血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。また今回から此方を投稿するのでよろしくお願いします。では本編へどうぞ。


第124話 人里の貸本屋

とある昼下がりようやく博麗神社の復興作業が終わり蓮は元の生活(バイト生活)に戻っていた。だが不思議に思ってしまう出来事が久々に起きた。

 

生徒「蓮先生~」

 

眼鏡を描けている如何にも真面目な生徒が手を上げて呼んできた。

 

蓮 「どうしたの?」

 

生徒「この(X+Y+1)(X+Y+5)の問題の解き

   方を教えてください」

 

それは休んでいる間に寺子屋の授業レベルが小学生向けではなく中学生、高校生向けのレベルになっていた。前までは可愛く小学生レベルだった筈なのだが、だが聞かれたのなら教えなければならない。

 

蓮 「えっとそれはねX+YをAと置き換えて

   (A+1)(A+5)にしてそこから展開を

   すれば(  2)+6A+5になるよね?」

 

生徒「はいなりました♪」

 

蓮 「そうしたらAにさっきのX+Yを代入

   すれば(X+Y)(       2)+6(X+Y)+5へと

   なる筈なんだけど?」

 

生徒「成る程!そしたら後は計算すれば良いって

   事ですね♪ありがとうございました♪」

 

そうして生徒はまた算数……いや数学をやりだした。

 

蓮 「慧音先生………僕がいない間にまたレベルを

   上げましたね?」(¬_¬)

 

慧音「………まぁ…な…」(;¬_¬)

 

何故か目を合わせようとせず横を向く。どうやら本人も満更ではなく責任はあるようだ。なおレベルを上げたのは今回だけではない。数ヶ月前は順列や流水算といった高校生もとい一般成人学力であるSPIを教えていたりもっと酷かったのは6ヶ月ぐらい前だ。自分でも分からないエンゲル係数の講義をしようしたりと散々な時もしばしばとあった。だが歴史の授業は自分からすれば分かりやすく熱く講義をするが退屈なのか皆はウトウトしているがそこは自分がカバーできるため問題はない。だが今回は少々やりすぎだ。

 

蓮 「えっと少しレベルを下げましょう……」

 

慧音「あっあぁ………」

 

流石に分からない生徒が続出するのも困るためレベルを少し下げる事となったのだった。だが一番良かったと思える事は今回は妖怪5人(チルノ、大妖精、ルーミア、リグル、ミスティア)がいなかった事だろう。居たとしたらもっと授業が混沌と化していたかもしれない。そうしてそんなこんなで寺子屋が終わり生徒達は皆、家へと帰っていく。

 

慧音「お疲れ様、蓮ほらお給料だ」

 

蓮 「ありがとうございます慧音先生♪」

 

やはり日給制だと助かる。月給制等になると休むとお給料を貰いたくても躊躇ってしまう。だからこそこうしてその日しっかりと働いて貰えるのは非常にありがたい。

 

慧音「休むのも構わないがしっかりと働いて

   欲しいな?」

 

蓮 「すっすみません………」

 

慧音「まぁまだお前も若いんだから遊びたい

   といってもお前はまぁ仕方ないか」

 

一応は今回の異変を汲み取ってくれているようだ。家が壊されれば仕方がないのだろう。

 

慧音「おっと時間を取らせてしまってすまない

   気をつけて帰るんだぞ?」

 

蓮 「えぇそれでは♪」

 

そうして寺子屋へと出た。

 

蓮 「さてと確か蕎麦屋だったよね?」

 

と、呟き蓮はまず蕎麦屋へと向かった。理由はとても簡単でそれは……

 

霊夢「蓮、遅いわよ?」

 

蓮 「ごめんよ霊夢……」

 

そう霊夢と待ち合わせをしていたからだ。たまには人里で昼食を済まそうという事になり蕎麦屋へと待ち合わせをしたのだ。

 

霊夢「まぁ良いわさぁ入りましょう♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

そうして霊夢と共に蕎麦屋へと入り座席へと座りメニューから2人共同じでざるそばを食べるのだった。そうして蕎麦屋を出る。

 

霊夢「ふぅたまには良いものね♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

と、言っていると霊夢はふととある事を思ったのか、

 

