血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

14 / 442
こんばんは読者様、いつの間にかポケモンを買ってしまった怠惰のクソ悪魔です。お陰で木曜日のバイトで稼いだ金が消えてしまったぜ。まぁこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第4話 スカーレットの吸血鬼

真夜中の夜こと。とある教会は真っ青な炎に包まれていた。

 

信者「熱い!熱いよぉ!!!」

 

信者「止めろ!!ギャァー!!!」

 

信者「ひっ!助け!」

 

少年「お前らには慈悲なんていらねぇだろ?」

 

信者「がぁーーーーー!!!」

 

信者達は次々に蒼炎に焼かれ丸焦げとなっていく。そうこの参上を引き起こしたのは紛れもない。生け贄となっていた少年が拘束されていた鎖を焼き切りまるで首輪から解放された獣のように暴れているのだ。そして少年に仕打ちをしていた司祭は腰を抜かし絶望の顔をしていた。

 

司祭「何故だ……何故お前が!!お前は贄だろ!」

 

少年「教えてやるよ俺に合ってお前らにないもの

   それが合ったからこの力があるんだよ……」

 

司祭「何だと言うんだ!俺はこの世界に絶望…」

  

少年「それだけじゃ足りねぇんだよ俺はこの世の

   無価値だった…だからこそ選ばれたんだよ」

 

そう言うと司祭の顔を手で鷲掴みにする。司祭は涙目となって、

 

司祭「止めてくれぇ!!!」

 

助けを求めるかのように懇願をする。だが少年は無慈悲だ。

 

少年「燃え尽きて灰になれ!」

 

司祭「がぁーーーーー!!熱!熱い!!」

 

司祭は真っ黒の炭となり動かなくなった。

 

少年「くくくアハハハハハハハハハ♪」

 

燃え盛る炎の中、少年は高笑いをするのだった。そうして現在に戻り玲音は紅の屋敷の回廊を歩いていた。

 

玲音「………マジでどうしよっかな」

 

どうしようかと考えていた。ぶっちゃけこんな面白く思えない仕事はさっさと辞退しようかと考えていた。本業は闇の住人を殺す仕事がメインで捕獲はまずしないそれどころか捕獲した奴を性の捌け口にするための捕獲は絶対にやらないようにしているのだがやはり3日けてきたため手ぶらというのもは嫌なためすごく迷っていた。そんな迷っていると大きな扉の前へとやって来ていた。

 

玲音「ここか?」

 

扉を開けて中へと入るとそこは大きなステンドグラスがあり少し仄暗い部屋だった。すると、

 

? 「ようこそ紅魔館へ」

 

上から声が聞こえ見上げると蝙蝠の羽を広げ此方を嘲笑うかのように1人の少女……いや幼女が見下ろしていた。

 

玲音「てめぇが吸血鬼のスカーレットか?」

 

幼女「えぇ以下にもレミリア・スカーレットそれが

   私の名前よ?」

 

レミリアと名乗った幼女はクスクスと此方を見て笑ってくる。だが言いたいことがある。

 

玲音「ぷっ!クククハハハハハハハハ♪」

 

レミ「何を笑ってるの?」

 

玲音「いやぁ悪い悪いまさかこんなチビッ子だと

   は思わなくっアハハハハハハハハハ♪」

 

依頼を頼んできた奴は色欲魔だったがとんだロリコンでしかも大人ぶってる吸血鬼の幼女が相手だと思うと大爆笑するしかない。

 

レミ「誰がチビッ子ですって!」

 

玲音「お前だけど?」

 

レミ「こいつ…その余裕は何処から来るのからねぇ」

 

何処から来るのかそんな事は分からない。ただ単に戦いたいだけだ。

 

玲音「来いよてめぇが何れだけ強いのか見せて

   くれよお前の従者達は本当に雑魚だった

   からよぉ!」

 

そう言うと同時に現在いる部屋は蒼炎が壁を飾る。美しくも触れようものなから大火傷では済まないそんな不思議な炎の壁を。

 

レミ「私の家族を侮辱したその減らず口はここで

   直してあげるわ!」

 

そう言った瞬間、突然自分の目の前へとまるで瞬間移動をしたのかと言わんばかりのスピードで自分の目の前に現れ小さなその手に伸びる爪で引き裂こうと襲い掛かってきたが、

 

ガキンッ!

 

ガンブレードの峰を使い見事に防いだ。

 

玲音「手荒いなぁ」

 

レミ「くわぁ……」

 

更には久地を大きく開けて首目掛けて鋭い八重歯で噛みつこうとしてくるが、

 

玲音「人の血を吸おうとしてんじゃねぇよ!」

 

力ずくでレミリアを押し返し左手に蒼炎を纏わせ放火をするが、

 

レミ「そんな炎、効かないわ!」

 

羽を巧みに使ってヒラリと空中で避ける。そして今度はガンブレードの切っ先をレミリアへと向けると、

 

バァーン!バァーン!バァーン!

