血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様………怠惰のクソ悪魔です………前回は本当にすみませんでした……では本編へどうぞ。


第139話 魔理沙の戦利品

雪が地面を覆い地面を白く染め上げた雪景色が映る博麗神社の居間では、

 

霊夢「ふぅ………やっぱり冬はおこたでぬくぬくしな

   がらみかんを食べるこれこそ日本の冬よね」

 

蓮 「まぁ否定は出来ないよね……」

 

守矢神社での宴会から2日後、地底での異変も落ち着きまた何時ものように平和な日常が戻る。そのためかついつい、こたつでぬくぬくしてしまう。

 

霊夢「でも何か退屈なのよねぇ」

 

蓮 「いやちょっと待って言ってる事が真逆なん

   だけど?」

 

霊夢「だってやることが無さすぎてこたつでぬく

   ぬくしているのも飽きてくるのよねぇ」

 

蓮 「でも霊夢、大体そんな事を言うと……」

 

と、言い掛けると居間の障子が開き定番といってもいい魔理沙がやって来た。しかも珍しく手提げのバスケット籠を持ってだ。

 

霧雨「よぉ♪」

 

蓮 「いらっしゃい魔理沙」

 

霊夢「てか速く障子を閉めてくれない?寒いん

   だけど?」

 

霧雨「この冬みたいに冷たいやつだなぁ………」

 

そんな事を言いながら魔理沙は障子を閉めて着ているコート等の防寒着を脱ぎこたつへと入る。

 

霧雨「いや~暖まるぜ…おっみかんいただくぜ」

 

そう言いみかんを手に取ると皮を剥き始める。

 

霊夢「それで何しに来たのよ?」

 

霧雨「遊びに来たってのはまぁそうなんだけど

   よぉちょっと面白いものが手に入ってな」

 

持ってきた手提げのバスケット籠を漁り1冊の本を取り出した。

 

霧雨「実はこれなんだけどよ♪」

 

霊夢「何それ?」

 

霊夢は手に取り題名を見る。蓮も少し移動して隣で題名を見てみると太古の神と書かれている本だった。

 

霊夢「へぇまた面白そうな物を見つけてくる

   わね……」

 

蓮 「ねぇ魔理沙、因みに何処からこれを持って来た

   の?」

 

霧雨「ん?さとり妖怪の屋敷からだぜ♪ついでに

   言うとよ帽子の中に隠しておいたぜ♪」

 

どうやら盗んだ物、全ては返してはいなかったようだ。

 

霊夢「まったくあんたは…」

 

そんな事を言ってはいるが霊夢はページをめくり始めた。

 

蓮 「そういう霊夢もね……」

 

霊夢「蓮だって見るでしょ?」

 

霧雨「おいおい私にも見せろよ持ってきてのは

   私なんだからよ」

 

霊夢がページをめくるのを魔理沙と共に眺めていると、

 

蓮 「あっこれ!」

 

とあるページに目がいく。そのページの右上には龍神 千と書かれているページだ。千それはこの世に存在する神々の頂点に君臨する神つまり全能神だ。半年前ぐらいに名前を聞いているためページをめくっていても一瞬で分かった。

 

霊夢「あの神ね」

 

蓮 「え~と内容は………」

 

龍神 千 この世の神々の頂点に君臨する最高神であり創造神の伊邪那岐、黄泉の王の伊邪那美そしてその2神の兄である世界の⚫序を作り出し災いを招く神、深⚫⚫久⚫之大⚫神を創造した最古の神である。その力も相当な物でこの世界において龍神に勝てる者は誰もいないとされている。だが1つ例外があり唯一、龍神に戦いを挑んだ者がいた。それが龍神が最初に創造した秩⚫の神、⚫⚫⚫⚫⚫之大能神である。彼は龍神にも引けを取らぬ力があったため最高神の座を奪うために龍神に戦いを挑んだとされているが結果は龍神に大敗し神々の世界から追放したとされている。

 

と、書かれていた。だが所々の字が滲んでいてとても読めた物ではない。

 

蓮 「これって確か霊夢が前に言っていたあの

   神だよね?」

 

霊夢「えぇ………」

 

霧雨「なぁその神のページを見てみようぜ♪」

 

霊夢「何処かしら?」

 

そうして霊夢はページをめくりながら探していくと、

 

霊夢「これね♪」

 

