血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様、昨日友人に海に強制連行された怠惰のクソ悪魔です。帰ってきてから爆睡をかましたのにも関わらずまだ眠いです。では本編へどうぞ


第68話 夢か幻か……

何時もと変わらぬ日常とは何なのか……幻想郷に来る前が何時もの日常?それとも来てからが何時もの日常なのか……

 

生徒「お~い蓮くんまた寝てるの?」

 

蓮 「えっ!?」

 

先生「こら蓮!そこのページを読めと言ってる

   だろ!」

 

蓮の目の前に映るその光景は何時もと何ら変わらぬジブンノ学校である東深見高校の自分の教室風景。周りの同級生達は今の蓮の状態を見て笑っており教卓に立つ教師は不機嫌な顔で見てくる。

 

蓮 「これはえっ……夢?」

 

と、蓮が言うと隣に座る女子生徒が蓮に、

 

女子「P14の3段落よ」

 

蓮 「えっ…あっこの春に僕は……」

 

と、女子に教えられて蓮はその文章を読み終える。

 

先生「よし座っていいが居眠りはするなよ?」

 

蓮 「あっはぁ~い……」

 

そう言われ蓮は席へと着席をする。そして女子にお礼を述べた。

 

蓮 「ありがとう……」

 

女子「どういたしまして」

 

と、何気ない何時もの日常。幻想郷にいた事や霊夢に告白した事すべてが夢の出来事のような気がした。そしてこっそりと蓮は後ろを見るとそこは張り紙が張ってありその内容は厨二病的人物ランキングで自分の名前が張ってあった。もうこれまで通りの日常だ。

 

蓮 「……幻想郷は…霊夢の存在は夢だったの

   かな……?いやそんな筈は……」

 

あったと信じたい蓮は自分にそう言い聞かせながら授業を終える。そして10分の中休みの間に時間割表の通りに授業の準備をしていると近くの男子達から色々と噂を耳にする。

 

男子「なぁなぁ知ってるかあっちの中学校によ

   滅茶苦茶可愛い娘がいるんだぜ♪」

 

男子「あぁ俺も見たけどよ蛙と蛇の髪飾りを

   着けてる娘だろ?滅茶苦茶可愛いよな♪」

 

男子「あぁボンだよボン♪」

 

と、本当にデリカシーのない発言を耳にする。本当に何時ものような光景だ。それを聞いていた蓮はため息を吐きつつ、

 

蓮 「アハハハ…デリカシーないな……」

 

男子「何、見てんだ葛ノ葉?」

 

男子「厨二病君どうした?」

 

男子「それと遅刻するなよ♪」

 

この高校だと蓮はどちらかと言えば変わり者だ。理由はとても簡単で遅刻の常習犯、あまり同級生達と会話をしない、部活には熱心だが友達付き合いが悪い等々があり変わり者扱いされていた。すると

 

キーンコーンカーンコーン

 

始まりのチャイムが鳴り響いた。

 

蓮 「あっいけない!!」

 

蓮はすぐに自分の席に戻る。そして教室の扉が開き教師が入ってくる。それを合図に全員立ち上がると、

 

男子「礼!」

 

全員「お願いしまーす」

 

と、何時ものように挨拶をして授業が開始される。蓮はボーとしながら授業を聞いて見ていると偶々なのか廊下に目をやるとそこには何処かで見たことのある獣の耳でけしからん服を着ている女性が教室のドアを叩いていた。その後ろにもまた何処かで見たことのある大和撫子のような女性が叫んでいた。

 

蓮 「あれって……うっ……」

 

蓮は頭を押さえた。その女性は先程まで夢だと思っていた筈の女性で蓮の仲間、狗神と神楽だったからだ。それを見た途端蓮の目の前の景色はグニャリと曲がり始める。

 

蓮 「うっすいませんがトイレ行ってきます!!」

 

そう言い蓮は立ち上がり早急に廊下へと出ようとした途端周りの同級生達に先生が戦闘シーンのように立ちふさがった。

 

先生「蓮…まだ…授業は終わってないぞ

 

生徒「そうよまだ終わってないわ……

 

生徒「終わってない……終わってない……

 

蓮 「何ですか!!いやお前らは誰だ!!」

 

と、蓮が言った瞬間目の前にいた者達はおぞましい人の形をした妖怪となり蓮へと襲いかかってくるが……

 

蓮 「このっ!!」

 

そう叫び蓮は襲いかかってくる一匹の妖怪を掴むとその怪物を教室から廊下へと続く引き戸へと向かって思いっきり投げ飛ばした。

 

ドゴンッ!!

 

思いっきり投げ飛ばしたお陰なのか扉は破壊されるとそこから狗神と神楽が颯爽に現れ蓮をかばうようにして立つ。

 

狗神「小僧大丈夫か!」

 

神楽「蓮さま大丈夫でしょうか!」

 

蓮 「2人共僕は大丈夫だけど……」

 

先程の同級生達は皆蠢く死体かのようにヨタヨタと此方へと向かってくる。

 

狗神「どけ雑魚共が!!」

 

神楽「蓮さまから離れなさい!!」

 

狗神の拳は同級生達の偽物の頭を見事に砕き神楽は袖から自身の刀を出して首を切り落としていく。

 

蓮 「僕だって!」

 

そう言い蓮は机やら椅子やらをぶん投げて生徒達だった偽物を倒していきようやく数が少なくなったのか通路が出来る。

 

蓮 「行こう2人共!」

 

狗神「早く行くぞ彼奴らまだ出てくるからな!」

 

神楽「本当にしつこいですね」

 

先程3人が倒していった同級生達はまた起き上がる。顔が潰れ首をはねられてもなお立ち上がり続ける。それには蓮も気味が悪くなってくる。3人はすぐさま教室を出て廊下を走るが……

 

生徒「逃がさない逃がさない……」

 

先生「待て……待て……」

 

と、蓮達を追いかけてくる。もう本当にここまでいったらゾンビ映画のピンチ場面である。

 

狗神「神楽出来るか!」

 

神楽「お任せ下さい狗神様!」

 

そう言うと神楽は後ろを向いて立ち止まると、

 

神楽「鬼よ力を貸しなさい!」

 

と、神楽が唱えると神楽の操る醜悪なる化け物が2体現れる。その醜悪なる化け物の1体は廊下の柱を殴りもう1体は天井を殴るとその醜悪なる化け物は消える。すると消えるのが合図だったかのように天井が落盤を起こし追いかけてくる者は下敷きにそして下敷きとなった怪物達の後ろ側は足止めされる。

 

狗神「いいぞ神楽」

 

蓮 「ありがとう神楽」

 

神楽「いえ…それよりも先へ急ぎましょう」

 

と、神楽に言われた蓮と狗神は神楽と共に急いでここから出るのだった。




はい今回もありがとうございました今回ようやく蓮の高校名前が分かったかと思いますちょっとその名前を検索すれば……まぁ大方は分かる筈です。そして後書きに関しては晴明との連絡がつかないため暫くこのままの状態が続くとは思いますがご了承を下さい。ではまた明日もよろしくお願いします。
  

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