血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読者様、球技大会の出場種目がバスケに決まり走って息を切らした怠惰のクソ悪魔です。長時間の走りは本当にきついです。それはさておき本編へどうぞ。


第136話 VS古明地こいし

冬となり寒くなっている幻想郷。そこでもなお寒くなっている妖怪の山頂にある守矢神社では弾幕ごっこが行われていた。

 

こい「アハハハ凄い凄い♪」

 

蓮 「うおっあっ!」

 

こいしとの弾幕ごっこ。先程に戦ったお空と同等いやそれよりも遥かに弾幕が密集している。避けるのがやっとだ。

 

蓮 「これでもくらえ!」

 

神楽を抜いてこいしへと斬撃波形の弾幕を飛ばす。だがそれをこいしはヒラヒラと避けるのだ。

 

こい「残念♪」

 

蓮 「君…弾幕ごっこ上手だね……」

 

こい「あっ君とかじゃなくてこいしちゃんとか

   で良いよ♪」

 

しかも結構フランクだ。するとこいしは、

 

こい「少し華がないかな?……それなら♪」

 

蓮 「スペルカード!?」

 

スペルカードを構えるとこいしは唱えた。

 

こい「表象 夢枕にご先祖総立ち」

 

その詠唱と共に蓮の左右後ろから太いレーザー弾幕が現れる。するとそのレーザーは壁のようになり更にはこちらへと迫ってくる。

 

蓮 「おっと」

 

だがそれで自然的に真ん中へと無意識に行ってしまった。そのために飛んでいった太いレーザーは反射して真ん中つまり自分へと向かってくる。

 

蓮 「っつ!?」

 

その弾幕を何とか避けるが今度はこいしが此方へと弾幕を飛ばしてきた。

 

蓮 「嘗めるなぁ!!」

 

そう言い神楽を抜刀してすぐさま向かってくる弾幕を切り捨てる。

 

こい「おぉ~凄いね♪」

 

蓮 「せいや!!」

 

弾幕を斬っていき神楽に霊力を乗せ斬撃波としてこいしへと放った。

 

こい「わっ!」

 

まさか弾幕が飛んでくるとは思っていなかったのかギリギリで避ける。だがスペルはブレイクした。

 

こい「やる~♪ならこれはどう♪」

 

またスペルカードを手に持つとスペルを唱えた。

 

こい「表象 弾幕パラノイア♪」

 

今度は扇形に無数の弾幕を放ってくる。先程のスペルに比べれば避けるのはそんなに辛くはない。

 

蓮 「よっよっとこれはお返し!!」

 

こい「うわっ……う~んちょっとインパクトに

   掛けるかな?」

 

等と言うが避けるのは確かに辛くはなかったが本当に小さな隙間を避けるためギリギリ回避なのだ。こいしはこれ以上何を求めているのかと疑問に思ってしまう。そうしていると時間が来たのかスペルは終わった。

 

こい「今度はもっと華があるスペルだよ♪」

 

蓮 「いえ今度は此方の番ですよ!!」

 

神楽を構え蓮はスペルを唱えた。

 

蓮 「式符 神楽の悪念」

 

その言葉と共に神楽の悪意もとい分霊が出現する。そして分霊達は弾幕を放つ。

 

こい「おっおっととと……」

 

それらをこいしは簡単に避ける。だがこれで終わりだと思ったら大間違いだ。

 

蓮 「悪意の増殖!」

 

霊力を神楽へと更に上乗せして唱える。すると2体の神楽は一気に10体へと増える。そして弾幕の量も5倍になる。

 

こい「面白いね♪」

 

だがそれでもこいしは平然と楽しそうに避けていた。つまりこの弾幕ごっこを楽しんでいるのだろう。

 

蓮 「こいしちゃんこそ避けるの上手だね♪」

 

こい「それはお兄ちゃんと弾幕ごっこをして

   練習してるからね♪」

 

どうやらそのお兄ちゃんという人物と弾幕ごっこをしているようだ。するとこいしは、

 

こい「さてと今度こそ私の番ね!」

 

スペルカードを掲げる。そしてスペルを唱えた。

 

こい「本能 イドの解放!」

 

こいしの周りから珍しいハートの弾幕が飛び交い始める。見ているとそれはまるで花の花弁が飛び交うようにも見える。

 

蓮 「それぐらい!神楽!」

 

蓮の指示で神楽達が動き始め此方へと飛んでくる弾幕を弾幕で相殺する。だが対処しきれないのか一体また一体と被弾して消えていく。

 

蓮 「くっ!」

 