霊夢「そういえばここ最近は小鈴庵に行って

   ないわね?」

 

蓮 「あっそれなら折角人里に来てるし行って

   みる?」

 

霊夢「そうね♪」

 

せっかく人里まで来ているので幻想郷での娯楽の1つである本を貸し出す貸本屋小鈴庵へと向かうのだった。そして小鈴庵と書かれている暖簾を霊夢と共にくぐり扉を開けて、

 

霊夢「小鈴ちゃんいる?」

 

と、言うと奥から1人の少女もとい本居小鈴が何時もの市松模様の着物にKOSUZUと刺繍されているエプロンを着てやって来る。

 

小鈴「はぁ~い…あっ霊夢さん♪それに蓮さん♪

   良いですねぇ今日はデートですか♪」

 

小鈴はニヤニヤしながら聞いてくる。だが、

 

蓮 「………えっ?」

 

霊夢「言われてみるとでっデート……よね!?」

 

言われてみると食事そして本屋といっても貸本屋だがそういった所をまわっていてこれは完璧にデートだ。

 

小鈴「あぁ~気づいてなかった的なやつですか」

 

蓮 「……アハハ…そうですね」

 

霊夢「うぅぅ………」

 

これには霊夢も顔を赤くしていた。ただ食事しようという話でこうなるとは思わなかった。

 

小鈴「あ…えっと今日はどういった御用ですか?」

 

蓮 「あっはい霊夢が見てみたいという事で」

 

霊夢「えっえぇ小鈴ちゃん何か新しい本はある?」

 

と、聞くと小鈴は微笑みながら本棚の本を数冊取ってきて、

 

小鈴「そうですねぇ………こんなのはどうですか?

   主人公が周りの皆から蔑まれ嘲られそして

   主人公の兄と比べられるんですが最終的に

   は主人公が自分の信じる道を進むっていう

   お話ですがいかがでしょかか?」

 

本のおおまかなあらすじを伝えて宣伝する。霊夢はじっくりと考えて、

 

霊夢「そうね……ならまずそれは借りるわ♪」

 

小鈴「分かりました♪後は…蓮さんにおすすめす

   るのは自分を無価値と思っていた主人公が

   無価値じゃないと仲間達や友人達から教え

   られて主人公が真っ当な人間へとなるお話

   でして凄く面白いお話ですよ♪」

 

自分にも宣伝をしてくれる。

 

蓮 「そうだな~………ならそれも借りるよ♪」

 

小鈴「ありがとうございます♪」

 

と、そうして蓮と霊夢は約10冊程の本を借りると、

 

小鈴「お会計は2000円です♪」

 

蓮 「それじゃ小鈴ちゃん丁度で♪」

 

2000円を渡すと小鈴は笑顔で会釈して、

 

小鈴「ありがとうございますそれでレンタル

   期間ですが1ヶ月なんでお願いします

   ね♪」

 

霊夢「分かったわまた1ヶ月したら返しに来る

   から♪」

 

蓮 「ありがとうございましたまた寄らせていた

   だきますね♪」

 

小鈴「はい♪何時でも来てくださいね♪」

 

そうして蓮と霊夢は小鈴庵から出て霊夢は背伸びをする。

 

霊夢「うぅ~~ん…はぁ……さてと蓮…帰りま

   しょう♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

そうして重い本を持ち蓮は空を飛び霊夢も空へと飛んで博麗神社へと帰るのだった。




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

狗神「何か久々って感じがしないな」

神楽「日曜日の投稿などでもお会いしてました
   からね♪」

鈴蘭「それよりも怠惰、何か今日は暗いね?」

怠惰「えっ?そんな事はないさ」

狗神「怪しいな」

鈴蘭「裁判長とても怪しいです!」

神楽「被告人、嘘を言わずしっかりと述べて
   下さい」

怠惰「お前ら酷いな!?というか俺には弁護士
   はいないのかよ!?」

3人「いない!」

怠惰「こんなの公平な裁判とは言わねぇ」

狗神「おっともう時間だなそんじゃまた明日
   怠惰を審査するからな♪」

怠惰「えっ?」

神楽「それではまた明日に♪」

怠惰「ちょっちょっと……」

鈴蘭「バイバ~イ♪」

怠惰「…………仕方ないから行くから…」

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