血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、東方の漫画を新しく2冊買った怠惰のクソ悪魔です。因みに買ったのは三月精と鈴奈庵です。まだまだ続きがあるので是非とも購入したいです。おっとそれでは本日も本編へどうぞ。


第179話 熱き世界の八咫烏

自分と霊夢そしてアリスはチルノが向かったとされるお空の元へと向かっていた。

 

霊夢「それよりもあんたにしては珍しいわね

   妖精を気にかけるなんて」

 

アリ「えっ!?そっそうかしらアハハハ…………」

 

表情から何かを隠しているのは明白だがツッコミをする間があるのなら急いでチルノを助けにいかないと大変な事になる。

 

蓮 「見えてきましたよ!」

 

妖怪の山のすぐ近くの火口を指差して言うが自分も含めて驚く。

 

霊夢「これ本当にあの時の火口!?」

 

アリ「不思議な見た目ね」

 

見た目が岩が崩れたとかそんな見た目ではなく明らかに誰かが改造していた。ご丁寧に鉄の階段もそうだがエレベーターも完備されていた。

 

霊夢「これは完璧に河童達がやったわね………」

 

アリ「明らかにそうね」

 

と、言っているとその瞬間だった。

 

ボワァ!!

 

火口から物凄い熱量の炎が上がる。一瞬驚いてしまうがすぐに炎は中へと消えていった。

 

蓮 「行こう!」

 

霊夢「仕方ないわね!」

 

アリ「えぇ!」

 

自分達3人は意を決して火口へと落ちていくのだった。そうして落ちていくと、

 

霊夢「やっぱりここは暑いわね」

 

アリ「本当に別世界ね」

 

2人の言う通り徐々にと温度が上がっていっているを感じる。記憶だとこの下にはマグマが流れている筈だ。

 

蓮 「チルノな大丈夫かな」

 

霊夢「溶けて消えた何て洒落にならないわよ」

 

本当にそうだ。というかそんな光景は見たくはない。そうして落下していくと着地できそうな地面が見えてきた。

 

蓮 「やっぱり河童達は凄いな………」

 

自分達はその場所へと着地する。その場所をよく見てみると金網だったり鉄の足場となっている。金網の隙間からはマグマが流れているため明るいが暑い。そして何よりもその中央の鉄の足場には3本の足の鴉である八咫烏のエンブレムが刻まれていた。

 

アリ「中はこうなっているのね」

 

霊夢「みたいね」

 

蓮 「前の時とは大違いだ」

 

前よりも変わってしまった場所に自分達は驚きに驚いていると突然無数の弾幕が向かってきたのに気がついた。

 

蓮 「霊夢!アリスさん!」

 

霊夢「えっ!」

 

アリ「っ!」

 

すぐに2人の前へと出てスペルを唱えた。

 

蓮 「陰陽 結界陣!」

 

光の壁が出来上がるとその壁が盾となって向かってくる弾幕を全て受けきり消える。

 

霊夢「ねぇあれ!」

 

蓮 「あっ!チルノに大ちゃん!」

 

霊夢の指差す方向にチルノと大妖精が少々だがボロボロになって座っていた。そしてその少し上では、

 

お空「新たに侵入者を発見!警告直ちにここ

   から立ち去りなさい!」

 

お空が右腕のガンキャノンの銃口を此方へと向けて警告?をしてくる。

 

霊夢「ちょっとそこのバカ何が警告よ!それに

   そこの妖精達を引き渡してくれるのなら

   さっさとこんな暑い所から退散するわよ」

 

お空「誰がバカだって?」

 

霊夢「あんただけど?」

 

お空「あっそうなんだ♪」

 

ズコッ!!

 

何このカオス。というか自分がバカだって認めたよお空は。思いたくはなかったけど。これには自分達3人もズッコケたよ。

 

お空「てっきりお母さんかさとり様の事だと思

   っちゃったよ♪」

 

だが凄く良い子だがある意味で残念な子である。

 

アリ「それでその子達を貰っても良いのよね?」

 

お空「うにゅ?あぁこの子達ね良いよ♪」

 

それを聞き自分はすぐにチルノと大妖精の元へと向かう。

 

蓮 「2人共大丈夫!」

 

大 「えっと…大丈夫ですよ」

 

チル「蓮先生ダイダラボッチ見つけれなかった」

 

蓮 「ダイダラボッチ?」

 

誰それと自分は思った。すると、

 

霊夢「あんたまだ探してたの?」

 

蓮 「えっどういう事?」

 

霊夢「え~とダイダラボッチとかっていう妖怪

   を見たって言うもんだから証拠はって言

   ったら悔しがって探しに行ったのよね…

   それも今朝からね」

 

どうやら自分が仕事をしている間にチルノが来ていたみたいだ。しかしボロボロというだけであって大した怪我はしていなかったようで安心したしチルノも完全には溶けていなくてホッとした。

 

蓮 「起きれる?」

 

チル「うん………」

 

大 「大丈夫です」

 

2人は起き上がったその瞬間だった。

 

スコンッ!!

