血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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どうも読者様、第2話が出来上がったので投稿
します。今回の特に注意してほしい注意事項は
以下の通りです。
「鈴蘭無双」「キ(ピー)ガイ蝶」「何故、知ってる」
それが嫌ならブラウザバック推奨です。
よろしいですね?では本編へどうぞ。


第2話 闇夜の都へ

陰陽寮の会議から約六時間が経過し辺りは夜の(とばり)に包まれた。そんな都を晴明は歩いていた。

 

晴明「妖怪の反応は……ないわよね?」

 

鈴蘭「まぁ今の所はね……」

 

現代で言うとまだ夜の10時ぐらい魑魅魍魎の者達は日が沈む瞬間の数時間の逢魔刻そして夜が更に深まった時刻に訪れる丑三つ時その2つがもっと動く時間だ。

 

鈴蘭「ねぇ晴明は今回の妖怪達の騒動に理久兎

   が絡んでいると思う?」

 

晴明「いえ私は絡んでいるとは思ってないわ」

 

鈴蘭「でも絡んでいないにしては妖怪が来すぎ

   な気がするんだよね……」

 

晴明「それでもよ私はあの人を信用したいいえ

   信用しなければならない」

 

妖怪総大将の理久兔とは晴明にとって唯一の友人の1人でありこんな姑息な事は絶対にしないと思っていたからだ。

 

鈴蘭「でも……」

 

晴明「でもでもないわ…皆が信用しなくても

   私だけでも信用しなければいけないの

   よ…私の唯一の友として」

 

鈴蘭「はぁ~分かった……晴明を信じるよ」

 

晴明「ありがとう……」

 

そんな会話をしていると………

 

? 「助けてぇ!!!」

 

晴明「ん?」

 

鈴蘭「妖怪反応あり…そんなに強くはなさそう

   だね」

 

声のした方向を見ると1人の文官であろう人物が妖怪に追いかけられていた。その妖怪の特徴は坊主で1つの目しかない妖怪、有名な1つ目小僧だ。

 

鈴蘭「1つ目小僧か……ありゃ弱いわ」

 

晴明「そんな事を言ってないで助けるわよ」

 

鈴蘭「はいはい!」

 

そう言うと鈴蘭は一気に駆け出した。

 

文官「もっもうだめだぁ!!」

 

一目「べろべろばぁ~!!」

 

と、文官であろう人物が追い付かれそうになった所に、

 

鈴蘭「チェスト!!!」

 

一目「グヘッ!!!?

 

鈴蘭の最高火力の飛び膝蹴りが一つ目小僧の顔面にもろにヒットし一つ目小僧は数メートル先ぶっ飛んだ。

 

晴明「大丈夫?」

 

文官「はっはい!」

 

鈴蘭「あちゃ~ごめん晴明ちゃん遠くに

   ぶっ飛ばしちゃっていなくちゃった」

 

辺りを見渡すが先程の1つ目小僧は消えてしまった。

 

文官「蝶の式神……えっと安倍晴明様…です

   よね?」

 

晴明「ん?えぇそうだけど?」

 

文官「それはそれはお初にお目にかかります

   ね私、漢学者をしている宮古芳香とい

   います」

 

どうやら漢学者つまり現代語でいえば中国の学問を研究している人物だが……

 

鈴蘭「宮古芳香……何処かで聞いた……あっ!

   菅原道真の!」

 

芳香「あっはい♪彼の師を勤めていました♪」

 

晴明「菅原…えっ右大臣の菅原道真様の!?」

 

芳香「そうですよ♪」

 

どうやら相当の大物のようだ。これには晴明も頭を下げた。

 

晴明「すっすいません!」

 

芳香「ハハ良いよ♪気にしなくても♪だから

   頭を上げて下さい」

 

そう言われ頭を上げる。だがどうしてこんな大物がこんな夜の都を歩いているのかが不思議に思えた。

 

晴明「えっとご無礼で聞きますがここで何を?」

 

芳香「う~ん歌の案が思い付かなくてね…気分

   転換に夜の外を散歩してたらさっきの

   妖に追いかけられてね……」

 

鈴蘭「貴族って皆、歌を披露するから大変

   だよね~」

 

芳香「えぇ…まぁ楽しいからこれはこれでって

   感じなんですけどね……」

 

鈴蘭「私はそんなに面白いと思ったことないん

   だけどなぁ……」

 

