血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。自校に行くことが決定しもう明後日から自校です。たぶん投稿がよりいっそう遅れますが御了承ください。では本編へどうぞ。


第137話 二神の考え

ピチューーン!!

 

と、大きく被弾の音が聞こえる。そして弾幕の光の嵐が止むと被弾してボロボロになったこいし、狗神を従えた蓮が空中で向かい合う。

 

こい「うぅ~~ん♪楽しかったよ♪」

 

背伸びをしつつこいしは無垢な笑顔でそう答えた。

 

蓮 「僕も色々と学べたので楽しかったです

   よ♪こいしちゃん♪」

 

お互いにそう言い合い地上へと降りて狗神を戻す。すると霊夢と魔理沙が近づいてくる。

 

霊夢「お疲れ様、蓮♪」

 

霧雨「にしてもお前強いなぁ♪」

 

こい「ふっふっふっドヤァ♪」

 

小さな身長で両手を腰に当ててドヤる。姉のさとりが物静かでインドア派なら、こいしは元気で明るい妹といった感じだ。見ていて微笑ましい。

 

霧雨「今度、私とも弾幕ごっこしようぜ♪」

 

こい「うんいいよ♪」

 

魔理沙に限ってはもう弾幕ごっこの予約を取りつけていた。霊夢やら皆から戦闘狂と言われてきているが魔理沙の方が戦闘狂の気がする。いや弾幕ごっこ狂いか。

 

霊夢「まったくあんたは……はぁ…それよりも

   早く出てきなさいよ」

 

と、霊夢が言った時、蓮は見た。神社の屋根の上で此方を嬉々として見ている2神を。この異変を引き起こした真の黒幕こと八坂神奈子そして洩矢諏訪子だ。

 

八坂「あら何時から気づいていたんだい?」

 

霊夢「今さっきって所かしらね?」

 

洩矢「流石は博麗の巫女♪」

 

そう言い神奈子と諏訪子は降りてきた。するとこいしが数歩程近づくと、

 

こい「ねぇお空を改造したのは貴女達なんだよ

   ね?」

 

八坂「あの地獄烏の事かそれなら確かにそうで 

   すが?」

 

こい「ならさ私のペットも改造してよ♪」

 

どうやらこいしがここに来た理由は自身のペットも改造したいがためだったらしい。だがあんな超がつく程の改造からの力の覚醒等を考えるとまた今回の事が起きかねないため止めて貰いたい。

 

蓮 「こいしちゃんさっき貰った命令権を早速

   使わせてもらうよそういった改造とかは

   無しにしてよ……ね♪」

 

それを聞くとこいしは頭を掻きながら、

 

こい「う~んやっぱりお兄ちゃんみたくそうい

   った賭けは私じゃ上手くいかないか………

   まぁ良いやなら諦めるね♪」

 

どうやら諦めてくれたようだ。やはりあの時、この賭けを受けておいて良かったと思えた。

 

霊夢「それよりもあんたら何勝手にやってくれ

   てるのよ!あんたらのせいで間欠泉から

   怨霊が涌き出たりと大変だったのよ!」

 

霧雨「それは一理ありだなお陰さまで夏よりも

   暑い灼熱地獄を通ったからな」

 

それを聞くと神奈子と諏訪子は苦笑いをした。

   

八坂「まぁそれは謝るけどでも考えてみてくれ

   ないかしらこの幻想郷にエネルギー革命

   が起きたのならその時は現代の電化製品

   だって使えるのよ?」

 

洩矢「その他にもこれまで蝋燭で照らしていた

   薄暗さも電気でより明るくなるんだよ?

