東方新記伝   作:黒鉄球

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 どうも黒鉄球です!前回UAの話をしたのですが………なんと3000近くありました!誠にありがとうございます!まさかこうなるとは………。家で発狂しそうになりましたよ。これからもよろしくです!それでは本編をどうぞ!






第二十五話 春雪異変第五話 : 妖夢VS皐月【前編】

 

 

 

 

 

 

 

 妖夢「この[楼観剣]に切れぬものなど………あんまりない!」

 

 皐月「いやそこは無いって断言しろよ!?」

 

 俺達の戦いはここから始まった。右上から左下にかけて振り下ろされる刀を即席砂鉄剣で受け止め、体をいなして躱した。

 

 皐月「………へぇ、中々やるねぇ。俺のいたとこじゃこんな奴一人もいなかったぜ?」

 

 妖夢「貴方こそ今のをよく躱しましたね。伊達に剣術で勝負を挑んでない……と言ったところでしょうか。なら……これならどうですか!」

 

 構え直した刀を右上から左下へ振り下ろした。また同じパターンか。それならさっきの方法で躱しても問題は………。

 

 妖夢「甘いですよ?はぁっ!」

 

 振り下ろした直後俺の太ももに切り傷が入った。鮮血が飛び、太ももに焼けるような痛みが走った。妖夢の手元を見たら刀はすでに右にあった。速いなんてもんじゃない。こいつ……やっぱり強い……!

 

 皐月「ぐっ!……は、速え……。」

 

 俺は両膝と左手を地につけ、妖夢の刀は俺の首筋に当てられていた。

 

 妖夢「呆気ないですね。少しはやると思ったのですがこの程度でしたね。長引かせるのもあれですので終わらせましょうか。」

 

 こいつ………気付いてねぇな。戦いってのは次の一手を常に考えておくもんなんだよ。脚の傷は……治ってるな。

 

 皐月「呆気なくはないね……っと!」

 

 首を反対側に振り、刀の下へと潜り込ませ、左手を軸に足払いをした。バランスを崩し、尻もちをつく妖夢。目を見開いていた。俺の脚を見ているようだな。ま、普通驚くよね。

 

 妖夢「なっ!あなたの脚の筋を斬ったはずです!なぜ伸ばせるんですか!?」

 

 皐月「俺の制御の効かない能力でね。自己再生しちまうんだよ。」

 

 まぁホントは不死身なんだけど今は言わないでおこう。そっちのほうが面白そうだし。

 

 妖夢「なるほどそう言うことですか…。では……その暇も与えない速度で貴方の首を刎ねればいいだけの話です!」

 

 妖夢の猛攻が来た。右、左、上、下。どこからとも無く妖夢の斬撃が飛んでくる。受け流したり受け止めたりするのが精一杯で距離を取れない。やっぱり強い。

 

 妖夢「はぁっ!……やぁっ!……えいっ!」カキィン!

 

 皐月「っ!……ぐっ!……ぬっ!?」ガギィン!

 

 このままじゃ防戦一方だな。一度上に跳ね上げてこっちから仕掛けねぇと。

 

 皐月「………ぃっよっと!」

 

 妖夢「ぐっ!……しまっ!」

 

 もう遅い!こっからは俺の時間だぜ。跳ね上げた俺の右腕を左下へと振り下ろし、妖夢を捉えた……ように見えたが間一髪で後ろに避けられていた。こいつ霊力で跳躍力を強化しやがったな?まぁかと言って今は俺のターンだがな!

 

 皐月「間髪入れず打ち込むぞ!はぁっ!はっ!」

 

 左下から右上、そして下へ流し、左上へと振り上げ、また下へと流し、横一閃、そして縦一閃、それを繰り返した。宛ら某黒の剣士のように刀を振りまくった。

 

 妖夢「なっ!……くっ!……速いっ!」

 

 とか言ってる割には全部防いでる辺り流石だと思う。なら………少し技を出そう。

 

 皐月「秘剣一ノ型:枝垂の舞!」

 

 右上から左下へ、左上から右下へと交互に斬りつける技。ただ斬りつけるのではなく一発一発を急所に当てる。妖夢はそれを刀で受け止め、防いでいた。目もいいな。それにこいつ、全部目で追ってやがる……。こりゃヤバイかも……。

 

 妖夢「この程度ですか皐月さん!ではこちらも行きます![冥想斬]!」

 

 俺の攻撃を受けきった直後横一閃に振られる妖夢の刀。剣筋は真っ直ぐ俺の首へと向かっていた。咄嗟に某スケート選手の技を「イナバウアー」を使って避けた。………かのように思えたが軽く斬られたようだ。紙一重だった……。コンマ一秒遅れてたら首が飛んでたぞマジで……。

 

 皐月「あっぶね。あともうちょいで死ぬとこだったわ。こりゃちょっと気が抜けそうに無いな……。」

 

 妖夢「心外ですね。気が抜けられる余裕があると思っていたんですか?残念ですが私の剣技の前ではあなたは赤子同然です。あなたの敗因は私を嘗めてかかった事です。覚悟してください。」

 

 なるほどね……。こいつは要するに[本気でこい]と言ってる訳だ。………バレてたのね、まだ本気じゃないって事に。まぁバレたんならやるっきゃないよな。

 

 皐月「ふーっ………こっからは剣術だけじゃねぇ………ただの[喧嘩]だ。」

 

 と、言い終わった直後に妖夢の刀が右から左に掛けて振り切れようとしていた。俺は下へしゃがみ込み、先程の足払いを繰り出した。同じ技を連続で出すとは思わなかったのだろう。再び尻餅をついた。

