血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、もう今日で1年が終わるんだなと実感している怠惰のクソ悪魔です。しがない小説ですが来年もよろしくお願い致します。では本編へどうぞ。


第9話 煌めく刃は血の匂い

執事として紅魔館に仕え働くようになってから約5年ぐらいの歳月が経ったぐらいだろうか。だんだん寒い時期となってきているここ紅魔館の門では、

 

玲音「大丈夫なのかなぁ………」

 

あれから約5年で色々と変わった。仕事量は前よりも増えて忙しくなったが美鈴が教えてくれて何とか大方の仕事は出来るようになった。そして何よりも、

 

美鈴「スゥ…スゥ……」

 

玲音「おい美鈴ちゃん起きろよ」

 

パチンッ!!

 

美鈴「はうっ!?」

 

自分が執事の仕事が出来るようになったため美鈴は本来仕事の門番に専念出来るようになった。だがしばらく使用人の候補が来なかっためそして自分の教育係をしていたため毎日が忙しかったためなのか門番の仕事がその時よりもあまりにも暇すぎて時々こうしてよく寝ている。

 

美鈴「玲音さん…おはようございます……」

 

玲音「お婆ちゃんもう朝御飯食べたでしょ」

 

美鈴「まだお婆さんではないですから!?」

 

玲音「ハハハ冗談だ♪ほれ昼飯だ♪午後も頑張れ

   よ美鈴ちゃん」

 

そう言い昼食のサンドイッチとお茶を渡す。すると美鈴は、

 

美鈴「いやあのちゃん付けは………」

 

玲音「じゃあ駄乳」

 

ゴンッ!

 

美鈴「殴りますよ!」

 

玲音「いってぇ…もう殴ってるだろ………」

 

美鈴「………ふふっ昔よりも大分笑うようになり

   ましたね玲音さん♪」

 

だが一番変わったのは自分かもしれない。これは皆によく明るくなった、笑うようになった、冗談が言えるようになった、気さくになった等々と言われる。時々だが自分もそう思えるようになった。

 

玲音「うっせぇって……とりあえずまぁ居眠り

   しないように頑張れ」

 

美鈴「えぇ玲音さん…いえ玲音執事長こそ♪」

 

美鈴と別れ玲音は屋敷へと入り残りの掃除を終わらせようかと廊下を歩いていると、

 

レミ「あら駄執事♪」

 

レミリアが歩いてきた。

 

玲音「何だお嬢?」

 

レミ「だから様を付けなさいよね!」

 

相変わらずで様つけなんてするわけがない。するとレミリアは傘を差し出すと、

 

レミ「まぁ良いわ…ねぇ散歩に付き合ってよ♪」

 

玲音「悪いが掃除やらが残ってるからその後な」

 

レミ「えぇ~今、散歩したいんだけど?」

 

玲音「ダメったらダメだ」

 

すると今度は目を潤わせて下から目線してくる。普通のロリコンだったり少女大好きな奴またはお人好しならすぐに騙せるだろう。だが相手は自分だという事を忘れてはならない。

 

玲音「はぁ~………」

 

レミ「あら♪行く気に………」

 

玲音「ドッグフード………」

 

レミ「えっ?」

 

玲音「いい加減にしないと今日のお嬢の晩飯は

   ドッグフードになるが良いんだよな?」

 

レミ「げっ!?」

 

それを聞くとレミリアの顔は青くなっていく。実際、館の主は確かにレミリアだ。だがここの厨房を取り仕切りなおかつ屋敷の設備の管理をしているのはかつては美鈴だったが今は自分だ。わがまま言おう者がいるなら管理者権限で黙らせるだけだ。

 

レミ「うぅ…分かったわよ~1人で行くわよ」

 

玲音「だから少し待ってろって」

 

レミ「良いわよもう~」

 

そう言いながらレミリアは1人で散歩に出掛けていった。

 

玲音「ちっとやり過ぎたかなぁ」

 

少し職権乱用をやり過ぎたと思った。

 

玲音「仕方ない今晩はハンバーグにしてやるか」

 

ここの住人皆が大好きなハンバーグにすることを決めて玲音は掃除へと向かった。そうして数時間後、

 

玲音「ふぅ………っておいおい参ったな」

 

掃除を終わらせて厨房へと立つのだが問題が発生した。それはハンバーグを作るのに必要な玉ねぎや付け合わせのジャガイモなどが無かったのだ。

 

玲音「………時間はってもう4時か…」

 

基本的に食事を取るのは約8時ぐらい。レミリアが吸血鬼というのもあり食事はやはり遅い。そのため今から街に買い出しに出掛ければ間に合うと思った。

 

