血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読者様、運動不足で更にマラソンでより
一層、疲れ果てている怠惰のクソ悪魔です。
どうしてマラソンという悲しい授業があるのだろう
か………まぁとりあえずは本編へどうぞ。


第116話 VS比那名居天子

ここ天界のとある一角では現在急激な天候の変化に続きバトルが繰り広げられていた。

 

霊夢「そんな程度の攻撃は当たらないわよ!」

 

霧雨「まだまだ!!」

 

と、一部の場所では霊夢と魔理沙がどちらが天子に挑むのかを競いあっていた。だがそんな2人の努力は虚しくその天子は蓮と対峙をしていた。

 

天子「要石よ!相手を押し潰しなさい!」

 

注連縄が巻かれた石を無数に此方へと投げ飛ばしてくる。

 

蓮 「ふぅ…無心一閃!」

 

深呼吸をして呼吸を整える抜刀する。その時、一瞬だが神楽の刀身が煌めくがすぐに消える。何故なら、

 

カキンッ!

 

向かってくる要石を目に見えぬの速度の抜刀術で弾き飛ばしたからだ。しかも神楽の刀身はそこいらの刀とは違い遥かに硬いため刃こぼれすらしない。

 

天子「やるわねぇ何処でそんな技を?」

 

蓮 「まぁ…幻想郷に来ればこんな事も出来るように

   はなりますよね……」

 

幾つもの死戦を抜けてくればこのぐらいは出来るようにはなってくる。それに元々は抜刀術は使えなかったが妖夢が二刀流剣術を使うなら自分は普通に両手で刀を構える型にプラスで居合いやらが使える抜刀術を使ってみようと思い何度も何度も練習をした。その甲斐があって基礎は大分出来るようにはなったのだ。

 

天子「面白いわね!」

 

そう言い今度は更に要石の数を増やして投げてくる。この時また先程の抜刀術で弾き飛ばしても良いかと思ったが式神札【鈴蘭】を構えて、

 

蓮 「式符 鈴蘭の反撃!」

 

鈴蘭「まっかせなさぁい!」

 

そう言うと向かってくる要石を全て蹴り飛ばし要石を放った天子に全て返した。

 

天子「なぁっ!」

 

これには驚いたのか向かってきた要石を高く飛び上がって回避した。そして今度は何と手に持つビームサーベルのような剣を構えて、

 

天子「気符 天啓気象の剣!」

 

そう叫ぶと何とあり得ないことにその剣を投擲してきたのだ。蓮からしてみてもこんな刀の扱い方をする人物は見たことがない。

 

蓮 「鈴蘭は戻って!こい神楽の悪意よ!」

 

神楽を鞘から抜いて構える金色に光輝く刀身を露にさせる。すると何処からともなく2体の神楽の悪意が現れ蓮の前へと出て肉壁となるが、

 

蓮 「っ!」

 

すぐに蓮はそこから離れた。理由は簡単だ。

 

悪意「あぁ…………………」

 

悪意「あ…………ぁ………」

 

何と神楽の悪意が蒸発したのだ。これまでほぼ無敵を誇っていた神楽の悪意がだ。すると投擲した自分の剣を広い手にもってニコニコと笑う天子は、

 

天子「無駄よ緋想の剣の前では気というものは

   無意味よ?」

 

ここ天界に来る前に話していた幽霊を斬っていたという話を思い出した。神楽の悪意も言ってしまえば気と同じ扱いだ。故に物理技やらには強かったが今回はそうもいかないと相手だと認識した。

 

蓮 「これ相性悪いかな……」

 

天子「私からすれば相性は良いけどね♪」

 

神楽の悪意はあまり使えない状況と分かったなら、

 

蓮 「ふぅ……」

 

天子「……………」

 

神楽を上段の構えで構える。それを見ていた天子も自身の剣であろう緋想の剣を構えそして、

 

ガキンッ!

 

蓮の持つ神楽と天子の持つ緋想の剣がぶつかり合うと同時に衝撃波が周りの物をふっ飛ばした。だがそこから2人は更に刀と剣をぶつかり合わせ、

 

ガキンッ!キンッ!

 

と、まるで鉄と鉄がぶつかり合うかのように音が鳴り響く。

 

天子「ここまでやるなんて本当に人間かしら?」

 

蓮 「僕は人間ですよ!」

 

キンッ!

