血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。今回含めて第6回目です。よろしくお願いいたします。そして後書きは代理の子達に任せているので少しカオスですがお許し下さい。それではどうぞ。


第6話 玲音の執事(仮)修行

死を許されない日常。少年からすればそれは退屈な日常から逃れることが出来ないということ。だがそんな折だった。

 

死鬼「止めて…くれ……」

 

少年「死ねよ」

 

雨が降る中、少年はあるとき闇の住人の屍食鬼(グール)と言われる怪物を殺そうとしていた。理由はただ単に刺激が欲しかったからというのが正しいのか今思えばただの思いつきだったのかもしれない。

 

ボワァッ!

 

蒼炎が舞い屍食鬼(グール)を跡形もなく燃や灰にした。だかこの瞬間だった。少年は少なからず愉悦感を感じた。そして同時に目の前の屍鬼鬼は駄目だったがいすれ自分を殺してくれる怪物に…このつまらない世界から解放してくれる怪物に出会えるのではないかと思った。

 

少年「殺し回ろう………」

 

そしてその少年は闇の住人を狩る事に決めると同時に雨は止み月が露になったのだった。そうして数百年の年月を経て少年はいずれ蒼炎の狩人と呼ばれるようになりその少年は自分の名を雨月玲音と名乗ったのだった。

 

 

紅魔館の執事として使えるようになり玲音は翌日の早朝から早速仕事に取りかかっていた。まずやるのは……

 

美鈴「まずお掃除をしましょうか♪」

 

玲音「………けっ」

 

面倒くさいと思いつつ窓拭き雑巾を持ち美鈴の指示で窓拭きを始めた。始めたのだが、

 

美鈴「そこやり残してますよ」

 

玲音「イコール忠誠の表れ……」

 

ドゴンッ!

 

玲音「あだっ!」

 

一発のチョップが入る。一般人なら笑って済ますことができるだろう。だが目の前の怪力バカなら話は別だ。また頭から血が噴水のように噴き出たら冗談では済まされない。

 

玲音「この怪力バカめ!」

 

美鈴「まったくやるならしっかりやってください」

 

呆れつつそう言われ玲音は頭を掻いて面倒ながらもやり始めた。そうして数時間後、

 

玲音「こんなもんだろ」

 

美鈴「はい♪やっぱり手が多いと便利ですね♪」

 

玲音「けっこんなんだと楽だn…」

 

美鈴「それじゃ次のお仕事をしましょうか」

 

どうやらまだあるらしい。

 

玲音「はぁ?何するっていんだよ?」

 

美鈴「簡単ですよ♪ただ朝食を作るだけです

   から♪」

 

どうやら朝食も彼女は作っているらしい。だが言いたいことがある。

 

玲音「悪いが俺はそんな料理とか作ったことない

   ぞ?」

 

そう。たいして料理を作ったりしていないのだ。やっても野宿する際に動物の生肉を焼いて食べたり等しかしていいない。だが美鈴は笑顔で、

 

美鈴「教えるので作るのを手伝って下さい♪」

 

と、明るく言ってくるのだ。そんな美鈴を見て、

 

玲音「ちっ……分かったよただ丸焦げになっても

   知らねぇからな」

 

美鈴「その時は責任もって貴方に食べさせるので

   大丈夫ですよ♪」

 

玲音「………………」

 

丸焦げ肉は流石に嫌だと思いつつ美鈴についていき厨房へと着くと早速、下準備を始めた。

 

玲音「で、何を作るんだよ?」

 

美鈴「そうですね……朝は軽くと言う感じなので

   ワンタンスープでも作りましょうか♪」

 

聞いたことのない料理の名前だ。恐らくアジア地域の料理なのだろう。

 

美鈴「それではまず皮を作りましょうか♪それと

   私達と玲音さんとパチュリー様のの分は別

   で作りましょうか少し材料が違うので」

 

玲音「敢えては聞かないでおいてやるよ」

 

そうして美鈴の説明で下準備が進んでいく。小麦粉で皮を作りこの中に肉やらを入れて皮で包み込んで色々な出汁や調味料で味付けされたスープで煮込むといったシンプルな料理だ。

 

美鈴「うん♪良い味ですね♪しかも火を起こす

   のは玲音さんがいてくれるので大分楽が

   出来ますね♪」

 

