蓮達はそれぞれで分散して祭壇を探すことにした。そしてまず妖夢と幽々子そして鈴仙の視点になる。
幽 「妖夢~この西洋の食器が書かれた看板の
お店は何かしら?」
妖夢「恐らくお食事所ではないでしょうか?」
鈴仙「貴女も苦労してるわね」
妖夢「まぁ慣れ………ですかね?」
ネオンに光る看板に幽々子はもう興味津々だ。何処からか分からないが襲ってくる妖精達を弾幕でボコボコにしながら浮遊し3人は飛んでいくとこの光景とはまた違う公園へと辿り着いた。
幽 「こんな世界にも自然ってあるのねぇ」
妖夢「そうですね………」
鈴仙「月の町並みに少し似てる気がするなぁ」
そんな事を言っていると妖夢と幽々子はとある建造物に目が止まった。それは禍々しく光る祭壇だった。それこそ粉うことなき探しいている祭壇だった。
妖夢「あれですよね?」
幽 「みたいね?」
鈴仙「そうなると守護者がいる筈……」
辺りをキョロキョロと見回しているそんな時だった。
? 「うぅ~ーーん!!はぁ………」
と、声が聞こえ声のした方向を見るとそこには長い木の椅子があった。だがその木の椅子には先端が曲がって切れない作りになっている鎌が立て掛けられていた。そしてそのベンチから目を擦りながら1人の少女が出てくる。しかもその少女は妖夢や幽々子も知る知り合いだった。
妖夢「貴女は!」
? 「ん?おや薬売りに冥界の庭師にそれから
冥界の管理者のお嬢様こと幽々子様まで
いらっしゃるとは………」
立ち上がると立て掛けている鎌を握る。そうその少女は死神であり役職は船頭。その名を、
小町「あたいはここの守護している小野塚小町♪
よろしく~♪」
そう幻想郷の地獄管轄の閻魔こと四季映姫の部下の小町だったのだった。そしてまた視点は変わり早苗と文そして萃香になる。3人も妖精達を弾幕で蹴散らしながら高層ビルが建ち並ぶ場所を探していた。
早苗「う~ん見つかりませんね?」
文 「おぉ~!また見たことのない物が!
面白いですね♪」
萃香「相変わらず天狗はそういう珍しいのが
好きだよねぇ」
文はパシャりパシャりと目に映る物を写真に納めていく。そして早苗はこんな光景を懐かしむ。
早苗「こうしてまた現代みたいな世界に来る
事になるとは……」
萃香「へぇ現代世界ねぇ息苦しそうだねぇ」
文 「所でこの中にある物って?」
文にそう言われ早苗と萃香はビルの窓から中を覗く。そこには色々な機械や机に椅子などが置かれていた。それは現代の会社そのものの形だ。だが人は居なかった。
早苗「オフィスですね現代で言う会社ですね」
文 「おぉ~驚きがありますね」
萃香「私的にはちょっとこんな気難しいのは
無理かな」
文 「萃香さんのそう言った所は相変わらず
ですね」
と、早苗と文そして萃香は建ち並ぶビルを見ているとふと1つのビルの屋上に目をやる。その屋上にはビルに似つかわしくない禍々しく光る祭壇があった。
文 「あれですよね?」
早苗「間違いなく…だとすると守護者は……?」
早苗がそう言った時だった。上空から何かが自分達の目の前に飛来してきた。その姿は大きく黒々とした翼を持ち右手には方天画戟を手に持ち左手には今では古いマスケット銃を手に待つ天狗だった。それを見た早苗と文は驚く。その天狗はまさかの妖怪だったからだ。
? 「ほう…ここに来たのはまさか守矢の風祝
殿に文にまさか萃香殿とはな…‥…我も当
たりを引くものなのだな」
萃香「おやお前さんが相手か………」
早苗「蓮さんや霊夢さんが言っていた事は当たり
のようですね」
文 「みたいですね…まさか本当にこの異変に
関わっているとは…風雅お…いや天魔様」
そうそこにいた天狗こそ文達いや天狗縦社会のボスつまり天魔の村雲風雅だった。
風雅「それと風雅お姉ちゃんじゃない天魔と
呼べ文………」
文 「いや呼びましたよ!?」
そう言いながらお互いに見合うのだった。そしてまた視点は変わる。向かってくる妖精達を倒しながら魔理沙とアリスに聖は広大な街をを飛びながら祭壇を探していた。
霧雨「なぁあの空に浮かんでいるあれって何
なんだ?」
アリ「分からないわでも太陽の代わりと受け
とっても問題はなさそうね」
聖 「それが適切ですね………」
自分達がいる遥か上空に浮かぶ真っ白で大きな球体。それを見て不思議に思っていると、
アリ「ねぇ魔理沙あれ!」
霧雨「ん?あれは………」
魔理沙とアリスはここより遥か下にある禍々しく光る祭壇を見つける。
霧雨「あれだよな?」
