血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読者様、寝てしまっていた
怠惰のクソ悪魔です。こんなに眠った
とは……それはさておき今回もどうぞ


第104話 負けるなら花咲かそう

咲夜の弾幕ごっこの後、レミリアに言われ魔理沙は依姫と弾幕ごっこをしていた。

 

霧雨「行くぜスターダストレヴァリエ!」

 

箒に股がっり空を飛ぶ魔理沙が地上に向かって無数の星を降らすのだが……

 

妖メ「障壁!障壁を早く!」

 

妖メ「皆、私の事は忘れな……」

 

妖メ「それはフラグ!」

 

月兎「うわっ!!」

 

月兎「すぐに安全な場所に!」

 

月の大地で観戦している自分達にも被害が飛んでくるが、

 

パンッ!パンッ!パンッ!

 

神楽を鞘に納めた状態で霊夢を守りながら魔理沙の弾幕を見ていた。そしてレミリアと咲夜に限っては傘で上から降る星弾幕を防いでいた。

 

霊夢「まったく迷惑も程々にしてほしいわ…」

 

蓮 「いやそれ僕の台詞だからね?」

 

ただ座って眺めながらそんな事を言われたらたまったもんじゃない。だが落ちてくる星を弾きながら蓮は凄い光景を見てしまった。

 

蓮 「えっ……何で依姫さんの所だけ星が止ま

   ってるの?」

 

上から落ちてくる星々が依姫の近くでは止まっていた。

 

霧雨「ヒュ~すげぇな……月の都だと星は瞬いて

   いないことは良く分かったぜ……」

 

依姫「星が瞬く現象は大気の揺らぎによるもの

   月の都では殆ど瞬かないのよ……」

 

そう言いながら星の尖っている所を噛る。

 

依姫「甘……」

 

かつての狗神と同じように甘いと評価した。それを少し遠くから見て聞いていた蓮は弾いた星をキャッチする。ここだけの話だが少し気になってはいたのだ。

 

蓮 「どれどれ…カリッ……」

 

霊夢「あっあんたも食うんだ…因みにお味は?」

 

弾幕を食べるというのは霊夢も予想してなかったらしく唖然していたが霊夢もその実、どんな味なのかと疑問に思っていたのか聞いてきた。

 

蓮 「……う~ん砂糖菓子を食べてるような…

   何て言うか金平糖みたいな……?」

 

金平糖と聞いて霊夢も1つキャッチして食べてみると、

 

霊夢「……本当ねまんま砂糖菓子だわこれ」

 

蓮 「でしょ……」

 

と、言っていると少し退屈そうにレミリアは呟いた。

 

レミ「ふぅ~ん中々頑張るわね」

 

霊夢「ねぇあんたは彼奴に勝てると思う?」

 

レミリアの呟きを聞いた霊夢はレミリアにそう質問をすると自信満々な表情で、

 

レミ「当然♪勝てる気しかないわ♪」

 

蓮 (何処からそんな自信が出てくるんだろう)

 

相手の実力を見て言っているのかは分からないが蓮からしてみれば勝てる気はないなと思っていた。

 

霊夢「何時もなら妖怪退治だから負ける気は

   ないけど今回、悪いのは私達だから

   悪者は完全に私達よね……」

 

蓮 「凄く正論だけど霊夢には言われたくない

   かな……」

 

霊夢「それどういう意味かしら?」

 

蓮 「いいえ♪僕は何も言ってないよ」

 

一瞬だが霊夢の顔が般若のようになっていたためすぐに言葉を訂正した。

 

霊夢「まったくでも悪者って必ず負けるのよ」

 

レミ「はんっ私が負けるわけないじゃない」

 

霊夢「言っちゃ悪いけど私の勘だと貴女が一番

   簡単に負けるわね」

 

レミ「何だと!!」

 

そんな会話をしていると……

 

霧雨「うわぁっ!!」

 

蓮 「危ない!」

 

魔理沙が吹っ飛んできたため即座に蓮が霊夢の前に入り魔理沙をキャッチした。

 

蓮 「大丈夫、魔理沙!?」

 

霧雨「痛ててて……すまねぇ蓮……」

 

蓮 「霊夢は大丈夫?」

 

霊夢「えぇ蓮が守ってくれたからなんともないわ」

 

魔理沙を離して蓮は元の位置に戻る。すると先程の霊夢の言葉でイラッとしたのかレミリアは、

 

レミ「何をちんたらと戦ってるのよ!どうせ

   負けるならやりたいことをやって負け

   なさいよ!」

 

霧雨「散々やってその仕打ちかよ!?」

 

そんな魔理沙とレミリアの会話を見ていた依姫はクスクスと笑っていた。

 

霧雨「まったくまぁ言われなくても本気は

   出すぜ!」

 

帽子の中に仕込んであるミニ八卦炉を取り出すと

 

霧雨「この世に光の速さより速いものは存在

   しない、どのような加速度を持とうと

   究極的には直線になるんだよ!」

 

そしてお約束と言っても良い魔理沙の十八番スペルをさらに強化したスペルが掛け声と共に放たれる。

 

霧雨「魔砲 ファイナルスパーク!!」

 