玲音「なぁあの吸血鬼はともかくよ何でてめぇは

   俺の面倒をそうやって見れるんだよあの時

   俺はてめぇやあの魔法使いに仕打ちをした

   んだぞ?」

 

紅魔館の襲撃の事を織り混ぜて聞くと美鈴は、

 

美鈴「確かに最初は私も反対はしましたしそれに

   殺そうかとも考えましたよ?ですが何でか

   貴方を見てると昔の私みたいに孤独に生き

   ているんだなぁって思ってしまって……」

 

玲音「それはお前の思い込みだったら?」

 

美鈴「いいえ貴方は自分を大切にしていない………

   そして自分をも殺すような戦い方をしてい

   ると言うことは自分が死んでも困る人はい

   ないということですよ気づいていないと言

   ってしまえば違います………ですが見ている

   と貴方はそうではないっては分かりますよ」

 

美鈴の言葉は全て正解だ。幼少期の頃も天涯孤独だった。慈悲をかける物好きな奴なんていなかった。いたとしても自分を狡猾に騙し自分を操り人形にしようとしている彼奴だけだ。

 

玲音「お前、そのお人好しが身を滅ぼすぞ?」

 

美鈴「そうなっても後悔はしませんよ♪」

 

美鈴は自分からしてみれば面倒な奴。怪力バカ、お人好しといって非常に関わるのが面倒だと思ったが嫌いな奴ではないというのは分かった。

 

美鈴「さてとそれでは私はお嬢様と妹様のお部屋

   まで持っていきますので玲音さんはパチュ

   リー様と小悪魔さんの所に配膳してくださ

   い♪」

 

そう言われスープ2つをトレイに乗せられ玲音はそのトレイを持つ。

 

玲音「なぁ俺の飯は?」

 

美鈴「そうですねぇ配膳が終わったらここに戻っ

   て各自で食事にしましょうか♪」

 

玲音「分かった……あっそのパチュリーとやらの

   いる場所は?」

 

何処にいるのか分からないため聞くと美鈴は心底丁寧に教えてくれた。

 

美鈴「パチュリー様と小悪魔さんは図書館ですね

   図書館はここを出たら右にまっすぐ行くと

   下への階段があって降りて左に行けばすぐ

   に図書館ですよ」

 

玲音「分かった……ありがとな」

 

美鈴「ふふっどういたしまして♪」

 

そうして玲音は美鈴に言われた道順で行き図書館へと向かった。

 

玲音「へぇこれまた凄ぇ量の本だな」

 

何メートル先まで続く本棚に少なからず驚いていると、

 

コア「あっ………」

 

玲音「ん?」

 

偶然に小悪魔と目があった。そして此方といってもトレイのスープを見ると、

 

コア「お食事の配膳ですか?」

 

玲音「あぁ……」

 

コア「そうですかなら此方です♪」

 

小悪魔に案内されパチュリーの元へと向かう。向かった先は広めのデスクに無数の本が塔を作りその中に眼鏡を掛けて本を読む姿が確認できた。そしてパチュリーは本を読むのを止めて隈が出来ている目で此方を見る。

 

パチ「あらもう朝食かしら?」

 

玲音「………なぁお前、目の下の隈が凄いがまさか

   徹夜してたのか?」

 

パチ「えぇそうだけど?」

 

「それが何か?」と言わんばかりの対応をしてくる。これはいずれ体を壊すなと玲音は感じた。

 

玲音「……まぁどうでも良いや…俺からしたら知っ

   たこっちゃねぇや…それと朝飯だ」

 

パチ「どうも……」

 

パチュリーそして小悪魔は朝食を受けとるとそれぞれ口にする。

 

玲音「そんじゃあな……」

 

用も済んだためここから離れようとすると、

 

パチ「ねぇ貴方……」

 

玲音「玲音でいい……」

 

パチ「そう………なら玲音、貴方はいったい誰と

   共存をしているの?見るからに凶悪であ

   るのは確かよね?」

 

そう聞かれ自分の戒めである右肩の烙印を左手で抑える。

 

玲音「お前には関係ねぇよ知りたきゃ自分で

   調べな」

 

パチ「そう……でも確かに早くに答えを聞くのは

   面白くないものね♪」

 

コア「それと玲音さん配膳ありがとうございま

   した♪」

 