アリ「みたいね」
聖 「禍々しいですね」
3人は禍々しく光る祭壇のある場所へと降りたたった。
霧雨「ここは………」
魔理沙達の目に映るのは一面に咲き誇る向日葵や木々だ。こんな大都市みたいな場所にこんな花園があるとは誰が予測しただろう。踏み締めた感触は間違いなく土それはこの花々しい花園があるとは誰が予測しただろう。
アリ「まるで整備されていない場所ね」
霧雨「だがよこの向日葵を見ると嫌~な予感が
するぜ」
アリ「それは同意見ね」
聖 「えっ?」
聖は分からなかったが魔理沙とアリスは後ろを振り向く。それに続きひじりも振り向く。そこには淡い桃色の傘をさす女性が立っていた。その女性は自分達にとって最も相手したくない人物いや妖怪だった。
霧雨「正直な話だがお前とは戦いたくはなかった
ぜ……幽香」
アリ「同感ね」
聖 「花妖怪ですか………」
そうその妖怪は花々を操るフラワーマスターこと風見幽香だった。
風見「ふふっ良いじゃないそれに私からしたら
ちょうど良い前菜達よ♪」
霧雨「仕方ねぇやりますか」
アリ「あの時の屈辱を晴らすわ!」
聖 「皆を守るためならば…仕方ありませんね」
こうして花園での弾幕ごっこが始まった。そしてまた視点は変わり蓮と霊夢そして紫に移る。3人も向かってくる妖精達を相手に無双しながら低空飛行をして探していた。
霊夢「しっかしこれが外の世界に似ているねぇ」
蓮 「うんまるで東京…いやそこよりもこっの方
が幻想的かな?」
紫 「それは言えるわ本当にこの空間は異質その
ものだもの」
3人で辺りを隈無く探す。そして交差点の中心に禍々しい祭壇を見つけた。
蓮 「あれだよね?」
霊夢「えぇ」
紫 「みたいね」
3人は迷わずその交差点へと向かう。
蓮 「明らかにこれだよね?」
霊夢「その筈だけど?」
紫 「それでこの鍵を持ってる守護者って誰か
しら?」
3人はキョロキョロと辺りを見回す。そして気がつく。
霊夢「明かりが消えた?」
突然自分達を照らしていた頭上の光る球体の明かりが消える。上を見るとそこには真っ黒の球体が光を遮っていた。
蓮 「あれって……」
そう呟いた時、その闇の球体から金髪の幼女もといルーミアが降りてきた。
ル 「蓮先生なのだー♪」
蓮 「ルーミア?」
そう降りてきたのは満面の笑顔のルーミアだ。
霊夢「あんたが守護者………よね?」
ル 「そうみたいなのだー♪」
それを聞いた霊夢はニコリと笑う。
霊夢「なら勝ったわね♪」
その言葉を聞き自分は嫌な予感がした。何せ完璧なフラグが建った瞬間なのだから。
蓮 「霊夢それはフラグ!?」
紫 「それに霊夢!彼女は!」
そう紫が言い掛けたその時だった。突然、
チャキンッ!
と、何かが斬れる音が聞こえるとルーミアの頭のリボンがヒラヒラと真っ二つになって舞うその時だった。
ル 「ワハ~♪力が…力が涌き出てくるわ!」
ルーミアがそう言うとルーミアを闇が覆う。そしてその闇は晴れると先程のルーミアの姿はなかった。だが代わりに長髪の金髪を靡かせ漆黒の翼を羽ばたかせる妖怪がいた。その妖怪を蓮は見たことがあった。その妖怪こそかつて理久兎達と共に楽しそうに笑いあっていた妖怪の1人だった。そしてその妖怪は微笑みながら、
? 「私は漆黒の闇ルーミア!幻想百鬼夜行
最後の妖怪よ!」
名乗るのと共に漆黒の剣の手に持ち構えた。そして紫は言い掛けた言葉の続きを呟いた。
紫 「彼女は…ルーミアは唯一……御師匠様に傷を
与えた妖怪よ」
蓮 「えっ理久兎さんに………」
霊夢「傷を負わせた!?」
その言葉を聞き自分と霊夢は戦慄するのだった。
怠惰「はいそれでは今回もありがとうござい
ました」
狗神「なぁこの異変まさか難易度高めか?」
神楽「いやあの…高めを越えて化け物揃いの
レベルなんですが………」
鈴蘭「えぇ~と死神に花妖怪に天魔に闇の妖怪…‥
うん…勝利の未来が見えないね♪」\(^o^)/
怠惰「大丈夫♪弾幕ごっこだからこれがねぇ
昔だったらもうこう…スパンって感じ
で危険だけど今はそうじゃないから」
狗神「…………語彙力がない奴め」
怠惰「うるせぇやい…………えっ?レミリア達は
どつしたって?見事探索に失敗しました
まぁでもレミリア達にはそれ相応の相手
と戦ってもらうから問題ないよ♪」
神楽「それ相応の相手?」
怠惰「まぁそこは内緒でね♪それじゃとりあえ
ずは今回はここまで」
神楽「また次回もお願い致しますね」
狗神「そんじゃ読者様」
鈴蘭「サラダバー♪」