血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。月曜日から新学校が始まることに鬱となっている怠惰のクソ悪魔です。因みに電車のため前よりも早起きとなるという怠惰さんには地獄です。それではそろそろ本編へどうぞ。


第173話 龍の親子

龍神の来訪。まだ分からぬ強者の腕?が出てきた事。色々とトラブルは起こったが今はようやく落ち着き皆は楽しく酒を飲み交わす。因にだが、

 

千 「ぷはぁ~酒は旨いのぉ!」

 

天子「龍神様もう本当に喧嘩は止めてよね?」

 

千 「うっうむすまなかったのぉ天子よ」

 

衣玖「まぁまぁそんな子供っぽい所も龍神様の

   魅力ですし♪」

 

龍神も宴会に参加し天子や衣玖も同様に参加した。そんな豪華な珍客が来ている中で自分は理久兎達が捌いてくれた新鮮なマグロで夕食にしていた。

 

蓮 「美味しい………」

 

赤身を食べたがやはり新鮮なためか色艶がとても良い。しかも何年ぶりと言っても良いぐらいにマグロを食べた事がなかったため感動しそうになる。そして隣にいる霊夢も

 

霊夢「海の魚ってこんなに美味しいのねお酒と

   良く合うわ♪」

 

満足そうに酒を口に入れていた。どうやらマグロはお気に召したようだ。

 

霊夢「蓮のいた外界ってこんな物が食べれるのね

   ちょっと羨ましいわ」

 

蓮 「アハハそうかな…‥でもねスーパーこっちで

   言うと魚屋とかで買うから少し鮮度が落ち

   ちゃうからこうした新鮮な物って結構お値

   段がね」

 

霊夢「それを聞くと悲しいわねぇ」

 

そんな会話をしながら共に料理を楽しんでいると、

 

千 「童に娘よワシも良いか?」

 

霊夢「あらこれは珍客………どうしたの?」

 

霊夢が珍客というのは良く分かる。最高神がこうして同席しても良いかと聞かれれば珍客とも答えたくなる。

 

千 「なに少しそなたらに興味があっての♪」

 

蓮 「えっと僕は構いませんが」

 

霊夢「私も良いわよ別に」

 

千 「ほうそうかなら言葉に甘えるぞ♪」

 

そう言うと千は霊夢の隣に座ると酒を注ぎ飲み始める。

 

霊夢「でも最初に貴女を見た時は驚いたわ………

   まさか最高神がこんな小さいなんて」

 

千 「ほう正直に言うのぉ娘は………まぁ無理も

   ないかのしかしワシとてこの体型に満足

   はしておらんのじゃぞ?」

 

蓮 「えっとつまりもっと身長を伸ばしたい……

   そういう事ですか?」

 

千 「うむ………まぁワシには無理な話じゃがな

   そう複製ではな………」

 

と、意味の分からない事を呟いた。複製とはどういう意味なのだろうか。しかも千は何処か遠くを見つめ悲しそうになっていた。これでは楽しい雰囲気が台無しだ。

 

蓮 「あっえっと所でさっきのあの紙から聞こ

   えた声の主って」

 

千 「ん?あぁ怠惰の事か」

 

霊夢「怠惰?それ名前なの?」

 

千 「うむ♪略して怠惰じゃが省略せずの本来

   の名は怠惰のクソ悪魔それが名前じゃな」

 

世の中には不思議な名前の人がいるみたいだ。まずネーミングセンスがない。

 

千 「あやつはキレると面倒な奴での…それに

   正直な話じゃがワシや理久兎よりも強い

   奴の1人じゃな」

 

霊夢「はぁ!?」

 

蓮 「えっでも龍神様が頂点ではないんですか」

 

千 「いやいや昔…まぁまだワシが本当に未熟な

   時に怠惰と戦ったが全てにおいて負けたん

   じゃよ…‥…そのお陰で今のワシがこうして

   おるんじゃがな♪」

 

龍神は昔を振り返りながら楽しそうに答えた。だがそんな楽しそうに語る龍神の目は少しだが悲しそうな目をしていた。

 

千 「思えば色々あったのぉ………」

 

霊夢「その容姿でそれを言うのもねぇ」

 

千 「うるさいわい娘………」

 

こうして共に話していると親しみやすい。理久兎もそうだが千も何処か人間臭さというか人当たりが良いというか。とても話しやすい。

 

千 「そうじゃ時に童よ」

 

蓮 「えっと何でしょうか?」

 

千 「ワシがそなたに力を貸したとはいえど

   どうであったか?そなたの本来の才能

   を開花し戦った気分は?」

 

蓮 「本来の才能?」

 

あの姿が本来の才能とは一体どういう事なのだろうか。

 

千 「………おんし気づいておらんのか?」

 

蓮 「えっと何がですか?」

 

千 「おんしの先祖まぁ確か………え~と………

   理久兎~ちょっと来てくれんか!」

 

悩みに悩んだ末に理久兎を呼んだ。するとゆっくりと歩きながら理久兎がやって来た。

 

理 「何だよおふくろ………」

 

と、来たのだが気になる点に気がついた。

 

蓮 「あれ?理久兎さんさっきは龍神様の事を

   BBAっとかって言ってたのにおふくろ

   何ですか?」

 