玲音(ここの連中は本当に脳内お花畑かよ)

 

そう考えながら玲音は図書館から出て厨房へと向かい美鈴と食事を始めた。

 

美鈴「どうですかここの人達は♪」

 

玲音「………変に脳内お花畑だな」

 

美鈴「ちょっとそれどういう意味ですか!?」

 

間違ってはいない。何せ昨日の敵に対して変に優しすぎると言うか気持ち悪すぎる。すると厨房の扉が開き小さな幼女いやこの館の主レミリアがやってきた。

 

レミ「お疲れ様、美鈴♪」

 

美鈴「お嬢様………」

 

席から立ち上がり美鈴は頭を下げるが玲音は平然とスープを飲み続ける。

 

美鈴「ちょっ玲音さん!」

 

レミ「構わないわよ♪忠誠も何もまだ無さそう

   だし」

 

玲音「言うことを聞かせたかったらジムバッジ

   48個とクリスタル全種類持ってきな」

 

レミ「それ全作攻略しろって意味かしら?」

 

美鈴「玲音さん!!」

 

ドゴンッ!

 

そしてやはり美鈴の脳天チョップが頭に炸裂し頭から血の噴水が流れる。

 

美鈴「すみませんお嬢様!」

 

レミ「ふっふっ私は聡明だから気にしないわよ」

 

玲音「ふっ聡明(笑)」

 

レミ ( #^ω^)

 

鼻で笑いながら軽く馬鹿にする。レミリアはひたいにシワを寄せてひきつった笑顔で此方に微笑んでくるが、

 

ドゴンッ!

 

美鈴の次なるチョップはテーブルが真っ二つに折れるほどの一撃だった。これには玲音の頭から出る血も噴水どころから血の池を作っていた。

 

美鈴「すみません本当にすみません!」

 

何度も頭を下げて美鈴は謝る。

 

レミ「まぁ教育係り頑張ってね…‥それとそいつが

   途中でくたばったらそいつの血肉を使って

   私達の夕食にして頂戴」

 

玲音「ざけんなこら……」

 

すぐに炎で傷を再生させて立ち上がり服の汚れを払う。

 

レミ「ふふふっ冗談よ………それとここの連中は

   お花畑って言ってるみたいだけどそれは

   家族だから優しく出来るのよ?」

 

玲音「家族ねぇ…正直、俺はよく分からん」

 

レミ「まぁゆっくりと時間を掛けて見つけな

   さい」

 

玲音「けっ………」

 

そんなこんなで玲音の見習いとしての仕事はまだまだ続きそうなのであった。




晴明「え~と読者様、今回はありがとうござい
   ました♪他の3名そして怠惰さんがいな
   いので代理でやって来ました♪」

朱雀「それで何で私なの?」

晴明「え~と私1人だと心細いもので………」

朱雀「もう晴明ちゃんったら可愛いだから~♪」

晴明「邪な心を持つなら半径十メートル以内に
   近づかないでくれませんか変態がうつる
   ので?」

朱雀「酷い♪だけどはぁ…はぁもっと罵ってくれ
   てもいいのよ~♪」

晴明「うわぁ……何でうちの式達はこんなのしか
   居ないのかしら……蓮の式といっても鈴蘭
   以外のあの2神が羨ましいわ……」

朱雀「酷い!?…もう分かったわよそういえば
   本編で全然出なくなったけどどうしてか
   しら?」

晴明「あぁちょっと力を夢で使い果たしてまだ
   睡眠してるって感じですね蓮の中で」

朱雀「なら普通ここにいられないんじゃ?」

晴明「あぁ後書きスペースはそんなに力を使わ
   なくても行けるから楽なのよね怠惰自身
   が楽できるようにそういう設計になって
   いるのよ♪」

朱雀「成る程納得ね……ん?今、怠惰って言った
   かしら?」

晴明「えぇそう言いましたが………お知り合い
   ですか?」

朱雀「………気のせいね多分♪あの悪魔かと思った
   けど絶対に何処かでゲロって野垂れ死んで
   るだろうし♪」

晴明「えっとよく分かりませんがあっそろそろ
   時間ですねそれでは今回もありがとうご
   ざいました♪」

朱雀「それじゃまた本編をよろしくね♪」

晴明「では読者様」

朱雀「さようなら♪」

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