東方新記伝   作:黒鉄球

21 / 62
 こんちくわー、黒鉄球でーす。とうとう20話ですよ!20話!早いですね!はい。今回はちょっと終わり方雑かもしれませんが我が作品に一片の悔い無し!なぜかって?早く書きたいんですよあれを!

 というわけで本編スタートっス!


第二十話 無縁塚の宝物と見えた何か

 

 

 

 

 

 

 無縁塚。それは忘れられた「物」や「者」が行き着く終焉の地である。あるいは物、あるいは刀、あるいは人、あるいは魂。ありとあらゆる忘れられたモノの集まる場所、それが無縁塚。

 

 そこには歪みなるものがあり、俺のいた世界、俺の今いる幻想郷、そしてあるかどうかも分からないが冥界なる場所の接点となる不安定で危険な場所。多くのモノは大抵そこで発見される。そんなところに俺は霖之助の頼みで魔理沙と共に同行することとなった。

 

 場所は香林堂、魔法の森より西にある一つの山岳を越えたところに存在した。同じ幻想郷とは思えないほど暗く、どんよりしていた。

 

 皐月「………ここが無縁塚か。なんつーか空気が重いな………。それにさっきより寒くなった気がする。」

 

 霖之助「それもそうだろうね。ここは誰も手を付けていないんだ。誰も近寄らないし、来ようとも思わない。来るのは忘れられたモノか、僕みたいな物好きくらいだよ。」

 

 魔理沙「物好きって自覚はあったんだな。」

 

 霖之助「まぁね。だってここには本当に人っ子一人近寄らない場所なんだ。それに外の世界の物を取りに来る人もまず少ないからね。」

 

 どうやらここは無法地帯らしい。まぁでもそりゃそうだろうな。人は寄り付かないし空気はかなり重いから子供にゃ辛い場所だろうな。

 

 皐月「そんでその外の物ってのはどこにあるんだ?パッと見無いんだけど。」

 

 霖之助「もう少し奥にあるんだ。さぁ行こうか。」

 

 そう言って俺達は無縁塚の奥へと足を運んだ。というか引っ張られた。

 

 皐月「なぁいつになったらこの手放してくれんの?」

 

 霖之助&魔理沙「寒いからまだ無理。」

 

 ですよね知ってた。だって飛行中も手を繋いでんだもん。俺はホッカイロじゃねぇっつーの。

 

 皐月「分かったよもういいよこのままで。それよりも早く先に進みたい。」

 

 霖之助「じゃあ行こうか。すぐに着くから。」

 

 こうして俺達三人は無縁塚の奥へと再び足を進めた。途中ドラム式の洗濯機やら機能性不明な掃除機やらがあったが使えそうにも無いので気にせずに行こう。

 

 霖之助「さぁここが到着地だよ。」

 

 歩いて五分ほどで着いた。ぱっと見の印象はスモーキーマウンテンを彷彿とさせるゴミ山だ。ガラクタもあれば形が残っている物もある。

 

 皐月「なんか俺の想像通りの景色で驚いたわ。」

 

 魔理沙「別段大したものはなさそうだよな。なぁこーりん………あれ?」

 

 返事がなかった。まさかの神隠しか?いやそれは紫さんの専売特許だからないか?ないよな?

 

 霖之助「…………。」ガサゴソ

 

 魔理沙「うっわもう漁り始めてるぜ……。」

 

 いつの間に………。つーか怖い、トレジャーハンターの目をしてるよ。邪魔したら殺される雰囲気がある。シニタクナーイ!

 

 皐月「………俺らも漁ろうぜ、暇だし。」

 

 魔理沙「そ、そうだな……。」

 

 顔引きつってますよ魔理沙さん。いやぶっちゃけ俺も引いたっちゃ引いたけどそれだけ道具が好きなんだろうから口にはしない。

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 ゴミ山………もとい無縁塚の宝を漁って10分が経過した。各々が物を漁っては戻し、漁っては戻しを繰り返している。若干一名寒そうにしているが気にしない。気にしたら負けだ。

 

 霖之助「皐月君、ちょっといいかな?」

 

 皐月「ん?どしたん?」

 

 そう言われて霖之助の所へ行く。手には本がいくつも重なっていた。見た感じ外の世界にあったであろう本ばかりだった。なんか一冊だけ18禁物が見えたけどそれは見なかったことにしておこう。

 

 霖之助「この中で珍しい物を選んでくれるかな?それ以外はここの本屋に売りつけるから。」

 

 拾い物を売りつけるとか酷いな。いや本屋としても新しい本が手に入るから釣り合っていると言えば釣り合ってるよな。

 

 皐月「………こいつだけだな、要らないの。おまえはこうだ!」

 

 そう言ってエロ本だけ適当にぶん投げた。こんなん本屋にあったら性に飢えた男共が押しかけるに決まってる。そして乱闘が始まって本屋の人に迷惑がかかる。よって捨てる。

 

 霖之助「………君はそういう趣味なのか?」

 

 皐月「ちげぇよ!確かにある意味ではお宝だけど俺は本屋の事を考えてだな!」

 

 エロ本投げたら誤解された。俺にそっちの趣味はない!女の子しか恋愛対象にはできない!と誤解をといた。

 

 魔理沙「おい。」

 

 皐月「ん?どしたのまりちゃんそんな怖い顔して…………。」

 

 魔理沙がめちゃくちゃ怖い。え、なに?俺なんかやった?それとも寒いからこっちに来いよって理不尽に怒るパターン?

