

 おらビビってんのかよたけし。ガタガタマナーモードになってんじゃねぇよ。すぐ喰われちまうぞ、青い鬼に。

 

 魔理沙「ビビってねぇよ!ホントに寒いんだって!」ガタガタ

 

 あ、この子絶対ビビってるわ。おいおいマジかよ………。吸血鬼に喧嘩売りに行ってるコイツがビビるとかどんだけやばいとこなんだよ無縁塚。

 

 皐月「どの道帰り寒いんだから関係ないだろ。安心しろよ、俺が守ってやるから。」

 

 魔理沙「っ!!………そういうことさらっと言うなよ。」

 

 ん?何だって?よく聞こえなかったわ。てか顔赤くねこいつ。………変な魔理沙。

 

 霖之助「さぁ行こうか………ってどうしたんだい?」

 

 皐月「いやなんでもない。んじゃいくぞ魔理沙。」

 

 魔理沙「え、あ、おう……。」//////

 

 霖之助「ああ、そういう事か。皐月君も隅に置けないね。」

 

 

 

 何言ってんのか分からんかったが俺たち三人は無縁塚に向かって快適な空の旅を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 皐月「なぁお前らなんで俺にしがみついてるわけ?」

 魔理沙&霖之助「暖かいから。」

 皐月「はぁ……。」


 次回 : 第二十話 無縁塚の宝物と見えた何か


 作者「いよいよあの異変が近づいてきましたね。」

 皐月「オリジナル展開に持ってくのか?」

 作者「まぁね( ・´ー・`)ドヤァ」

 魔理沙「なんでドヤ顔なんだよ気持ち悪いな。」

 作者「_| ̄|○ il||li」

 皐月「つーかタイトルとマッチしてるの俺じゃね?便利グッズって俺のことじゃね!?ねー!作者!ねぇ……!!」




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