血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読者様、後数日で8月が終わるなと少し寂しくなっている怠惰のクソ悪魔です。それでは本編へどうぞ。


第76話 義姉妹の盃

鷺麿が起こした異変から翌日、博麗神社には何時もの日常が戻りつつあったのだが……

 

霊夢「なっななななななななは…!!」

 

居間で霊夢が何かを見つめ叫ぶのを我慢していた。それを見た蓮はなにを見ているのかと気になり、

 

蓮 「どうしたの霊夢?」

 

と、聞いて霊夢が見ている物を確認するとそれは新聞だった。

 

霊夢「えっ…蓮これを見てよ……」

 

蓮 「ん?どれどれ……」

 

霊夢に渡され蓮は新聞を読んでみると、

 

特集!妖怪総大将深常理久兔、狂夢異変に現る!!

 

と、特大の記事でそう書かれていた。よく見てみるとそれは文が作っている文々新聞だった。

 

蓮 「これの何処に驚いたの?」

 

霊夢「蓮……裏を見てみて……」

 

蓮 「えっ?」

 

蓮は言われた通り新聞の裏側を見るとそこには大きな文字で、

 

豪華特集スペシャル!博麗の巫女に恋人あり!

 

蓮 「ぶぅーーーーーー!!!

 

これには蓮も盛大に吹き出した。しかも内容が……

博麗の巫女に何と恋人がいることを発覚!お相手は人里で臨時講師をしているRさんです。こうして見ていると純情な乙女だと改めて再認識しますね。これからこの2人がどう発展していくのかとても興味があります。2人の恋人にささやかな声援を。

 

とんでもない事が書かれていた。といっても霊夢が皆の前でキスをしたのが殆どの原因なのだが……

 

蓮 「……皆にバレちゃったね……」

 

霊夢「あの駄天狗が!次に会ったら絶対に焼き

   鳥にしてやるわ!!」

 

蓮は霊夢の顔が般若よりも怖い顔となっているのを見てしまった。今回の事は相当頭に来たのだろう。

 

蓮 「まぁまぁその辺に……」

 

と、蓮が言ったときだった。

 

鈴蘭「へぇ~今の時代ってこうやって情報を

   伝達したりしているんだね~」

 

蓮 「すっ鈴蘭!?」

 

いつの間にか鈴蘭が蓮と霊夢の背後に立っていた。しかも蓮は鈴蘭を召喚していない。

 

鈴蘭「ねぇ蓮くん狗神の姉御と神楽姐さんを

   呼んでくれないかな?」

 

霊夢「あんた本当にするのね……」

 

鈴蘭「それはもう交わしてくれるって言って

   くれたからねぇ~♪」

 

鷺麿との戦いの後、鈴蘭は狗神と神楽に義姉妹の盃を要求していたのだが蓮と霊夢は鈴蘭がそれを忘れているかと思ったがそんな事はなかった。

 

蓮 「まぁいっか…神楽を持ってくるから

   待ってて」

 

そう言い蓮は自室へと向かい神楽を手に持つとまた居間へと向かう。

 

蓮 「それじゃ…狗神、神楽」

 

狗神の式神札を投げ神楽を鞘から少し引き抜くと、居間に狗神(人型)と神楽が現れる。

 

狗神「……ん?なんだ戦闘じゃ……ない!?」

 

神楽「えっと鈴蘭さんがいるって事は……」

 

鈴蘭「うん♪盃を交わして♪」

 

狗神はひきつった顔をして神楽は苦笑いをしていた。2人も鈴蘭がしっかり覚えているとは思っていなかったようだ。

 

鈴蘭「それじゃ交わしてくれるよね?」

 

狗神「おっおい待て!よりにもよって何で我ら

   なんだよ!?」

 

鈴蘭「それ前に話したじゃん♪」

 

その言葉を聞いた蓮は言われてみると鈴蘭が惚れた理由を神楽が話していたなと思い出した。

 

蓮 「確か義理だとかに惚れたんだったよね?」

 

鈴蘭「うん♪」

 

霊夢「まぁ狗神って言われてみると世話好きよね」

 

狗神「うっうっせぇ!!」

 

