もう時間は朝から昼頃へと変わり幻想郷と冥界を繋ぐ門の前では、
霧雨「しかしまさかお前も来るとはな」
妖夢「えぇ幽々子様を犯人にしただけではなく挙げ
句の果てには制御しきれない神霊達を群がさ
れると此方も迷惑なもので」
霊夢「あんたも大変そうね」
妖夢「………毎日毎日忙しくて泣きそうですね」
それを聞き考えてみると白玉桜で他の使用人の姿を見た事がなく妖夢しか見たことない。つまり1人で幽々子の世話をしているという事だろう。
蓮 「大変そうですね」
妖夢「まぁ蓮さんも霊夢に振り回されて同じだと思
いますけどね」
同じかどうかは分からないが振り回されているのは少なからず事実だ。
霊夢「誰が振り回してるですって?」
霧雨「事実だろ」
霊夢「うぐっ!?」
親友の魔理沙にも指摘され唸り声をあげた。本人も少なからずだが自覚はしているっぽいようだ。
蓮 「ってこんな所で話していても先には進めない
よね」
霊夢「それもそうねさっさと神社に行きましょ
う!えぇそうしましょう!」
そう言いすぐに霊夢は飛んでいった。それを見ていた自分達は、
霧雨「逃げたな」
妖夢「ですね」
蓮 「まぁまぁ………僕は気にしてはないからそれよ
りも行こう♪」
霧雨「だな」
妖夢「そうですね」
霊夢の後を追いかける形で自分達も飛んで命蓮寺へと急ぐのだった。そうして約数分間飛び続けて命蓮寺の門の前へとやって来る。
蓮 「ここが聖さん達の寺なんだ」
霧雨「実質来たのは初めてだな私も」
霊夢「私もね」
妖夢「あの私もです」
? 「えぇ私もですね」
と、どうやら自分以外の4人も来たことがないようだ。いや待て4人とは何だ。自分も入れて5人の筈だ。何事かと思って魔理沙の隣を見ると、
蓮 「早苗さん!?」
そこには早苗がいたというか何時からいたのだ。
早苗「こんにちは皆さん♪何をしていらっしゃるの
ですか?」
霊夢「そう言う貴方は何でいるのよ?というか何時
からいたのよ?」
早苗「えぇ~と人里にいた時に皆さんが空を飛んで
いらしたので何事かと思ってきた次第です♪
異変解決ですか?」
蓮 「えぇまぁ………それよりも早苗さん人里で何を
してたんですか?」
わざわざ山から降りて何をしていたのだろうと思い聞くと早苗は少しだが勝ち誇った顔をする。
早苗「実はこれを集めているんです♪」
早苗は懐から瓶を取り出す。その瓶の中には神霊が入っていた。
早苗「これは神霊つまり人の欲なのでこれを利用す
れば信仰アップに繋がると思いまして追って
いたらこの神霊達が皆一定の方角に向かって
いるのが分かって更に後を追っていたら………
というのが先の話に繋がりますね♪」
霊夢「あんたも必死ねぇ」
早苗「えぇ♪蓮さん達は大方この神霊が大量出現し
た理由を探しているって所ですか?」
蓮 「まぁそうですね」
早苗「ふむ………」
早苗は顎に手を当てて考えると何かを決心したのか、
早苗「あの私も付いていって良いですか?神奈子様
や諏訪子様に異変があるのなら出来る限りで
異変解決に参加しなさいって言われているの
もあって♪」
あの2神は保護者かとツッコミを入れたくなってしまう。だが人手が増えるのは此方としては助かる。
蓮 「皆はどうする?」
霊夢「あんたに任せるわ」
霧雨「まぁ私は良いと思うぜ♪」
妖夢「私も気にはしませんよただこれを私利私欲に
使うのは少々いただけませんが」
どうやら大丈夫そうだ。無論自分は参加しても構わない派だ。
蓮 「なら行きましょうか♪」
早苗「分かりました♪」
早苗が仲間になったというアフレコと音楽が流れてきそうだ。
霊夢「構わないけど邪魔はしないでよね?」
早苗「分かってますよ♪」
と、言っていると1人の箒を持った少女が明るい笑顔でトコトコと此方へと歩いてくると、
少女「こんにちは~!」
蓮 「うぉっ!?」
近距離からの大声で一瞬だが怯んでしまった。すると、
霊夢「あぁそれと早苗と妖夢良い?もし異変解決の
邪魔したら………」
少女「えっちょっキャァーーーー!!」
ピチューーン!!
霊夢「こうなるからね早苗それに妖夢?」
妖夢「………話す余地がないですね」
早苗「もう現実に捕らわれてはいけないのですよ」
蓮 「あぁ大丈夫ですか!?」
霧雨「こりゃ見事に伸びてやがるぜ」
無慈悲な弾幕による犠牲者がまた出てしまった。それも自分の目の前でこれは酷い。
霊夢「さっさと先に進むわよ」
今さらながら思うが結構霊夢はサッパリし過ぎているのか無関心と来た。だがそれは正しい判断でもある。このままここにいたら聖さん達一行がやって来るかもしれない。そうなるとどう説明すれば良いのか分かったものじゃない。
蓮 「仕方ないか………」
門の柱の方まで被害者となった神社関係者を運び柱に寄り掛からせて置く。
早苗「蓮さんは本当に優しいですねぇ何処かの巫女
さんとは違って」
妖夢「確かに何で相反する2人が付き合うのかが分
かりませんよね?」
霊夢「それどういう意味かしら?」
この2人はある意味で命知らずだと思った。苦笑いをしながら頭を掻いて、
蓮 「アハハ…とりあえず行こう本当に」
霊夢「はぁ‥‥そうね行きましょう」
霧雨「だな」
妖夢「そうですね」
早苗「行きましょうか」
そうして自分達はここを後にして命蓮寺の裏にある墓地へと向かうのだった。
怠惰「ではでは今回もありがとうございました」
鈴蘭「うわぁ容赦ないねえ」
神楽「また被害者が………」
怠惰「まぁ巫女の仕事は妖怪退治だから仕方ない
よね」
狗神「……なぁ怠惰…質問して良いか?」
怠惰「ん?どうしたの?」
狗神「お前ってそういえば能力ってあるのか?」
怠惰「能力ねぇ……さぁどうだろうね♪」
鈴蘭「あっこれ絶対にあるよね!」
神楽「確かにそういう流す言い方は基本あります
よね」
怠惰「まぁあるっちゃあるよ♪そうだな~狗神♪
これを今からこの玉を投げるからキャッチ
してよ?」
狗神「………犬扱いのような気がするが良いだろ何
時でも来………っ!!」
神楽「えっ?今怠惰さん投げる動作をしてなかっ
たですよね!?」
鈴蘭「うっうん見えなかった」
怠惰「ヒントを言うとまぁ省略化させる能力に
近いかなぁ♪」
狗神「……ふっ今ので分かったぞお前…本当は
強いだろ?」
怠惰「さぁどうだろうね♪おっと!そろそろ
時間だねでは読者様今回はここまで!」
狗神「ハハハまた次回もよろしくな」
鈴蘭「狗神の姐御楽しそうだな…おっとでは読者
様♪」
神楽「また次回♪さようなら♪」