血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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第80話 喧嘩祭りが始まりそうです

霧雨「それでその巫女が喧嘩売ってきたってか」

 

東風谷早苗の襲来後の翌日、蓮と霊夢は人数を合わせるため神社に遊びに来た友人の魔理沙に頼んでいた。

 

霊夢「そうなのよ頭に来るわ!」

 

霧雨「なぁ今日の霊夢、結構不機嫌なんだな」

 

少し般若のような顔になりつつある霊夢を見た魔理沙は蓮にぼそりと話すと蓮は苦笑いをしながら、

 

蓮 「まぁ文さんの件もそうだけど何よりも

   喧嘩腰で勝負を挑まれたからね……」

 

お陰さまで霊夢の機嫌は最悪レベルだ。早く霊夢の鬱憤を晴らさないといつガチキレするか分かったもんじゃない。

 

霊夢「そろそろ行くわよ2人共、誰が上かを

   教えてやるわ!」

 

霧雨「本当に今日の霊夢はヤバイな……」

 

蓮 「えっと魔理沙も参加でいいんだよね?」

 

霧雨「おう♪面白そうだからな♪」

 

面白いことなら大歓迎な魔理沙だけあって楽しそうにそう答えた。

 

霊夢「ほら2人共行くわよ!」

 

霧雨「おっおう!」

 

蓮 「待ってよ2人共!」

 

そうして蓮、霊夢、魔理沙は空へと飛んで妖怪の山へと目指すのだった。

 

少年、少女、移動中……

 

蓮達、一行は妖怪の山の入り口までたどり着く。そこに来て感じることはとにかく人の気がない。代わりに緑溢れる自然に鳥や動物達が自由に奔放していた。

 

蓮 「幻想郷って自然が多いとは思ってたけど

   こんなにも澄んだ場所があるなんて」

 

霧雨「まぁそりゃ山だからな……」

 

霊夢「一休み…って言いたいけどあんまり流暢に

   はいかないわね……」

 

そう言っていると仲良く手を繋いで歩いてくる少女達が見える。見た目はとても似ていて1人は紅葉の髪飾りをもう1人は帽子に葡萄の飾りをつけていた。とても似ているため蓮は姉妹だと推測した。

 

妹 「お姉ちゃん何か人間達がいるけど?」

 

姉 「あら…本当ね……」

 

その推測があたると蓮は、

 

蓮 「えっとどちら様でしょうか?」

 

念のために名前を聞いてみると、

 

姉 「私は秋 静葉と申します」

 

妹 「私は秋 穣子って言うんだ♪」

 

2人は簡単に自己紹介をしてくれると蓮も、

 

蓮 「えっと僕は葛ノ葉 蓮といいますそれで

   隣にいる2人が」

 

霊夢「博麗霊夢よ……」

 

霧雨「霧雨魔理沙だぜ♪」

 

と、簡単に自己紹介をすると静葉の方は静かにジーとしているが穣子の方は、

 

穣子「貴方達さっさとここからな離れた方が

   いいわよ?ここの妖怪達は一味違う

   から……」

 

霊夢「何を言ってるんのやらこれでも私は巫女よ

   そんな妖怪達退治してやるわ…それよりも

   貴方から良い香りがするわね♪焼き芋の

   甘い香り…お腹が減ってくるわね♪」

 

言われてみれば確かに焼き芋のほんのりと甘い良い香りがしてくる。蓮はこの2人は恐らく秋の神様だと思った。静葉の葉っぱの髪飾りは秋の紅葉を表し穣子は秋の実りを表しているとすると穣子は何故かジロッと睨んで、

 

穣子「神様を食べようだなんて!笑止千万

   不届き千万!!

 

どうやら霊夢の一言でキレたようだ。それを姉の静葉が抑えている。

 

静葉「止めなさい穣子!あの巫女に闘いを挑んで

   ただで帰ってきた妖怪やら神はいないわ!