 

 魔理沙「私のもとにこんなものが飛んできたんだが………どういうつもりだ?」

 

 片手にはさっき投げたエロ本が携えてあった。なんという事だ。まさか魔理沙のところに落ちるとは思わなかったぞ。ふっ、死んだな……。ミニ八卦炉構えてるもん。このまま吹き飛んじゃうもん俺………。

 

 皐月「誤解だ誤解。適当に投げたら偶々お前のところに落ちただけだ他意はない。」

 

 魔理沙「…………けか………。」

 

 ん?なんて言ったんだ?全く聞き取れなかった。

 

 皐月「今なんて言った?全然聞こえなかった…………。」

 

 魔理沙「私への当てつけかって言ったんだよ!!何だよこの胸!私への当てつけにしか………見えねぇだろうがぁ!!!」マスタースパーク!!!

 

 皐月「そっちかよ!ってぬわぁぁぁぁ!!?!?!」

 

 エロ本と一緒にマスタースパークで焼かれた。エロ本は一瞬で灰と化し、俺は吹っ飛ばされ、木に激突した。背中痛っ!!

 

 魔理沙「…………皐月の変態め。」

 

 皐月「じ、事故……だろぉが………グフッ……。」ガクン

 

 霖之助「あ、気絶した。魔理沙、君ももうちょい加減しなよ。事故なのは分かってただろ?一時の感情に身を任せて「恩人」を吹き飛ばすなんて何考えてるんだい?」

 

 魔理沙「つ、つい………。皐月〜、ごめんな〜。私も悪かったから起きろよぉ……。」ユッサユッサ

 

 皐月「…………。」チーン

 

 霖之助「こりゃまた変なことになったね………。それにしても………恩人って言葉に反応しすぎでしょ。一体どれだけの恩があるんだか………。」

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 皐月「て、てめぇ………八割方本気でやったろ………。まだ体いてぇぞ……。」

 

 魔理沙「わ、悪かったってば……。で、でも皐月も私にへ、変な本を………。」

 

 皐月「事故だって言ってるじゃん勘弁してくれよ………。」

 

 どうやら俺はアレから5分ほどで起きたらしい。らしいという曖昧な表現なのは俺が気を失っていたからだ。どれくらい気絶してたなんてわかるわけがない。気が付いたら魔理沙が目の前に居て、霖之助が俺を見下げてて、体中に激痛が走っていた。マスパを食らったんだから当たり前か。まぁ何かが欠落しなかっただけマシだな。

 

 霖之助「まぁ二人共悪かったんだしチャラってことでいいじゃないか。」

 

 皐月「俺の代償がでかすぎるんですけど。」

 

 魔理沙「ぐっ……。ご、ごめんってば。」

 

 若干涙目になる魔理沙。どうやら反省してるみたいだし俺もちゃんと見て投げてなかったってことでお咎めなしでもいいか。

 

 皐月「もういいから泣くなよ。お咎めなしってことでチャラな。」ナデナデ

 

 魔理沙「むぅ……私はやりすぎたから何も言えないぜ……。」

 

 霖之助「とか言ってほほ緩んでるよ魔理沙?」

 

 魔理沙「緩んでねぇよ!!適当なこと言うな!」//////

 

 顔が赤いから説得力ないな。え?ほんとに緩んでたの?俺のなでスキルはそこまで強化されてたの?嬉しいんだかいらねぇんだかわからん。ん?

 

 皐月「……………。」

 

 霖之助「ん?どうしたんだい皐月君。そんな遠くをじーっと見つめて。」

 

 皐月「いや、あそこなんか変じゃね?」

 

 魔理沙「え?変って……なにが?」

 

 皐月「いやだから空間が………。」

 

 魔理沙「何変なこと言ってんだよ。ほら、とっとと続きしようぜ!」

 

 あれが見えてない?いや明らかに空間が[歪んで]んだぞ。まさか俺以外には見えてない?俺の目の前には屋敷と桜が見えるのだが……。

 

 霖之助「皐月君、僕らも行こうか。」

 

 皐月「お、おう……。(何だったんだあれ。)」

 

 霖之助の後を追った。それに合わせるかのように空間の歪みが止まった。それにしても何だったんだあれ。屋敷、桜、そして銀髪とピンク色の髪の女の子………。俺の見たものはなんだ?まさか……な…。

 

 その後の収穫はほとんど無かった。あったのは少し高そうな湯呑みと先程灰と化したお宝本だけだった。湯呑みは俺が回収して使う方向になり、霖之助は収穫のなさに肩を落としていた。ドンマイ霖之助。次はいいことあるって!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ???「妖夢、春を……集めてくれる?」

 

 ???「春をですか?急にどうしたんですか?」

 

 ???「ふふ、あれを咲かせたくなったのよ。だから、お願いできる?」

 

 某所の屋敷にて聞こえる会話。大きな枯れた木の前で緑色の服を着て刀を二本携えた銀髪の少女と宙を浮かぶ青い着物のようなドレスの様な服を着た桃色の髪をした女性がそこにはいた。

 

 ???「はっ。幽々子様の仰せのままに。」

 

 銀髪の少女は屋敷を飛び出し、「春」を集めに行った。そして桃色の髪の女性は笑いながら木を見て告げた。

 

 ???「ふふ、これが咲いたらどうなるのか……楽しみだわぁ〜。」

 

 この一言が後にとんでもない自体を招く事になるとはこの時、誰も予想していなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 皐月「これって時系列的にいつなん?」

 作者「確か5月頃だったかな?」

 皐月「傍迷惑だろどう考えても!」

 紫「異変なんてそんなものでしょ?」


 次回 : 第二十一話 春雪異変第一話 : 終わらない冬


 霊夢「ホント傍迷惑よ。私のことも考えてよ……。」

 皐月「お前は動きたくないだけだろうが。」




  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。