血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、先程にモンストで軽く帝釈天を屠ってきた怠惰のクソ悪魔です。と軽くとは言いますが即死級の一撃を何度かくらい死にそうになったのは秘密です。ではでは本編へとどうぞ。


第156話 VS村雲風雅

高くそして何よりも黒々しいビルが建ち並ぶ現代風な異世界の空では天狗達の頭領こと天魔もとい村雲風雅が大きな黒い翼を羽ばたかせ飛んでいた。

 

風雅「まさかお前らとこうした形で戦う事に

   なるとはな」

 

文 「天魔様………何でこんな事!」

 

文の質問に風雅は静かに答えた。

 

風雅「……深常理久兎の復活のためと言ったら?」

 

萃香「理久兎の復活!?」

 

早苗「それってあのぬらりひょんの!?」

 

文 「それはどういう事ですか!」

 

風雅はただ曇りなき眼で自分達を見る。そして、

 

風雅「文に萃香殿………貴女方が羨ましかった」

 

文 「羨ましいって………」

 

風雅「私も理久兎殿に会いたかった………」

 

萃香「風雅…お前さんは……」

 

と、萃香が言いかけると風雅は左手に持つ銃を向ける。その銃は現代ではもう古めかしいマスケット銃だ。

 

風雅「私は戦おう私の親友と再開を果たすため

   にそれが修羅神仏であってもだ!それが

   私の生き様だ!」

 

萃香「ならこの伊吹萃香は理久兎の意思を担ぐ

   理久兎は復活なんて望んでなんかいない

   それを拳で分からせる!」

 

早苗「こんな異変なんかちゃちゃっと終わらせ

   ましょう!」

 

文 「天魔さ……いえ風雅姉さん行きます!」

 

風雅「そこは天魔と言え………まぁ良いこい!」

 

そうして3VS1での弾幕ごっこが開始された。まず先手で風雅が動く。

   

風雅「銃符 村雲バレット!」

 

ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!

 

風雅はビルの壁に銃を構えると何度も発砲する。そして発砲された銃から巨大な弾丸型の弾幕が現れそれが何と跳弾となり何度も不規則に壁から壁へと跳ねていく。

 

文 「うわっ!」

 

早苗「きゃっ!?」

 

萃香「……………」

 

文と早苗はギリギリの所を避ける。萃香は自身を霧に変えて弾幕をすり抜ける。跳弾の不規則性のせいで早苗と文は弾幕を撃つ暇がない。そのため萃香しか弾幕を撃てないが、

 

風雅「萃香殿それでは当たりませんよ!」

 

風雅はひらりひらりと避けながら跳弾を撃ち続ける。

 

早苗「跳弾ってあんな簡単に出来る物なんです

   か幾ら何でも物理法則の無視ですよ!?」

 

文 「いえ私達は妖怪ですよそれと河童達も銃は

   扱えますですが恐らく幻想郷において銃の

   扱いに関して天魔様の右に出る者はいない

   と思った方が良いです」

 

萃香「昔から使ってたもんね」

 

風雅「どうした文?お前の実力はその程度か?」

 

そう言うと風雅は文達に銃身を向ける。

 

ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!

 

そして3人に向かって発砲する。

 

文 「っ!」

 

萃香「ひょっと」

 

早苗「きゃぁ!……もう怒りました!許しません

   よ!」

 

早苗はお払い棒を構えるとスペルを唱えた。

 

早苗「奇跡 白昼の客星!」

 

その言葉と共に風雅の頭上から無数の白い弾幕が落下してくる それに続いて文はすぐさま早苗が放ったスペルの間をくぐりぬけ風雅の上をとる。

 

文 「突符 天狗のマクロバースト!」

 

下にいる風雅めがけて竜巻を落とす。そこに更に、

 

萃香「鬼火 超高密度燐禍術!」

 

そこに萃香が大きな火球を投擲する。だがしかし、

 

風雅「甘いわ!」

 

発砲を止めると右手に持つ方天画戟を掲げる。

 

風雅「浮力 皆無な重力!」

 

そのスペルと共に下から弾幕が上へと上がっていく。しかも早苗と文の弾幕が強制的に上へと押し戻されていく。それに上にいる文に目掛けて放った弾幕が向かっていく。

 

早苗「嘘!?」

 

文 「やっぱり厄介な能力ですね!」

 

文は何とか回避して早苗の隣を飛ぶ。

 

萃香「確か『重力を操る程度の能力』だったけ?」

 

早苗「またとんでも能力ですね!?」

 

そう風雅の能力は自身のある一定の周りの重力を意のままに操れるのだ。そのため、

 

風雅「引力 超重力世界!」

 

スペルカードを構え唱えながら後退した瞬間、上へと浮いていった弾幕は先程より速く地面に落ちていく。だが落ちていくのは弾幕だけではない。

 

早苗「くっ!!」

 

文 「おっ重い!」

 

早苗と文は踏ん張って飛ぶのだが徐々に地面に落ちていく。

 

風雅「そんな所を踏ん張っていると弾幕に被弾

   するぞ?………ん?萃香殿は何処に?」

 