恥ずかしいのか狗神の頬は赤くなっていた。そんな狗神に神楽がなだめさせる。

 

神楽「えっと……鈴蘭さんここだけの話、私が

   一番年下だと思うのですが……」

 

蓮 「言われてみると神楽って鎌倉時代辺り?」

 

神楽「えっと鎌倉というのはよく分かりませんが

   武士がいたのは覚えているんですけどね」

 

つまりそれを考えると狗神と鈴蘭は平安時代のため同い年ぐらいでその後の時代である鎌倉時代以降ぐらいに生まれた神楽が一番年下ということになる。

 

鈴蘭「大丈夫♪年齢なんて関係ないし♪それに

   私、お姉ちゃん欲しかったし♪」

 

蓮 「えっと晴明さんの所の式神達とはやらな

   かったの?」

 

鈴蘭「う~ん昔に頼んだんだけど……」

 

鈴蘭が頼んだときの皆の反応は……

 

朱雀「いやよ?晴明以外に興味ないから」

 

白虎「断ります…」

 

玄武「すまぬが断ろうかのう」

 

青龍「何?俺様に兄妹をしろと?いいだ……」

 

鈴蘭「青龍君はいいや♪」

 

青龍「おい!」

 

と、言った感じで盃をすることが出来なかったようだ。話を聞いていると朱雀がレズ?で白虎は真面目で玄武はお爺ちゃんで青龍はナルシストのようだ……

 

霊夢「……聞いてると録なのいないわね」

 

蓮 「そうだね……」

 

神楽「いやそこなんですか!?明らかに私達より

   キャラが濃いですよね鍋で言う所の煮詰

   まったぐらいに濃いですよね?」

 

狗神「あぁ彼奴、何でそんな連中ばっかり式神

   にしたんだ…本当にそこは謎だ……」

 

と、言っているが鈴蘭は目をキラキラとさせながら、

 

鈴蘭「狗神の姉御に神楽姐さんやりましょうよ!」

 

鈴蘭は頭を下げて頼み込んでくる。狗神はため息を吐きながら、

 

狗神「たくしょうがねぇな…おい脇娘…盃

   3つほど用意してくれねぇか?」

 

霊夢「誰が脇娘だ誰が!」

 

神楽「霊夢様すいませんがお願いします後

   私は丁子油でお願いします」

 

霊夢「あぁ~もう分かったわよ待ってなさい」

 

蓮 「あっ僕は丁子油持ってくるね」

 

そう言い霊夢は盃を3つと日本酒を蓮は丁子油を持ってくるとそれらに酒を注ぎ残りの1つに丁子油をほんの少し注ぐ。

 

霊夢「ほらこれでいいでしょ?」

 

と、霊夢が言うと狗神、神楽、鈴蘭はそれぞれそれを手に持つと、

 

鈴蘭「ありがとう~♪」

 

神楽「ありがとうございます」

 

狗神「あんがとよ……」

 

3人は盃を翳すと、

 

狗神「そんじゃ今日から我らは義姉妹だ」

 

神楽「歳や種族は違えども……」

 

鈴蘭「主人の蓮くんに尽力尽くすのみ♪」

 

そう言うと3人は盃に入っている酒や丁子油を飲む。こうして3人は義姉妹となるのだったが……

 

蓮 「……何でだろ三國志みたいだね」

 

霊夢「よく私は中国については知らないから

   あまり言えないわ……」

 

と、ただそう呟いて3人の姿を眺めるのだった。




怠惰「はい今回はありかどうございました」

晴明「3人がいないから私は臨時ね♪」

怠惰「はいはいそういえば第零章はどうよ?」

晴明「どうと言われてもねぇ……」

怠惰「あっそれと第零章は最後まで見ると~~」

晴明「見ると?」

怠惰「そこは秘密です」

晴明「何でよ!」

怠惰「ネタバレの回避ね」

晴明「まったく貴方は……」

怠惰「ハハハ♪とりあえずは今回はここまでね」

晴明「聞いておいてそれですか!?」

怠惰「それでは読者様~またね♪」

晴明「終わらせられた!?」

怠惰「ばいばち♪」

晴明「ちょ!?」

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