血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、そして御久々となる怠惰のクソ悪魔です。そして直ぐ様に今回からはオリジナル要素が出てきますのでご了承を下さい。それでは本編へどうぞ。


第十四章 幻妖 理禍畏 異変
第150話 行方不明となった妖怪達


寺子屋の仕事が終わり放課後の事。その異変に蓮は気がついた。

 

蓮 「あれ?皆、ルーミアは?」

 

それはチルノとミスチーリグルそして大妖精の4人しかいないのだ。何時も一緒にいる筈のルーミアがいなかった。

 

チル「それがルーミアの奴どっかに消えてさ」

 

リグ「うん探したんだけど見当たらなくて」

 

ミス「ルーミアったら何処に行ったのやら」

 

大 「でもすぐに見つかるとは思うんですけどね」

 

と、4人は答えた。でも言う通り突然帰ってくるなんてのは幻想郷だと当たり前と言う日常茶飯事だ。

 

蓮 「う~んそうかもねおっと早く帰らないと

   皆、遊ぶ時間がなくなっちゃうよ?」

 

それを聞くと4人は驚いた表情へとなる。

 

チル「あぁ~!それじゃ蓮先生バイバイ!」

 

大 「えっとそれでは」

 

リグ「バイバイ蓮先生!」

 

ミス「さようなら~♪」

 

4人はこれからする遊びは何をしようかという思いに馳せながら帰っていった。そして教室には静けさが戻り蓮と慧音だけになった。

 

蓮 「元気がいいなぁ♪」

 

慧音「お前も若いだろまったくほら♪」

 

お給料を貰い蓮はポケットへと入れると頭を下げて、

 

蓮 「慧音先生ありがとうございます」

 

慧音「構わないよ♪それじゃまた来週の月曜日も

   頼むな♪」

 

蓮 「はい♪それでは♪」

 

そうして蓮も寺子屋から出て空へと飛び立ち博麗神社へと帰るのだった。

 

少年移動中…

 

青空を飛んでいき数分かけて博麗神社の敷地へと足を踏み入れる。

 

蓮 「う~ん♪はぁ………」

 

大きく背中を伸ばし深呼吸をする。霊夢に帰ったことを伝え何時もの日課の素振りを行おうかと考え行動する。

 

蓮 「霊夢ただいま~」

 

霊夢「蓮おかえりなさい♪」

 

戸を開け縁側へと出てくると霊夢は笑顔で迎えてくれる。この笑顔を見ることそれが自分にとっては唯一の疲労解消だ。

 

蓮 「何時もの日課するからよろしくね」

 

霊夢「はいはい♪」

 

縁側へと上がり部屋に置いてある神楽を手に持って外へと出たその時だった。

 

蓮 「うっ!」

 

突然の強風が吹き荒れる。ガタガタと戸の音が鳴る。数秒経つと風は止む。

 

蓮 「この風は………いるんですよね文さん」

 

と、蓮は空に向かって叫ぶと風と共に文が現れた。

 

文 「えぇいますよ蓮さん♪」

 

地上へと笑顔で降りてくる。すると後ろの戸が開き霊夢がやって来た。

 

霊夢「あら文じゃない…またパパラッチかしら?」

 

文 「嫌だなぁそうじゃないですってば今回来た

   のはまずこれです♪」

 

文は新聞もとい自分が作っている文々新聞を取り出して渡してきた。

 

蓮 「新聞の配達ですか?」

 

文 「えぇ♪ですがもう1つありましてまず文々

   新聞を見てみて下さい」

 

笑顔から一変、真剣な面持ちで話す。この文がふざけなしのガチ顔は本当にガチなのだと思った。貰った文々新聞を広げる。そして横から霊夢が覗く。

 

蓮 「花妖怪失踪?」

 

記事は主にこうだ。

 

花妖怪こと風見幽香が突然の失踪を遂げた。この時期になると風見幽香は縄張りである太陽の畑に出没する。しかし1週間ねばり張り込みを行ったが珍しいことに1度も姿を見せていない。太陽の畑にある拠点を覗くがたいした変化はなかった。それなら何故いないのか疑問が残るばかりだ。

 