一番最後から二番目のページにその神の事が書かれていた。

 

蓮 「うわこっちはもっと酷いかも」

 

⚫⚫⚫久⚫⚫⚫⚫神 龍神が最初に創造した神でありこの世界の⚫⚫を創造した神でもあるが⚫界に⚫いをもたらすと言われる神である。またこの神は龍神に匹敵する力を持っていたため龍神に戦いを挑むが大敗し神々の世界から追放された神々の敵対者と呼ばれる。だが⚫常⚫⚫⚫⚫⚫⚫は今も龍神から最高神の座を奪うためにその機会を伺っているとされている。そして⚫⚫⚫⚫兎之大⚫神は肉体を持つ神だが普通の神とは違い信⚫で存在を保つことはない。だがそれ故にこの世界では約⚫0⚫0年程しか降臨できないとされている。

 

先程の龍神のページよりも汚く文字がかすれていて何にも読めない。

 

蓮 「う~ん読めないところが多すぎるなぁ」

 

霊夢「しかも肝心な所が読めないのよね」

 

霧雨「なら適当に名前を当てたらどうだ?」

 

蓮 「え~と分かっているのは深⚫⚫久兎之大

   能神って所だね」

 

この残りの2文字に何が入るのか3人は考える。

 

霊夢「深海子久兎之大能神とか?」

 

霧雨「いやいや深夜死久兎之大能神とかだろ?」

 

と、2人は言う。だが蓮はある人の事を思い出した。

 

蓮 「ねぇ2人共……」

 

霊夢「どうしたの?」

 

霧雨「何だよ?」

 

蓮 「分かったかもしれない」

 

そして蓮はその思い付いた名前を答えた。

 

蓮 「深常理久兎之大能神………」

 

霊夢「深常理久兎………」

 

霧雨「おっおいおい嘘だろ?」

 

名前的に理久兎さんの名前がぴったり収まるのだ。だが紫達の話があるとすると理久兎は紫達の前で息を引き取っているという話があるため一概にその名前が事実とは言い難い。

 

蓮 「多分違うよね?」

 

霧雨「恐らくはな…」

 

霊夢「実際、理久兎さんはもういないしね……」

 

段々と部屋の空気が暗くなっていく。

 

霧雨「ちょっと待ったこんな話はもう止めに

   しようぜ」

 

霊夢「そう…ね……」

 

蓮 「だね……」

 

すると魔理沙はまたバスケット籠を漁り1本の瓶を取り出した。

 

霧雨「とりあえず気分転換だ!そんでこれなん

   だけどよ♪」

 

霊夢「何それ?」

 

霧雨「何とここらだと珍しいワインなんだよ♪

   折角だから皆で御賞味しようと思って持

   ってきたんだぜ♪」

 

どうやらワインを皆で飲もう思って持ってきてくれたようだ。だがやはり気になることはある。

 

蓮 「因みにそれは何処から?」

 

霧雨「さとり妖怪の屋敷だぜ♪」

 

蓮 「やっぱりか」

 

というかさとりさんの屋敷には色々な物がありすぎるなと思った。だが盗んできたのなら仕方がない。

 

蓮 「はぁ…まぁいいやコップを持ってくるね」

 

霊夢「あらありがとう♪」

 

こたつから出ると寒さで足元が震えそこから体が震える。

 

蓮 「寒っ!」

 

すぐに台所へと行きコップを3つと幾つかみかんを手に持って足早に居間へと戻る。

 

蓮 「持ってきたよ!」

 

そしてすぐさまこたつへと入った。

 

蓮 「ふぅ生き返る………」

 

霧雨「こたつから出ると辛いもんなぁ」

 

霊夢「ありがとうね蓮♪」

 

霊夢はコップを3つ並べると魔理沙からワインが入った瓶を貰いコップに注ぐとコップが透明なためワインの色らしいレンガ色がよく見える。

 

霊夢「はいこれ♪」

 

蓮 「ありがとう♪」

 

霧雨「そんじゃまぁ乾杯♪」

 

霊夢「乾杯♪」

 

蓮 「同じく♪」

 

そうして3人はワインを飲むのだがこの時、霊夢と魔理沙は勿論だが蓮も忘れていた。ことがあった。

 

霧雨「ぷはぁ~これは結構行けるな♪」

 

霊夢「ふ~渋いわりには中々フルーティーね……

   ってあぁ!!」

 