かつての生前を思い出したのか鈴蘭は苦い思い出を思い出していた。

 

晴明「それよりも芳香さんここ最近の夜の都は

   危険なんですよお屋敷に帰ることを薦め

   ますが……?」

 

芳香「そうだよね……うんそうするよ」

 

鈴蘭「なら送って行った方が良いよね?」

 

晴明「そうね」

 

と、晴明と鈴蘭は芳香を警護しながら屋敷へと送り届けようとした時……

 

一目「お前らぁ!よくもやったなぁ!」

 

先程の一つ目小僧が夜の闇に紛れて来た。しかも今度は何体かのお仲間を引き連れてきた。どれもこれも雑魚妖怪の部類に入る悪鬼達、数は3体だ。

 

悪1「グヘヘヘえぇおなごが3人も」

 

悪2「ゆっくりとなぶってやるかぁ?」

 

悪3「えぇのえぇの♪」

 

正直言って見た目もキモい挙げ句の果てには言動もキモい。

 

鈴蘭「ちょっと!この作品はR15だよ!

   やるならR18作品でやってよ!」

 

全員「メタイわ!!」

 

とんでもないメタ発言にこの場の全員がツッコミを入れた。それよりも何故こいつがそんなメタイ事を知ってるんだと考えてしまう。

 

一目「よっよく分からないけど!彼奴らを

   ボコボコにするぞ!!」

 

悪1「ギャハハハハ!!」

 

悪2「ぐひゃひゃひゃひゃ!!」

 

悪3「きしゃーーーーー!!」

 

妖怪達が奇声を上げて晴明達に目掛けて襲いかかってきた。

 

晴明「芳香さんそこから離れないで下さい!」

 

そう言い晴明は何枚かの札を地面にばらまくと、

 

晴明「魑魅魍魎たる者達よ!この壁を越えれる

   なら越えてみよ!!」

 

右手で一閃すると同時に晴明の目の前に透明な壁が出来上がり、

 

ドスンッ!!

 

妖怪達はその壁へと突っ込み顔が壁にへばりついているのかより一層キモく見える。

 

芳香「ひっ!!」

 

芳香に限ってはあまりに不慣れなためか腰を抜かしてしまう。だが晴明はそんなの知ったことじゃないと言わんばかりに、

 

晴明「鈴蘭!彼奴らの頭を叩き割って!!」

 

鈴蘭「了解!!」

 

一気に上空へと飛ぶと弾丸の速度並みの蹴りが3体の妖怪達に襲いかかった。

 

鈴蘭「まずは1人!!」

 

グジャッ!!

 

1人は鈴蘭の飛び蹴りによって頭をかち割られ辺りに血が飛び散る。続いて、

 

鈴蘭「そいや!!!」

 

妖怪「ぎゃはっ!!」

 

ハイキックが炸裂し妖怪の頭は体とグッバイして地面に転がる。

 

妖怪「ひっ!?」

 

これには妖怪もへっぴり腰になってしまい晴明が作った透明の壁に背中をつけてしまう。そこに空かさず鈴蘭の一撃が決まった。

 

鈴蘭「でりゃあ!!!」

 

グジャッ!!

 

強力なヤクザキックが頭を潰す。本来ならぶっ飛ぶレベルなのだが晴明の作った透明の壁に叩き付けられ頭が粉々になってしまった。

 

鈴蘭「ふぅ~お仕事終わり♪」

 

晴明「ありがとう鈴蘭」

 

壁を消して数歩程前へとでて一つ目小僧を睨む。

 

晴明「それで私達が何だって?」

 

一目「うぐっ!おいらを嘗めるなよ!!」

 

そう言った途端、一つ目小僧の体は巨大化した。大きさは大体3m程だろう。更に一つ目小僧の弱々しかった腕はガッチリとなった。その妖怪は、

 

鈴蘭「一つ目小僧って頑張ると一つ目入道に

   なるんだよねぇ……」

 

その妖怪を一つ目入道と……

 

一目「どうだ!怖いだろ!!」

 

と、一つ目小僧もとい進化を遂げた一つ目入道は晴明達に言うが、

 

鈴蘭「いや全然だね…これだったら母さんの

   キレた時の般若顔の方が怖いかな?」

 

晴明「私的には理久兔さんの怒り笑顔の方が

   怖かったわね」

 

一目「そんなっ!?」

 

予想外な返答に一つ目入道は逆に驚いてしまって少し涙目になっていた。

 

芳香「何でだろ晴明さん達の方を応援しなきゃ

   いけないのにあの妖怪を応援したなって

   きたな……」

 

芳香ですらそんな気持ちになってしまい呟いてしまった。

 

一目「畜生~ーー!!!

