血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

211 / 442
こんばんは読者様方。雨が速く晴れて欲しいなと願う怠惰のクソ悪魔です。もう気温も下がったりで寒くて仕方がありません。ではこんな話もそろそろなので本編へどうぞ。


第177話 やって来る客達

理久兎がオーナーの店に入り注文を取ること数分後、

 

亜狛「え~とまずセットメニューの漬物に

   サラダ和風です♪」

 

そう言い亜狛はセットメニューの物を置くとまた厨房へと戻っていった。

 

蓮 「どれどれ…うん不味い訳がない」

 

霊夢「本当ねこれも良く味が染みてて行けるわ」

 

そんな事をいってる間にもすぐに完食してしまう。やはりセットメニューだけあって量は本当に少なく前座だ。すると今度は耶狛が歩いてくる。それもお盆には痛々しいような飲み物を乗せて。

 

耶狛「お待たせしましたぁ♪恋人専用ドリンク

   でございま~す♪」

 

霊夢「ぶっ!!?」

 

蓮 「やっぱり!?」

 

量的には約500MLぐらいのガラスコップに白とピンク色の液体が入った飲み物が来た。そう来たのだが問題はストローが2つ合体したハート型のストローなのだ。正直な話、頼んだ自分達もこうして見てみると痛々しく感じてしまった。すると耶狛はニコリと笑うと、

 

耶狛「因みにそのドリンクの原料はヨーグルトを

   主に使っててね季節の果物として桃それも

   天界から産地直送で持ってた仙桃をジャム

   にして作ったスペシャルドリンクだよ♪因

   みに恋人限定で値段は普通の仙桃ラッシー

   を二割引してストローがハード型っていう

   感じのおまけだよ♪」

 

霊夢 (;゚Д゚)

 

もう驚きすぎているのか霊夢の耳には耶狛の説明が耳に入ってこない状態だ。というか一番最後のハート型ストローに限っては絶対にいらないオプションだ。

 

耶狛「それじゃラブラブでねぇ♪」

 

そう言い耶狛は去っていくが耶狛の向かう先を見ると理久兎が厨房でニヤニヤと此方を見ていた。しかも、

 

理  (´∀`)b

 

グッジョブまでしてきた。やはり理久兎の仕業だった。

 

蓮 「おのれ………」

 

霊夢「れっ蓮ちょっちょっとははっ恥ずかしい

   わよ!?」

 

蓮 「霊夢……頑張って飲もう…頼んじゃったし」

 

霊夢「うっうん……」

 

そうして霊夢と共にそのドリンクを飲む。因みにお味は仙桃の甘さにヨーグルトの酸っぱさが合わさり甘いながらもさっぱりとした味わいだった。

 

霊夢「………恥ずかしいけど美味しいわね」

 

蓮 「うん………意外にも」

 

美味しいために中々文句が言えない。運が良かったのはまだ店に人がいない。それでいて道から遠くの川沿いの席にしたためあまり見られてはいないだろう。

 

霊夢「くっお得という言葉に釣られるのも問題

   だったわ」

 

蓮 「まぁこれはこれで良い教訓になったかもね」

 

と、またそんな話をしながらお互いに飲み物を飲んでいると今度はお燐が幾つかの料理をお盆に乗せてやって来た。

 

お燐「おっお待たせしましたカルボナーラそれ

   にコロッケとセットの白米と味噌汁にな

   ります…それと食べ終わったお皿やらは

   片付けるね…あっそれとレシートを置い

   て行くから後でレジに持ってきて!」

 

お燐はてきぱきと皿を回収しそう言い残してすぐに厨房の方へと帰っていった。

 

霊夢「そんな焦らなくても良いのにね………」

 

蓮 「多分だけどあの格好が恥ずかしいのかも

   ね………」

 

霊夢「まぁ私も着たいとは思わないわ…さてと

   早く食べましょうか♪」

 

蓮 「そうだね♪ならいただきます」

 

霊夢「いただきます」

 

そうして頼んだカルボナーラを食べる。盛り付けられたパスタは平麺でその上には半熟卵が乗っけられているため軽く潰して卵の黄身を混ぜながら食べる。その味は、

 