 

銃声を鳴らしガンブレードに仕込んでいる12.7mmの銀製の弾丸を打ち込むが、

 

レミ「銀の弾丸ねぇよく勉強してるじゃない」

 

玲音「てめぇ含めて吸血鬼を相手するのは5回

   目何でなぁ!」

 

獰猛な笑みを浮かべ玲音はレミリアへと跳躍してガンブレードで突っ込む。玲音はこの戦いを楽しみたいと思っていた。唯一それが自分の呪いを忘れることができるからただ暴れたいだげなのだ。

 

ガキンッ!

 

玲音「っ!!」

 

何と何処から出したのかレミリアは真っ赤な槍を持って自分のガンブレードを押さえたのだ。そしたレミリアは玲音に、

 

レミ「そう…まぁ私からすればあんたに負けた同胞

   なんかには興味ないわ!」

 

ガキンッ!

 

そう言うと玲音を弾き飛ばしそして手に持つ槍を地面へと弾き飛ばした玲音に向かって構えると、

 

レミ「敵を射ぬけグングニル!」

 

何とその槍を目に見えぬ速度で投擲してきたのだ。弾き飛ばされ受け身を取ったばかりで反応が遅れた玲音は対処出来る筈もなく、

 

ザシュッ!!

 

玲音「ぶへぇっ!!?」

 

自分の胴体を貫き風穴を開けた。そして口から吐血した。

 

レミ「口程にも無かったわね…何で美鈴やパチェ

   が負け……っ!?」 

 

レミリアは驚き目を見開いた。何とグングニルで貫き風穴を開けた玲音の胴体が青く燃えているのだ。そして炎が消えると服には穴が開いていたが風穴は消えていた。

 

玲音「ククククハハハハハハ驚いたか?」

 

レミ「貴方…不死身……それとも魔法……!」

 

玲音「不死身に魔法か……どっちも違うな……

   強いて言えば…呪いか?」

 

レミ「そんな呪い聞いたことないわ!」

 

前回の美鈴と戦った時もこれで傷を癒し不意をついて一瞬で倒したのだ。

 

玲音「さぁてめぇの体力がなくなるまで永遠に

   遊ぼうや!!」

 

ガンブレードの回転弾倉に12.7mm弾丸を即座に装填し右手に構え左手には蒼炎を纏わせる。

 

玲音「レッツパーティ カモン!」

 

レミ「ちっ!相手をしてあげるわ!!」

 

そうしてレミリアと玲音はぶつかり合った。時には弾丸でレミリアを狙い左手の炎を放つ。だがレミリアも負けじと避けてからの攻撃を繰り返した。

 

ガキンッ!

 

玲音「どうした?最初の勢いが無くなってきて

   いるぜ?」

 

レミ「くうっ!嘗めるな!」

 

玲音はともかく何と自分を巻き混んで巨大な柱を作り出し攻撃してきたのだ。だがその技は、

 

ドガンッ!!

 

地面を大きく崩し床が抜け玲音とレミリアは落ちていく。そして落ちた先は先程のエントランスだ。

 

玲音「痛てて…俺と同じような事をしやがって」

 

レミ「くぅっ……っ!美鈴!それにパチェに小悪魔

   ……」

 

門番「すみませんお嬢様……」

 

魔女「むぐっ!!」

 

悪魔「むぅーーーん!!」

 

だが自分を巻き込んだ技のためかレミリアの体はもうボロボロになり膝をついていた。たが膝をつきながらも床に拘束された従者達の事を心配していた。

 

レミ「あんたよくも!!」

 

と、立ち上がろうとするがレミリアの首もとにガンブレードの刃を当てて

 

玲音「はっもう諦めろよお前達はもう負けたんだ」

 

レミ「…………………」

 

だがレミリアは何も言わない。この時の玲音は負けを認めたくないのかと思っていた。だがレミリアは真剣な表情で、

 

レミ「言ってあげるわスカーレットを名乗る吸血

   鬼は()()()じゃないわって」

 

玲音「何を……」

 

ザジュッ!!

 

玲音「ガハッ!!」

 

突然だった。背後から誰かに胴体を貫かれたのか胴体からは真っ赤に燃える剣が背中から腹へと生えていた。ゆっくりと後ろを振り向くとそこには金髪のショートそしてレミリアと同じ服装だが赤い色違い。だが一番その幼女の目立つところは翼だ。これまで殺してきたどの吸血鬼にも当てはまらない翼だった。枝のような翼で色とりどりのクリスタルがぶら下がった翼が特徴的だが、

 

? 「お兄さんは簡単には壊れないよね♪フラン

   の遊び相手になってよ

 

その幼い顔に似合わない狂気を含んだ笑顔で言ってきたのだ。

 

玲音「っ燃え盛れ!」

 

自分の体を蒼炎で焼く。これに驚いたのかフランと名乗った吸血鬼は飾りのような羽で空を飛ぶ。そして本日3回目程貫かれた胴体を燃やして再生させる。

 

玲音「吸血鬼が姉妹とか聞いてねぇぞ!」

 

ガンブレードの銃口をフランへと構え、

 

バァーン!バァーン!バァーン!バァーン!