 

蓮は一瞬で後ろへと下がり刀に霊力を纏わせながら神楽を鞘に納め、

 

蓮 「抜刀 次元波斬!」

 

スペルを宣言からの神楽を抜刀し大小様々な無数の斬撃波のような弾幕を放つ。だが天子は、

 

天子「要石よ!」

 

手をかざし要石を出現させると要石を盾にして弾幕をガードする。次に式神札【狗神】を出すと、

 

蓮 「呪怨 狗神の怨嗟!」

 

そう言い狗神を出すと狗神は大きく息を吸いそして、

 

狗神「ワォーーーーーーーーン!!」

 

と、天界の上の世界にまで轟くかのような咆哮をあげる。すると狗神の怨念が形作ったかのような髑髏の顔をした無数の弾幕が口を開けて天子へと襲いかかった。

 

天子「そんな程度!!」

 

そう言うと緋想の剣を構え蓮と同じようにスペルを唱えた。

 

天子「非想 非非想の剣!」

 

すると天子の持つ緋想の剣が真っ赤な色へと変わると向かってくる怨嗟の弾幕を全て斬って消滅させる。そして全ての弾幕を切り裂くと封という文字が浮かび上がった。

 

天子「どう?」

 

狗神「ほう我が怨念を止めるか…だがな小娘お前

   の相手は()()()()()

 

そう天子の相手は狗神ではない。本来の相手は既に天子よりも上空にいた。

 

蓮 「鷹狩り!!!」

 

金色の気を放つ神楽を構えながら下降して天子へ斬りつけるが、

 

天子「天符 天道是非の剣!」

 

だが降下してくる自分に対して天子は何と上空へとかけ上がってきた。そして、

 

ガキンッ!

 

またつばぜり合いとなるのだが神楽に纏わせた気は緋想の剣の力で消滅する。

 

天子「博麗の巫女でもない人間がここまで出来る

   とは本当に驚きね♪」

 

蓮 「どうしても勝ちたい人がいるんで!」

 

狗神「小僧どけ!」

 

と、言っていふと突然、蓮と天子のつばぜり合いに割って入るかのように狗神が突進してくる。直ぐ様2人はつばぜり合いをやめる。

 

ギンッ!

 

2人のつばぜり合いは終わり蓮は地上へ天子は空へと飛ばされる。そして蓮は受け身をとって上空を見ると四メートル程の距離だろうかそこで天子は何か緋想の剣にエネルギーを蓄積させていた。

 

蓮 「狗神、頼む!」

 

狗神「捕まってろよ小僧!」

 

狗神の背中へと乗ると天子目掛け特攻を仕掛けた。

 

天子「全人類の緋想天!」

 

そう唱えると同時に緋想の剣から巨大なレーザーが放たれた。こうして見るとまるで機械衛星からレーザーが放たれているようにも見える。

 

蓮 「狗神!」

 

狗神「わかってる!」

 

そう言い狗神は避けようとした次の瞬間だった。天子が放ったレーザーは突然、真横からの真っ黒の巨大な衝撃波と言えばいいのか斬撃波と言えばいいのか分からないが何か莫大な力で遮られた。

 

蓮 「なっ!」

 

狗神「何だ!」

 

天子「私の力を破った!?」

 

突然の事で蓮達は驚くがまだ弾幕ごっこは終わっていない。

 

狗神「小僧!突っ込め!!」

 

蓮 「えっ!あっちょっ!!」

 

狗神に襟首を噛まれると思いっきり天子へと投げ飛ばされた。そして天子もこの戦いの事を思い出し蓮を見たその時だった。

 

蓮 「これで終わりです!」

 

投げ飛ばされた蓮は即座に神楽を構えそして目に見えぬ速度の抜刀術で天子を斬った。そして斬ると同時に、

 

ピチューーン!

 

と、被弾する音が響き渡りこの勝負は蓮の勝ちとなったのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

鈴蘭「いいなぁ出番があってぇ……」(ーεー )

怠惰「まぁ鈴蘭は基本、防御的なスペルの技
   だからね」

鈴蘭「まぁカウンターとかホーミング弾幕の
   標的ずらししか出来ないからねぇ」

怠惰「それはそれでねぇ2D対戦型の東方だと
   カウンターは光るし、ホーミング標的の
   ずらしも普通のやつなら結構強いけどね」

鈴蘭「そういってくれるのは怠惰だけだよ」

怠惰「まぁまぁとりあえず今回は終わろっか♪」

鈴蘭「そうだね読者様今回もありがとうね♪」

怠惰「また次回もよろしく♪」

鈴蘭「それじゃまたね♪」

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