遂には全ての悪意達は消えてしまう。蓮はすぐに後退する。

 

こい「ふふっどう?」

 

蓮 「えぇとても美しく強いですよ!」

 

神楽を構えると蓮は霊力を一気に放出して、

 

蓮 「霊符 霊力爆発!!」

 

そう言うと自分を中心に大きく爆発する。そして向かってくるハート型の弾幕は消えてなくる。

 

こい「これまた凄い荒業だね?」

 

確かに荒業と言えば荒業だ。だが不規則に向かってくる弾幕を消すには結構便利な技なのだ。しかもこれは自爆という訳でもないので被弾をせずに済む。

 

蓮 「えぇまぁ~確かに荒業といえば荒業です

   よね」

 

こい「なら私も荒業をしてあげるよ♪」

 

何とまたスペルカードを構えるとこいしは唱えた。

 

こい「抑制 スーパーエゴ!」

 

するとどうだろうか飛び散ったハートの弾幕はいきなり止まったかと思うと今度は後ろから此方へと向かってくる。まるで方向転換をしたかのように。

 

蓮 「こんな技もあるんだ……」

 

こい「ふふっ♪」

 

これまで色々な人物や妖怪の弾幕ごっこを見てきたがこいしの弾幕ごっこは色々と勉強になると思った。証拠にこいしの弾幕やスペルはこれまでの者達のものとは大分違う。そのため多くの事が学べた。

 

蓮 「………こうして遊んで学べるのも良いかも

   しれないな……」

 

そう呟くと蓮は式神札【狗神】を手に取り掲げる。そして陰陽玉から八雲藍の力を上乗せさせる。

 

蓮 「式輝 狗神憑きの契約!」

 

その言葉と共に自分の背後に狗神が現れる。

 

狗神「行くぞ…しっかりやれよ小僧?」

 

蓮 「勿論!」

 

そうして神楽抜刀してを構え狗神と共に弾幕を放ちながら縦横無尽に駆け巡る。

 

こい「うわっ!?」

 

狗神と共にこいしから十メートル程離れた所からハート型の弾幕を避けながらこいしを中心に回りながら弾幕を放つ。最初は小粒と鱗型の弾幕だったが徐々にと中型の弾幕そして大きめの鱗、次に斬撃波と大弾幕を放つようになる。

 

こい「こっこれ避けるの難しいね……」

 

もう既にこいしのスペルは時間切れで自然消滅をしている。そのため弾幕を放ちながら避けることに専念するしかないのだが、

 

狗神「あまい!!」

 

狗神が大きく口を開きこいしへと襲いかかるが、

 

こい「よっと♪」

 

すぐさま狗神の一撃を避けるが、それだけではない。

 

蓮 「今度は僕ですよ!」

 

こい「何の♪」

 

こいしは蓮の一撃を避ける。そしてまた狗神、蓮、狗神、蓮と猛攻が続いていく。そうして繰り返していくごとにスペルのタイムリミットが近づいてくる。

 

こい「はぁはぁ……あっ!?」

 

この時、こいしは気づいたのだ。自分の逃げ道を塞ぐかのように無数の弾幕が残留していることに。このスペルの恐ろしいところは避ければ避ける程、自分の首を絞めていくまさしく呪いを表したかのようなスペルだ。

 

蓮 「こいしさん…いやこいしちゃん」

 

狗神「これで終いだ!!」

 

この時、こいしは避けれないと察知したのかその場から動かず、

 

こい「ふふっ楽しかったよ♪」

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

と、呟くと同時にピチュッた音が響き渡った。そしてこの戦いの勝者は蓮となったのだった。




鈴蘭「それでは今回もありがとうね♪」

神楽「そういえば怠惰さん帰ってきませんね」

鈴蘭「もうかれこれ数週間だよね………」

神楽「今頃は何をしているのでしょうか……」

鈴蘭「待たせてる分のお土産はきっちりと貰わ
   ないとね」

神楽「でも何処にいるんですかね……」

鈴蘭「そういえば手紙の封筒に送った住所が書かれ
   てたけど何か高天ヶ原って書いてあったね」

神楽「それって神様の神聖なる場所ですよね?」

鈴蘭「うん神様の宴に悪魔も招待されるんだね…」

神楽「不思議ですねぇ…あっとそろそろ時間です
   ねそれと読者様もう残り少しでアンケート
   は終了しますので投票したい方は是非是非
   投票をお願い致しますそれでは今回もあり
   がとうございました♪」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

神楽「それではまた次回にお会い致しましょう♪」

鈴蘭「バイバイ♪」
  

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