血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
では今回の注意事項です。
「長かった第零章 最終回」「しぶとい悪」
「援軍はだいたいは遅れる」「おまけはグロい」
「翻訳は翻訳サイトから」
です。そしておまけはグロい描写が含まれると同時にこの小説のラスボス?の描写が本当に少しだけ出ますのでお願いしますね。では第零章のラストをどうぞ。



第10話 次の世代へ受け継がれる

荒れていた空は静まり元の平穏な夜空へと変わっていた。そして自分の目の前には八岐大蛇が倒れ八岐大蛇から光の粒子が出て空へと舞っていた。

 

晴明「はぁ…はぁ……」

 

息をきらしていると自身から滲み出ていた妖気は消えていき真っ白な髪の毛は元の黒髪に戻るが髪は長いままだ。

 

晴明「髪の毛…はぁ……」

 

何て言っていると、

 

鈴蘭「晴明!!」

 

華扇「晴明さん大丈夫ですか!」

 

と、鈴蘭と華扇が駆け寄ってくる。

 

晴明「えぇ大丈夫よ♪」

 

鈴蘭「そう…良かった……寿を全うせずに死んだ

   となったら母さんに殺されるもん……」

 

会ったことはないがやはり自分の母親、葛の葉は父も恐れる程の鬼嫁のようだ。すると今度は四神達が舞い降りてくる。

 

朱雀「お疲れ様♪」

 

青龍「手応えがねぇな」

 

白虎「と、言いつつも陰摩羅鬼、相手に少し

   手こずっていましたよね?」

 

青龍「あぁいう腐ってる妖怪と戦うのはクソ

   嫌いなんだよ」

 

玄武「ほっほっほ…では晴明やわしらは帰る

   のでな」

 

晴明「えぇありがとう♪」

 

朱雀「また帰りが必要なら呼んでね♪」

 

そう言うと四神達は消えその場には晴明と鈴蘭が残った。

 

晴明「さてと……」

 

と、立ち上がったその瞬間、塵となっている八岐大蛇から1人の男性が現れると和釘を構え晴明へと襲いかかってきたが、

 

ガシッ!

 

華扇が目の前に入りその釘を右腕で掴んで抑えた。自分の障壁となって守ってくれた。

 

晴明「貴方、生きてたの!?」

 

そう和釘を持って襲ってきたのは八岐大蛇に食われたはずの鷺麿だったのだ。ここまでいくと本当にしぶとい。

 

鷺麿「貴様らよくも俺の野望を!!

 

と、鷺麿が言うと晴明は鷺麿へと近づくと、

 

バチンッ!!

 

思いっきり鷺麿の頬をひっぱたいた。ひっぱたかれた鷺麿は和釘を離して地面へと倒れた。

 

鷺麿「ぐっ貴様!!」

 

晴明「いい加減にしなさい!」

 

鷺麿「黙れ晴明!よくも…よくも俺の野望を!」

 

まだ歯向かってきそうだ。これには晴明達も構える。すると突然のことだった。

 

? 「夜叉よそいつを組伏せろ!」

 

と、言ったとき上空から影が舞い降りて鷺麿を組伏せて拘束する。

 

鷺麿「がぁ!!」

 

そして晴明はこの夜叉と言われた妖怪に覚えがあった。それは自分の幼馴染みの式だ。

 

晴明「随分と到着が遅かったわね保憲!」

 

保憲「すまない人を召集していたら遅れた!」

 

そう夜叉の主人は保憲だ。しかも保憲の後ろには陰陽師や武士が着いてきていた。

 

保憲「あれ?晴明、いつの間に髪を伸ばしたん

   だ?それにその女いやその包帯に角っ!

