多かったなぁと思った怠惰のクソ悪魔です。
もし投票するなら今日と明日の午後5時まで
ですので考えて投票してください。それでは
本編へどうぞ……
白虎から飛び降りた霊夢はすぐさまに、
霊夢「この!!」
手元から何枚かのお札を鷺麿へ向かって投擲したがありえない光景を目の当たりにすることとなった。
シューーーン……!!
投げたお札、全てが真っ黒い炎で燃えると鷺麿へ当たる直前で灰となった。それを見た鷺麿は気持ちの悪い笑いかたで、
鷺麿「ギャハハハハハハその程度の札が
俺に通用すると思うか?」
霊夢「嘘でしょ……」
悪霊や妖怪の部類ならば御札は効果的だ。先程だって鷺麿は自分を悪霊と言ったのだから。だがその御札が効かなかった。その理由については心当たりがある。恐らく先程飲み込んだ禍々しいオーラを放つ玉の力だろうと思った。
すると晴明は霊夢へと近づくと、
晴明「霊夢さん……」
霊夢「何よ…」
晴明は霊夢の額に五芒星を描くと霊夢の額は星の模様で光輝くがすぐにそれは消えてしまう。
晴明「これで大丈夫ですよ♪」
霊夢「何にも変わっていないような……?」
霊夢は首を傾げて曖昧に言うと理久兔は、
理 「大丈夫だ晴明を少しは信用してみろ……
おい少年、大丈夫か?」
と、蓮を心配したのか聞いてくると蓮はふらふらとおぼつかない足だが理久兔に、
蓮 「なんとか……」
と、答えた。それを聞いた理久兔はニヤリと笑うと、
理 「そいつは重畳だ、ならこの深常理久兔
お前に協力してやるよ♪」
蓮 「蓮あいつにはきっちりと落とし前を霊夢ですよね
つけさせるわよ!」
晴明「私の子孫が明るい道を歩けるよう私も協力
しますよ
それを聞いた蓮は嬉しくなった。霊夢は勿論だがそれに加えて伝説の総大将こと理久兔と伝説の陰陽師であり自分のご先祖様の晴明が協力してくれるならとても助かると感謝すらした。
蓮 「霊夢…晴明さんそれに理久兔さん……」
理久兔は腰に帯刀している2本の刀を鞘から引き抜き晴明は弓を構え霊夢はお祓い棒とお札を構える。それに続き蓮は足をふらふらさせながらも神楽を構える。そして先程から此方をただ見ている鷺麿は、
鷺麿「貴様らがどうあがこうが我は我の野望を
叶えるのみだ!道満様への忠義のため!」
そう言ったその時、鷺麿は式神札の【牛鬼】【蜂王】と書かれた2枚の札を先程の禍々しい玉と同じように口へと入れて飲み込んだ。すると鷺麿の体に変化が訪れる。徐々に人の形を無くしていっていく。体は蟷螂のような鎌を持つ手に体はまるで蜘蛛のような足、ダンゴ虫のような固そうな甲殻、更に尻尾はまるで蠍かのようになり頭は雀蜂のような狂暴そうな頭しかも強靭な顎の中には鷺麿の顔が蓮達を覗きこむ。
鷺麿「貴様ら全員生きては帰せはせんぞ!!」
醜い化け物へと変貌した鷺麿は腕の鎌で足元目掛けて振り回し攻撃を仕掛けてくる。
理 「避けろ!!」
理久兔がそういった時、全員はその場でジャンプをして今の攻撃を避ける。もしあれが当たってでもしたら足とはさよならバイバイしていたであろう。
蓮 「続きです鷺麿!」
鷺麿「抜かせ小僧が!」
蓮は真っ向から向かうとそれに続いて蓮たちの反対方向にいる理久兔も刀を構えて走り出す。
理 「何処を見ている!」
理久兔の刀が振り下ろされた時、鷺麿は後ろに生える蠍のような尻尾で理久兔の攻撃をガードする。そして蓮も鷺麿の顔目掛けて刀を振るうが、
ガギンッ!
