血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様、深夜は申し訳ありませんでしたという気持ちの怠惰のクソ悪魔です。まぁこんなんですが本編へどうぞ。


第120話 謎の隠者

燃え盛る博麗神社の境内では現在大きな対戦が勃発していた。

 

天子「これでも喰らいなさい!」

 

ジャキン!

 

隠者「どうしたその程度か?」

 

現在、隠者と天子による戦いが勃発していた。いや隠者の一方的すぎる戦いと言った方がいいのか。本当ならば自分達も加わりたいが生憎な形で手足を鎖で拘束されていて観戦する事しか出来ない。だがその戦いを自分よりも真剣に見るものがいた。

 

蓮 「紫さん」

 

紫 「彼奴どこで御師匠様の刀をあの剣舞を……

   いったいどこで!」

 

霊夢「ねぇ彼奴の持ってる刀が理久兎の愛刀

   なの?」

 

紫 「………えぇ西行桜に刺してある空紅の姉妹刀

   で空紅は対象を焼き斬るという名目で作ら

   れただけど黒椿はどんな物でも一斬で斬る

   ようにという名目で作られた刀それが黒椿

   という刀よ」

 

言われてみると確かに天子の放っている要石をものの見事に真っ二つに切断している。言葉通り相当な切れ味だというのは分かったが、

 

天子「地符 不壌土壌の剣!」

 

そう言い天子は刀を刺すと天子の周りの大地が抉れていき大地の剣となる。だが最悪な事に、

 

霧雨「彼奴、私らもろともやる気だぞ!」

 

そう抉れた大地の剣は此方へと向かってくるのだ。

 

霊夢「この鎖が邪魔で動けない!!」

 

だが避けようにも避けれない。何故なら隠者の鎖が拘束しているために。すると、

 

隠者「仙術解除!てめぇらはそこから離れろ!!」

 

そう言った瞬間、突如として自分達を拘束していた鎖は消えた。そしてそれを確認すると紫は能力を行使した。

 

紫 「行くわよ!」

 

自分達の足元にスキマが現れる。そしてここからはお約束の瞬間だ。

 

霧雨「ぎゃぁーー!!」

 

霊夢「くっ!!」

 

蓮 「うわぁーー!!」

 

咲夜「キャー~!!」

 

妖夢「ひゃーーー!!」

 

何とか大地の剣を避けたが5人はまっ逆さまに落ちていくがすぐに体を浮かせて浮遊する。

 

霧雨「私らじゃなかったら永遠に落ちてたな

   これ」

 

蓮 「ここがスキマの中なんだ……」

 

もう幻想郷に来てかれこれ3年近くいるが紫のスキマの中には入ったことがなかった。それ故か非常に興味津々だがそれと同時に此方を見ているんだと思ってしまうぐらいに目玉が此方を見ていると錯覚を思わせてしまう。

 

霊夢「相変わらず気持ち悪くなりそうね」

 

咲夜「………不思議ですね」

 

妖夢「きっ気持ち悪くなりそう……」

 

方向感覚がずれてしまいそうなるのは分かる。どちらが前でどちらが後ろでどちらが左でどちらが右かなんてものはないのかもしれない。そんな世界なのだから。そして紫は1つのスキマを作ると隠者と天子との戦いの場を繋ぐ。

 

蓮 「あれ…いつの間にか刀が2本になってる」

 

いつの間にか刀が2本になっていた。そのもう片方の刀は黒椿と同様に黒刀だがまるで龍をモチーフにしたかのような刀だ。

 

蓮 「紫さんあの刀も?」

 

紫 「いいえ御師匠様が使った刀ではないわ」

 

どうやら自前の刀らしいが一体どのくらいの強さなのかと思っていると何とその2本の刀を後ろへと投げて、

 

隠者「仙術 十三式 空壁!」

 

と、唱えると天子から放たれる無数の要石をまるで透明で超強度の風船みたいな壁で防いだのだ。

 

蓮 「やっぱり彼奴は剣士なんて呼べる戦い方

   じゃない」

 

これは剣士の戦いかたとは違う。まるで使える物は何でも使う戦争時代を生き抜いてきたかのような戦い方だと思った。そして考えに夢中になっていると、

 

天子「全人類の緋想天!」

 

と、天子は唱えると緋想の剣から巨大な真っ赤なレーザーが放たれた。これは先日に自分にも射ってきた弾幕だ。つまり天子の奥の手ともいえる技だが、

 

隠者「スナッチ!」

 

何と後ろへと投げ飛ばした2本の刀を回収すると黒椿は地面に刺してもう一本の刀を構えると、

 

隠者「影符 黒龍斬!!」

 

と、スペルを唱え刀身を振るう。すると巨大な真っ黒の斬撃波が天子の放った巨大レーザーとぶつかり合った。

 

咲夜「すっ凄い戦い」

 