   いっいい茨木童子!?」

 

それを聞くや否や後ろの陰陽師はお札を構えそして武士達は武器を構えた。だが晴明は華扇を庇うようにして前へとでると、

 

晴明「貴方達まさか都を救うことに尽力してく

   れた恩ある者に刃や札を向けるというの

   かしら?」

 

保憲「しかし晴明!そいつは!」

 

晴明「妖怪だからという理由でそんな事、私は

   させないわ」

 

元々は目的が同じで戦っていただけだが八岐大蛇の一撃から救ってくれた恩もある。それに報いたいと思ったのだ。そして自分の言葉を聞いた保憲は、

 

保憲「はぁ……お前ら今日、俺らが見たのは災い

   から都を救った陰陽師と式神そしてこの

   厄災を招いた呪術士だけだったよな?」

 

と、保憲が言うと後ろの陰陽師や武士は互いに顔を見合わせて頷くと戦闘体制をといた。

 

華扇「………良いんですか?私を討伐できれば

   それはそれで勲章ものだけど?」

 

保憲「あぁ…構わん晴明がそこまで言うんだそれに

   よ……俺らはそこまで腐ってはねぇよお前達

   そこの呪術士を連れて行け」

 

保憲の命令で武士達が夜叉の代わりに鷺麿を取り押さえ縄で拘束する。そして鷺麿は唇から血を流しながら、

 

鷺麿「安倍晴明……てめぇを永遠に呪ってやる!

   そして貴様の末代の子孫にもこの苦しみ

   を味あわせてやる必ず地獄から抜け出し

   貴様と貴様の子孫に俺の野望を止めた事

   を後悔をさせてやる!」

 

晴明「…やれるものならやってみなさいその時は

   必ず私が子孫を守ってみせるから!」

 

鷺麿「覚えていろ必ず地獄から復讐しに行くから

   なぁ!!!」

 

と、叫びながら鷺麿は連れていかれた。

 

保憲「たく……」

 

晴明「保憲あいつの刑罰って……」

 

保憲「あぁ…確実に打ち首は確定だがやるのは都

   ではやらないだろう今は不殺生が基本的に

   なってるからなぁ…恐らく都ではやらない

   が地方ではやることになるかもな」

 

つまりもう顔を見ることはないようだ。これには晴明もほっとしていた。

 

夜叉「なぁ主人、帰っていいか?」

 

保憲「あぁ御苦労さん」

 

と、保憲が返すと夜叉はその場から姿を消した。

 

保憲「さてとお前ら撤収だ」

 

保憲の言葉を聞いた陰陽師や武士は自分達に頭を少し下げるともとの道を下っていった。

 

保憲「晴明お前は朱雀に乗っていくのか?」

 

晴明「えぇその予定よ」

 

保憲「そうか……なぁ何時か食事しないか?」

 

と、保憲が誘ってくる。少し間をおいて、

 

晴明「そう…ね…何時かね♪」

 

保憲「あぁ楽しみにしてるよ♪そんじゃ都で

   また会おう」

 

そう言い保憲は武士や他の陰陽師たちを追うように下山していった。

 

鈴蘭「もう晴明ったら……」

 

晴明「良いのよ約束はしたんだから♪」

 

朝日が昇っていく。晴明はそんな朝日のような明るい笑顔でそう答えた。すると、

 

華扇「さてと私も帰りますかね」

 

晴明「家に寄らないの?」

 

華扇「えぇこの事を鬼子母神様や皆に伝えないと

   いけませんので………」

 

晴明「そう………」

 

せっかく良い友人になれそうだったのだが残念だ。

 

華仙「ですが晴明さん貴女のお陰で少しですが

   人間に興味が湧きました♪それと………

   その私も友人は動物が殆どなのであまり

   上手くは言えませんがよければその私に

   とって初の人間の友人になってはいただ

   けませんか?」

 

少し照れくさそうに言ってきた。自分が言いたかった事をだ。

 

晴明「私でよければよろこんで華扇さん♪」

 

それを聞いた華扇は驚いたが嬉しそうに、

 

華扇「そうですかありがとうございます♪

   それでは私はここで…また会えたら

   会いましょう♪」

 

晴明「えぇその時は是非♪」

 

鈴蘭「また芋粥を作ってあげるからおいでよ♪」

 

華扇「ありがとうございます♪それでは……」

 

と、晴明、鈴蘭そして華仙はお互いに伝えたいことを言うと華仙は目の前から消えた。

 

晴明「さてと帰りますかね♪私達の家に♪」

 

鈴蘭「そうだね♪」

 

晴明「朱雀、お願い!」

 

式神札から朱雀を召喚する。朱雀は自分の笑顔を見たのか少し微笑んで、

 

朱雀「行きますよ♪」

 

晴明「お願いね♪」

 

鈴蘭「そんじゃ行こう♪」

 

