血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
今回の投稿でまたしばらくお休みしますので
お願いします。では本編へどうぞ。


第123話 神社復旧とお祝い宴会

天子の騒動から更に2日が経過し蓮と霊夢の目の前には元の博麗神社が戻っていた。

 

霊夢「うふふふ♪」

 

霊夢はとても上機嫌だった。だが蓮は、

 

蓮 「はぁ………」

 

凄く疲れていた。理由としては昨晩ここ最近のように木の枝の上で寝ようとしたが霊夢に止められ同じテントで寝ることとなったのだが大胆にも隣通しで横になり霊夢が引っ付いてきたため緊張して眠れなかったのだ。 

 

霊夢「どうしたの?あぁ~神社が待ち遠しくて

   眠れなかったのね♪」

 

蓮 「えっあぁ……うん…そうだね」

 

蓮も反応に困ってしまう。そんな時、萃香が伊吹瓢箪のお酒をラッパ飲みしながら此方へふらふらとやってきた。

 

萃香「ぷはぁ…どうよ♪私の腕前はさぁ♪」

 

霊夢「えぇ感服ね……萃香あんたが建築得意なの

   も分かったわ」

 

確かにそうだ。まさかほぼ1人で神社を建て直すとは思いもよらなかった。天人達さえ2週間近くはかかったのにだ。

 

萃香「まぁ天人達なんかより早くそして丈夫な

   建物を作るぐらい御手の物だよ♪それと

   私が建築が得意っていうけど鬼達全般は

   建築得意だよ♪」

 

どうやら萃香の仲間も建築は得意なようだ。1人で2日ならそれが何人もいたら数時間で出来上がるのではないかと不思議に思ってしまう。

 

霊夢「さてとこれで長かったテント生活とも

   おさらばね♪

 

蓮 「そうだね♪………そういえば宴会開くんだ

   よね?」

 

霊夢「えぇそれも合わせて準備中しないと……

   手伝ってくれるわよね?」

 

蓮 「勿論♪」

 

萃香「おぉ~なら私もやる~♪」

 

そうして蓮達は宴会の準備を始めた。更にそこから数時間が経過し蓮達は御座を敷いていると、

 

霧雨「よぉ来たぜ♪」

 

魔理沙が元気にやってきた。

 

蓮 「あっ魔理沙♪」

 

霧雨「よぉ蓮♪にしてもまた速く建ったなぁ」

 

萃香「そりゃ私が建てたからねぇ♪天人達には

   負ける気はないさ喧嘩でも建築でもね♪」

 

霊夢「こらそこ話すなら手伝ってちょうだい!」

 

そうして魔理沙も加わり更に準備が進み数時間もしないうちに人間や妖怪といった多種多様な者達が集まり酒を飲み交わし始めた。

 

蓮 「僕も一杯だけ飲もうかな……」

 

霊夢「えっいや……その…………」

 

何故だか分からないが霊夢の顔は真っ赤だ。だが逆に自分は一体何をしたんだと怖くなってしまう。

 

蓮 「あっやっぱりお茶でいいや」

 

霊夢「そっそうよ!その方が良いわ!」

 

霧雨「とか言いつつ蓮には大胆になってもらい

   たかったりしてな♪」

 

霊夢「あんたは余計な事を言うな!」

 

霊夢と魔理沙がじゃれつき合う。そんな光景を見ながらお茶を飲んでいると、

 

衣玖「蓮さんこんにちは♪」

 

と、ヒラヒラと服をなびかせながら衣玖が降りてきた。

 

蓮 「衣玖さんこんにちは♪衣玖さんも宴会に

   参加ですか?」

 

衣玖「えぇ私もですが………」

 

そう言い上を見上げると上から一人の少女もとい桃を帽子に乗せた天子が降りてきた。

 

天子「………ど…どうも……」

 

しかも何故だかこの前に会った時とは一転して少し元気がないように見えた。

 

蓮 「こんにちは天子さん……そしてどうかしたん

   ですか?」

 

天子「いや………」

 

衣玖「総領娘様、言わなくてはいけない事が

   ある筈ですが?」

 

天子「うっ……悪かったわ…色々と………」

 

衣玖「すみません総領娘様は箱入り娘なもので

   あまり世間を知っていなくて……」

 

と、衣玖はフォローする。見ていると確かにそれもあるかもしれないが彼女もプライドがあるのか頭は下げてはいない。だが声のトーンに申し訳ないという顔をしているためどうやら謝罪の気持ちは本当らしい。

 

蓮 「………え~と僕にそれを言われてもちょっと

   困ってしまいますね………もし謝罪をするの

   なら霊夢や紫さんそれから貴女のした事に

   頭を下げた龍神様に言って上げて下さい♪」

 

それを聞くと天子は少し顔を赤くした。そして衣玖はクスクスと笑っていた。

 

衣玖「ふふっ面白い方ですね♪それに曲がりなり

   にも筋が通ってらっしゃいますね」

 

蓮 「僕は本心を言っただけですよ♪それよりも

   皆、あっちで飲んでいるので迷惑でないの

   なら行ってみて下さい♪」

 

天子「……蓮…貴方の名前…しっかりと覚えておく

   わ……」

 

衣玖「ふふっ♪それでは♪」

 