腕に生えている巨大な大鎌で神楽と対峙する。蓮の目の前にある雀蜂ような顔の顎から鷺麿の顔が覗いているがその顔の口元が歪むと、
鷺麿「バカめ!これを見るがいい……!!」
蓮は見てしまった。鷺麿は体を支える蜘蛛のような4つの足の間接1つ1つに目玉がギョロリと此方を覗き混んでいるのを周りの視界も確保できるため相手としては面倒くさいことは確かだ。
理 「ほう……やるな!?」
理久兔がマヌケな声をあげると同時に理久兔の持っている2本の刀が煙を上げて切っ先から溶け始めていたのだ。どうやら鷺麿の先端の尻尾には殆どの物を溶かす猛毒が仕込まれていたようだ。
理 「ちっ!」
後退した理久兔は刀を投げたが当たる寸前で刀が溶けてしまい鷺麿へとダメージは入らない。
蓮 (あんなの食らったら神楽が溶けちゃうよ!?)
と、蓮は戦いから意識をそいだ瞬間、鷺麿は蓮を弾き返した。
蓮 「ぐわっ!!」
弾き返された蓮は宙を待って飛んでいくが、
霊夢「蓮!!」
すぐさま霊夢が蓮を受け止めて地面に足を着けさせる。
蓮 「ありがとう霊夢」
霊夢「いいからあっちを始末するわよ!」
霊夢に言われ神楽を構えると醜い化け物へと変貌した鷺麿は恨み怒りを込めた声で、
鷺麿「貴様ら……何を無駄口をたたく!ちっぽけで
弱いお前らには必要のないことだ!!思いも
何もかも必要のないことだ!」
蓮 「それは違う!ちっぽけな命だって命を
燃やすんだ!死んで燃え尽きてもその意思
や思い……記憶は残り火となって皆の心の
中で燃え続けるんだ!今、僕達と戦って
くれる理久兔さんが残した残り火がそうだ!
理久兔さんが残した残り火を皆は胸に宿し
続けているだ!だからちっぽけなんかじゃ
ない!必要なことなんだ!」
鷺麿の自己中心的な発言を聞いた蓮は怒ると同時に自分の思いは爆発しこの思いを叫ばずにはいられなかった。すると理久兔は笑いながら、
理 「おい少年、博麗の巫女!チビるなよ?」
蓮 「えっ?」
霊夢「今の台詞って……」
理 「晴明、お前もだ……」
晴明「理久兔さん?」
そう言った時、理久兔は歩きながら何かぶつぶつと唱え始めた。すると理久兔から出ているオーラのようなものというか気というかが少し変わった感じに思えた。
鷺麿「何だ?脅しか?なら貴様から死ね理久兔!」
鷺麿の手に大鎌が理久兔の頭上へと振るわれる。
晴明「理久兔さん!!」
霊夢「あんた!!」
蓮 「何をして!!」
と、3人が叫んだその瞬間一瞬で大鎌は叩きつけられて土煙が上がる。土煙が止むとそこには理久兔の姿はなかった。
蓮 「理久兔さんが……いやあれって!」
蓮が言ったその時だった。
グジュッ!!
鷺麿「ガァーーーーー!!!」
大絶叫が辺りを包む。鷺麿の足元を見ると4つの足の間接についている目の1つに理久兔が腕を突っ込んで抉って目を潰していた。
鷺麿「ぎざま!!」
鷺麿は体を動かして理久兔を弾き飛ばそうとしたがその一瞬の刹那で理久兔はまた消えが、
グジュッ!!
鷺麿「ぐぎゃーーーーーー!!」
また理久兔は現れ2つ目を抉って潰した。
理 「さっきまでの威勢はどうした?俺を殺す
だったよな?なら殺ってみろよ?」
鷺麿「おのれ!!おのれ!!」
それを見ていた蓮は理久兔だけに任せれないと思い理久兔に気をとられて後ろががら空きな所に向かって蓮は走り、
蓮 「でぁーーーー!!!!」
ザシュ!!
