東方新記伝   作:黒鉄球

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 どうも黒鉄球です。実は今日はFGOでセミラミスを引きに行ったのですがあえなく撃沈しましたwww


第五十九話 永夜異変十ノ六話 : 襲撃なんてものじゃない

 

 

 

 都から出来るだけ遠く離れ、必ず口外しないと約束をさせた上で俺は木属性の能力(ちから)で木を成長させ、無事に村へと送り返した。勿論村人には見つからない様に村の手前で成長を止めたが。お蔭で少し歩かせることとなったが女性たちは何一つ文句を言わなかった。

 

 結果的には各家族と再会し、俺が俺に課した任務は無事終わらせることが出来た。さやも、さやの父親も自分の家族と再会できたときは涙を流し、深々と頭を下げられた。その日は連れ去らわれた女性たちの帰還を祝うために宴が開かれた。その様子は心から祝福しているように見えた。

 

 なんと微笑ましい光景だっただろうか。とてもまぶしく、そして俺が手に入れられなかった光景。あの日失ったものがそこにはあった。無精髭を生やし、緑色のコートを羽織ったおっさんが生きていたら俺もこの光景を心から喜べたのだろうか。そんな思惑が頭を過ぎる中、俺は静かにその村を後にした。置手紙を一通だけ残して………。

 

 

 

 

 

 

 

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 皐月「~♪」

 

 今の俺は上機嫌だった。さやの村を出て早二ヶ月。ずっと山の中を彷徨っていた俺はつい数日前に少しばかり大きな村へとたどり着いた。村人へ頼み込み今は部屋の一角に泊めてもらっている。田舎の人は優しいな。見ず知らずの俺を泊めてくれたり、野菜や肉をくれたり。というわけでまともな食と住を得た今の俺は気分がいいのだ。故に今の俺はどんなことが起きても許せそうだ。

 

 皐月「つーか、早く元の時代に戻る方探さねぇとな。手がかり一つないけど………」

 

 村人A「な、なんだあれは!?」

 

 上機嫌な俺が手がかりを模索する方法を考えていると寝床を貸してくれた人が空に指をさして声を上げた。その直後、月明かりよりも大きく、まぶしい光が空を覆っていた。空を見上げると黄色い球体がゆっくりと、しかし確実に村へと降りてきていた。ねぇこれなんて元気玉?上空にサイヤ人でもいるの?ていうか急展開すぎない?

 

 皐月「……とりあえず弾き飛ばすか」

 

 すぐさま右手に雷を纏わせて光の球へと飛びあがった。そしてそのまま右手で光の球を殴りつけた。

 

 皐月「雷拳(らいけん)

 

 殴りつけられた光の球は勢いを失うことなく村へと落ちていた。どうやら俺の威力不足みたいだな。だったら……。

 

 皐月「雷崩拳(らいほうけん)!!」

 

 威力を増して思いっきり左方向へと振り切った。光の球は西へと軌道をそらされ、そのまま西にあった森に大きなクレーターを作った。俺の雷崩拳は俺の撃てる雷技でもかなり強い技だ。それで逸らすのがやっとってことはかなり高密度で放たれた球という事になる。つまり俺の能力の上を行く技だ。

 

 皐月「おいおいマジかよ……。こんなの止めきれねぇよ(・・・・・・・)…!!!」

 

 更に六発の光の球が村周辺の森へと落ちて行っていた。まるで流星群だ。数は少ないが威力としては少なくとも雷崩拳の上を行く。故に受け止めきれない……。だったらせめてこの村だけでも被害を小さくしないと(・・・・・・・)

 

 俺はすぐさま風を操り、風を空へとあげる気流を生みだした。

 

 皐月「……なんとか、死者は出さずに済んだか」

 

 多少の衝撃はきたが村人たちは何とか堪えてくれたようだ。かくいう俺も何とか踏ん張ったわけだが……これは酷いな。辺り一面クレーターだらけじゃあねぇか。もし、あの六つが村に向かってきてたのかと思うと正直ゾッとする。二度とごめんだ。そしてこれをやった奴は絶対に許さん。それにしても………。

 

 皐月「この攻撃はなんだ……。俺以外にいるのか?異能力者ってのが……」

 

 

 

 

 

 

 

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 光の球が降ってきた次の日、俺は泊めてくれた村人に別れを告げ、北へと足を運んでいた。理由は昨日降った光の球は北へと流れて降っていたからだ。もしかしたらあの先になにかあるのではないかと思ったのだ。俺が未来へ帰れるかどうかは不明だがなにかの足がかりにはなるかもしれない。あの攻撃が異能者のものだとしたら何か意味があるはずだ。そこに何か特別な何かがあるとか特別な何かを持った人物がいるとか。つまり少しでも希望があるかもしれないものは調べるに越したことはないという事だ。多分こういう事の積み重ねが後の自分に大きな影響を及ぼすのかもしれない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皐月「なんて思ってた時期もありましたよ。実際はなんもなかったんだけどな」

 

 無駄足だった。とにかく北へ北へと進んでいたが今やもう夕方。綺麗な満月も顔を出している時間だ。このバカチンが!結局俺の目の前にあるのは森、森!森!!見渡す限りの森!!!つーか山である。俺は登山家じゃねぇっての。………はぁ、今日は野宿としゃれ込むか。

 

 俺は木の上へ登り、寝心地のよさそうな木を探した。え、だって地面で寝ると熊とかに襲われそうじゃん?木の上なら安全そうだし。ま、襲われても俺死なないんだけどな。

 

 皐月「ん?なんだありゃ。黒い影が二つ…?動いてるな。旅人か?」

 

 木の上から偶然崖にできた道を進む二つの黒い長い影を発見した。何かを警戒しているようにも見える動きをしていた。とてつもなく怪しいがそんなものに構ってる暇はない。俺はとっとと寝床を探すんだ。

 

 皐月「………?そういえばなんかあの影長すぎないか?まるで大きな光に当てられたかのようだ(・・・・・・・・・・・・・・・)………まさか!」

 

 振り返ると昨日と同じ黄色い球体がすぐそこまで迫っていた。俺は急いで全身に雷を纏って上へ飛んだ。だが……悪手だった。後ろの崖に人がいることを一瞬忘れていたのだ。しくじった、このままでは軌道修正が出来ない。どうする……どうするよ俺。

 

 ???「………あれだな」

 

 皐月「!!?」

 

 崖を見ていた俺はすぐには反応できなかった。出来なかったが認識はできた。確かに今俺の真横を誰かが通り過ぎて行った。あまりにも予想外すぎる出来事にさらに混乱した。ヤバいよヤバいよ、リアルガチでやばいよ。あいつ、完全に殺気立ってた(・・・・・・・・・)!!

 

 皐月「だったら俺の両手から炎をジェット噴射すればワンチャン間に合う………!」

 

 俺は前に両手をだし、勢いよく噴出させた。俺の雷の能力も相まって勢いが付きすぎて制御不能だった。このままだと崖にぶつかる!!

 

 皐月「お前ら避けろ!!!」

 

 ???「「!?」」

 

 そして俺はそのまま崖に激突し、そのまま意識を手放した………。

 

 

 

 

 




 次回はいよいよ……?
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