言えばハロウィンっぽいというからしいかなと思う
怠惰のクソ悪魔です。それでは新章スタートです。
第111話 家が瓦礫となりました
新年祭が終わり約6ヶ月程が経過し夏の日差しが降りかかる昼頃のことだった。
霊夢「……嘘よ…ね?」
蓮 「限りない現実だね……」
狗神「……なんじゃこりゃ…」
神楽 (
鈴蘭「神楽ちゃん目が擦りすぎて無くなってる
よ!?」
5人の目の前に映る光景は最早悲惨としか言いようがない。何故なら目の前に広がる光景は、
霊夢「私の神社が……」
蓮 「建物も崩れれば瓦礫の山なんだね……」
そう5人が目に映る光景は倒壊した博麗神社だ。母屋も壊れ寝る所もなければ御賽銭をする御賽銭箱も巻き添えをくらってぐじゃぐじゃとなって酷い有り様だ。
霊夢「あぁ~頭が……」
蓮 「あっ霊夢!!」
あまりのハプニングに霊夢は頭を押さえて倒れるがすぐに蓮は霊夢を受け止めた。しかしどうしてこうなったのかそれは今から数分前に遡る。夏になり博麗神社も少しでも涼しくなるように風鈴が飾られてチリンチリンと心地よい音が響く。
蓮 「風流だね♪」
霊夢「そうね♪」
狗神「いや暑さは変わらないだろ」
神楽「狗神様それは気持ちの持ちようですよ」
鈴蘭「そうだよ昔はこうやって涼しくなろうと
努力をしたんだよ」
なお今回は狗神や神楽に鈴蘭も一緒だ。風鈴を設置したので音を聞いて貰おうと思ったからだ。
霊夢「しかし今日は日照り続きよね」
蓮 「確かにね……でも人里だとそうでもないんだ
けどなぁ?」
霊夢「えっ?そうなの?」
蓮 「うん博麗神社よりは涼しいよ?」
と、感じていることを話す。博麗神社は人里よりも標高は高い。そのため人里より涼しい筈なのだが何故か暑い。
霊夢「異変の前触れかしら?」
蓮 「そんなんで異変って言われてもなぁ」
霊夢「そうよねぇ……」
何て言いつつ霊夢は晴天の空を見る。蓮も真夏の晴天空を眺めると狗神の耳がピクリと動いた。
狗神「何だ……?」
霊夢「どうしたのよ?」
蓮 「ん?狗神どうしたの?」
何か狗神の様子がおかしい。すると竹林から沢山の動物達が走り抜けていきそして鳥達が一斉に空へと飛んでいた。
神楽「何ですかこれ!?」
鈴蘭「何か不気味だね……」
狗神「いやこれは…てめぇらすぐに外に出ろ!」
全員「えっ?」
と、何を言い出すのか狗神が縁側から急いで立ち上がり外へと出る。蓮達は訳が分からないが立ち上がり外へと出たその時だった。
グラッ!ガタガタガタガタガタガタガタガタ!!
蓮 「つっ!地震!?」
霊夢「何この地震!」
突然の大地震で体がすくむが5人はすぐに体を浮かせて空を飛び揺れから免れる。
霊夢「何よこれ!」
鈴蘭「凄い地震……」
と、言っていると最悪の事態が巻き起こった。
ビシッ!ガダンッ!!ガラガシャッン!!