一刀両断。それが似合う程の切り口で鷺麿の攻撃する部位の中で最も危険であろう尻尾を切断した。
鷺麿「がぁっ!葛ノ葉!!」
蓮 「理久兔さんばっかりに殺らせる訳には
いきません!!」
尻尾を一刀両断した蓮はすぐに後退する。そして残りの目玉の1つには……
ピチューン!!
御札を模様した弾幕が全て被弾し目玉は潰れ最後の1つには、
グジュッ!!
陽加護が込められた破邪の矢が射られ全ての目玉が潰れた。
晴明「本当に怒らせるのは上手ですよね理久兔
さんは……」
霊夢「でもそれでこっちは助かったけど……」
全ての目玉と尻尾を切断された鷺麿は怒り憎しみ恨みといった声で、
鷺麿「お前らはいったいどれだけ俺から奪えば
気が済むんだ!俺の家を家族を奪い……
師を奪い更には俺の野望の邪魔をすると
いうのか!」
それに対して理久兔と晴明は少しキレたのか、
理 「知るか!!まずてめぇの親が悪事を働く
のが悪いんだろうが!」
晴明「それに道満は都を混沌へと陥れようとした
だから私は民を守るために私は戦っただけ
です!」
2人の言葉を聞いた鷺麿は憤怒にまみれた激情で、
鷺麿「黙れ!黙れ!!黙れ!!!」
ただただその自分勝手な自己中心的な考えは聞いている蓮や霊夢も呆れを通り越し巻き込まれて最悪としか思えない。
蓮 「悪鬼神楽!!」
蓮は神楽を構え刀身を不気味に光らせると蓮の背後に2体の神楽の分身が現れる。その分身2体はすぐに鷺麿を押さえつける。
鷺麿「離せ雑魚が!!」
そのチャンスを無駄にせぬように霊夢は跳躍しスペルカードを構えると、
霊夢「霊符 夢想封印!」
霊夢のスペルが発動すると4つの大弾幕が鷺麿の背中に生える羽に風穴を開けた。
鷺麿「くがぁー!いい加減に離せ!」
力任せに神楽の分身を振り払うと神楽の分身は消えてなくなるがいつの間にか晴明は空で弓を構え理久兔は地上で鷺麿に向かって火縄銃を構えていた。
理 「ぶちかませ!!」
晴明「破邪の矢よいぬけ!!」
理久兔の火縄銃と晴明の破邪の矢がそれぞれ鷺麿の顔に当たる。理久兔の銃弾は鷺麿の雀蜂のような顔の眉間を貫き晴明の破邪の矢は顎の中にある鷺麿の顔へと全て命中させた。
鷺麿「貴様らは!!」
だがそれだけでは終わらない。それだけでは蓮も理久兔も怒りが収まりきれない。
理 「まだだ!真仙術 十五式 二刀断刈烈斬」
理久兔の右の腕は白く光り出し左腕も同じように黒いオーラが纏わりつく。それは巨大な手刀の形となると鷺麿の大鎌と足を千切った。
鷺麿「がぁ………!!!」
脚と両手の大鎌を無くした鷺麿はバランスを崩して地面へと倒れるがそこに蓮が追い討ちをかける。
蓮 「これは仲間や皆そして霊夢を傷つけた
分!!」
ザシュ!!
鷺麿「あがぁーーーー!!」
神楽で斬られ鷺麿は苦しむがそれだけは終わらず斬った直後に上へと跳躍すると、
蓮 「狗神!神楽!鈴蘭!急急如律令!」
蓮は自己再生を終了した狗神と鈴蘭そして蓮の持つ刀が変化して神楽が姿を現すと、
狗神「これまでの積年の恨みだ!!」
ドンッ!
鷺麿「がはっ!!」
狗神は怒りの右鉄槌で鷺麿の甲殻を粉々に砕く。そしてそこに神楽が自身の刀を構えて、
神楽「これは私の主人を傷つけた分!!」
ザシュ!!
鷺麿「が…あ……」
神楽の居合いは見事なもので鷺麿の顔へ見事な平行線で一文字傷をつける。そしてそこへ右足を上げて鈴蘭が近づくと、
鈴蘭「晴明様や蓮君を悲しませた分!!」
バシンッ!!
