血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様それでは本編へとどうぞと言いたいのですが少しこれよりも過去の話が出ますのでご了承を下さい。それでは本編へどうぞ。


第2話 向かうは紅の館

暗く蝋燭の明かりがあっても仄暗い場所そこに集まる人間……いや狂信者と言った方がいいのかそして……

 

少年「止めろ!!!!!」

 

鎖に繋がれ祭壇の上にうつぶせで強制的に寝かせられている少年そこに血だらけの頭巾を被った者が見るからに熱いであろう焼きこてを持ってくる。そして草食動物の頭蓋骨を被った司祭であろう男は言った。

 

司祭「やれ」

 

その言葉を聞くと頷きその焼きこてを少年へと押し付けようとしてくる。

 

司祭「さぁこの者を贄とし降臨なされよ!」

 

少年「止せ!止めろ!!止めろ!!!!!

 

逃げようと鎖を引っ張るが他の狂信者達によってからだを押さえつけられ動けなくなる。そして、

 

ジューーーーーー!!!!!

 

と、肉を焦がす音が響き渡り、

 

少年「がぁーーーーーー!!!

 

その少年は痛みのあまりまるで獣ような断末魔の悲鳴を上げたのだった………

 

玲音「はっ!!!はぁ……はぁ…っ!!」

 

昼間の日差しが玲音を照らす。最悪な目覚め方をしたせいなのかそれともうなされたせいなのか汗をびっちょりとかいていた。

 

玲音「………ちっ」

 

寝る気分にもならないため舌打ちをしてベッドから起き上がり洗面台へと行き顔を洗う。

 

玲音「………」

 

タオルで顔を拭きながら後ろを向いて洗面台の鏡で自身の背中の右肩付近の何か呪文のような焼印の跡を見つめる。

 

玲音「……もう何百年前何だろうな…」

 

と、呟きタオルを洗面台へと置いたその時だった。

 

? 「記憶だともう100年程前だと認識して

   いるわねぇ?

 

ベッドの上に長い2本の角を生やす女性が座っている。それを見ると、

 

玲音「3日前にも言った筈だここから消えろ………

   てめぇに話すことは何もねぇ」

 

? 「あらあら…まぁ良いわ…まだ時ではないから…

   ウフフ…アハハハハハハ

 

その女性は不気味に笑うがそんなのは無視しすぐに服を着て部屋からでた。少しでもこいつから離れたいがためにだが、

 

? 「貴方はいくら拒絶してもいくら逃げようと

   しても無駄よ玲音………だって貴方は私から

   は逃げれないのだから

 

その者はいつの間にか自分の背後にいる。その者はずっと自分の背後にだ。段々と怒りがこみ上げ、

 

ジャキンッ!

 

と、背中に背負うガンブレードを振るうがその者は消える。

 

玲音「………そうだそうして消えてればいい」

 

呟き玲音は宿屋の一階にある食堂へと降りた。食堂はお昼時のまっ最中なため昼食を食べるためテーブル席やカウンター席はどこも満員だった。

 

玲音「はぁ…仕方がねぇか」

 

とりあえずは出店で売られている料理を買って外で食べようと思い宿屋を出る。夕方頃に依頼主と直接対話をしたいためやはり今のうちに朝食兼昼食を食べておきたいのだ。

 

玲音「……もうフィッシュ&チップスで良いや」

 

仕方なく屋台で売られているフィッシュ&チップスと酒を購入し外のベンチに座り食事を食べる。

 

玲音「本当に味うっすいな」

 

もう少し塩を振って欲しいと思うが食べる。そうして玲音は食事を済ませ一服をする。

 

玲音「さぁてと行きますか」

 

そうして煙草を咥えながらベンチから立ち上がり依頼主の元まで向かう。だが、

 

玲音「○○番地って何処だ?」

 

まず言おう。この辺の地理には詳しくないと。とりあえず誰かいないかと探していると手に買い物袋をぶら下げて此方へ歩いてくる赤い髪のメイドを見つけた。

 

玲音「あの人でいっか……」

 

まず話して聞くことが先決のためその女性へと近づき、

 

玲音「なぁすまんが道を教えてくれないか?」

 

侍女「えっと私ですか?」

 

玲音「あぁ○○番地は何処かって聞き……」

 

だが気づいた。この女性この辺の人間ではないと。見た感じだが東洋系の感じだった。

 

玲音「あぁ~すまんが道わか……」

 

侍女「○○番地ならそこを真っ直ぐ行ってパン屋

   があるのでそこを右に曲がって真っ直ぐで

   着きますよ?」

 

玲音「滅茶苦茶詳しいな!?」

 

東洋系だから恐らく分からないだろうと思ったがそんな事は無かった。見た目で判断するのは良くないとこの時に思ったほどだ。

 

侍女「貴方失礼ですよ!?」

 

玲音「あっすまねぇ東洋系だから分からねぇ

   かなと思ってな」

 

