血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読者様、現在風邪でひなっている
怠惰のクソ悪魔です。痰に赤色やらが混じっ
て水を飲むと結構イガイガします。そんな話
もあれなので本編へどうぞ。


第96話 次なる地は

決闘の後から数日の昼の事。神社には何時ものように平穏が訪れ蓮と霊夢は定番のように境内の掃除をしていた。

 

霊夢「静かね……」

 

蓮 「そうだねでも霊夢良かったの?」

 

霊夢「何が?」

 

蓮 「ほらあれの事……」

 

1つの鳥の巣箱みたいな箱を指差して言うと霊夢は、

 

霊夢「まぁ良いでしょいざとなれば彼奴ら

   守矢の神達にも協力してもらえる

   から」

 

博麗神社には守矢の分社(鳥の巣箱ぐらいの大きさ)が建てられている。何でも神社と神社の繋がり的に大丈夫なようで別に対して問題はないらしい。

 

霊夢「しかしここ最近は蓮のイベントぐらいで

   対して何か起きないわね~」

 

若干不満げにそんな事を言っていると……

 

霧雨「よぉ遊びに来たぜ♪」

 

魔理沙が空から飛来してきた。

 

霊夢「はぁまたあんたか」

 

霧雨「おいおいそれはないぜ」

 

蓮 「霊夢それは失礼だよ……」

 

と、定番のような会話になりつつあるなと感じた。

 

霧雨「しかしよぉ~霊夢ここ最近、あんまり

   ド派手な異変が起きないよなぁ~」

 

霊夢「そうね……」

 

蓮 「いや平和なんだからいいじゃないか」

 

確かに平和だ。平和なのだが平和過ぎて刺激が何にもない。

 

霧雨「しかしここ最近、また不機嫌になって

   きたよな…何が不満なんだ?」

 

魔理沙の言葉を聞くと霊夢は若干不貞腐れながら、

 

霊夢「だってせっかく神様の力を借りる事が

   出来るようにはなってきたけど大きな

   異変が起きないんだもの」

 

霧雨「神様って言えば霊夢ここにそんな分社

   とか建てて大丈夫かよ?また「乗っ取

   りにきました!」とか言って来るかも

   しれないぜ?」

 

霊夢「そん時はまた鎮め(物理)に行けば良い

   だけの話よ」

 

分かることはただ1つまた乗っ取りにくるなら潰せばいいということだけは分かった。

 

霊夢「でも何も変な事が起きないからそれが

   イライラさせるのよ」

 

蓮 「ふぅ……確かに数ヵ月に1回は異変やら

   起きるから不安にもなるよね……」

 

霧雨「ふぅ~んならよ退屈しのぎに秋にちなんで

   豊穣の神様を神降ろしさせてみないか?」

 

神降ろしに興味がある魔理沙は霊夢に提案してくると、

 

霊夢「いや収穫の秋に豊穣を祈るってどうなの

   よ?」

 

霧雨「うっ……」

 

蓮 「なら僕的には剣の達人とも言える……」

 

蓮が言葉を言いかけると、

 

? 「武神でも降ろすのかしら?」

 

と、声をかけてくる。それを聞いた霊夢は真っ先にその方向を見ると、

 

霊夢「まさか参拝きゃ……ってなんだあんたか」

 

残念そうにする霊夢はさておきその声の主を見るとそこにいたのは紅魔館のメイド長、十六夜咲夜だった。

 

蓮 「あっ咲夜さんこんにちは♪」

 

咲夜「こんにちは蓮♪それと霊夢、何よその

   態度は参拝客に冷たすぎない?」

 

霊夢「しょうがないじゃないここ最近は神様

   としか遊んでないんだもんそろそろ

   妖怪が1匹でも出てきて欲しいものよ」

 

咲夜「はぁ人間じゃ不満って訳ね……」

 

異変も起きずでやることが無さすぎて霊夢は少々退屈だったせいかまた不貞腐れている。

 

咲夜「そう暇なのよね?」

 

霊夢「えぇまぁ……」

 

咲夜「だったら私の相談に乗ってくれない

   かしら?」

 

蓮 「相談ですか?」

 

霧雨「おっ何か面白そうだな♪私も混ぜろよ♪」

 

魔理沙も興味があるのか近くによって聞くと咲夜は相談事について話始めた。

 

咲夜「今、紅魔館ではある計画が進んでいる

   のよ」

 

霧雨「計画?」

 

咲夜「えぇその計画は月へ行くことよ♪」

 

とんでもない咲夜の言葉を聞いた蓮と魔理沙はしばらく沈黙して、

 

霧雨「マジかよ!?」

 

蓮 「月に行くんですか!?まさかロケット

   ですか!?」

 

咲夜「えぇそこは外来人ってだけあって詳しい

   わね♪」

 

霊夢「そういうあんたらも外来人みたいなもん

   でしょ……」

 

咲夜「えぇまぁそうですけどね……」

 

霧雨「そんな事よりもよ何で紅魔館の住人が

   わざわざこんな辺境に来たんだ?」

 

霊夢「悪かったわね辺境で」

 

魔理沙の言い分はその通りだ。何でわざわざ博麗神社に来たのかが分からない。

 

蓮 「それで咲夜さんは何でここへ?」

 

咲夜「蓮は分かるわよね?ロケットの構成に

   ついては」

 

ロケットは外の世界にもあるためその構成について答えた。

 

