血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読者様、モンスト妲己獣神化が
楽しみの怠惰のクソ悪魔です。明日は恐らく
強欲君に見せびらかしながらやると思います
まぁそれはさておいて今回もどうぞ。




第100話 やはりストレスは溜まります

ロケットが発射され早1週間ぐらいの時間だろか3段あったロケットの筒も、もう残り2段となり狭くなっていった。

 

霧雨「しかし空は青いまんまだな」

 

蓮 「僕の知ってる限りだと宇宙は真っ黒の

   筈なんだけどなぁ……」

 

真っ黒と思っていた宇宙は何故か青くおそらく宇宙にいる筈なのに外の景色は変わっていない。しかもロケットの中は中で何もすることがないため結構暇なのだ。

 

レミ「あぁ~退屈ねぇ~下段の大きなテーブル

   が恋しいわ~」

 

霧雨「お前は座ってるからいいだろ……私ら

   何て椅子すらないんだぞ?それに霊夢

   を見てみろよ」

 

魔理沙に言われ霊夢を見ると、

 

霧雨「足が痺れて立てなくなってるぜ♪」

 

魔理沙は冗談を言うが霊夢はツッコミをせず魔理沙の発言を無視して瞑想を続けている。もうかれこれ数週間はそうだ。最後に話したのは下段のロケットを切り離す直前しかも僅か数本ほどしか話していない。それぐらい集中しているのだろうと思った。

 

蓮 「魔理沙それは失礼だよ……」

 

霧雨「冗談だぜ……」

 

と、言っていると……

 

咲夜「魔理沙、あれ使わせてちょうだい」

 

霧雨「たくしょうがねぇな~」

 

ミニ八卦炉を取り出して地面に置くとその上に咲夜はヤカンを置く。

 

蓮 「見てるとそれ本当に便利だよね」

 

霧雨「お陰で燃料をケチれるから便利だぜ」

 

魔理沙のミニ八卦炉は便利な事にコンロの代用としても使えるのだ。火力を上げれば放火が出来て火力を下げればタバコに使うライターの代わりとしても活躍できるのが特徴だ。

 

咲夜「燃料があれば頼らなくて済むんだけど…

   切り離した下段に置いてきちゃったのよ

   ねぇ……」

 

下段に湯沸かしようの油を咲夜のうっかりで置いてきてしまっていたため魔理沙のミニ八卦炉で代用しているのが本来の理由だ。

 

レミ「咲夜~お茶まだ~?」

 

咲夜「すぐにお持ちしま~す!」

 

ヤカン煙が噴いてきているヤカンを取り出し紅茶を作り咲夜はレミリアに紅茶を渡しに向かった。

 

蓮 「確かミニ八卦炉って霖乃助さんが作った

   んだよね?」

 

霧雨「あぁ♪私が魔法の森に住むと同時に安全

   のためとか言って貰った贈り物だぜ♪」

 

確かにこんなマジックアイテムがあれば無闇に襲いはしないだろうと思った。襲おうものなら逆に消し炭にされること間違いなしだ。

 

霧雨「香霖様々だぜ♪」

 

と、言っているとずっと黙りだった霊夢が後ろを振り向き、

 

霊夢「そろそろ上に行くから準備して」

 

蓮 「えっ?もうすぐ着くの?」

 

咲夜「もうそこまで行ったの?」

 

その言葉に霊夢は首をよこにふって、

 

霊夢「いいえ上筒男命が退屈すぎてつまんない

   から次に交代しろって」

 

やはり神様も退屈は嫌いなのだろう。本当になんて人間臭い神様なんだろうと思ってしまった。そうして全員は最後の三段に行き数分後に先程までいたロケットの二段目は離れていった。

 

霧雨「こっこんなせまい所で過ごすのかよ」

 

レミ「あんたとか蓮は勝手に乗り込んできてる

   ようなもんじゃない文句いうな!」

 

霧雨「お前にだけは言われたくないぜ!」

 

等と口論が続くのだった。

 

蓮 「霊夢、後どのくらいで着きそう?」

 

黙祷している霊夢に聞いてみると目をつむりながら、

 

霊夢「後…数週間はかかるわね」

 

蓮 「そっか……皆のストレスが爆発しないように

   願うばかりかな……」

 

蓮はそう思うばかりだったが完璧にフラグだ。そうして三段目に来てから約二週間近くが経過した。

 

レミ「……………もう我慢できない!!

 

バンッ!!