鷺麿「あが……がはっ!!」
鈴蘭の強力な蹴りが鷺麿の顎を砕く。3人の猛攻が終わるとそこへ霊夢がお払い棒を持って、
霊夢「蓮や友達を傷つけた痛みを返すわ!!」
バシンッ!!バシンッ!!バシンッ!!
鷺麿の顔面にお祓い棒が何度も何度も強打させる。そうしていくと理久兔が貫いた眉間からヒビが入っていった。そして霊夢は何かを察したのかすぐに後ろへと下がると、
晴明「まだです!青龍天成!!」
ボロボロとなった鷺麿に1枚の式神札が投擲されたと同時にそこから……
青龍「ギィヤァーーーーーー!!!」
目を奪われる程の美しさと猛々しさを持つ蒼龍、青龍が現れる。青龍はその口を開き先程霊夢が風穴を開けた翼を全てむしりとった。
鷺麿「もっもう止めてくれ……」
あまりの猛攻に鷺麿は慈悲をかけてくれと懇願してくるが理久兔は鷺麿へと近づくと鷺麿の頭を強く足で押さえる。そして言葉に覇気を纏わせて、
理 「てめぇ散々やってその台詞か?ふざけるも
大概にしろ…お前に懇願した奴は助けたか?
ないだろやってたら灼熱地獄には落ちねえょ
精々、黒縄地獄だ……だがお前は人を愚弄し
殺し続けたそんな奴にかける慈悲なんかある
わけねぇだろ……」
鷺麿「まっまさか俺をまた地獄へ!?」
蓮から見ても分かる。鷺麿は威勢を無くし理久兔に怯えていた。そして理久兔から判決が下った。
理 「安心しろてめぇに地獄なんて生ぬるい……
お前はここで消滅させてやる2度と輪廻に
入れないように跡形もなくな!」
鷺麿「やっやだ!嫌だ!!」
理 「クタバレ!」
理久兔が手をかざしたと同時に鷺麿は砂ようになって形を無くしていきやがて塵となるとその塵は散って無くなった。
蓮 「理久兔さん……」
理 「……悪かったなこんな汚い戦いで……」
蓮はこの時、理久兔は誰もが嫌がる止めを指してくれたのだと思った。もし自分だったら彼処で許してしまうかもしれない。だが理久兔は鷺麿という存在を消した。それは勇気や覚悟がいる事でもあると蓮は思った。
蓮 「いえ…理久兔さんは僕達を守ってくれたん
ですだから気にしないでください」
霊夢「そうよ…あんたはさっきまでのテンションで
いなさいじゃないと久々に会うあんたの仲間
達が悲しむわよ?」
それを聞いた時、理久兔は鼻で笑って、
理 「はっ言ってくれるな」
晴明「ふふっ♪」
こうして蓮達の夢での戦いは幕を閉じたのだった。
はい今回もありがとうございました。まぁ言うこといえば番外篇というか外伝篇についての軽くの説明です。
玲音の話に出てくる東方キャラは紅魔館の住人達が出てきます。そして当時の玲音の心情に紅魔館に来る前に何をしていたのか、玲音の本当の能力など少し玲音の秘密が分かる話にしようとかと思っています。そしてオリキャラも一応は1人出ます。それは確実です。
次に晴明の話としては一応考えている範囲だと東方キャラは1人は出ます。まぁ他にも出るのかは分かりませんが一応は1人は出る筈です。まだどうなるかが分かりませんが……そして当時の晴明の環境に加えてこの作品の主人公の式神達も出てきます。狗神と鈴蘭は100%で出ます。神楽は……分かりません。
ということなのでまだ投票で悩んでいる方は是非とも今回の後書きを参考にしてください。……えっ?晴明の物語に出る東方キャラは誰なのかって?秘密とさせていただきます。では今回もありがとうございました。それと次回はお休みです。投票の結果は活動報告のアンケートのところに書かせて頂きますので御了承下さい。それではまた次回!そして長文ごめんなさい!