そうして天子と衣玖は霊夢や魔理沙がじゃれつきながら飲んでいる場所へと向かっていった。そしてしばらく色々な人達を観察しながらお茶を飲んでいると、

 

咲夜「蓮さんよければどうぞ♪」

 

と、お酒であろう液体が入った瓶を渡してきた。

 

蓮 「あっ僕…お酒は………」

 

玲音「安心しろ…それは果汁酒になる前の物

   だからよ言っちまえばジュースさ」

 

と、咲夜の後ろからひょっこりと酒を飲みながら玲音が顔を出してくる。

 

蓮 「へぇ……では飲んでも……」

 

咲夜「えぇどうぞ♪」

 

玲音「だから飲めって……」

 

ちょっと気になり瓶を貰い飲みきったお茶の容器にいれる。色は赤ワインを思わせるかのような色合いだ。

 

蓮 「それじゃいただきます……」

 

ゴクリッと喉を鳴らし飲んだ。

 

玲音「どうだ?」

 

咲夜「お口に合いますか?」

 

と、心配して聞いてくる。そして蓮がジュースを飲んでの感想は、

 

蓮 「うっ………」

 

玲音「おっおい大丈夫か!?」

 

咲夜「まさかお砂糖と塩を間違えたかしら!?」

 

2人が心配していると蓮は笑って、

 

蓮 「うまいです………」

 

何とも紛らわしい答え方に2人はずっこけた。

 

玲音「坊主、紛らわしいからマジで止めろよ…」

 

咲夜「はぁ焦りました……」

 

2人は何故だか分からないがホッと胸を押さえていた。だがそれはともかくとして味はとても美味しい。味は恐らく葡萄つまりワインを発酵させる前の葡萄ジュースの状態であるのは確かだ。

 

蓮 「でも美味しいですねどうしたんですか?

   これは……」

 

玲音「あぁフランが飲むように作ったんだが少し

   造り過ぎたから折角だからこうして出して

   みたんだが気に入ったなら良かったよ」

 

咲夜「一応は玲音が造ったのよ?」

 

蓮 「そうなんですか………」

 

まさかサボりに定評のある玲音が作ったとは思わなかった。

 

玲音「まぁ実験も上手くいったしこれなら出せ

   そうだな♪」

 

蓮 「えっ………」

 

どうやら実験として飲まされたらしい。前に紅魔館でのパーティーの際にも血がついた服やらがあったため少しぞっとしてしまう。

 

咲夜「玲音…余計な事は言わなくていいから」

 

咲夜はキッと玲音を睨むが玲音は気にせずに酒を飲む。

 

玲音「本当うるさい妹分に出会うと面倒だから

   坊主、そういったのを取る際は気をつけ

   ろよ?」

 

咲夜「聞こえてますよ玲音♪」(^▽^#)

 

玲音「じょっジョークだからそんなナイフとか

   持つなよ咲夜ちゃん……ってうおっ!」

 

ナイフを投擲するが玲音はさっと避け自分の足元の地面にナイフが刺さる。

 

蓮 「うわっ!」

 

咲夜「やっぱり貴方はここでサボテンになりな

   さい!」

 

玲音「嫌なこった!!」

 

そう言いながら玲音と咲夜の弾幕ごっこが空の上で行われる。

 

蓮 「アハハ………」

 

苦笑いをしながら貰ったジュースを飲んで観戦していると、

 

霊夢「れ~ん~♪」

 

と、言いながら霊夢が背中から覆い被さるように抱き付いてくる。それなりに酔いがまわっているのかご機嫌だ。

 

蓮 「どっどうしたの?」

 

霊夢「ふふっ…あら?何それ?」

 

蓮 「ん?あぁ貰ったジュースだけど飲む?」

 

霊夢「そうね貰うわ♪」

 

そうして霊夢にジュースを分けて2人で空で弾幕ごっこをする2人を見ながら宴会を楽しむのだった。なお勝敗結果はお互いにしぶとく美鈴に止められたのだった。

 

一方ここ博麗神社の裏手の山では……

 

橙 「藍しゃま紫しゃまやはりありません!」

 

藍 「紫様やはり……」

 

紫 「………えぇやはりそうみたいね」

 

裏手の山の山頂つまり紫の師、深常理久兎の墓の前の土を掘り出して理久兎が入っているであろう棺桶を探していたがやはりなかったのだ。

 

紫 「隠者だったわね……御師匠様を愚弄した

   罪…この手で償わせてあげますわ……」

   

紫は自分の式である藍そして藍の式である橙にそう呟くのだった。




怠惰「てな訳で読者様、今回もありがとう
   ございました♪」

狗神「そんで確か明日からまたあっちを投稿
   するって事で良いんだよな?」

怠惰「まぁそうだね♪あっ日曜日の外伝篇は
   普通に投稿するからよろしくね♪」

神楽「それにしても理久兎さんでしたよねあの
   人の遺体が消えてしまっているんですよ
   ね?」

怠惰「えぇないですよ♪」

鈴蘭「怠惰…何か知ってるでしょ?」

怠惰「さぁ?怠惰さんにはよく分からないや」

狗神「怪しい……がまぁいいだろう」

怠惰「ハハハ♪とりあえず今回はここまで」

神楽「次は日曜日にお会いいたしましょう♪」

鈴蘭「そんじゃ読者様♪」

怠惰「またね♪」

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