 

 皐月「おいおい同じ技にかかるんじゃねぇよ。あと直ぐに飛ばねぇと死ぬぞ?」

 

 妖夢「!!」

 

 俺は砂鉄を左手に持ち替えて妖夢の眉間に目掛けて突き立てた。だが妖夢はすぐに飛び上がりふわふわと浮いていた。

 

 妖夢「……あ、危なかった。危うく死ぬとこでしたよ。ここまで来たら純粋に戦うなんて無理ですね。弾幕を使わせていただきます。」

 

 皐月「おいおい良いのかよ。剣士であるお前が遠距離戦なんかやって有利になるわけ無いだろ。まぁお前がいいんならいいけど。」

 

 まぁその分俺も能力使うだけだし問題はない。問題なのは妖夢が弾幕をどう使ってくるかだ。相手が剣士である以上予測がつかん。

 

 妖夢「それでは行きます!悔いても知りませんよ!」

 

 一瞬だけ、ほんの一瞬だけ瞬きをした。その合間に俺の目の前には無数の光の玉が展開されていた。早速使ってきたようだけど今の俺には関係ない。砂鉄で全て落とすだけだからな。

 

 砂鉄を刀から鞭に切り替えて無造作に振り回した。地面からは大量砂鉄が顔を出し、次々と弾幕を破壊していった。そして目の前には妖夢がいた。弾幕を囮に俺の攻撃範囲内に侵入し、同時に安全地帯へと入ってきていた。

 

 皐月「くっ!」

 

 俺は後ろに飛んだが視界には短刀が見えた。ダメだ躱せない!

 

 妖夢「もう遅いです![現世斬]!」

 

 その瞬間俺の視界は真っ赤に染まり、俺の左腕と思われるものが宙を舞った。

 

 皐月「っぐあぁぁぁぁぁ!?」

 

 斬られた部分は焼けるような痛みが襲い、大量の血が流れ落ちていた。フラン戦以来だろうな。こんなに血を流したのは。

 

 妖夢「だから言ったではありませんか。あなたの敗因は私を嘗めてかかった事だと。」

 

 左手に持った短刀を払い、血を落としていた。なるほど、確かにナメてたよ。でもそれはお前も同じ事だぜ。

 

 皐月「俺はまだ負けてねぇよ……。それにナメてかかってるのは俺だけじゃねぇだろ?それを証拠にほら、俺の術中にハマってる。」

 

 妖夢「なんの話……!?」

 

 ようやく気付いたな。砂鉄は何も無意味に展開していた訳じゃないんだよ。仮にもし俺の腕が撥ねられたのなら砂鉄は俺の方向に持ってくればいいだけの話だ。その時すでに妖夢は俺の真ん前にいるはずだからな。そして四方からの砂鉄の剣だ。今更避け切れはしないだろうよ。

 

 妖夢「くっ!飛ばないと……!」

 

 遅いぜ妖夢。飛んだのはいいけど足に掠ったな。重軽傷はともかく傷は入った。さて、次に上方向に槍状にして飛ばすかね!おっとその前に左腕を回収しねぇとな。

 

 皐月「うっわ真っ二つだ……。かなりキレイに斬られてんな……。余程の鍛錬を積んでないと出来ない芸当だな……。」

 

 俺の左腕はキレイに横一線に斬られていた。凄いが俺にとってはいい事だった。傷口がキレイだということは治すのもそう難しくはない。俺は左腕を斬られた部分にくっつけた。表面上の傷だけならこれで治せる。あと五分もすれば動かせるだろうな。

 

 その間妖夢は砂鉄の槍を躱してた。だが直ぐに済んだため俺の方を見ていた。そして刀を構えて俺に向かって飛んできた。

 

 妖夢「これで終わりです![冥想斬]!」

 

 またしても横一閃の構え。だが俺は動かない。見えていてあえて動かなかった。何故なら躱す必要がないからだ。さっきの槍は上に打ち上げるのが目的的で本当の技はここからなのだよワトソン君?

 

 皐月「まだ終わんねぇよ!降り注げ![砂鉄時雨]!!」

 

 俺の電撃によって繋がれた砂鉄は細かく分裂し、雨のように降ってきた。大きさこそ無いが切れ味は絶大。ちゃんと防がないと貫通する程の威力と切れ味を誇る代物だ。妖夢はすぐに方向を変え、後ろに下がった。取り敢えずは距離を取らせた。

 

 妖夢「くっ!はぁっ!!こんなもので…!」

 

 後ろに下がりつつも自分に降ってくる砂鉄を二刀で弾いていく。やっぱり強いなこいつは。適応力も、判断力も天下一品だ。

 

 妖夢「はぁ……はぁ……わ、私をこんな攻撃で倒せると思ったのですか……?私は今まで鍛錬を積み重ねてきたんです。こんな攻撃ではやられませんよ!」

 

 今まで鍛錬を積んできた……ね?……まさかコイツ!……そうかそういうことか。わかったぜ、こいつの弱点を。

 

 

 

 

 




 作者「ちゃんと次回予告風にやってみましょう!」

 左腕を飛ばされ、絶望的な状況にも関わらずある活路を見出した皐月。そんな皐月に驚きを隠しきれない妖夢。ふたりの対決はいかに…!!


 次回 : 第二十六話 春雪異変第六話 : 妖夢VS皐月【後編】


 皐月「ぜってぇみてくれよな!」

 作者「それ違うアニメのやつです。」

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