   変に争えばボコボコにされるわよ!」

 

どうやらここにも霊夢がどれだけ恐ろしいかが広まっているようだ。

 

霊夢「ちょっと!それじゃまるで慈悲をかけない

   凶暴巫女じゃない!」

 

霧雨「ぷっくくくくくく!!!」

 

魔理沙はそんな霊夢に笑ってしまうが友達思いなのか腹を抑えて笑いを堪えていた。なおそれに対して蓮は、

 

蓮 「……うん間違ってないね…」

 

霊夢「蓮、あんたも少しは否定しなさいよ!」

 

かつてチルノをオーバーキルして更にはミスチーやリグル大妖精が青い顔をした時点で妖怪達に慈悲をかけてはいない。

最早それは怖いだろう。

 

蓮 「否定はしたいけど……うん……」

 

蓮は何処を見ているのか分からない遠い目をして答える。

 

霧雨「くくはは蓮に裏切られてやんの♪」

 

霊夢「うるさいわね!」

 

あんまりやり過ぎると霊夢が何をしでかすか分からないため蓮は、

 

蓮 「えっと静葉さんに穣子さん僕達に警告を

   してくれてありがとうございますですが

   僕達は見ての通り大丈夫ですよ」

 

静葉「まぁ確かに大丈夫そうね……」

 

穣子「ちょっと姉さん!こういう人間達には

   ガツンと!」

 

霊夢「何がガツンですって?」

 

穣子の顔がみるみると真っ青になっていく。蓮は敢えて霊夢の顔を見ないように、

 

蓮 「静葉さん穣子さん早く逃げた方がいい

   ですよ今の霊夢は物凄く機嫌が悪いの

   で……」

 

静葉「そうさせて貰うわ」

 

穣子「うっうんそこまで痛い目には会いたくは

   ないかな…」

 

2人はチラッと霊夢の顔を見るとまた顔を真っ青にさせる。どれ程恐いのやら気になり蓮もチラッと霊夢の顔を見ると、

 

霊夢「何よ?」

 

蓮 「いや何でもないです!」

 

永夜異変よりと比べれば怖くはないが明らかに不機嫌なのは確かである。

 

霧雨「まぁ2神とも早く行きな……」

 

穣子「えっとそれじゃ行きましょう姉さん!」

 

静葉「えぇそれでは!」

 

2人は颯爽と空へと飛んで逃げ出した。2人が行った事を確認すると、

 

蓮 「えっと霊夢……」

 

霊夢「何?」

 

と、結構気まずい雰囲気になると魔理沙がジャスチャーでとんでもないことを言ってくる。

 

蓮 「……それしかないよね…」

 

そう言うと蓮は霊夢に急接近する。

 

霊夢「なっ何よ!?」

 

そう言うと蓮は霊夢の額にキスをする。

 

霊夢「/////////////!?」

 

蓮 「あの時のお礼♪少しは機嫌なおった?」

 

魔理沙からのジャエスチャーはただ額にキスしろという事だ。そのお陰か霊夢は先程とはうってかわって頬を紅くして不機嫌ではなくなった。

 

霧雨「……やれって言った立場だから言いにくい

   けどよイチャつくなら夜にやれ!

 

魔理沙の言葉がこだますのだったが、

 

? 「……甘い香りがしたから来てみれば……

   あの子達若々しいなぁ~」

 

と、それを覗く可愛らしい声の者がいたが3人はその目撃者を知るよしもなかったのだった。

 




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

狗神「なぁよ怠惰…何で今日の鈴蘭はボーっと
   してるんだ?」

鈴蘭 (ーωー)

神楽「言われてみると珍しくボーとしてますね」

怠惰「…………薬の調合ミスったかな?

狗神「ん!?お前いま何て言った!」

怠惰「何も?怠惰さんのチャットログには何も
   ないようだ」

神楽「異議ありです!被告人は嘘をついていま
   す!」

怠惰「えぇっ?怠惰さんにはよく分からないん
   だけどなぁ……あっ!あんな所に夢の国
   からの使者が!」

神楽「えっ!!?」

狗神「おい!それは著作権的にまずい!すぐに
   追い出……あれ?……おい怠惰……ってもう
   いねぇ!?」

神楽「くっ逃げられましたね……」

鈴蘭「う~んやっぱり思い出せないんだよなぁ」

狗神「あれ?お前起きてたのか?」

鈴蘭「うん?うん起きてるよ♪」

狗神「……まぁよく分からんがすまないが今回は
   ここまでだ」

神楽「すみませんがまたお願い致しますね」

鈴蘭「じゃあね♪」

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