血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読書様、怠惰のクソ悪魔です。
では本編へどうぞ。


第105話 ついに動く

咲夜はやられて魔理沙もやられしまいには言い出しっぺのレミリアもやられてついに霊夢と蓮だけになって

 

依姫「次は貴方達ですがそうですねもうそろそろ

   終わりたいので御二人で挑んでもらっても

   良いですよ?」

 

まさかの2VS1の戦いを申し込んできた。相当余裕なのだろう。

 

霊夢「はぁあんまりやる気にはならないわねぇ

   相手が妖怪だとかならまだしも……」

 

蓮 「まぁまぁやれるだけやってみるのも良い

   かもよ?」

 

霊夢「これだから戦闘狂は……」

 

蓮 「そこまで血には飢えてないけどなぁ……」

 

実際にそこまで血に飢えている訳ではない。ただ体を動かせるのが好きだからこそやってみたいという好奇心が強いだけだ。

 

依姫「さぁお相手してあげるわ」

 

霊夢「あんまりやりたくはないんだけどなっ!」

 

そう言うと霊夢は1枚のお札を投げつけるが依姫はそのお札を真っ二つに切り落とすが、

 

依姫「なっ!」

 

霊夢「驚いたでしょ……大禍津日様(おおまがつひさま)の厄災は?」

 

依姫「……穢れを嫌うのを知ってて使っていると

   したら嫌み以外何者でもないですよ」

 

霊夢「知ってて使ってるんだけど……まぁいいわ

   でも貴女、変に避ければ月に穢れが蓄積

   されていくわよ?」

 

蓮 「霊夢……それは汚いよ」

 

月の都の住人達は穢れを嫌う。故に穢れを持つ大禍津日を選んだのだ。依姫はこれを斬り続けなければ月に寿命という穢れが生まれる。つまり避けるなという意味だ。

 

蓮 「えっと…今ならまだ1VS1に出来ますが……」

 

霊夢「でもそれを受諾したら貴女さっきの言葉を

   取り消すことになるわよね?月のリーダー

   とあろうお方がねぇ♪」

 

その言葉に依姫はジロリと見ると、

 

依姫「取り消す気はないわ来なさい!」

 

刀を構えてもうやる気満々のようだ。

 

蓮 「僕が前に出るよ」

 

霊夢「なら私は後ろねだけど斜線には入らない

   でよ!」

 

蓮 「気をつけるよ!!」

 

抜刀の構えをとり一気に依姫へと間合いを詰める。

 

依姫「っ!」

 

キンッ!!

 

祇園様の剣と抜刀された神楽がぶつかり合う。だがそこに蓮の後ろから霊夢が援護をするかのように大禍津日様の穢れの力を持った弾幕を放ってる。

 

依姫「はぁっ!」

 

蓮 「ぐっ!」

 

力づくで押し退けられ蓮は吹っ飛ばされるがすぐに体制を整え依姫は霊夢から放たれた弾幕を切り落とす。

 

蓮 「妖刀 神楽の悪意!」

 

2体の神楽の分霊を召喚するとその2体は依姫へと殴りかかる。

 

依姫「その刀…随分と面白いわね」

 

蓮 「それはどうも!」

 

神楽と共に更に蓮はたたみかける。だがそれをただ黙って見ているほど依姫は優しくはない。

 

依姫「建御雷之男神よ!その雷の力と共に我が身に

   降りて敵を討ち滅ぼせ!」

 

その言葉と共に無数の雷が鳴り響き落雷となってて落ちてきた。

 

蓮 「うわっと……!」

 

落雷はあともう一歩の所を行けば蓮へと落雷していた。だが

 

悪意「がぁっ!?」

 

悪意「ぎゃが!!」

 

悪意達は無数に降り注ぐ雷に直撃しすぅと煙のように消えた。

 

依姫「ふふっどうでしょうか♪」

 

霊夢「危ないわね!」

 

蓮 「ならこれならどうですか依姫さん!

