命蓮寺の裏へと行くこと数分後、自分達は命蓮寺のもう1つの顔である裏の墓地へといた。そこには無数の墓が建ち並び去年ぐらいからここに住み始めた筈なのにもうこんなにも墓地があるのかと思ってしまった。
蓮 「この量は凄いよね」
霊夢「聞いた話だと死体を積極的に集めて供養
しているらしいわしかも元が宝船だった
からといって博麗神社に人が来なくなる
しお賽銭が少なくなるしで散々よ」
もしかしたら先程の女の子にしたのは八つ当たりなのかもしれない。すると、
妖夢「待ってください誰かいます」
呼び止められて止まり墓地の先を見るとそこには隠れて此方を伺う青髪のオッドアイの少女もとい多々良小傘がいた。だが持ち物というか本体であろう傘が大きすぎてすぐに気づけてしまった。
蓮 「あの~もうバレてますよ」
小傘「えっ?」
呼んだ小傘はピクリと体を動かし此方へと残念そうに歩み寄っていく。
小傘「う~んご馳走が食べれると思ったのに」
霊夢「ほう私達を驚かそうと?」
小傘「いやまぁそうなんだけど~実はさここ最近
になって変な妖怪がこの辺に居座るように
なっちゃってそれでどうにかしてくれない
かな~って♪」
変な妖怪。考えてみると神霊の大量発生と何か関係があるのかもしれない。
蓮 「すみません小傘さんその妖怪って」
と、自分が言おうとしてその瞬間、
霊夢「せいやっ!!」
小傘「えっきゃぁーーーー!!?」
ピチューーン!!
霊夢がまた無慈悲に弾幕を当てる。また犠牲者が増えてしまった。しかもその妖怪の特徴が聞けなかった。
蓮 「霊夢!!?」
霊夢「ん?何か不味かったかしら?」
蓮 「その妖怪の特徴が聞けなかったよ!?」
霊夢「関係ないわ今はただ前進するだけよ」
それはごもっともな意見なのだがせめて事情は聞きたかった。
霧雨「やれやれやっちまったもんは仕方ねぇ
先に進もうぜ」
妖夢「これで良いんですか!?」
早苗「ある意味でカオス…」
蓮 「2人共慣れだよ?」
とんでも行動にもう慣れてしまった。本当に慣れとは怖いものだ。そしていつの間にか霊夢と魔理沙は先に進んでいたのか先の方で、
霊夢「あんた達置いていくわよ?」
霧雨「早く行こうぜ♪」
呼ばれため息混じりで妖夢と早苗を見て、
蓮 「行きましょうか」
早苗「そうですね」
妖夢「行きましょう」
そうして自分達は倒れている小傘を墓に寄りかからせてから数分かけて先へと進む。しかし何処をどう見ても墓、墓、墓と墓だらけだ。だが自分達の進む先である者を見つけてしまった。
蓮 「ねぇ皆あれって………」
霊夢「妖怪ね完璧に」
そこには青白いいや本当に真っ青な肌の妖怪が腕を平行に伸ばしながら立っていた。しかも顔には何かお札が張られていた。この特徴を見るに昔の映画で見たキョンシーを思い出す。
蓮 「あれってキョンシーだよね?」
霊夢「中国だとかのアンデットねそうなると厄
介な事極まりないわ」
蓮 「どうして?」
霊夢「アンデットとかそういうのは中々死なな
いというかもう死んでるから痛み等の神
経やらは無いに等しいから降参の二文字
もない体を壊そうとも襲いかかってくる
とで散々よ」
妖夢「それに魂があるとも限りません何せ死ん
でるので」
イメージだとキョンシー=ゾンビ。ゾンビ=BIOH
死体「貴様らここへ何しに来たぁ…………?」
霧雨「げっ起きやがった」
死体「何しに……お前は晴明ぇ?」
キョンシーが自分に向かって晴明と言ってきた。何故このキョンシーが自分の先祖について知っているのだ。
霊夢「こいつまさか」
霧雨「おいおいゾンビも記憶覚えがいいとはな」
蓮 「何で僕の先祖の名前を?」
死体「名前?私の名前は宮古芳香だぁ」
聞いてもいないのに名前を答えてくれた。だが早苗は考えて、
早苗「宮古……確か平安時代の貴族の1人で芳香
確かあの菅原道真を指導したあの!?」
どうやら名を知れた有名な貴族だったらしい。しかも平安貴族となると自分の先祖について知っていても何ら可笑しくはない。