 

ドスンドスンと音を足音を発てて一つ目入道は晴明目掛けて殴りかかってくる。

 

晴明「百鬼束縛!」

 

晴明の呪文に反応するかのよに先程ばらまいた御札が反応し御札から無数の糸が一つ目入道を束縛する。

 

一目「ぐぁーー!!何だこりゃ!!」

 

晴明「ねぇ1つ条件があるんだけど聞いて

   みない?」

 

一目「何だよ!!」

 

晴明「貴方達、妖怪が何でここ最近になって

   都に強襲を仕掛けてくるのかそれが謎

   なのよ…だから教えてくれないかしら?」

 

何故ここ最近のになって妖怪達が都に押し入るようになったのかが気がかりだった。だからこそそれなりに話が通じる一つ目入道に話を聞いたのだ。

 

一目「話すわけねぇだろ!!」

 

晴明「あっそじゃぁ滅するわ跡形もなく塵

   すら残らぬように!」

 

一目「まっ待て話すから!!」

 

ドロンッ!!

 

一つ目入道は小さくなり先程の小僧に戻ると、

 

一目「おいら達が何でここに来たのかそれは

   おいら達も分からないんだよ!」

 

晴明「分からない?」

 

一目「あぁ!気づいたらこの都に居たん 

   だから!」

 

言っている事が意味がわからない。来る気もない奴等がこうして都に来ている理由が……

 

鈴蘭「知ってることはそれだけ?」

 

一目「あっあぁ!」

 

晴明「そう……解!」

 

右手で一閃すると束縛している糸が全て消えて落ちている札は全て燃えて消える。

 

晴明「嘘はついてないみたいだし今回は見逃し

   てあげるわ芳香さんも構わないわよね?」

 

芳香「えっえぇ!」

 

晴明「そう帰るならこの道をずっと北に進めば

   羅城門って門があるからそこから帰り

   なさい」

 

一目「すっすまんせんでしたぁ!!」

 

叫びながら一つ目小僧は猛ダッシュで逃げていった。

 

鈴蘭「もう晴明ちゃんは甘いよね大福みたい

   に甘々だよ」

 

晴明「良いのよ害のあるような妖怪でもなさそう

   だし精々驚かすぐらいでしょでも何でここ

   に来たのかその調査が必要ね」

 

鈴蘭「そうだね……」

 

晴明「とりあえずは芳香さん貴方を屋敷まで

   送り届けますね」 

 

芳香「えっとよろしくね……」

 

そうして晴明達は芳香を屋敷へと送り届けその後も数時間程警護して家へと帰るのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

神楽 (⊃ロ⊂(ゴシ ゴシ) )(゜ロ゜)(⊃ロ⊂(ゴシ ゴシ) )( ロ  )

狗神「神楽…目が消えてるぞ~」

神楽「えっ!?」

鈴蘭「も~神楽ちゃんったらおっちょこちょい
   なんだから♪」

狗神「まぁ無理もねぇかこのキ(ピー)ガイ蝶の無双
   を見ればよ……」

鈴蘭「狗神の姉御は酷いなぁ~!」

怠惰「まぁそれはおいておいて今回というか
   前の後書きで書いた伏線の東方キャラ
   は宮古芳香ちゃんでした~分かった人
   いたかな?」

鈴蘭「えっ!?芳香ちゃんって東方キャラに
   なってたの!?」

怠惰「まぁ大方の読者様は知っての通り現在の
   彼女は……まぁ今は言わないでおくよ」

鈴蘭「えぇ~気になるのに~」

怠惰「ちょっとショッキングだと思うから
   言わないでおくね♪」

狗神「まぁお前がそういうなら聞かないで
   おいてやるよ」

神楽「そうですね♪今は聞かないでおきましょう
   鈴蘭さん」

鈴蘭「分かった……」

怠惰「では読者様今回はここまで!」

神楽「えっと火曜日の本編でまたお会いしま
   しょう」

狗神「そんじゃ読者様」

鈴蘭「またね♪」

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