玲音「仕方ねぇいっちょ行くか!」

 

厨房をすぐに出て急いで外へとでる。すると門番をしている美鈴と目が合う。

 

美鈴「玲音さんどうかしたんですか?」

 

玲音「悪い!買い出しに行ってくる!!」

 

美鈴「そうですか気を付けてくださいね♪」

 

そうして玲音は街へと下った。だが街につく頃にはもう日が陰り始めていた。

 

玲音「えっと玉ねぎそれからジャガイモを……」

 

店屋に入って玲音はそれらを手に持つと、

 

玲音「すまねぇがこれらをくれや」

 

店員「毎度♪え~と4、6、8………えっと

   お会計は30$だ♪」

 

数を数えながら店員は紙袋に積めてそう言うと玲音は懐から金をレジに出して、

 

玲音「丁度で」

 

店員「毎度♪また来てくれよ♪」

 

紙袋を手にとって玲音は外へとでるともう日はあと少しで沈みそうになっていた。

 

玲音「やべっマジで急がねぇと!!」

 

ダッシュで玲音は街の門へと向かうのだったが、

 

玲音「…………っ」

 

この時、玲音は初めてダークハンターをしていて良かったと思えた。理由は誰かの気配をそれも感じるのも難しいぐらいに押し込まれ薄くなってはいるが純粋な殺気を感じた。それも自分の背後からだ。

 

玲音「………急に人がいなくなった?」

 

人が居なくなっていた。だがそんなのは後だ。すぐに玲音は立ち止まると、

 

玲音「無駄な事は止めろ…てめぇ何もんだよ?」

 

と、玲音が言った瞬間だった。突然自分の目の前から光る何かが飛んできた。

 

玲音「っ!!?」

 

紙袋を投げ捨ててすぐに回避して辺りを見渡すが誰もいない。すると今度はまた背後から殺気を感じた。すぐに背後を見るとまた光る物が飛んできた。

 

玲音「燃えろ!!」

 

すぐさま蒼炎でそれを溶かす。すると溶けた物はどろどろとなった。

 

玲音「さっきから姑息な手を使ってないで出て

   きたらどうだよ?」

 

その声に反応したのか、カツン…カツンと靴が地面に当たる音が鳴る。そしてその者の正体が明らかになった。

 

玲音「女?」

 

その者は銀色の髪が特徴的で年齢的には約16ぐらいの年齢。その顔や姿はまるで人形のような少女だ。身なりは真っ黒なコートに更には黒のシャツとスカートを掃いていて黒を主張するかのような服を着ていた。だがその人形みたいな少女に似つかわしくない物は2つあった。1つは手に持つそのナイフの数。1本どころではなく幾つかのナイフ所持していること。そして最後は、

 

? 「ふぅ………」

 

未成年喫煙をしている事だ。

 

玲音「………待てよ確か…」

 

この時、玲音はある噂を耳にしていた。それは全身真っ黒な服を着て無数のナイフで斬殺するといわれる殺人姫といわれる少女の事だ。

 

玲音「こいつ噂の殺人姫いやこう呼んだ方が良

   いのかな……ジャック・ザ・リッパーだ

   ったよな?」

 

? 「どちらでも構いませんよ今宵の標的は貴方

   なのですから」

 

玲音「それと煙草は二十歳になってから吸えよ」

 

と、玲音が言った瞬間に気がついた。いつの間にか自分の周囲を無数のナイフが取り囲んでいることに、

 

少女「……さようなら」

 

殺人姫が自分に向かって言った瞬間、

 

ザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュ

 

と、取り囲んでいるナイフが飛んできて自分の胴体を無数に刺すのだった。

 




狗神「なぁあのナイフってまさか………」

怠惰「まぁ皆さんのご想像通りのあの子だよ」

神楽「あのスタイルの良さは憧れますよね」

鈴蘭「う~ん私はこのままで良いかな♪」

怠惰「因みにあの子にはね色々な説があるん
   だよね元がハンターだったり殺し屋だ
   ったりはたまた幼い時に拾われたりみ
   たいなね」

神楽「へぇ~そんな説があるんですね」

鈴蘭「ちょっと意外だね」

狗神「あぁ……そういえば今日でもう一年が終わ
   るんだよな?」

怠惰「うん本当にこんなしがない小説ですが
   見てくださり本当にありがとうござい
   ます♪」

狗神「多分来年も投稿はすると思うからよろ
   しくな」

神楽「それではもうじき時間なので今回は
   ここまでです♪」

鈴蘭「皆さん良いお年をね♪」

狗神「そんじゃ読者様」

怠惰「よいお年を♪それではまたね♪」

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