「〜〜〜!〜〜!………!?」
「〜〜〜!」
…………声が聞こえる。何か言い争っているような声。いや、言い争っているのだろう。何に対してかは分からないが少なくとも怒り心頭、と言った感じだろう。あー、どんどん覚醒してきたわ………。
皐月「…………なんだこの状況は」
目を覚ますと二人の女性が目の前にいて、その面と向かって白い礼装なようなものを着た男どもがいた。どうやら俺は崖に頭を打ち、即気絶、覚醒をしたらしい。でもさ、その結果死に直面しそうとか死にたくなるんだけど。あ、俺死なないんだったわ。、
???「………永林。どうやら後ろのあれ、起きたみたいよ」
どうやら俺の発した言葉は目の前にいる黒髪ロングな和風少女に届いていたらしい。おい、あれってなんだあれって。確かに声をかけるために制御不能な速度を出したのは俺だし崖にぶつかって気を失ったのは俺だけどそんな憐れみの目を向けるな。
???「どうやら起きたようね。でもごめんなさい、あなたに構ってる暇はないの」
もう一人の女性である銀髪ロングな方が目線を男達に合わせたまま言った。ふむ、この状況はなんだとは言ったが分かってきたぞ。こいつらは追われてて、あの男達はそれを追いかけてきたといったところだろうな。何それなんか悪りぃことでもしたのか。まぁそんな事情もぶっちゃけ知らん。あの殺気立ったあいつらから今は逃げたい。でも逃げられそうにない。「見たものは生かしてはおかん」とかいいそう。つまり今俺が取るべき行動は………。
皐月「なぁ、悪りぃんだけど助けてくんねぇか?」
一先ず助けを求めることにした。
黒髪「何言ってんのあんた?状況理解できてる?」
出来てます。出来てますからバカ言ってんなよみたいな視線送らないでください怖いです。などという思いは多分感づいてくれないんだろうな。
皐月「いやいや、理解できてますとも。面倒ごとに巻き込まれたんだろ?俺もあんたらも」
黒髪「理解できてるんならとっとと逃げたらいいじゃない。少なくとも死なずには済むのではなくて?」
黒髪の彼女はこちらに目を向けずに答える。相手と話をするときは目を見て話しなさいってお母さんに言われなかったか?……おっとトラウマが。
皐月「そうしたいのは山々なんだけど見てみろよあいつら」
俺はそう言いながら白装束の集団に指をさして言ってやった。
皐月「逃がしてくれそうにねぇんだけど?」
黒髪「………確かに」
おい、肯定してんじゃねぇよ。少しは希望を持たせろよ。
白装束A「貴様ら何をのんきに話しをしている!」
白装束B「この状況を理解できていないのか?」
ギャーギャー喧しいなぁ。さすがにこの状況を理解できないほど心は壊れてない、失礼な奴らめ。
銀髪「待って!後ろの子は関係ないわ!」
白装束A「我々の姿を見たものをみすみす逃すと思うか?」
あ、やっぱり?まぁそんなことだろうとは思ってたけどさ。
状況を整理しよう。俺は逃げられそうにもない。白装束がヤンデレ宣言してきてるし。そして目の前の二人のは……黒髪は守られてるように見えるし、銀髪の人は戦いだしそうな雰囲気醸し出してるし。ということは俺が戦うしかないか。
銀髪「口封じってことね…。……ごめんなさいね、私たちと居合わせたばっかりに」
……驚いたな。まさか謝罪されるとは思わんかった。てっきり見捨てられるものかと思ってたが……。ならば俺の取るべき行動は決まってるな。
皐月「いいよ別に。ここに居合わせた時点で逃げ切れないのは分かってたし。それに……あんたの一言で気が変わった。俺も戦ろう」
銀髪「え!?」
そう言うと俺は右手を放電させた。その光景に黒髪も銀髪も白装束の連中も目を丸くしていた。
銀髪「あなた……人間?」
皐月「一応は。
黒髪「……」
黒髪の彼女は何も言わなかったが白装束の連中は騒ぎだした。
白装束A「な、なんだあいつは!?こいつ、地上人じゃないのか!?」
白装束B「汚らわしき地上人が能力など使えるものか!まさか**様の…?」
なんて言ったのだこいつ?なんて発音したのか全く分からなかったぞ。……まぁ関係ないか。
皐月「遺言はそれでいいか?んじゃあ行くぞ」
白装束A「ま、まt……!」
何か聞こえた気がしたが迷わず[
銀髪「……あなたいったい何者?」
振り返ると銀髪の女の人が訪ねてきた。目の前の惨状の前にもかかわらず、淡々と。見定めるように。ふむ……空気がちょっと重いからチャラけてみるか。
皐月「なんだかんだと聞かr「そういうのいいから」
………面白くねぇ。つーかこのネタ知ってんの?いつの時代の人ですか?ってここ1000年前のジパングでした。(∀`*ゞ)テヘッ
銀髪「あなたの名前とどこからきてどうして助けたのか説明してくれるかしら」
鋭い眼光でこちらを睨みつけながら質問をしてきた。確かに空から飛んできて追手(?)を撃退した俺だ。警戒もするし
おっさん刑事『……ファイトb』
……記憶の中でのおっさんは使えんな。なら誠心誠意答えるとするか。
皐月「俺の名前は
銀髪「……どういう意味かしら」
皐月「そのままの意味だよ。俺は諸事情により迷子でね。力を貸してほしくて恩を売ってやろうと思っただけだ」
嘘は言ってない。未来から迷い込んだ(飛ばされた)故にヘルプが欲しい。だから恩着せがましくも助けたってだけのこと。うん、我ながらウザい。
銀髪「迷子って言ったわね。あなた空を飛んでいたように見えたけど、どうやって迷子になるのかしら?」
皐月「それには天よりも高く地底よりも深い理由があって言えない」
どっかの本で読んだ気がする。下手に未来の情報を教えると歴史が改変するって。だから極力未来のことは伏せないとな。
銀髪「……まぁいいわ。助けてもらったのは事実だし」
皐月「聞かないでくれるのは助かる。それで、あんたらはなんで追われてたんだ」
ここで俺が問いただしたい疑問を投げかける。その瞬間銀髪の奥にいた黒髪の少女が目を伏せた。ああ、これは……。
銀髪「悪いけど…」
皐月「さっきの質問はなかったことにしてくれ。あんま話したくないことなんだろ?なら聞かねぇさ」
黒髪「……ありがとう」
心なしか声のトーンも暗い。うむ、嫌な記憶を呼び覚ましたのか。それとも後ろめたい何かがあるのか。分からないが聞かないほうがいいってことは確かだな。サツキ、ウソ、ツカナイ。
皐月「そういえばあんたらの名前はなんだ?聞いてないんだが」
銀髪「……
黒髪「………
……次どうしよう