蓮 「大体は3段構成ですね1段目は高火力

   で一気に大気圏を抜けて2段目で少し

   の火力を出しながら目的地へと向かい

   最後の3段目で目的地に着陸するです

   よね?」

 

咲夜「えぇそういうことよ♪だけどここに

   来たのはその3段の筒状の魔力を

   持った物を探しに来たのよ」

 

蓮 「3段の筒状の魔力を持ったもの?」

 

霊夢「意味不明ね……」

 

言っていることがよく分からない。あんまり蓮もロケットだとかに詳しいわけではないというのもあるがやはりよく分からない。

 

咲夜「えぇ最初は私も3段の筒だと思ったの

   だけどパチュリー様の話だと魔力を

   持った3段の筒状の物じゃないと地上

   の呪縛から解き放たれなくて飛び立て

   ないらしいのよ」

 

蓮 「つまり推進力という事ですよね?」

 

咲夜「そうなるわね……」

 

ロケットといえば莫大なエネルギーを放出して空へと飛び立つ乗り物だ。そのためのエネルギーとなる魔力が込められている3段の筒状の物を探しているというのは理解できた。

 

霊夢「ふぅ~んていうか何で妖怪の手伝い

   をしないといけないのよ?」

 

霧雨「まぁ良いじゃないかよ♪面白そうなん

   だしよ♪」

 

蓮 「それは魔理沙の言う通りかもね……」

 

霊夢「だけどあんたらのいう三段の筒状で

   魔力かこもった物なんて私らは知ら

   ないわよ」

 

咲夜「そう……困ったわね~……貴方達も知ら

   ないなるとどうしたもんか……」

 

と、咲夜も顎に手を置いて悩むばかりだ。

 

霊夢「まったく話が元に戻って退屈ねぇ……」

 

? 「その時を待っていました!

 

霊夢「えっ今度こそ参拝……って今度はあんたか」

 

声がした方を向くと今度は妖夢が立っていた。

 

妖夢「えっえぇ……」

 

蓮 「あっ妖夢さん…それで何を待っていたん

   ですか?」

 

妖夢「あっはい!風の噂でロケットの推進力

   を探しているんですよね?」

 

どうやら妖夢は何か案を持ってきたようだ。

 

咲夜「風の噂って……」

 

妖夢「色々とまわっていればそんな噂話も

   耳にしますよ…それでその考えですが」

 

咲夜「何?肉体から幽体が離れる推進力とか?」

 

妖夢 Σ(・∀・|||)

 

霧雨「地縛霊がその地を捨てて動き回る力なの

   かもな♪」

 

霊夢「成仏確定ねそれ……」

 

さりげないディスリに流石の妖夢も、

 

妖夢「決まってません!!

 

蓮 「まったく失礼だよ3人共」

 

妖夢「味方は蓮さんだけですか……」

 

と、振ってこられて蓮は、

 

蓮 「いえ?いつ味方と言いました?」

 

妖夢「酷くないですか!?」

 

一瞬で裏切られた瞬間である。そして妖夢は1回咳払いをして、

 

妖夢「コホンッ!貴女方はそんな単純な発想

   というのは理解しましたそんなんだと

   宇宙だとか月や空に関係する物しか

   探してませんか?」

 

妖夢が言った時、霊夢と魔理沙は口を合わせて、

 

2人「「まず探してない」」

 

ズコッ!

 

これには妖夢も若干転んだ。そんな光景を蓮は苦笑いして見ることしか出来なかった。

 

妖夢「貴女達ときたら…推進力を探すのなら

   航海に関する物を探さないといけませ

   んよ」

 

それを聞いた霊夢以外は納得のいった顔をした。

    

蓮 「言われてみると……」

 

咲夜「確かにそうね…幻想郷には海がないから

   見落としていたわ」

 

霧雨「ははっ♪良かったじゃないか霊夢♪

   遊びのネタが出たぜ♪航海の神様 

   とか喚んだことないだろ?」

 

霊夢「どういうことよ?海がなきゃ航海の

   神様なん…そういうことか!」

 

宇宙を海とすればロケットは船という事だ。つまりそれを利用して航海の神様の力を霊夢が使えば神様が燃料の推進力をしてくれるという事だ。

 

霊夢「ふふっ見つけたわ魔力がある三段の筒

   もとい推進力が♪」

 

霊夢は笑顔でそう答えるのだった。そしてその言葉を言うと同時に、

 

烏 カァーーー!

 

と、1羽の烏が空へと飛び立つのだった。




狗神「あれ……おい怠惰はどうした?」

神楽「言われてみると………」

鈴蘭「何か今日風邪で喉の痛みが辛いから休む
   って」

狗神「つまり風邪で辛いから台詞の縮小も計って
   休んでるって事か?」

神楽「狗神様メタいですよ!?」

鈴蘭「…う~んまぁそう言う事だろうねあっ!
   これ本当にリアルな話だよ?実際これを
   書くに当たっても読者様に楽しんで貰い
   たいがために執念で書いたって言ってた
   から」

狗神「何だその執念!?」

神楽「下手な癖に凄い執念ですね!?」

鈴蘭「もうそんな事実だからってそんな事を言っ
   ちゃダメだよあっもう尺的に今回はここまで
   ね♪」

狗神「彼奴が治ることを願っておいてくれ」

神楽「それでは読書様方」

鈴蘭「まったね♪」

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