そうして晴明と鈴蘭は朱雀に乗って朝日が昇り朝となった空を飛んだ。そして朝日の光に照らされた景色を見ながら、

 

晴明「……理久兎さん貴方が私にくれたこの思い

   絶対に忘れない…ありがとう」

 

死んだ親友に礼の言葉を呟き晴明達は朝日の輝きに照らされながら都へと帰るのだった。その後、地方に飛ばされた鷺麿は斬首されるがこの先の数千年後の未来で晴明の子孫とその仲間や友人の前に立ち塞がるのだがこれはまた別のお話である。

 

 

END……

 

   

 

  

 

おまけ♪

 

 

これは晴明がこの世を去ってから数百年先のお話である。

 

ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!

 

肉を引き裂くかのような音が響き渡る。これは静かなる深夜の森の中で起きた悲惨な事件である。

 

陰陽「はっ…はっ…はっ…!!!」

 

息を切らしながらもその陰陽師は走っていた。そして辺りには悲惨な事に、

 

陰陽「やっ止めてくれ!!!」

 

陰陽「よせぇ!!!」

 

他の陰陽師達が悲鳴を上げて犠牲になっていく。そんな中、その陰陽師は後ろを振り向かず走っていた。

 

陰陽「とっ止めれなかった…まさかあんな化物が

   くっ…くそっ!!」

 

悔しさに涙が流れそうになるがそれを堪えその陰陽師は逃げ出した。そしてその森の奥深くでは篝火に照されて1つの影が浮かび上がる。だがその影の下には無惨にも何人もの陰陽師達の死体が転がっている。そして篝火に照らせれてるその化け物は自身の手に着いた血を舌で舐めながら、

 

? 「ふふふっ……まや(まだ)乾く…のぞ()が乾くもっと

   血をもっと魂をもっと悲鳴をふふふっ♪

   のぞ()が乾くの()からみな(全て)うち(私に)に頂戴………

   ふふふふふふふっ♪

 

この先の未来に何が起こるのかそれはまだ分からないこと。だが分かることはこの異形なる怪物は人類、妖怪それらを冒涜する悪という事だけだ。

 

? 「ふふふふふふっ♪

 

その者の不気味な笑い声は闇となった深夜の森に響き渡ったのだった。




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

鈴蘭「ねぇ最後のって……」

怠惰「うんこの小説でラストを飾る怪物だと
   思ってよ♪」

狗神「ほうあれがラスボスか」

神楽「何かまたある意味でさ…サイコプスでした
   っけ?現代でいうと……」

怠惰「サイコパスねだけどサイコパスというか
   日本語で狂人って言った方がいいかもね
   まぁ狂人と言ったけど人と言うよりかは
   妖怪だけどね」

狗神「ほうほうまさか犯人はお前か?」

怠惰「んなわけねぇだろ!そこまで俺も狂って
   ねぇよ精々、人が苦しんで泣き叫ぶ姿が
   好きなだけだ!」

鈴蘭「それ既にサイコパスだよ!?サディスト
   どころかただのドが付くサディストだよ!」

神楽「アハハハ………」(;^ω^)

怠惰「コホンッ!色々と脱線したねそれでえ~と
   ラスボスの口調についてあれ一応は京都弁
   を採用してるよ♪」

鈴蘭「へぇ~そんなんだ」

怠惰「中の人、曰く「強さを感じさせ恐怖を与え
   なおかつ妖艶が欲しいな…」との事で翻訳
   サイトで翻訳したみたいだからね」

神楽「あぁ~それでルビで現代翻訳がされて
   いたんですね」

怠惰「俺も方便が分からない部類だからこんな
   「のぞ」で「喉」とか言われても分かり
   にくいでしょ」

狗神「まぁな」

神楽「頑張れば何とかいけますね」

鈴蘭「私は余裕♪」

狗神「この真面目どもめ」

怠惰「おっとここまで尺がてな訳でここまで
   第零章を読んでくれてありがとうござ
   いました」

鈴蘭「次って執事の話だよね?」

怠惰「うんまぁ11月に投稿って感じかな?
   そして恐らくそれも10話を越えるな
   うん絶対越えると思うよ……」

狗神「こいつは掘っておいて次回はもう1つ
   の小説をあげるらしいから頼むな」

神楽「それでは読者様」

怠惰「また本編もよろしくって事でまたね♪」

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