マスタースパークを越えるファイナルマスタースパークが依姫に向かって放たれるが、

 

依姫「石凝姥命よ三種の神器一つ八咫鏡の

   霊威を今再び見せよ!」

 

依姫の背後に石凝姥命という神様が現れると手に持つ大きな円形の鏡をひっくり返して裏から表へと変える。するとどうだろうか魔理沙のファイナルマスタースパークは反射して魔理沙の右肩をかすり地球へと向かっていった。

 

霧雨「あちゃ……これは地球では大騒ぎだな」

 

依姫「どうします?まだやりますか?」

 

そう言われて魔理沙はやれやれと言わんばかりに左右の手を掲げて、

 

霧雨「降参だもう煙もでねぇぜ」

 

依姫「あら?あっけない結局私の出番が回って

   こなかったじゃない貴女1人が暴れた

   だけで……それで次の相手は……」

 

と、言った時、レミリアが自信満々に、

 

レミ「次の相手は私よ♪」

 

依姫「そうなら来なさ……っ!!」

 

依姫が言いかける前に突っ込んでいった。レミリアの不意打ちに依姫はギリギリで避けるが砂埃で服や髪が汚れてしまった。そして肝心のレミリアはというと一吹きの風と共に現れる。

 

レミ「ふっふっふ♪地上で最速にして最強の

   レミリア様だ♪ちっさな天体だったか

   ら一周して来ちゃったわ♪」

 

なんて言うが観戦している蓮たちは、

 

霧雨「さっ最速ってぷっふふふ文屋と比べると

   くくく…なぁ?」

 

霊夢「それに力だったら萃香もいるしねぇ」

 

蓮 「2人共、いくら本当の事だからってそれは

   言っちゃダメだってば……」

 

霊夢「だってねぇ実は取り柄もないしでカリスマ

   もないから執事が言うことを聞かないん

   じゃない?」

 

霧雨「バッチの数が足りないな大方所持数は

   2個だなありゃ♪」

 

蓮 「何か8つ集めてもいうこと聞かなさそう

   だな玲音さん……」

 

バッチを8つ集めてもサボりのプロには通用しなさそうだ。そんな事を言っているとレミリアは此方を見て、

 

レミ「聞こえてるわよ!それと彼奴が従わない

   のは関係ないでしょ!」

 

流石の我慢の限界か2人に覚えてろと言わんばかりの睨みながらそう答えた。

 

蓮 「咲夜さん何か家の霊夢がお騒がせしてすみ

   ません」

 

咲夜「いっいえ…あまり気にしないでくださいな」

 

蓮も咲夜も苦笑いしながらそう呟く。すると砂埃を払いながら依姫は、

 

依姫「そうそう貴女さっきから羽から煙が出てる

   わよ?」

 

レミ「ん?……うわっ!?」

 

煙が出ているのに気がつくと咲夜がすぐに日傘をレミリアへと投げるとレミリアはキャッチして日傘をさす。

 

レミ「いや危なかったわ日光の下だと強すぎて

   長く生けれないのよね♪」

 

等と言っているが傘でカバーしきれていない羽から未だに煙がチリチリと出ていた。

 

レミ「さぁてとでも貴女さっきから私に向かって

   こないけどなにもしないの?」

 

依姫「私がやれば貴女ぐらいすぐに潰せてしまい

   ますから様子を見ていたんですよ」

 

その言葉を聞くとレミリアは目を細くして睨み、

 

レミ「良いわ!永遠に明けない弾幕の夜を受け

   ると良いわ!クイーンオブミッドナイト」

 

無数の弾幕が依姫へと襲いかかるが、

 

依姫「天宇受売命よ我が身に降り立ち夜の

   侵食を食い止める舞を見せよ!」

 

依姫の体が輝きだす。すると降ってくる弾幕を枚を見せるかのようにすべて避けていく。

   

レミ「飛び道具が当たらないなら体術で相手を

   してあげるわ!!」

 

傘を放り投げて突っ込むが依姫は舞を止めて、

 

 

依姫「女神の舞いに満足され天岩戸は開き夜の

   侵食はここで終わる」

 

レミ「何をごちゃごちゃと!」

 

依姫「天照大御神よ!その光をもって夜を照ら

   せ!」

 

急激な光が辺りを包み込む。

 

蓮 「まっ眩しい!」

 

霊夢「くっ!?」

 

霧雨「目を瞑っても眩しいぜ!」

 

咲夜「うっ!」

 

数分の光が輝きだすと光は止みその場にはボロボロとなって気絶しているレミリアと平然と立つ依姫が立っていた。

 

咲夜「お嬢様!!」

 

レミ「うぅーーー…………」

 

霊夢の勘は的中しレミリアはすぐにやられた。よってこの弾幕ごっこは依姫が勝ち更に連勝を重ねていくのだった。

 




怠惰「はい今回もありがとうございました」

鈴蘭「怠惰ったらよく寝るよね」

怠惰「いや申し訳ない」

狗神「まったく」

神楽「できる限り気を付けましょうね?」

怠惰「あいあい……てなわけですまんけど
   今回はここまで!」

狗神「そんじゃあな読者様」

神楽「また次回もよろしくおねがいしますね」

鈴蘭「そんじゃバイバイ♪」

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