侍女「まぁ確かに私はここから遥か先の唐という

   国から来ましたがもうここに移住して数年

   は経ってますからね!?」

 

玲音「本当に申し訳ないお詫びといっちゃ何だが」

 

そう言い先程買ったワインを差し出す。

 

玲音「これで機嫌を直してくれないか?」

 

侍女「えっ!?いやそんな!」

 

玲音「あぁ~気にすんなそんじゃ!」

 

時間もないし。これ以上関わるのも面倒なので玲音はワインを差し出して颯爽と去った。

 

侍女「………何なんでしょうか?」

 

と、侍女は呟くがもう玲音には聞こえてはいなかった。そして玲音は案内された通りの道へ走り何とか依頼主の家いや豪邸と言った方が良いのかそんなお屋敷へとついた。

 

玲音「でっけぇ家だな……」

 

執事「おや?それはガンブレード……貴方が玲音

   様でいらっしゃいますね?」

 

と、声をかけられ声のした方向を見ると老いた執事が立っていた。

 

玲音「あぁ合ってる」

 

執事「左様ですかこちらへ主が待っております」

 

そういわれ玲音はその執事の後をついていき屋敷へと入る。屋敷は外の装飾も豪華だったが内装も豪華だ。

 

執事「玲音様こちらへ」

 

玲音「あっあぁ」

 

色々と目移りするが仕事があるため仕方なく執事の後ろをついていきある部屋の扉の前につく。

 

執事「ご主人ダークハンターがいらっしゃい

   ました」

 

主人「通せ」

 

執事の言葉への返答が聞こえると執事は扉を開けて中へと動作で指示され中へと入った。そして依頼主を見ての第一印象としては丸々太っ……いや裕福な体をしている40代ぐらいのおっさんだった。

 

主人「ようこそそこではあれだろう席に座って

   くれ」

 

そう言われソファーへと座ると依頼主のおっさんも座る。

 

主人「では早速だが依頼……」

 

玲音「殺せばいいんだろ?」

 

主人「いや確かにそう書いたが出来れば吸血鬼

   を含め館の女性達は捕獲して欲しい」

 

玲音「ん…何でだ?」

 

主人「それはペロ……いや何でもないそこは聞か

   ないでほしい」

 

明らかに一瞬だが依頼主の目の色が獣のように変わった。そして感ずいた。

 

玲音(こいつ色欲魔かよ)

 

どうせエロ同人的な展開はもうお決まりだと思った。このような依頼は引き受けるのは基本断るがまた3日かけて手ぶらで帰るのも嫌というのもあり引き受けないわけにはいかない。正直これには頭を悩ませる。

 

玲音「なぁ煙草は吸えるか?」

 

主人「あぁ吸えるとも灰皿をくれ」

 

そう言い執事に指でジャエスチャーをすると執事が灰皿を此方へ持ってきてくれた。そして煙草を咥えて、

 

パチンッ!ボッ!

 

指パッチンで炎を出して煙草に火をつける。もうこんな変態野郎の依頼を受けるためストレスが軽くたまってしまうためその苛立ちを抑えるために吸うしかないのだ。

 

玲音「ふぅ~……で?標的は何処にいるんだ?」

 

主人「それなら彼処に山が見えるだろ?そこの

   屋敷が住みかだ」

 

玲音「分かった依頼を変えるんだ報酬は600万

   にしろそして屋敷の女性の住人1人につき

   +50万…分かったか?」

 

主人「構わんよ結果を楽しみに待っているよ♪

   蒼炎の狩人君」

 

興味のない肩書きを言われ玲音は煙草を灰皿に押さえつけて立ち上がる。そして扉へと来ると、

 

玲音「そんじゃあな」

 

そう言い部屋をあとにした。玲音が居なくなった部屋では、

 

執事「よろしいのですか?」

 

主人「彼奴に金なんて払うわけねぇだろ毒を

   用意しておけ帰ってきたら暗殺をする

   からな」

 

執事「かしこまりました」

 

そうして玲音を殺すために動くのだった。そして屋敷から出るともう太陽が沈みそうになっていた。

 

玲音「はぁ……ちっ」

 

ため息を吐きついでに舌打ちもして夕暮れの中を歩き始める。吸血鬼の住むと言われる館へと向かうために。




怠惰「はいはいそれでは今回もありがとうござい
   ました」

神楽「あの依頼主凄くキモいですね」

鈴蘭「私も流石に身震いしちゃったよ」

狗神「殴って終わらせる」

怠惰「そう言う奴に限って真っ先に調教され
   ちゃうんだよね」

鈴蘭「姐御…わんわんお確定ルートだよ?」

狗神「ふざけんな!?」

神楽「かな~しみを~」

怠惰「マジでそれは止めろ!?」

狗神「たく………もう終わらせるぞ」

怠惰「ういういそんじゃ読者様今回もありが
   とうございました」

狗神「また次回も頼むな♪」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「まったね♪」

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