 

と、発砲するのだが、

 

フラ「キャハハハハハハ♪

 

手に持つ燃え盛る剣で銀の弾丸を全て焼き切った。ならば今度はガンブレードの刀身に蒼炎を纏わせフランへと跳躍しガンブレードを振るうがら

 

ガキンッ!

 

フラン「そんなんじゃフランは倒せないよ?

 

そう言った瞬間今度は右、左、後、から3人のフランが真っ赤に燃え盛る剣を構えて襲い掛かってきた。目の前のフランも合わせると合計4人だ。

 

玲音「こいつ4つ子か!」

 

つばぜり合いをしているフランを弾き飛ばすと向かってくるフラン達をガンブレードと左手の蒼炎でいなすが、

 

フラ「キャハハハハハハ

 

四方八方から無数の光弾を放ってくる。だが、

 

玲音「蒼炎の加護!」

 

自身を蒼炎で包み込みバリアをはった。そのお陰で光弾は防げたのだが、

 

ザシュ!ザシュッ!ザシュ!ザシュッ!!

 

4人のフランから燃え盛る剣の突きをくらい無数の穴が開いた。だが玲音は獰猛に笑った。

 

玲音「これで逃げられねぇよな捕まえたぞ!」

 

そう言う何万度という蒼炎でフランを包み込んだ。

 

フラ「熱い!!

 

そうして4人の内3人は消えて1人だけとなった。そして1人だけとなったフランの首をアイアンクローで強く掴み持ち上げて、

 

玲音「久々だ……たぜこ…まで追い込んだ…のは!」

 

フラ「痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!

 

そう言いいフランは玲音の腕を強く握って逃れようとするが無意味となり、

 

ドゴンッ!! 

 

地面へと叩きつけられ気絶したのか動かなくなった。本来なら殺したいが捕獲が仕事のため殺せないのだ。

 

玲音「ちっまだまだガキにやられ……ぐっ!」

 

だが玲音の体はもう既に限界を迎えていた。確かに体の傷は再生はする。だがダメージが消えるわけではない。言ってしまえば強靭な精神力で立っているだけだ。

 

玲音「はぁはぁ……だがこれで依頼をたっ…」

 

ザシュッ!!

 

先程から思うがここの連中は自分の胴体を貫くのが大好きらしい。また自分の背中から腹には真っ赤な槍が貫き風穴を開けた。

 

玲音「ぶふっ……てってめぇ!!」

 

レミ「ふふっフランの…相手は疲れるで…しょ?

   それに貴方の体はもう…限界みたいね?」

 

玲音「ぐっ……」

 

炎で体を再生させるが足に力が入らず床にぶっ倒れた。手足を動かしたくても体が動こうとしない。どうやら過度な再生をやり続けた結果、体が限界を迎えたようだ。この瞬間、敗北を悟った。これまで自分を殺せる奴がいなくて絶望したがようやか死ねると確信した。このまま再生が間に合わないで目の前のレミリアが止めをさしてくれれば死ねると。

 

玲音「死ぬのか……」

 

ダークハンターにとって任務中、依頼中の失敗は死を意味する。何せターゲットに殺されて肉塊にされるのかそれとも骨ごとしゃぶられて死ぬからだ。

 

玲音「だが……ようやくこれで死ねる…な…」

 

そう言い玲音は暗くなる視界に身を任せ目を閉じたのだった。




怠惰「てなわけで今回もありがとうございました」

狗神「なぁあいつ強くねぇか?」

鈴蘭「すぐに炎で再生って凄いよね」

神楽「ですが弱点もあるんですよね?」

怠惰「それは勿論あるよまず自殺しようとしても
   死ぬことは出来ないしかも最後のあれはね
   ただ単にスタミナ切れでの気絶みたいなも
   のだからレミリアが止めを射そうとしても
   ねぇ♪」

鈴蘭「飢死はあるの?」

怠惰「それでも死ねないよ飢えで永遠に苦しむ
   だけだよ」

神楽「窒息は?」

怠惰「息が出来なくなっても彼は死ねないよ
   飢え死にと同様に永遠に苦しむね」

狗神「そいつもう完璧の不老不死だよな………」

怠惰「まぁ不老不死であるよ呪いだけどね因み
   に炎だとか不老不死でダークソウルを思
   い浮かんだ読者様いい線をいってますよ
   もうそういった設定のモデルはダークソ
   ウルですから」

狗神「やったことあるのかよ?」

怠惰「知り合いの憤怒君から1を借りてやった
   けど少し進んでもうギブアップしました
   死にまくって鬱になりそうになりでね」

鈴蘭「死にゲー何だ………」

怠惰「えぇまぁそうだね……おっとそろそろ時間
   だねてな訳で今回もありがとうございま
   した♪

神楽「また投稿をしますので見にきてください
   ね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様!」

狗神「またな♪」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。