血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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第77話 突然の来訪者

鷺麿が起こした狂夢異変から数日が経過し気分転換に空中を散歩していていた。実は寺子屋は今はお休みだ。まだ慧音先生も本調子ではないためしばらく寺子屋はお休みになっていため蓮は空をふわふわと飛んで散歩していた。

 

蓮 「もう飛ぶのもなれたなぁ……」

 

飛びながら幻想郷に来た時の事を思い出す。霊夢や魔理沙のお陰で今こうして自分が空を飛んでいるんだなと……過去に浸っていると、

 

? 「よぉ蓮じゃないか♪」

 

声をかけれ蓮は辺りをキョロキョロと見渡すと数メートル先で魔理沙が手を振っていた。魔理沙が近づいてくると、

 

蓮 「あれ?魔理沙は何しに?」

 

霧雨「勿論神社に遊びに行くんだぜ♪」

 

それを聞いた蓮は買った物の1つを思い出した。

 

蓮 「そうだ良ければ羊羮食べてく?まだ余って

   いたはずだから?」

 

霧雨「おぉ~!蓮は太っ腹だな♪お前の彼女

   さんには見習って貰いたもんだぜ」

 

蓮 「それを霊夢に言ったら怒られるからね

   魔理沙……」

 

そんな話をしながら蓮と魔理沙は博麗神社へと向かう。そして博麗神社が見えてくると蓮と魔理沙は博麗神社へと降り立った。すると境内に霊夢がいたのだが…

 

霧雨「よお……っ!!」

 

何故か霊夢は蓮と魔理沙の横を通りすぎて吹っ飛ばされていた。すぐに蓮と魔理沙は霊夢が飛ばされた後ろに目をやると霊夢は受け身をとって体制を立て直していた。

 

? 「もう一度かかってきなさい」

 

蓮 「えっ……」

 

聞いたことのある声が聞こえ振り向くのを止めて前を見るとそこには扇子を広げた紫が立っていた。

 

紫 「その程度じゃ…うちの式の方がよっぽど

   強いわよ?」

 

霊夢「……ったく何でこんな事をしなきゃなら

   ないのよ」

 

愚痴を言いつつ服の袖を直しながら蓮達の元に歩いてくると、

 

霧雨「面白そうな事をしてんじゃないか♪

   蓮もそう思わないか?」

 

蓮 「いや面白そうって…まぁ何している

   のか興味はあるけど……」

 

霊夢「言っとくけど面白くも何ともないわよ」

 

ニヤリと笑う紫のから数メートル離れて霊夢が立つと手を合わせて呪文のようなことを詠唱し始めた。

 

霧雨「そんじゃ私もこうしたら面白くなり

   そうだ」

 

蓮 「それで面白くなるのかな……?」

 

霊夢の隣に立つと何故か魔理沙も合掌の構えを取る。だが霊夢はお払い棒を構えて行動を起こした。

 

霊夢「天石門別命(あまのいわとわけのみこと)

 

その言葉と共に自分達足元の地面に大穴が開く。

 

蓮 「うわっ!」

 

霧雨「あぶねぇ!」

 

蓮はすぐに空を飛び魔理沙は手に持つ箒に股がり空を飛ぶ。霊夢に限ってはふわふわと飛んでいた。

 

紫 「ふふっ♪中々ね…だけど…」

 

紫が扇子を閉じたと同時に霊夢が開けた穴が徐々に塞がっていく。紫はその塞がっていく穴に入ると同時に穴が消えるが、

 

紫 「これは弱い幻覚ね……」

 

ぽつりと聞こえると辺りに静けさが戻った。蓮と魔理沙は地上に降りると、

 

霧雨「おいおい紫は何しに来たんだよ?」

 

霊夢「何か「稽古をつけてあげるわ」とか言い

   出していきなり襲いかかって来たのよ」

 

蓮 「霊夢が何かしたんじゃなくて?」

 