霧雨「どうし………やっべやっちまった!!」

 

2人はすぐに蓮を見るともう遅かった。注いだワインは空となっていた。

 

蓮 「くくくくハハハハハハハ♪」

 

それはあり得ない程に蓮が酒に弱かったことだ。酒を飲んだ蓮は何をしでかすか分かったものではない。

 

蓮 「凄~い体がポカポカするねぇ♪」

 

霊夢「魔理沙、縄!!」

 

霧雨「合点!」

 

霊夢と魔理沙はこたつから出ると、

 

霊夢「寒い!」

 

霧雨「寒っ!ってそんな事を言ってる場合じゃ

   ねぇぞ!」

 

霊夢「分かってるわよ!」

 

部屋からすぐに出ていった。そして霊夢もこたつから出ると蓮をホールドする。

 

霊夢「蓮、逃がさないわよ!」

 

蓮 「霊夢ったら大胆だなぁ♪」

 

霊夢「えっ!?きゃっ!?」

 

一瞬力を緩ませたがために蓮がホールドから抜けて霊夢は床に倒れる。そこに蓮が覆い被さる。

 

霊夢「ちょっと蓮!止めてってば!」

 

蓮 「綺麗だよ霊夢♪」

 

霊夢「っ!!!!?」

 

もうこうなってしまうと霊夢では止めることはもう出来ない。だがそれは霊夢ならの話だ。

 

霧雨「そういうのは夜にやれ!!」

 

蓮 「ぎゃっふ!!!?」

 

魔理沙の飛び蹴りが蓮の頭の右側面に直撃し吹っ飛ばされ、

 

ドガン!!

 

蓮 「ぐふ………」

 

そのまま柱に強く打ち付けられたのか動かなくなった。

 

霧雨「大丈夫か霊夢!」

 

霊夢「えっえぇ………」

 

霧雨「とっとりあえず縛っておくぞ!」

 

魔理沙は蓮をぐるぐる巻きに縛ると布団に寝かせた。だがその最中に霊夢は、

 

霊夢「ちょっと残念だったかな………」

 

と、呟くが魔理沙には聞こえなかったのだった。




怠惰「はぁ…………………」

狗神「おっおいそんな落ち込むなよ」

神楽「事故だったのですから仕方ないじゃないです
   か」

鈴蘭「そうだよ怠惰………」

怠惰「………俺が落ち込んでるのはさ読者様の信頼を
   裏切った事に落ち込んでるんだよ………最初は
   確かに自分の自己満足で作ってただけどね…
   読者様がこうして見てくれて皆がありがとう
   って言ってくれたり自分の作品のここが面白
   かったて言ってくれるのが本当に嬉しかった
   その読者様の思いを裏切ってしまったことそ
   れが一番辛いそれにその小説の後書き担当の
   子にも本当に申し訳なくてさ………こんなダメ
   な作者が小説を書いてて良いのかって思って
   しまってね………」

狗神「バカ野郎!!お前は満足なのかそれで!」

怠惰「そんな訳ないでしょ………不満足だよ!俺の
   プライドが許さないんだよ!こんな終わり
   方はさ!」

神楽「なら書き続けましょう!失った物はもう返っ
   てこないんです!それだったらその小説の書
   いてある部分から投稿するんです!読者様の
   信頼を裏切った?それなら少しでも取り戻す
   それが一番でしょ!メンタル弱小のそのヘタ
   レ悪魔!」

怠惰「なっ!?」

鈴蘭「神楽ちゃんの言う通り書き続けよ!それで
   もし取り戻せるなら少しずつでも取り戻そ
   うよ!」

怠惰「おっお前ら………」

狗神「それによ…その後書き担当の子は絶対にお前
   を待ってる迎えに行かなきゃダメだろ…な?」

怠惰「グズッ…ありがとう………書いてみる少しでも
   読者様を楽しませるためにこの小説もあっち
   の小説も完結まで書いてみせる!」

狗神「そのいきだ!おっとそろそろ時間だな終わる
   ぞ怠惰!」

怠惰「読者様……明日…失った理の神様は何を見るの
   小説をまた今書いてある話から書き出します
   そして一応は振り返りの話を先に投稿します」

神楽「すみません読者様こんな作者ですが許して
   下さい」

狗神「それじゃ読者様!」

鈴蘭「また日曜日?に会おうね!」

怠惰「それではさようなら!」

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