蓮 「懐かしい…この味は……」

 

過去にお祖母ちゃんに連れられて行った喫茶店を思い出す。優しい味わいのソースに絡められたカルボナーラだ。そしてどうやら美味しいと感じたのは自分だけではなく、

 

霊夢「凄いなにこれ!?」

 

霊夢からはサクッと聞き心地のよい音が聞こえる。すると霊夢は幸せそうな顔をしだした。

 

霊夢「外はサクサク中はホクホクで美味しい♪」

 

蓮 「まぁパン粉が中々手に入らないからね」

 

幻想郷では小麦と米だと米の方が主流で多くかといって小麦が少ないのかと言われるとそうでもないのだが里の人達だとかはパンにする行程があまり分かっていないし設備もない。そのため作るのが難しいし食べるまでが少し大変なのだ。

 

蓮 「幸せそうだね♪」

 

霊夢「えぇとっても………そうだ蓮あーん」

 

蓮 「えっ!?………うっうむ……」

 

コロッケを少しもらい食べてみると言った通りで本当にサクサクでホクホクだ。不味いわけがない。

 

蓮 「美味しい………ならほら♪」

 

霊夢「はふっ………!」

 

お礼に少しカルボナーラを取って霊夢の前に出す。食べた霊夢は驚きの顔をしていた。

 

霊夢「それも美味しいわ………」

 

蓮 「ん♪そうだね♪」

 

そうして自分と霊夢は出された料理を完食する。

 

霊夢「ふぅ美味しかったわ…そうだわ蓮♪パフェ

   食べましょうよ」

 

蓮 「ハハッ良いよ♪季節のパフェで良いんだよ

   ね?」

 

霊夢「えぇ♪」

 

それを聞き手をあげる。すると、

 

黒 「メニューを聞こう何が望みだ?」

 

やっとここで黒が出てきた。しかも服装が理久兎と亜狛に比べてだらしなくなっていた。それに気になるのは、

 

蓮 「あっ黒さん………というかどうしたんですか

   頭に雪なんかが乗って」

 

 

黒の頭に雪がチラチラと載っていて光っているのだ。それについて黒は、

 

黒 「あぁ少し地球の果てまで言って氷を取って

   きたからな……それでだろ」

 

蓮 「そっそうなんですか………えっとこの季節の

   パフェを1つお願いします」

 

黒 「分かった少しレシートを預かるぞ」

 

そう言いレシートを取ると厨房へと戻っていった。

 

蓮 「黒さんも凄いなぁ」

 

霊夢「いや彼奴は存在事態が化け物のレベルよ

   彼奴以外の3人もそれを超越してるわよ」

 

蓮 「確かに………」

 

と、そんな事を言っていると、

 

? 「すみませ~ん」

 

耶狛「すぐ行きま~す!」

 

どうやらお客さんが入ってきたみたいだ。それに気がついたのか耶狛が走っていった。

 

蓮 「お客さんが来たみたいだね」

 

霊夢「そのようね」

 

そんな事を言っているとその者達は席に座る。しかもその座った者達というのが、

 

藍 「霊夢に蓮じゃないか」

 

橙 「こんにちは♪」

 

紫 「あら貴方達も来ていたのね」

 

紫に藍に橙だった。3人はわざわざ食べに来たようだ。

 

蓮 「あぁ皆さんこんにちは♪」

 

霊夢「珍しいわねぇ貴方が店だとかに来るなん

   て………」

 

紫 「えぇ♪御師匠様が経営している料理なら

   安心で美味しく頂けるもの♪」

 

理久兎の料理目当てみたいだ。

 

橙 「所で聞きたいんですがその飲み物って?」

 

橙はよりよって気にかけられたくない事を聞いてきた。もう自分も霊夢も顔が真っ赤だ。

 

藍 「こらそういうのは言っちゃダメだぞ?」

 

橙 「良く分かりませんが覚えておきます♪」

 

純粋な心も痛いがその気遣いも痛い。ある意味で拷問だ。そしてそんな話をしていると亜狛が水に手拭きそしてメニューを持ってくる。

 

紫 「あっ注文いいかしら?」

 