 

お空「うにゅ!?」

 

突然何か変な音とお空の唸り声が聞こえたため見るとお空は頭を擦っていた。すると。

 

? 「この何やってんの!!」

 

声がしたため見るとそこには2つのギョロりと立体的な目玉がついた帽子を被る小さな神様こと洩矢諏訪子が怒りながら立っていてその後ろにはにとりも立っていた。

 

洩矢「火柱が上がったから何があったのかと思

   って来たら!」

 

お空「ごめんなさい」

 

洩矢「理久兎のペットだからこの位で許すけど

   そうじゃなかったらもう1発殴ってたよ」

 

お空「ごめんってば…………」

 

口を尖らせつつお空は諏訪子に謝る。そして自分達を見ると此方へと降りてきて、

 

洩矢「蓮に霊夢ごめんね」

 

蓮 「いっいえ………」

 

霊夢「彼奴等にこの鴉の躾をしっかりさせた方が

   良いわね」

 

蓮 「まぁまぁ………」

 

そんな事をしたら理久兎はともかく従者の耶狛あたりが直談判してきそうで怖い。すると諏訪子は腕を組んで考えながら、

 

洩矢「そうだ♪面白い物を見せてあげるからそれ

   で今回の件は許してくれないかな?」

 

霊夢「別に気にしてないけど面白い物ってのは少

   し気になるわね」

 

アリ「それって何なの?」

 

諏訪子は自慢気に笑いながら、

 

洩矢「河童!例の物はもう出来るよね?」

 

にと「えっ?あぁ出来るよそろそろエネルギー

   も貯まった頃だしね」

 

洩矢「なら準備!それじゃ上に来てよ♪」

 

上で何を見せてくれるのだろうと思いつつ行こうとすると、

 

お空「お空は?」

 

お空は自分自身の事について聞くと諏訪子は少し呆れ気味に、

 

洩矢「もう少しエネルギーを作ったら今日は帰

   って良いよ」

 

お空「うにゅ♪」

 

洩矢「おっとごめんねそれじゃGOGO♪」

 

そうして諏訪子に追いやられるがままに自分達は上へと向かう。そしてもう上は日が沈みかける夕方になりつつあった。

 

蓮 「ここからだと夕日が綺麗に見えるね」

 

霊夢「そうね♪」

 

と、言っているとその時だった。

 

プシューー!!

 

と、変な音が聞こえ音のした方向を見ると何か大きな物が自分達の前に出てきて膨れ上がっていく。

 

チル「あっダイダラボッチ!」

 

蓮 「あれが?」

 

あれがチルノが言っていたダイダラボッチのようだ。そしてそのダイダラボッチと呼ばれた物は膨れ空へと浮いていく。だが自分はその物を見たことがあった。それは良くデパート等で見かける人形のバルーンだった。

 

蓮 「これってバルーンですか?」

 

霊夢「バルーン?」

 

洩矢「おっ流石は外から来ただけあるねこれは

   バルーン♪実を言うとあの鴉から作られ

   たエネルギー実験のためにこのバルーン

   を膨らませてバザーでも見えるように御

   披露目するのが目的で昨日辺りから実験

   を兼ねて試験運用してたんだよね」

 

それを繋げるとチルノが見たのはどうやらこの巨体バルーンのようだ。だが、

 

大 「チルノちゃん大きいね♪」

 

チル「うん♪」

 

チルノはもう満足しているようで納得していた。

 

霊夢「本当に大きいわね」

 

蓮 「そうだね♪」

 

夕日に浮かぶバルーンを眺めながら自分達は少しの時間を過ごすのだった。だったが、

 

アリ「こんなのだったなんて‥‥しかし良かったわ

   ゴリアテの暴走を見られたかと思ったけど

   そんなんじゃなくて………」

 

この魔法使いもある意味でホッとしていたのを蓮達は知るよしもなかったのだった。




狗神「てな訳でありが………」

怠惰「ただいまよ~」

神楽「あっ怠惰様!」

鈴蘭「おかえり怠惰君」

狗神「てめぇ遅いぞ」

怠惰「いやはやあの子に長く縛られちゃってね」

狗神「たくよ」

怠惰「とりあえずまた次から来るからさそれと
   また明日からはあっちの投稿なのでよろ
   しくお願いしますね」

神楽「忙しいですね……」

怠惰「許してつかぁ~さい」

鈴蘭「えっ?今なんでもするって」

怠惰「言ってねぇよ!?とりあえずそろそろ
   時間だから今回はここまで!」

狗神「また次を投稿した時もよろしくな」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「まったねぇ♪」

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