   特に蓮なら分かるでしょ?」

 

と、何とも甘い言葉なのだろう。霊夢や魔理沙は分からないが外界から来た蓮からしてみれば非常にありがたみが強い。

 

蓮 「えっと確かにそうですよね……」

 

霊夢「そんなに?」

 

蓮 「うん蝋燭での薄暗さなんて現代のライトに

   比べるとだいぶ違うよ?しかも霊力だとか

   で消費する明かりじゃないから疲れないし」

 

霧雨「流石は現代だな♪」

 

と、霊夢や魔理沙は興味津々だ。

 

八坂「だから今回の事はちょっと多目に見ては

   くれないかしら?」

 

蓮 「いや神奈子さん…あれはあれ、これはこれです

   よ?」

 

洩矢「えっ?」

 

蓮 「確かにエネルギー革命で生活がより良くなる

   それは良いことかもしれません」

 

八坂「だったら………」

 

蓮 「ですが得るということは何かを代償にするん

   ですよ例えばより良い生活を得るために生物

   の住みかを壊す………医療や科学が発達するの

   なら魔術や呪術が消えて衰退していくそれに

   それは信仰だって同じようなものですしね」

 

それを聞くと神奈子や諏訪子は難しい顔になる。そして霊夢と魔理沙の目は細くなる。

 

蓮 「恐らくエネルギー革命で生活が良くなった

   するとその代償は外の世界ではもうあまり

   見られなくなったこの緑豊かな景色は電柱

   だとかで消えますねそれにもし科学がここ

   で発展して数百年経ったとしたら外の世界

   の二の舞ですよ?」

 

八坂「分かったわ…そこはまた河童達や色々な

   妖怪と相談するわ………」

 

洩矢「まさかここまで言われるとは………」

 

ここまで言われるとは思ってみなかったのか完敗と言わんばかりに手を上げてやれやれとする。

 

霊夢「すっ凄い痛いところをチクチクと刺して

   いくわね……」

 

霧雨「あぁ……」

 

霊夢や魔理沙も苦笑いをしていた。そして霊夢は守矢の神達に、

 

霊夢「それと今回はそっちが火種なんだから

   宴会の準備やら会場の用意はそっちで

   やってよね?」

 

と、宴会の要求をした。それを聞くと、

 

八坂「構わないわよそういった事を経験させる

   のも早苗には丁度良いかもしれないしね」

 

洩矢「と、言うけど肝心の早苗はまだ寝てるけど

   ねぇ」

 

どうやらまだ気絶しているのか賽銭箱から一歩も動いていない。

 

八坂「まったくまだまだ修行が足りないかしら

   ねぇ?」

 

洩矢「その辺も考えないとねぇ…あっ宴会は2日後

   でいいよね?」

 

霊夢「えぇ構わないわよ♪」

 

霧雨「これで宴会も決まりだな♪」

 

こうして宴会の会場も決まり異変は解決したようだ。だが、

 

蓮 「あっそうそうこいしちゃん♪」

 

こい「ん?どうかしたの?」

 

ずっとこの光景を見ていたこいしは何だという表情で見てくる。

 

蓮 「地底の人達にも宴会をするから2日後に

   山の山頂のここ守矢神社に集合って伝え

   てくれないかな?」

 

折角だから誘おうと思ったためこいしにお願いをすると、

 

こい「う~んまぁやれる限りは誘ってみるね♪」

 

蓮 「うん♪お願いね♪」

 

こうして地底の妖怪達にも宴会があるという事が広まるのだった。

 




狗神「ただいま」

鈴蘭「おかえり姉御♪」

神楽「狗神様、おかえりなさいませ」

狗神「あぁ♪しかし小さいながらも本当に
   たいした実力だった…将来的大物に
   なるかもな」

鈴蘭「そうだね♪でもさ私、思うんだよね」

神楽「どうしたんですか?」

鈴蘭「現代化の波って人間達からしたらとても
   便利なんだろうけど妖怪からしてみると
   酷な話になるよねぇ」

狗神「幻想郷は妖怪達の最後の楽園それがなくな
   れば妖怪達は…って考えるとゾッとするな」

神楽「そう…ですね……」

鈴蘭「もう悲しい話はよそう!おっともう時間
   が来ちゃったそれじゃ読者様今回もあり
   がとうね♪」

神楽「次回もまたよろしくおねがいしますね」

狗神「そんじゃ読者様」

鈴蘭「またね♪」

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