 

机に手を叩きつけて立ち上がりレミリアは叫びだした。だが立ち上がると同時のレミリアの羽が魔理沙の顔に当たる。

 

霧雨「痛って!いちいちうるさいなぁ!もう

   少しぐらい我慢しろよ!!」

 

レミ「こんな所に押し込まれて早12日、体も

   録に自由に動けないなんて~!」

 

霧雨「お前の場合吸血鬼で500生きてるなら

   少しは我慢しろよ!!」

 

日に日に口論は激しくなっていく。そんな口ケンカが勃発している最中、蓮は部屋の隅で咲夜や妖精メイド達に手伝ってもらい筋トレに励んでいた。

 

蓮 「971……!…972…!」

 

咲夜「頑張るわね蓮さんは……」

 

右腕だけの片手腕立てをしている蓮の背中の上に座って咲夜はそう言うと、

 

蓮 「979…!…こういうのはしっかりやら

   ないと体が鈍ってしまうんで……!」

 

少しでも鈍らせないため努力をしていた。それに体を少しでも動かせばイライラせずに済むからだ。魔理沙とレミリアの2人が言い争って数分後……

 

蓮 「1000!!咲夜さんありかどうござい

   ました……!」

 

咲夜「どういたしまして……」

 

そう言い咲夜は蓮の背中から降りると蓮は立ち上がり肩を数回ほど回してかいた汗を近くのタオルで拭き取る。

 

咲夜「でも貴方いつか体を壊すわよ?」

 

片手腕立てしかも咲夜が背中に座った状態で1000回程すればそう言われても仕方ないが、

 

蓮 「いえ僕もそろそろ成長の時期と思ったんで

   良いんですよこれはこれで♪」

 

咲夜「はぁ本当に玲音には貴方を模範にさせ

   たいわ……そういう真面目なところ」

 

蓮 「確か玲音さんって昔は仕事とかも……」

 

咲夜「えぇ…私がまだ紅魔館に来たばかりの

   頃、主人に対する主な仕事を全て玲音

   が教えて叩き込ませたんですよ……」

 

蓮 「いったい何が原因で……」

 

今の玲音を見るととても昔が真面目に仕事をしていたとは思えない。咲夜はこんな事で嘘はつかないのを蓮は知っているためそれは真実なのだろう。なら何故、玲音はあんな堕落してしまったのか、

 

咲夜「私もそれを昔に聞いたわそしたら彼なん

   て言ったと思う?「咲夜ちゃんを育てれ

   ば俺が楽出来るからだよ?」なんて言った

   のよ?」

 

玲音さんらしい答えだ。咲夜という仕事が出来る人が来れば自分の仕事の量も軽減されて楽できるという事だ。それが玲音の場合、極度になったためあんな堕落してしまったのだろう。

 

咲夜「はぁ……せめてあの人が昔のように戻って

   くれたらどれだけ良いか……」

 

頭をおさえて咲夜はそう呟く。

 

蓮 「えっともし昔のように戻ってくれるなら

   咲夜さんは何でもするんですか?」

 

どのくらい昔に戻って欲しいのかを測るために聞くと、

 

咲夜「そうね…私も含めて身内全員が死なない

   条件なら何だって飲むわ……何なら五つ

   の難題にだって挑戦する覚悟よ」

 

蓮 「すっ凄い……」

 

そうとう昔みたいに戻って欲しいようだ。つまり昔の玲音さんが咲夜さんから見てとても格好良く見え自身の目標とまで見たのだろうと容易に想像できた。

 

咲夜「本当に何であんなになってしまったの

   かしら……」

 

何て言っていると急に霊夢が立ち上がり、

 

霊夢「皆!構えなさい!何か来るわ!」

 

全員「えっ!?」

 

と、間抜けな声が聞こえた瞬間、ロケットが大きく揺れ始める。そして次の瞬間、

 

ジャバーーーーン!!

 

と、音を立ててロケットが大きな水に突っ込みロケットは大破した。粉々となったロケットのパーツを浮き輪にして蓮たちは浮かび上がる。

 

蓮 「ぷはぁー!!皆!大丈夫!」

 

霊夢「えっえぇ……」

 

霧雨「何じゃこりゃ……」

 

咲夜「海ね…このしょっぱさ」

 

レミ「ようやく着いたわね♪」

 

こうして蓮たちは月に辿り着いたのだった。




怠惰「そんじゃ今回もありがとうございました」

狗神「なぁ怠惰…彼奴ら狭いところで10日
   以上もいたのかよ?」

怠惰「えぇそのお陰で皆さまストレスがマッハ
   でキレキレでございます」

鈴蘭「あんな狭いところにいればそうなる
   よね」

神楽「辛そうですね」

怠惰「漫画の方でも大喧嘩だよ?事実的な話で」

狗神「そういえば漫画を元にしてたな」

怠惰「まぁそうだね♪これは友人の傲慢という
   方がくれました感謝感謝」

鈴蘭「そろそろ時間も丁度良いねそれじゃ
   今回もありがとうございました」

怠惰「また次回もよろしくね♪」

狗神「そんじゃ読者様」

神楽「また明日もお願いしますねそれでは♪」

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