博麗神社の柱が折れそしてどんどん崩れていく。
霊夢「私の神社が!!」
蓮 「霊夢、危ないからダメだ!!」
向かおうとする霊夢をホールドする。すると狗神や神楽に鈴蘭も霊夢をホールドするのを手伝う。
霊夢「離して!!いやぁーー!私の神社!!」
蓮 「耐えて霊夢!!」
神楽「霊夢さん!!」
狗神「落ち着け脇娘!」
鈴蘭「本当に人間!?」
と、言っていると自信の揺れが治まる。それを確認した蓮達は霊夢を離すと霊夢はすぐさま倒壊した神社を目の当たりにすることとなった。これがこれまでのあらすじだ。そして倒れた霊夢を木の日陰に寝かせる。
蓮 「ありがとう狗神…でもよく分かったね」
狗神「まぁ動物特有の危険察知ってやつだ」
元が犬のためかそういった勘が鋭い。だがそれで命を救われたため良かった。
神楽「この神社の光景は本当に酷いですね」
鈴蘭「うんこれは酷すぎるよ……」
ずっと住んできた神社がただの瓦礫の山となれば最早それしか出ない。すると、
霊夢「うっうぅ~ん…あれ?ここは?」
霊夢が目を覚ました。それに気がついた蓮は霊夢に近寄る。
蓮 「霊夢、大丈夫?」
霊夢「蓮……変な夢を見たのよ私の神社が倒壊
する夢を…嫌な悪夢だった…わ……」
霊夢は瓦礫となった博麗神社を見つめる。蓮は凄く申し訳なく思いながら、
蓮 「霊夢、夢じゃないよこれは限りない現実
だよ」
霊夢「夢であって欲しかった…ひぐ…わだじの
わだじの神社~~!!」
最早絶望しかないといった表情だ。すると空から魔理沙がやって来たがそれと同時に何故か雨がポツポツと降り始めた。
霧雨「よぉ遊びに来た…ぜって何じゃこりゃ!?」
倒壊した博麗神社を見た魔理沙は驚きの声をあげた。
霧雨「何があったんだ!」
蓮 「突然の大地震で博麗神社が倒壊して今
霊夢が泣きそうなのを我慢してるって
感じかな……」
霧雨「おぉ~分かりやすいぜ……って地震だ!?
こっちは揺れてなんかなかったぞ!?」
その言葉を聞くと霊夢がピクリと動き出した。
霊夢「魔理沙……今何て言ったの?」
霧雨「いやだから揺れてなかっ……ひっ!?」
蓮 !!?
魔理沙の顔が青くなる。霊夢の顔を覗くと蓮の背中に冷や汗が流れた。
霊夢「そう………つまり異変よねこの異変を起こ
した元凶は徹底的に退治してやるわ…!!」
何故だろう。霊夢の顔が般若と同等レベルに怖い。しかも急に天気が雨からまた快晴に変わった。
狗神「なっ何だこの殺気!」
神楽「こんな霊夢様久々ですよ!」
鈴蘭「晴明ちゃんの寝起きが最悪な時と同じ
ぐらいの機嫌の悪さだね」
狗神や神楽に鈴蘭ですら恐怖を感じるほどだ。今のそれほど危険という事だろう。
霊夢「蓮、魔理沙!異変解決に乗り出すわよ!」
霧雨「おっ面白そうだな♪」
蓮 「面白くはないとは思うけど…でもやられた
ならやり返さないと霊夢も気が済まなさ
そうだね皆、戻って」
そう言い蓮は3人を戻す。そして霊夢は空中へと飛ぶと、
霊夢「行くわよ!」
霧雨「おうよ♪」
蓮 「あっ待ってよ!」
3人は異変解決へと乗り出すのだった。
晴明「怠惰さんトリックオアトリート♪」
怠惰「はいはいお菓子をあげるよ……後で
あの娘にもお菓子をあげないとな」
晴明「あの子とは?」
? 「怠惰よトリックオアトリートじゃぁ!?」
晴明「えっ!?」
怠惰「はいはい魔女ッ子コスしても君は出ちゃ
ダメだよ後でお菓子あげるから待ってて
ねぇ……お待たせ晴明♪」
? 「怠惰カムバックじゃ~!!」
晴明「良いのですか?」
怠惰「見ざる、聞かざる、しゃべらさるってな
とりあえず今回はここまで♪」
晴明「えっと次回もお願いしますね♪」
怠惰「では読者様!」
晴明「また明日お会いしてくださいそれでは♪」