亜狛「えっでもメニューは?」

 

紫 「大方はある筈よ藍は狐うどんで橙はパン

   ケーキで良いかしら?」

 

藍 「あっはい」

 

橙 「パンケーキがいいです♪」

 

それを聞きあるのかと思っていると亜狛は注文表にすらすらと書いていく。見た感じはあるみたいだ。

 

亜狛「藍さんの狐うどんだとセットだと稲荷

   寿司が2つ付きますが?」

 

藍 「ほうならそれも頼むよ」

 

亜狛「分かりました…それと橙さんパンケーキ

   のソースがですね蜂蜜、チョコ、ベリー

   メープルの4種類がありますがどれに致

   しますか?」

 

橙 「う~ん定番のメープル♪」

 

それを聞くと亜狛はまた更々と注文表に書き足していく。そして紫の方を見ると、

 

亜狛「では紫さんは何をお食べになりますか?」

 

紫 「私はお粥にしてもらっていいかしら?」

 

亜狛「えっ!?それメニューには…う~ん少々

   お待ちくださいね」

 

亜狛はダッシュで厨房へと向かうとまた戻って来た。

 

亜狛「え~と裏メニューとして承らせて頂きま

   すがセットは………」

 

紫 「ふふっ良いわよそんなの♪無理承知です

   もの♪」

 

亜狛「そうですか…では注文は承りました」

 

そう言い厨房へと帰っていった。そして自分は気になり紫に聞くことにした。

 

蓮 「えっと何でメニューにも載っていない

   お粥を?」

 

霊夢「それは思ったわもう紫も年かしらね?」

 

紫 「霊夢♪後で覚えておきなさい♪」

 

紫の顔が滅茶苦茶なぐらいに怖い。笑っている筈なのに自然と背筋が凍った。

 

紫 「まったく………そうね思い出かしらね」

 

蓮 「思い出?」

 

紫 「えぇ私が餓死する寸前の所で御師匠様に

   拾われてその時に食べさせられたのが」

 

霊夢「お粥だったって事ね?」

 

紫 「えぇ…あの時の私には変哲もないお粥が

   美味しいって感じたのよ……‥だから久々

   に思い出にでも浸ろうと思ってかしらね」

 

どうやら紫にとっては理久兎のお粥は一番の思い出の料理みたいだ。それを聞くと自分達もジーンとしてくる。

 

霊夢「まさかあんたにそんな過去があったなん

   てね」

 

藍 「紫様を救ってくれた理久兎様には感謝が

   しきれませんね」

 

橙 「後で会ったらお礼を言おう藍しゃま」

 

藍 「そうだな♪」

 

と、そんな話をしつつもまた客が入っていく。そしていつの間にかこのレストランは客で一杯になるのだった。




狗神「そんじゃ読者様今回もありがとうな」

鈴蘭「やっぱり怠惰は今日も来ないんだね」

神楽「大丈夫でしょうか………」

狗神「本当だなまぁ簡単にはくたばりは………
   っ!」

ポンッ!

鈴蘭「やっ矢文!?」

神楽「えぇと………あっ怠惰様からですよ」

狗神「あぶねぇなぁ………内容読んでくれよ」

神楽「えっと鈴蘭さん」

鈴蘭「良いよ貸して………え~と皆様今回も見て
   下さりありがとうございました現在はと
   ある少女に遊び相手として連れて行かれ
   ているのでまだ出れそうもありませんが
   出来る限り速く此方に出る所存です……」

狗神「まだ拉致られてるのかよ」

鈴蘭「待って待ってまだ続きがあるから…………
   皆様今回の最後の方で紫が注文したお粥
   の思い出ですが実はあれもう1つの方の
   小説で見れます気になるのでしたら是非
   見てみてください………」

神楽「ただの広告ですねそれ」

鈴蘭「だね………では長くなりました長文を失礼
   しました………これで終わりだね」

狗神「たくやれやれだぜ………おっともうそろ
   そろ終わるぞ」

神楽「そうですねでは読者様今回はここまで」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

狗神「そんじゃあな」

鈴蘭「またね♪」

神楽「また明日もお願い致しますね♪」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。