霊夢「てか私達この先に進みたいのよ通して貰
えないかしら?」
芳香「近~寄~るなぁ!!」
どうやら通してはくれなさそうな雰囲気だ。
妖夢「あのお札からして誰か術者がいますね
恐らくそいつがこの異変の元凶ですね」
キョンシーとはやはり普通のゾンビとは違って面白いものだ。何せ操れるというのだから。
霊夢「何でも良いわとりあえず彼奴を吹っ飛ばす
だけだから魔理沙あんたも手を貸しなさい」
霧雨「げぇマジか…まぁ仕方ねぇか」
霊夢「私と魔理沙とで彼奴の相手をするから蓮達
はさっさと元凶をしばいてきて」
霧雨「任せたぜ!」
そう言い芳香へと向かっていき弾幕ごっことなった。
蓮 「僕たちは先を急ぎましょう」
妖夢「そうですね」
早苗「行きましょう!」
妖夢と早苗を連れて自分達は芳香を避けて急いで奥へと向かうとそこには1つ洞穴があった。しかも神霊達は皆揃って中へと入っていっていた。
蓮 「行きましょう」
2人を連れて中へと入り神霊達の後を追っていくと障害物が一切ない広めな空間へとたどり着く。
妖夢「まさかこんな所があったとは」
早苗「ですが神霊達はまだ奥へと向かっていき
ますね」
確かに良く見てみると神霊達は更に奥へと向かっていっていた。つまりまだここは最深部ではないという事だ。
妖夢「先に進みましょうか」
早苗「そうですね」
2人が先へと向かおうとしたその時だった。
? 「へぇ~侵入者とは聞いてはいたがまさか
蓮達だったとはねぇ」
蓮 「えっこの声………」
聞いたことのある声が聞こえてくる。すると神霊達が入っていく奥の方から見知った顔の人物いや神が出てきた。
理 「よぉ♪」
早苗「理久兎さんじゃないですか!?」
妖夢「何で貴方がここに!?」
2人はそう言うが先程の侵入者という言葉。つまり理久兎はこの異変に関与しているという事だろう。
理 「まぁ良いやここを通りたかったら通行料
払いなよ♪」
早苗「えぇ!?」
妖夢「幾らですか?」
理 「そうだなぁ………お前らの血液全部もらおう
か♪」
とんでも発言してきた。そんなの無理に決まっている。
蓮 「それ死んじゃいますよ!?」
理 「あっ無理なの?そうだなぁならもうこれし
かないよな?」
そう言うと人差し指で来い来いと煽ってくる。どうやらやる気みたいだ。というか勝てる気がしない。
理 「こいよ門番の1人が相手してやるよ♪」
妖夢「っ!」
早苗「あのこれ無理ゲー何ですがぁ………」
蓮 「無理ゲーでもやるしかないですよ!」
そうしてまさかの理久兎との戦いが幕を開けたのだった。
怠惰「ではでは今回もありがとうございました」
狗神「おい怠惰!」
怠惰「はいはい今回は何ですか?」
狗神「一戦やろうぜ?」
怠惰「………神楽ちゃん鈴蘭ちゃんこれどういう
状況かな?怠惰さんバカだから分からな
いんだけど?」
鈴蘭「えっとね昨日の怠惰の能力見て強いって
確信しちゃったみたい」
神楽「みたいですね…………」
怠惰「そっか………何時ものあれは時間的にもう無
理か仕方ないちょっと手荒だけど………クイ
ック&スロウタイム」
狗神「何をぶつぶ……っていない!?」
鈴蘭「姐御後ろ!!」
狗神「なっ!しまっ!」
神楽「えっ……えっ!?」
怠惰「狗神さん♪このまま手荒い方法で記憶を
どっちが良い?」
狗神「前者は?」
怠惰「強力な電撃をピンポイントに当てて記憶を
焼いて消す因みに成功確率についてだが…」
狗神「………良いだろう黙る」
怠惰「良い選択だただし言いふらそうものなら
2度と本編に出れなくなるよ♪」
狗神「ゴクンっ!」
怠惰「見逃してあげるよそれとケンカする相手は
考えなきゃダメだよ?」
狗神「学習した上には上がいるな」
怠惰「そうそれで良いんだよ………おっとこんな事
してたらもう時間だよでは読者様ちょっと
ホラーになっちゃったけど今回はここまで」
神楽「えぇとまた次回もお願いしますね」
鈴蘭「えぇとじゃあね読者様!」
狗神「ふふっ♪またな♪」