と、書かれていた。蓮も少し驚くが一番驚いたのは、

 

霊夢「嘘でしょ彼奴が!?」

 

霊夢だった。

 

蓮 「そんなに驚く?」

 

霊夢「だって彼奴は誰より花を愛する妖怪よしかも

   特に梅雨入り前から開花する向日葵は一番の

   お気に入りそれなのに手入れにいかいなんて

   異変も良いところよ?」

 

自棄に詳しい。昔に幽香と戦ったと言っていたが恐らくそれで幽香に気にいられたのだろう。そのためか結構詳しいのかもしれない。

 

文 「えぇそうなんです………ですが………」

 

文は辺りをキョロキョロと見回すと小声で、

 

文 「これは伏せ情報ですが実は風…いえ天魔様

   もその行方不明でなんですよ」

 

文そのの答えに蓮と霊夢は目を見開いて驚く。前に早苗達、守矢の件で1回だけ会ったが質実剛健の名に相応しいようなあの天魔が行方不明らしい。

 

蓮 「あの天魔さんが?」

 

霊夢「一体どうなってんのよ………何か置き手紙

   やらはなかったの?」

 

文 「えぇそんな物はありませんでしたよ……」

 

蓮と霊夢は考える。そして蓮は今日の事を全て振り替える。まずルーミアが居なくなったこと。次に幽香の失踪。そして最後に頭領の天魔が行方不明になったこと。身近で3件の行方不明となった。だがこれは出来すぎていると思った。

 

蓮 「何か嫌な予感がする」

 

霊夢「奇遇ね…何か起きる前兆ね」

 

そう呟くと空を見る。先程まで晴天の青空から突然変わり真っ黒の積乱雲となり稲光を発していた。

 

蓮 「雨が降りそうですね」

 

文 「えっ……不吉…ですね」

 

霊夢「えぇ」

 

3人は空を眺めしばらくすると雨が降り始める。それも強い豪雨が、

 

文 「おっと!すみませんが私は!」

 

そう言い文は黒くなった空へと飛んで帰っていった。

 

蓮 「とりあえず修行はお預けだね」

 

霊夢「そうね………」

 

2人は博麗神社へと入るのだった。だがこの突然の異常気象は積乱雲だけではなかった。紅魔館が建つ霧の湖では雨ではなく日差しが強い日照りとなり妖怪の山では全てを破壊するかのような雹が降り注ぎ魔法の森では無数の落雷が落ち無縁塚では吹雪となった。だがそれで終わりではない。場所は幻想郷から深夜となった冥界へと変わる。かつて全てに死をもたらしかけた西行桜の前では、

 

? 「準備は出来たか?」

 

? 「バッチリ♪始めよう報いを与えるために」

 

? 「いや……まぁ基本俺らが悪いからな?」

 

? 「それねぇ~」

 

と、不穏な2つの影が蠢く。それは翌日に皆は知る事となるだろう。行方不明もそして異常気象それらを越える異変の本当の前兆となる事件が起こったという事を。

 

 

第十四章 幻妖(げんよう)理禍畏(りかい) 異変 開始。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

狗神「久々の投稿なのにも関わらず不穏だな」

鈴蘭「あの天狗が行方不明だもんね………」

神楽「それにルーミアさんや幽香さんもです
   よね」

怠惰「まぁもうネタバレみたいなものだからね
   特に最後のあれでね因みに「理禍畏」は
   完璧な当て字だから意味はないけど……」

神楽「ど…なんですか?」

怠惰「理はひとまず置いておいてまず「禍」は
   「わざわい」と読みますそして「畏」の
   文字これは「おそれ」と読むつまりこれ
   は禍の畏れがやって来るって意味だね」

鈴蘭「えっじゃあ「理」って文字は?」

怠惰「「理」は「ことわり」とも読むまぁ道理
   とかルールとかそんな意味だけどまぁね
   そこは予想してね♪」

狗神「ルールなぁ格好良く言うと秩序とかだよ
   な……」

怠惰「まぁそうだね♪おっとそろそろ時間だね
   とりあえず今回はここでお開きそれでは
   読者様!」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

神楽「それでは」

狗神「また見てくれよな♪」

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