   来たれ狗神!」

 

狗神と書かれた札を依姫へと投げると札は姿を変えて巨大な犬もとい狗神へと変わる。

 

狗神「また小娘か!」

 

妖力を纏って依姫へと突撃をするが、

 

依姫「その程度だと避けれますね」

 

さっと横にギリギリずれて突進を回避した時だった。狗神は犬から人の姿へと変わると、

 

狗神「いつ我が突進しか出来ないと言った!」

 

バックステップの両用で依姫に向かって足払いを仕掛けた。

 

依姫「うわっ!?」

 

予想をしてなかったのか依姫も焦り転ぶとそこに蓮が近づき金色に光る刀身を持つ神楽を峰にして振り下ろすが、

 

ザンッ!

 

依姫「まだまだですね!」

 

依姫はすぐに隣に転がり攻撃を回避してすぐに立ち上がる。

 

狗神「おい小僧せっかくのチャンスを無駄に

   するな」

 

蓮 「良いんだよこれで……だって霊夢の時間

   稼ぎだから」

 

霊夢「ありがとう蓮!」

 

蓮と依姫そして狗神は上空を見上げるとそこには真っ黒の穢れで出来た巨大な弾幕を霊夢が作っていた。しかも1個どころではなく無数にだ。

 

霊夢「これで終わらせてあげるわ!」

 

お祓い棒を振り下ろすと幾つもの真っ黒い弾幕が依姫へと襲いかかるが、

 

依姫「伊豆能売よ我に変わって穢れを払え!」

 

すると依姫の背後にまさかの巫女姿の神が舞い降りる。するとその神の力なのか次々と霊夢が放った真っ黒の弾幕は何時もの白い弾幕になっていっきやがて全て真っ白になった。

 

霊夢「っ……これには大禍津日様も逃げたか……」

 

唯一今回の戦いの要である大禍津日が霊夢の体から消えたようだ。すると霊夢は地上に降りて、

 

霊夢「はぁ敗けを認めるわ……」

 

と、霊夢は投降した。

 

依姫「そう♪貴方は投降するかしら?」

 

元々は霊夢が持ってきた案のためというのもあるが久々に楽しみたかったというのもあったため霊夢が負けを認めるなら蓮も負けを認めるだけだ。

 

蓮 「勿論僕も負けで良いよ♪」

 

依姫「そう♪なら全員確保♪」

 

蓮達全員は依姫に負けたという結果になった。とりあえず仕事も終わったので狗神を式神札に戻すと突然、目の前に裂け目が切れて出してそこから帽子を被った物腰の柔らかそうな女性が出てきた。

 

霧雨「なっなんだ!?」

 

咲夜「新手……!」

 

と、魔理沙と咲夜は身構えるがその女性は2人を無視して依姫へと近づく。

 

? 「依姫そっちは終わった?」

 

依姫「えぇ終わりましたよお姉様どうやらそちら

   も終わったようですね」

 

御姉様という単語から依姫の姉だということが分かった。

 

? 「その子が例の神降ろしの?」

 

依姫「えぇとりあえずはその巫女は残してその

   他は帰そうかと思ってます」

 

? 「そう……」

 

霊夢「ねぇあんた名前は?」

 

霊夢に名前はと聞かれた依姫の姉はニコニコとしながら、

 

? 「私は綿月豊姫…正真正銘の依姫の姉よ♪」

 

どうやら豊姫というらしい。すると豊姫は扇子で空を縦に切るとそこに月の光景とは違う光景が現れる。

 

豊姫「巫女以外は帰りなさい私達はそこの巫女

   に用があるから」

 

そう言うと蓮は納めた刀を引き抜こうとしたが霊夢

 

霊夢「止めておきなさい」

 

と、霊夢に止められる。そして霊夢は仕方ないと思ったのか、

 

霊夢「あんた達は先に帰ってて」

 