だいたいは霊夢が無差別に妖怪やら神を退治して回るため念のためにと聞くと、

 

霊夢「そんな訳ないでしょ」

 

そんな会話をしつつ3人は神社の縁側へと向かい蓮はお茶と羊羮を切り分けてそれぞれ配る。

 

蓮 「にしてもまさか霊夢が稽古するとは……」

 

霊夢「紫が「巫女をしているんだから将来に

   備えて神様に力を借りる方法を身につ

   けなさい」っていわれてね……」

 

霧雨「本当に意外だぜ…しかしよ巫女をこれ以上

   強くして紫やらの妖怪達が逆に苦しくなる

   だけだと思うんだけどなぁ……」

 

魔理沙の言う通りだ。これ以上霊夢が強くなるといったいどんな事になるのかが分からない。下手すれば幻想郷の妖怪を全員退治とか言いそうで怖い。

 

霊夢「まぁどうせ紫の気紛れでしょきっと

   妖怪も暇なんでしょ」

 

霧雨「そういうもんかねぇ……」

 

霊夢「ただ妙にここ最近の紫は様子がおかしい

   というか何というか変なのよね…何か

   企んでいるようにしか思えないわ」

 

蓮 「それって何時もの勘?」

 

霊夢「まぁそんな所ね」

 

霊夢の勘はよく当たる。恐らくといっても良いほどに紫は何かしているのだろうと思ってしまう。

 

霧雨「しかしよ!あれって神様の力なんだよな

   私も巫女になろうかな?」

 

蓮 「いや…どうなんだろうね……」

 

霊夢「はぁ……本当、私の周りには厄介事しか

   ないわね…」

 

蓮 「それは霊夢が言ったら終わりだって……」

 

そんな会話をしているとやがて夕暮れ時となり魔理沙は魔法の森へと帰っていき蓮は霊夢の修行する風景を見ながら自身も特訓する。そんなこんなでまた数時間が過ぎて7時ぐらいの時刻となる。

 

蓮 「霊夢そろそろご飯によう」

 

霊夢「そうね……」

 

神楽を肩に担いで霊夢に言うと意見に肯定するが、

 

霊夢「……何か面倒ごとに巻き込まれそうな

   予感がするわ準備はしておいた方が

   良さそうな気がするわね」

 

蓮 「えっ……」

 

霊夢は直勘的に言うと蓮は顔をひきつらせた。だがそんな時だった。

 

ガサッ!

 

霊夢「誰!」

 

蓮 「妖怪か!」

 

背後の草むらが不自然に揺れた。すぐさま何時でも神楽を抜けるように構え霊夢は御札とお払い棒を構えるが草村から出てきたのは……

 

? 「うっ………」

 

てゐと同じ兎の妖怪がボロボロとなって出てきて蓮達の前で倒れた。蓮と霊夢はその倒れた兎の妖怪に近づく。

 

霊夢「ちょっと!」

 

蓮 「兎の妖怪…何でこんなボロボロに……

   いや霊夢、まずは家に運ぼう」

 

霊夢「えぇ!」

 

蓮と霊夢は倒れた兎の妖怪を神社へと運ぶが近くで鴉が1ぴき空へと飛び去っていったのを蓮達は知らなかった。




怠惰「はいはい今回もありかどうございました」

狗神「なぁ最後のキャラはオリか?」

怠惰「いいや違うよちゃんとした東方キャラ♪」

神楽「……本編のゲームには出ていませんよね?」

怠惰「うん出てもまぁ名前……も出てないかな?」

鈴蘭「へぇ~そんなキャラいるんだ」

怠惰「いるよ♪漫画のキャラになるけどね♪
   さてと今回も終わりにするよ」

狗神「あぁそんじゃ読者様」

神楽「まだ暑い日が続きますが熱中症にならない
   ように気をつけましょう♪」

鈴蘭「そんじゃバイバ~イ♪」

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