と、風雅が言っていると、

 

萃香「酔夢 施餓鬼縛りの術!」

 

気体から腕だけを個体にして風雅の後ろから鎖を投げつける。

 

風雅「なっ!!」

 

風雅はギリギリで回避するが手に持っていたスペルカードは壊されてしまった。すると早苗と文を襲っていた超重力は消え弾幕も先程よりもゆっくりと落ちてくる。そのため早苗と文と回避する。

 

風雅「気体は重力には逆らえるか………」

 

萃香「いや~上手くいったねぇ」

 

腕以外を気体にしていた萃香は体全体を元に戻す。だが風雅の猛攻は終わらない。

 

風雅「仕方がないこれだけは使いたくなかった

   のだが私も本気で行こう!」

 

風雅は虹色に光るスペルカードを取り出す。そして、

 

風雅「ラストワード天符 天魔王の威光!」

 

そう呟くと同時に風雅は目に見えぬ程の超速度で飛び回る。そして移動すると同時に避けれるスキマがないぐらいの弾幕を残留させていく。

 

早苗「えっちょっ!」

 

文 「これは不味いですね………」

 

萃香「早苗に天狗………被弾しないように気を

   張って避けなよ!」

 

と、言ったその時、天魔は一瞬で現れると、

 

風雅「去らばだ!!」

 

ドガンッ!

 

発砲したのを合図に残留する弾幕は一斉に向かってくる。

 

萃香「天狗!早苗を頼む!」

 

文 「分かりました!早苗さん掴みますよ!

   早苗さんもしっかり掴まって下さい!」

 

早苗「えっ何を!?

 

文 「行きますよ!幻想風靡(げんそうふうび)!」

 

早苗「えっキャーーーーーー!!!?」

 

文に掴まれた早苗は超高速に動く文に翻弄される。しかし風雅の放つ弾幕を回避できる。そして萃香は自身を気体にして見事にすり抜けで避ける。

 

風雅「………文めこうして見ると速いな」

 

と、風雅言う瞬間、文は、

 

文 「早苗さん後は任せました!」

 

早苗「えっ!?」

 

文 「そいや!」

 

文は早苗を風雅めがけて投げ飛ばした。

 

早苗「くっ!言われたからにはやります!」

 

そう言うい早苗は構えそして、

 

早苗「開海 モーゼの奇跡!」

 

スペルを唱えるとお払い棒に光が宿る。

 

風雅「避けるま………」

 

風雅は避けようとしただが、

 

ガキンッ!

 

風雅「なっ!」

 

萃香「逃がさないよ天魔!」

 

萃香は腕の鎖で風雅の腕を絡めとる。つまり逃げれなくなった。

 

風雅「我もここまでか……理久兎…私は友として

   お前に何が出来たんだろうな」

 

風雅が呟くと同時に、

 

早苗「行きます!!」

 

早苗のお払い棒が風雅に直撃すると、

 

ピチューーン!!

 

と、被弾する音をたてた。そうして早苗、文、萃香の勝利となった。

 

早苗「勝ちました~♪」

 

文 「正直…手強かったですね……」

 

萃香「さてと天魔…鍵を貰うよ」

 

ボロボロとなった天魔にいう。天魔は文に鍵を投げ渡すと、

 

風雅「………持っていけ約束は約束だ」

 

文 「天魔様…理久兎さんは復活なんて……」

 

と、文が言おうとした瞬間だった。突然、風雅の足を何かが掴んだ。

 

風雅「なっ!ぐわぁ!!」

 

文 「風雅姉さん!!」

 

萃香「天狗!!」

 

早苗「待ってください!!」

 

引きずり込まれる風雅の手を握ろうとしたがその前に風雅は地面の黒い何かに引きずり込まれて消えていった。

 

文 「そんな………」

 

そして萃香と早苗も合流する。

 

萃香「天狗…今はこの異変を終わらせよう大丈夫

   彼奴は生きてるから」

 

早苗「そうですよ天狗の頭領なら大丈夫です!」

 

文 「………そうですね速くこの異変を終わらせ

   ましょう!」

 

そうして早苗、文、萃香は鍵を回して祭壇の機能を停止させるとまた空を飛び皆を探すのだった。




怠惰「はいてな訳で今回もありがとうござい
   ました」

狗神「こうして見ると皆は理久兎の事を相当
   信頼しているんだな我は嫌いだけどな」

神楽「えっ?どうしてですか?」

鈴蘭「神楽ちゃんそこは聞いちゃ駄目だよ?」

狗神「………すまないな」

怠惰「まぁ皆さん気になるなら第零章をご覧に
   なると少し分かるとは思います」

神楽「えっ………あっそうでしたね確か狗神さん
   は………」

鈴蘭「まぁこんな暗い話しは止めて怠惰そろそろ
   時間だよ!」

怠惰「おっともうそんな時間かそれでは読者様
   今回はここまで!」

鈴蘭「また次回もよろしくね」

神楽「それでは読者様」

狗神「またな………」

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