蓮 「霊夢……」

 

霧雨「おっおい冗談だろ……」

 

霊夢「冗談じゃないわよ……じゃないと帰しては

   くれないのよね?」

 

霊夢がそう言うと豊姫はニコニコとコクりと頷く。

 

蓮 「僕も残るよ!」

 

霊夢「いいえあんたは帰って神社の事をしていて

   くれない?私がいない間掃除とかしてて欲

   しいのよ」

 

霊夢にそうしてくれと頼まれた。その言葉を受け取り決心したかのように蓮は豊姫と依姫のもとまで向かうと、

 

蓮 「豊姫さん依姫さん霊夢はしっかり帰して

   くれるんですよね?」

 

依姫「えぇやるべき事をしてくれたら送り届け

   るわ」

 

豊姫「安心していいわよ♪」

 

その言葉を聞くと蓮は豊姫の作った裂け目へと向かいギリギリ境界線で止まり、

 

蓮 「もし霊夢が帰ってこなかったら…もし霊夢に

   何があったのなら…その時は僕は死ぬ覚悟で

   殺戮をしますので」

 

その言葉に周りにいた魔理沙や咲夜は背中に冷や汗を流した。ここまで怖い蓮を見たのは鷺麿と戦った時以来かもしれないからだ。

 

依姫「そんな危ないことはさせないわよ」

 

豊姫「えぇ大丈夫よ」

 

そう2人に言われた。だがやはり心配というのもありせめてもと思って霊夢に近づき、

 

蓮 「霊夢……ちゃんと帰ってきてよね約束

   だよ♪」

 

霊夢「えぇ勿論よ♪」

 

笑顔で返してくれた。霊夢がそう言うなら大丈夫だろうと思った。そして蓮に続き、

 

霧雨「帰ってきたら宴会ぐらい開けよな!」

 

と、魔理沙も言ってくる。魔理沙も多少は心配に思っているのだろう。

 

霊夢「安心なさい帰ったら開くから」

 

霊夢はそう言うと今度はレミリアと咲夜に声をかけられる。

 

レミ「まぁ頑張んなさいな」

 

咲夜「霊夢しっかり帰ってきてくださいね?」

 

霊夢「ねぇさっきからフラグ建てるの止めて

   くんない?」

 

言ってることがフラグに聞こえないのだ。

 

蓮 「まぁ心配してるってことだよ」

 

霊夢「まぁそう受け取っとくわさてと蓮しばらく

   任せたわよ」

 

蓮 「分かった」

 

そう言うと5人と妖精メイドの3人は裂け目の境界を越えると地上へと帰り蓮は後ろを振り向くがもう月の景色や霊夢の姿はなかったのだった。

 

蓮 「霊夢……僕は待ってるよ」

 

そうして霊夢がいない間は蓮が博麗神社の守りをする事となったのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

鈴蘭「いいなぁ狗神の姉御達は出れて……」

怠惰「まぁだから今回の後書きは鈴蘭と俺だけ
   じゃないか♪」

鈴蘭「まぁそうだけど話すことが…ねぇ怠惰、
   貴方の友人ってどんな人がいるの?」

怠惰「う~ん個性豊かな人達は多数って感じ
   かな?因みに作品で出てくる悪魔達は
   皆、怠惰さんの友人やらの性格をその
   まま写し出してるって感じかな?」

鈴蘭「ふ~んそれだと暴食って人も……」

怠惰「うん彼奴はロリを愛す男だね♪」

鈴蘭「うわぁ………でも怠惰、貴方もだいぶ性格
   がおかしいよねサイコパスな時もあるし
   昔、何かやってたの?」

怠惰「いいや何にもやってないよ♪おっと時間
   がおしてるから今回はここまで!」

鈴蘭「あっまだ話は…」

怠惰「それでは読者様のまた次回ばいばい♪」

鈴蘭「って終わらせられたぁ!?」

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