妖夢「皆さんあれを!」

 

妖夢が言った場所を見ると何と天子の放った真っ赤な巨大レーザーに黒い靄がまとわりいていた。それはまるで光を侵食する闇のように。

 

霧雨「これは彼奴の!!」

 

蓮 「そうか隠者の仲間で影を操る奴がいた!」

 

霊夢「……多分そいつの爪か何かであの刀を作った

   ということよね……」

 

恐らく黒という男の何かを使って作られた刀だというのはよく解った。そして真っ赤な巨大レーザーは真っ黒に染まっていき、

 

天子「うそっ!私が私がこんな奴に負ける訳!」

 

隠者「お前の負けだ……」

 

天子「くぅ!!……いやぁ!!!」

 

ピチューン!!

 

と、天子が被弾しぶつかり合っていたエネルギーは消えた。この戦いの勝者は隠者となった。

 

紫 「行くわよ………」

 

どうやら紫はこの決闘が終わるのを待っていたようだ。そしてスキマを開けて博麗神社へと蓮達は戻った。

 

隠者「しっかし気に入りそうだったんだけどなぁ」

 

博麗神社へと戻ると折れてしまった黒刀を見ながら隠者は呟いていた。先程の一撃が破壊へと導いたのだろう。

 

紫 「よくも私の獲物を横取りしてくれたわね」

 

紫の声に気づいたのか振り向いて見てくる。

 

隠者「ん?おぉこれはこれは………」

 

隠者は軽く言ってくるが油断するわけにもいかず各々が臨戦体制を取る。

 

隠者「おいおい見世物小屋じゃないぜ?」

 

霊夢「うるさいわよあんた!」

 

霧雨「お前のせいでこっちは被弾する所だったん

   だぞ!」

 

蓮 「皆を傷つけるなら僕は許しませんよ!」

 

神社をまた壊され不貞腐れている霊夢はお払い棒とお札それから長い針を装備して威嚇し魔理沙は十八番の八卦炉を構え咲夜はナイフと時計を構え妖夢は鞘から刀を抜き二刀流になって構える。そして紫は扇子で口許を隠している。

 

隠者「まさか俺と殺ろうって訳じゃないよな?」

 

紫 「そうだと言ったら?」

 

隠者「はぁ……」

 

紫 「それに貴方には聞きたいことが山程ある

   何故前々から御師匠様の仙術を使えるの

   かそしてその御師匠様の愛刀とも言える

   黒椿を何故持っているのか何なら聞かせ

   てくださらない?」

 

理久兎さんしか使えない筈の仙術を何故こいつが使えるのかそして何故、こいつが黒椿を持って使っているのかそれを知りたいのはこの場の隠者以外の全員が気になることだ。

 

隠者「そうだなぁ……黙秘権を使わせてもらおう」

 

紫 「あら♪幻想郷にそんなルールがあると

   思う?」

 

隠者「ないなら(ことわり)を創造すれば良いただそれだけ

   の事だが?」

 

ふざけた態度をとるために自分も勿論怒りを覚え睨むが周りの皆も同じ気持ちなのか皆も隠者を睨む。

 

紫 「そう…ならこれが最後よ貴方は何者?」

 

隠者「八雲 紫その問いは愚問と言おう俺は隠者

   それだけの名だよ」

 

紫 「そう……もういいわ」

 

やはり自分の正体については絶対に話す気はないと思った。それなら実力行使で正体を見るだけだと思っていると、

 

隠者「あぁ~そうそう言い忘れた」

 

紫 「あら何かしら?」

 

隠者「お前の師匠……有効に使わせて貰ったよ♪

 

その言葉を聞いて自分はもう怒りが押さえられなくなった。自分にとっての恩人を、友人をバカにしたのと変わらなかったから。

 

ガキンッ!

 

蓮 「隠者ーーーー!!

 

気づいたときには隠者に向かって神楽を振っていたのだった。




怠惰「そんじゃ今回の回もありがとうござい
   ました」

狗神「まぁそこは前回でツッコミを入れたから
   あえては言わねぇが気を付けろよ?」

怠惰「えぇまぁはいそうですね……」

神楽「あの~怠惰さんもう私、確実に折られる
   気しかしなくて夜も眠れないんですが」

鈴蘭「神楽ちゃん大丈夫!元気があれば何でも
   出来るから!」

怠惰「何その根性論!?」

神楽「そうですね!」(//●▽●//)

怠惰「ねぇあれ折って良いかな?」

狗神「止めておけ話に支障をきたすぞ」

怠惰「何処か抜けてるキャラは神楽だよね
   断トツで」

鈴蘭「だぁーーー!!」

神楽「何かいける気がしてきました!!」

怠惰「えっとコホン!では今回はここまで」

狗神「まぁ彼奴等はそっとしておいてくれや」

怠惰「それじゃ読者様」

狗神「また明日な♪」

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