理 「あぁ~まぁ喧嘩とかそんぐらいしか言わ

   ないなそれは………」

 

どうやら喧嘩の時ぐらいしかそう呼ばないみたいだ。そう言っていると理久兎は自分の隣に座ると、

 

理 「で、何だよ?」

 

千 「うむこの童の先祖の名は何じゃったかと

   聞こうと思っての」

 

理 「……それ本人に聞けば良いだろ…まぁいい

   安部晴明だ」

 

千 「そうか♪では話すがその安部晴明は実は

   の何と半人半妖だったんじゃよ♪」

 

それを聞き自分も含めて皆は黙る。そして、

 

霊夢「えっ人間じゃなかったの!?」

 

千 「うむ因に晴明の母親本人の葛の葉に直接

   聞いたから間違いはないぞ♪」

 

理 「………良く会えたな」

 

千 「まぁ狐の神として信仰され今では守り神

   となっておるからの♪」

 

どうやらご先祖様は信仰され神となっているみたいだ。そして次に理久兎が話始めた。

 

理 「なぁ蓮それに霊夢お前達に話しておく」

 

蓮 「えっ何がです?」

 

理 「鷺麿の一件についてだ」

 

それを聞きあのときの事が脳裏に過る。彼奴ほど許せないと思った奴はいない。

 

理 「彼奴は地獄から抜け出した訳だが今の

   話を聞いて可笑しいと思わないか?」

 

蓮 「えっ………」

 

霊夢「地獄から抜け出したって所よね?」

 

理 「その通りだまず地獄から1人で抜け出す何

   て事は不可能だ獄卒そして四鬼神長そうい 

   った化け物格が多いそして逃げようとすれ

   ばすぐにバレるそれをどうやって掻い潜っ

   たと思う?」

 

自分は考える。そして霊夢が口を開き、

 

霊夢「協力者がいるって所かしら?」

 

理 「あぁ俺の見立てが正しいとすれば外部から

   の協力者がいたそいつはまず鷺麿を逃がす

   ために3体の元極悪な犯罪歴を持つ悪霊を

   野に解き放ったまずそれで獄卒達の目はそ

   っちに向くその間に逃がしたってのが正解

   だろうな」

 

蓮 「それとこれとどういった関係が?」

 

その逃がした奴と自分とで何か関係があるのかと疑問に思うと理久兎は更に話を続けた。

 

理 「考えてみろ何で鷺麿を逃がしたと思う?

   言うのもあれだが地獄の中だと彼奴より

   も凄い奴はいるのに何故…奴にしたのか

   それは」

 

蓮 「それは?」

 

理 「鷺麿は俺を含めていたが本来の目的は蓮

   お前を目の敵にしてる奴だ」

 

どうやらそいつは自分を狙っているみたいだ。まず目の敵にされるような事をした覚えはない。だがここである最悪な事を思い付いてしまった。それはまだ幻想郷に来た際に聞いた自分の先祖である安部家を皆殺しにした妖怪。

 

蓮 「理久兎さんそれってまさか僕の先祖を

   皆殺しにした妖怪ですか?」

 

理 「あぁ言いたくはないけどな」

 

霊夢「つまりそいつは幻想郷に来てるって事?」

 

理 「それは分からんだがまた近々に蓮に対し

   て必ずコンタクトを取ってくる事は間違

   いはないだろ気を付けろよ」

 

これには息を呑んでしまう。そんな奴がこんな所にいたなると恐怖でしかない。

 

千 「一応はワシもその妖怪については調べ

   てはおこう」

 

理 「同感だ………」

 

この2人が手助けしてくれるというのなら心強い。

 

蓮 「あっありがとうございます」

 

霊夢「言っておくけど私だって助けるからね」

 

蓮 「………ありがとう霊夢」

 

霊夢「んっ♪」

 

と、自分と霊夢が話しているを理久兎と千は楽しそうに眺めていた。

 

千 「しかしこうして見るとあの頃の甘酸っぱい

   ワシの初恋を思いだすのぉ♪」

 

理 「うぇっ」

 

千 「おい!うぇっとは何じゃ!」

 

理 「はいはい顔を近づけるなって………」

 

と、2人のそんなやりとりを見ながら自分達は残りの宴会を楽しみこの異変は本当の意味で終わりへとなったのだった。




怠惰「それでは今回もありがとうございます」

晴明「大変そうですね」

怠惰「うん絶対に大変だよ」

晴明「アハハハ…………」

怠惰「そこで読者様には申し訳ないけれど来週の
   月曜日から1週間だけ休ませて頂きます」

晴明「慣れるためですか?」

怠惰「そう…それで様子を見て1日1回投稿が
   出来るかどうか等々を確認したいからね」

晴明「もし出来なかったら?」

怠惰「その時はまた伝えるけれど一応は1日1
   回いつもと同じようにはやろうとしては
   いますのでよろしくお願いいたします」

晴明「リアルだと忙しそうですね」

怠惰「忙しい?違うな大変の部類だよ」

晴明「そうですか……あっ怠惰さんそろそろ」

怠惰「だねなので一応はお願いしますそれでは
   読者様!」

晴明「また次回さようなら♪」

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